エントリーシートを英語で書く際は、難しい単語を使うよりも、結論を先に置いた短い文で伝わりやすく書くことが評価されます。外資系企業や海外部門の選考で「英語でご記入ください」と言われると身構えてしまいますが、採用担当者が見ているのは英語力そのものより志望度と作法の理解です。この記事では自己PR・志望動機の例文と、点数系の英語資格の書き方までまとめます。
エントリーシートを英語で書く場合の例文と書き方【結論】
結論:中学英語レベルで十分、伝わりやすさと熱意が評価される
英語のエントリーシートは、TOEICで高得点を取れるような複雑な構文で書く必要はありません。中学英語レベルの単語と文法でも、言いたいことが一文一義で伝われば十分に評価されます。採用担当者が英語ESで見ているのは、語彙の難しさではなく「志望度」「基本的な作法を理解しているか」「読み手に配慮した書き方ができているか」の3点です。
むしろ辞書やAI翻訳をそのまま貼り付けたような不自然な英文のほうが、内容の薄さを目立たせてしまいます。まずは日本語で言いたいことを一文にまとめ、それを短い英文に置き換える順番で書き進めてください。
自己PRを英語で書く例文
自己PRは「結論→エピソード→数字での裏付け→入社後にどう活かすか」の順で組み立てると、英語でも読みやすい構成になります。
良い例文
My strength is my ability to keep working on a problem until I find a solution. During my part-time job at a call center, I reduced customer complaint response time by 30% over six months by creating a simple response manual for new staff. I would like to use this problem-solving approach in your sales team.
NG例
I am a hard worker and I have communication skill. I always do my best in everything. I want to work for your company because it is a great company.
(具体的なエピソードや数字がなく、どの企業のESにも使い回せてしまう内容のため、志望度の低さが伝わってしまいます。)
採用担当者はここを見ている
- 数字が入っているか:「頑張った」ではなく「30%改善した」のように成果が具体的か
- 一文が長すぎないか:一文に複数の主張を詰め込むと英文の意味が曖昧になりやすい
- 入社後の行動につながっているか:エピソードで終わらず、その強みを何に活かすかまで書けているか
志望動機を英語で書く例文
志望動機は「なぜその業界か」「なぜその会社か」「入社後に何をしたいか」の3段階に分けると、英語でも構成が崩れにくくなります。
良い例文
I want to work in the retail industry because I enjoy finding solutions that make customers’ daily lives easier. I chose your company because of your focus on store-level data analysis, which I experienced firsthand during your one-day internship. I would like to use these insights to improve in-store customer experience.
NG例
Your company is famous and has a good image, so I want to work there. I will do my best if I am hired.
(「なぜその会社なのか」の理由が知名度だけになっており、他社にも当てはまる内容のため志望度が伝わりません。)
エントリーシートで英語を求められる3つのパターンを見極める
「エントリーシート 英語」で検索する人の状況は一つではありません。書き始める前に、自分がどのパターンに当てはまるかを確認してください。パターンを取り違えると、必要のない部分まで英語で書いてしまい、時間を無駄にすることがあります。
①ES全体を英語で提出する場合(外資系・海外部門)
外資系企業や海外事業部門の選考では、設問文自体が英語で用意され、回答もすべて英語で求められることがあります。この場合は上記の自己PR・志望動機の例文をベースに、設問ごとに文章を組み立てます。
②日本語ESの「語学力」欄だけ英語で書く場合
日本語で作成するESの中に「語学力をアピールしてください(英語で記入可)」という欄が一部だけ設けられているケースです。この場合は全体を英語にする必要はなく、指定された欄のみを英語で完結させれば問題ありません。3〜4文程度で、いつ・どのように英語力を身につけ、どう活かせるかをまとめます。
③自己PR・志望動機に英語力を絡めてアピールする場合
ES自体は日本語のままで、自己PRや志望動機の内容として「留学経験」「英語での業務経験」を書きたいケースです。この場合は日本語の文章の中で構いませんが、TOEICのスコアや留学期間など具体的な数字を添えると説得力が増します。
採用担当者はここを見ている
指定された範囲を超えて英語で書きすぎるのも避けたいポイントです。求められていない箇所まで英語で埋めると、設問の指示を正確に読めていないという印象につながることがあります。まず設問文をよく読み、どこまでを英語で答えるべきかを確認してください。
英語エントリーシートでやってはいけないNG例
英語ESで評価を落とす原因の多くは、英語力の低さそのものではなく書き方のクセにあります。代表的な3つのNGパターンを確認してください。
直訳英語のNG例
NG例
I think that I want to become able to be useful for your company.
(日本語の「お役に立てるようになりたいと思います」を語順そのまま英訳した文で、主語と動詞の関係が不自然になっています。)
日本語を一文ずつ置き換えるのではなく、まず伝えたい要点だけを日本語で短くまとめ、そこから英文を組み立てると自然な表現になります。
スペルミス・文法ミスのNG例
スペルミスや初歩的な文法ミスは、内容以前の問題として「確認不足」という印象を与えます。特に単数形・複数形の使い分けや時制のミスは見落とされがちです。提出前には次の3点を必ず確認してください。
- スペルチェック機能で表記ミスを確認する
- 過去の経験は過去形、現在の考えは現在形で統一する
- 大学の先生や英語が得意な友人に一度読んでもらう
テンプレートの丸写しNG例
ネット上の英文サンプルをそのまま流用すると、自分の経験と合わない表現が混ざりやすく、面接で深掘りされたときに答えに詰まる原因になります。テンプレートは文章の型として参考にし、内容は必ず自分のエピソードに置き換えてください。
TOEIC・英検のスコアを英語力として伝える基準
ES内で英語力を数値で示す場合、どの程度のスコアから「英語力あり」として伝わるかを知っておくと、書くべきか迷う時間を減らせます。
| 職種の傾向 | TOEICの目安 |
|---|---|
| 英語をほとんど使わない職種(一般事務・営業など) | 600点前後から評価対象 |
| 英語を業務で使う職種(貿易事務・海外営業など) | 700点程度から実務レベルとして評価 |
| 外資系企業・総合商社 | 800〜900点以上を求められることもある |
出典:各就活情報サイトの公開情報をもとに作成
英検の場合は2級以上が実務での英語力として評価される目安とされています。準2級・3級でも記載自体は問題ありませんが、単独でアピールするより「現在準1級に向けて学習中」のように今後の伸びしろとセットで書くほうが説得力が出ます。
採用担当者はここを見ている
スコアの数字だけでなく、その英語力を何に使ってきたかを見ています。「TOEIC800点」と書くだけより、「留学先で現地学生とグループ課題に取り組んだ」など使用場面を添えたほうが、実際に業務で使える英語力だと伝わりやすくなります。
TOEICのスコアを履歴書側にも正確に記載したい場合は、履歴書の英語での書き方の記事で、直訳を避けた資格欄・語学力欄の書き方を確認しておくと表記が揃います。

日本語ESを英語に変換する3ステップ
英語で書くことばかりに気を取られると、内容そのものが曖昧になりがちです。先に日本語でロジックを固めてから英訳する順番のほうが、結果的に自然な英文に仕上がります。
- 日本語の下書きを一文一義に整理する:1つの文に主張を1つだけ入れ、接続詞で長くつなげない
- 結論を先頭に置く順番に並べ替える:「〜だから、〜です」ではなく「結論→理由」の順に組み立てる
- 短い英文に置き換えて声に出して読む:読みにくい箇所は文を分割し、翻訳ツールの出力はそのまま使わず自分の言葉に直す
この順番で書くと、英語力のアピールよりも先に「何を伝えたい人なのか」が明確になります。英語のエントリーシートで通過する人の多くは、実はこの日本語段階の整理を丁寧に行っています。
英語のテンプレートを探すよりも先に、書式が整った土台を用意しておきたい場合は新卒用の履歴書テンプレートが、転職活動と並行してエントリーシートを準備する場合は転職用の履歴書テンプレートが役立ちます。日系企業の指定様式に合わせたい場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートも参考にしてください。
資格欄の書き方まで含めてエントリーシート全体を整えたい場合は、次の記事もあわせて確認しておくと表記のズレを防げます。


まとめ
- 英語ESは中学英語レベルでも、結論を先に置いた伝わりやすい文章であれば評価される
- 自己PR・志望動機は「結論→エピソード→数字→入社後」の順で組み立てる
- ES全体を英語で書く場合と、語学力欄だけ英語にする場合を混同しない
- 直訳英語・スペルミス・テンプレートの丸写しは評価を下げる代表的なNG
- TOEICは600点前後、英検は2級以上が英語力アピールの目安
提出前に日本語の下書きを見直し、一文一義になっているかを確認してから英訳に進んでください。
エントリーシートの英語での書き方に関するよくある質問
- 英語のエントリーシートは翻訳ツールを使ってもいいですか?
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下書き段階での利用は問題ありませんが、出力結果をそのまま提出するのは避けてください。翻訳ツールの英文は不自然な言い回しになることがあり、面接で内容を聞かれたときに答えられなくなる原因にもなります。必ず自分の言葉に直してから提出してください。
- TOEICを受けていない場合、英語力はどう書けばいいですか?
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スコアがなくても、留学経験やオンライン英会話の継続期間など、具体的な取り組みがあれば記載できます。数値がない場合は「〇年間継続してオンライン英会話を受講」のように期間や頻度で具体性を出してください。
- 英語のエントリーシートは何文字くらい書けばいいですか?
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設問に文字数指定があればそれに従ってください。指定がない場合、自己PR・志望動機ともに100〜150ワード程度が目安です。長く書くことよりも、一文ごとの主張を明確にすることを優先してください。
- 英語に自信がない場合、ES全体を英語で出すのは不利ですか?
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英語力そのものより、内容の具体性と伝わりやすさが評価の中心です。短い文で構成し、結論を先に書く型さえ守れば、複雑な英文が書けなくても大きな不利にはなりません。誤字脱字の確認だけは必ず行ってください。

