履歴書を英語で書く際は、A4一枚に直近の職歴から新しい順で、個人情報を省いてまとめるのが正解です。日本語の履歴書とは項目もルールも根本的に異なるため、直訳のまま提出すると採用担当者に見抜かれてしまいます。この記事では、項目別の書き方と例文、採用担当者が実際に見ているポイントまで具体的に解説します。
履歴書を英語で書くときの書き方【結論】と項目別の例文
結論:英文履歴書は「1枚にまとめる」「新しい順」「個人情報を書かない」の3原則
英語の履歴書(英文レジュメ・CV)は、日本の履歴書と職務経歴書を分けずに1枚(経験が豊富な場合でも2枚以内)にまとめるのが基本です。学歴・職歴は直近から新しい順(逆年順)に記載し、写真・年齢・性別・家族構成といった個人属性は一切書きません。
| 項目 | 日本の履歴書 | 英文履歴書(英文レジュメ) |
|---|---|---|
| 書類の種類 | 履歴書+職務経歴書(2枚) | 1枚にまとめる |
| 写真・年齢・性別 | 記載する | 記載しない |
| 学歴・職歴の順序 | 古い順 | 新しい順(逆年順) |
| 志望動機 | 履歴書内に記載 | カバーレターに分離 |
PERSONAL INFORMATION(個人情報)の書き方と例文
書類の最上部に記載する項目です。日本の履歴書の個人情報欄とは記載内容が大きく異なるため、まず何を書くべきかを押さえてください。
良い例文
Taro Yamada
Tokyo, Japan
+81-90-XXXX-XXXX
taro.yamada@example.com
linkedin.com/in/taro-yamada
NG例
Taro Yamada(28歳・男性)
090-XXXX-XXXX
年齢・性別・国内表記のままの電話番号は、英文履歴書では記載しない項目です。
SUMMARY(経歴・スキルの要約)の書き方と例文
採用担当者が最初に読む「自己紹介の核心部分」です。3〜5行程度で、経験年数・強み・直近の実績を伝えます。このセクションの出来が書類選考の通過率を大きく左右します。
良い例文
Results-driven Sales Manager with 8+ years of B2B sales experience in the IT industry. Exceeded annual sales targets by 20%+ and built a client portfolio of 80+ accounts. Skilled in cross-functional team leadership and bilingual communication.
営業職の経歴を英語でまとめる際は、営業の職務経歴書テンプレートで日本語版の実績を先に整理しておくと、英語への変換がスムーズです。
WORK EXPERIENCE(職歴)の書き方と例文
英文履歴書でもっとも重視されるセクションです。各職歴を新しい順に並べ、業務内容と実績を箇条書きで記載します。書き出しには「Action Verb(動作動詞)」を使い、主語のIは省略するのが鉄則です。
良い例文(Action Verb活用)
- Managed a team of 12 sales representatives across the Kanto region
- Exceeded annual revenue target by 23%, generating ¥480M in FY2025
- Implemented a new CRM system, reducing administrative time by 30%
NG例
I was responsible for managing the sales team. I did sales activities for existing customers.
「担当しました」を直訳しただけでは成果が伝わりません。
EDUCATION・SKILLS(学歴・スキル)の書き方
職歴が充実している場合、学歴は短くシンプルにまとめます。語学力・ITスキル・資格など、応募職種に関係するスキルは以下のように記載してください。
- Education:Bachelor of Commerce, Keio University, Tokyo, Japan(2016–2020)
- Languages:Japanese (Native), English (Business-level, TOEIC 850)
- Certifications:Project Management Professional (PMP), 2023
語学力のスコアをどう表記すべきか迷う場合は、TOEICスコアの正式な書き方も参考にしてください。

採用担当者が最初の10秒で見ているポイント
外資系企業の採用担当者は1日に数十〜数百枚の英文履歴書に目を通しており、最初の判断は多くの場合10秒以内で完了します。
採用担当者はここを見ている
- 書類の見やすさ:フォントサイズ・余白・レイアウトが整っているか
- SUMMARYの内容:一目で「この人は何ができるのか」が伝わるか
- 直近の職歴と実績:数字や具体的な成果が書かれているか
- 英語の品質:スペルミスや文法の誤りが目立たないか
書類の上部にもっともアピールしたい情報を集中させるのが鉄則です。「見やすさ」が損なわれている書類は、内容を読む前に候補から外されることも珍しくありません。
英文履歴書の3つのフォーマットと選び方
英文履歴書には大きく3つのフォーマットがあります。自分の経歴に合ったものを選ぶことで、採用担当者に伝わりやすい書類になります。
| フォーマット | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Chronological(年代順型) | 職歴を新しい順に並べる、もっとも一般的な形式 | 同じ職種・業界でキャリアを積んできた人 |
| Functional(職務別型) | スキル・能力のカテゴリーごとに実績を整理 | 職種転換や空白期間がある人 |
| Combination(混合型) | スキルの要約+時系列の職歴を組み合わせる | 実績が豊富で特定スキルも強調したい人 |
外資系転職では、迷ったらChronological(年代順型)を選べば問題ありません。Functionalは「経歴を隠しているのでは」と受け取られるリスクがあるため、単独での使用には注意が必要です。
日本語の直訳で落ちる人の共通パターン|NGパターン5選
英文履歴書のNGポイントを事前に把握しておくことで、凡ミスによる不通過を防げます。採用担当者が「読まなくていい」と判断するパターンを整理しました。
NG①:日本語をそのまま直訳している
| 直訳(NG) | 自然な英語(OK) |
|---|---|
| I was in charge of sales | Managed / Led / Oversaw sales operations |
| I achieved good results | Exceeded annual target by 20% |
| I do my best every day | (削除。根拠のない努力アピールは不要) |
NG②:成果を数字で示していない
「チームを率いました」「売上を改善しました」だけでは、採用担当者は実力を判断できません。すべての実績を可能な限り数値で示すことが期待されています。正確な数字が思い出せない場合は「approximately 30%」のように概算でも構いません。
NG③:全角文字や書式が混在している
全角スペース・全角カンマ・全角括弧が混入していると「基本的なデジタルリテラシーがない」と映ります。日本語文書からのコピー&ペーストで起きやすいミスです。提出前に必ずチェックしてください。
NG④:応募に関係のない個人情報を記載している
欧米の採用では、年齢・婚姻状況・写真は差別につながりうる情報として扱われます。写真・生年月日・性別・家族構成は記載しないのが原則です。
NG⑤:書類と面接の英語力に乖離がある
書類の英語が完璧すぎるのに、面接での会話が想定と大幅に異なる場合、「誰かに代わりに書いてもらった」と判断されることがあります。書類に書いた内容は、自分の口から説明できる準備をしておいてください。
ATSを通過する英文履歴書の書き方
近年の外資系企業や海外採用では、人が読む前にATS(Applicant Tracking System=応募者追跡システム)が書類をスクリーニングするケースが増えています。見た目が整ったPDFでも、ATSが正しく読み取れなければ人の目に届く前に落とされてしまいます。
ATS対策チェックリスト
- 表・列・ヘッダー・フッター・画像などのグラフィック要素を避ける
- フォントはArial・Calibri・Georgia等のシンプルなものを使用する
- 求人票に書かれた職種名・スキル名をそのまま本文中に使う
- 見出しは「WORK EXPERIENCE」「EDUCATION」など一般的な表記で統一する
ATSはシンプルなテキストしか正しく読み取れない場合が多いため、見た目の凝ったデザインよりも構造がシンプルで読み取りやすい書類のほうが通過率は上がります。求人票のキーワードをSUMMARYやSKILLS欄に自然な形で含めておくことも有効です。
状況別の書き方|新卒・中途・職歴に空白期間がある場合
新卒の場合
職歴がない新卒者は、学歴・インターン経験・課外活動を中心に構成します。専攻分野で学んだ内容を、応募職種に関連づけて記載すると採用担当者に伝わりやすくなります。日本語版の下書きを整理する際は新卒用の履歴書テンプレートを使うと項目の抜け漏れを防げます。
中途(転職)の場合
中途採用では、直近の職歴と実績を冒頭に集中させることが最重要です。日本語の職務経歴書ですでに実績を数値化している場合は、転職用の履歴書テンプレートで整理した内容をそのままAction Verbに変換すると効率的です。
職歴に空白期間がある場合
空白期間(Employment Gap)は、隠そうとするより説明する情報を添えるほうが評価につながります。「Parental Leave(育児休暇)」「Freelance Work(フリーランス活動)」など、空白期間中に行っていたことを短く記載してください。
カバーレターは必要?英文履歴書とセットで用意するもの
英文履歴書には、多くの場合「カバーレター(Cover Letter)」を添付します。日本の「志望動機書」に相当するもので、「なぜこの企業なのか」「何を貢献できるのか」を具体的に伝える文書です。
求人票に「Please submit your resume and cover letter.」と指定がある場合は必ず用意してください。書類一式を郵送で提出する場合は、封筒の宛名・住所の英語表記にもルールがあるため、あわせて確認しておくと安心です。

日系グローバル企業では日本語版・英語版の両方を求められることもあります。両方を提出する場合は在籍期間や実績の記述が矛盾しないよう、日本語版の職務経歴書から見直しておくと安心です。

まとめ
- 英文履歴書は「1枚にまとめる」「新しい順」「個人情報を書かない」が結論
- SUMMARYと直近のWORK EXPERIENCEに、もっともアピールしたい情報を集中させる
- Action Verbと数字を組み合わせ、直訳表現を避けて実績を具体的に示す
- ATSを意識し、シンプルな構造と求人票のキーワードを本文に含める
- 書類と面接の英語力にギャップが出ないよう、書いた内容は口頭でも説明できるよう準備する
英文履歴書は「日本語の履歴書の英語版」ではなく、まったく異なるルールを持つ書類です。この記事の基本を押さえたうえで、応募先の職種・企業に合わせてカスタマイズしてください。
英語の履歴書に関するよくある質問
- 英文履歴書はWordとPDFどちらで提出すればよいですか?
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基本的にはPDF形式での提出を推奨します。Wordファイルはバージョンによってレイアウトが崩れる可能性があるため、Wordで作成してからPDFに変換して提出するのが一般的なマナーです。応募先から「Word形式で」と指定がある場合はその指示に従ってください。
- 英語が得意でない場合、英文履歴書を誰かに添削してもらうのはよいですか?
-
ネイティブの友人や英語添削サービスに依頼することは有効な手段です。ただし、添削後の内容は面接で自分の言葉で説明できることが前提です。書類と面接の英語力に大きなギャップがあると、採用担当者に疑問を持たれるリスクがあります。
- 英文履歴書に職歴の空白期間がある場合、どう記載すればよいですか?
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空白期間はできる限り説明する情報を添えることをおすすめします。「育児休暇」「留学」「フリーランス活動」など、その期間に行っていたことを短く記載する方法があります。理由を隠すよりも誠実に記載したうえで、カバーレターや面接で補足することが評価につながります。
- 英文履歴書は何ページが適切ですか?
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経験年数が5年以下の場合は1ページ、それ以上の場合は2ページ以内が一般的な目安です。日本の職務経歴書のように3〜4ページになるのは避けてください。重要な情報を上部に集約し、簡潔にまとめることが評価されます。
- ATS対策として、履歴書に画像やアイコンを入れてもよいですか?
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ATSでのスクリーニングを想定する場合は避けたほうが安全です。多くのATSは画像やアイコン、複雑な表組みを正しく読み取れず、記載した情報が抜け落ちてしまう可能性があります。応募先がATSを利用しているか不明な場合も、シンプルなテキスト中心のレイアウトにしておくと安心です。

