自己PRの締めは、これまでの強みを繰り返すのではなく「入社後にどう活かすか」を1文で言い切るのが正解です。書き出しと同じくらい、最後の一文は面接官や採用担当者の記憶に残りやすいポイントになります。この記事では、締めの一文に入れるべき要素と、職種別・強み別の例文9選、採用担当者が実際に見ているチェックポイントまで詳しく紹介します。
自己PRの締め方の結論|好印象で終わる一文の型
結論:締めの一文に入れる3つの要素
自己PRの締めくくりには、①強みの再確認 ②入社後にどう活かすか ③意欲を示す一言の3つを盛り込みます。この3つが揃った一文であれば、読み手は「この人が入社したらどう働くか」を具体的にイメージできます。
- ①強みの再確認:本文で伝えた強みを一言で言い直す
- ②入社後にどう活かすか:応募先の業務内容と結びつける
- ③意欲を示す一言:貢献したい姿勢を簡潔に添える
3つすべてを長く書く必要はありません。1文、長くても2文でまとめることで、締めとして引き締まった印象になります。
良い例文とNG例
良い例文
この課題解決力を活かし、貴社では顧客の潜在的なニーズを引き出す提案営業として貢献したいと考えております。強み+応募先での活かし方+貢献意欲が1文に収まっています。
NG例
以上の経験を活かし、精一杯頑張りたいと思います。「頑張りたい」だけでは何をどう活かすのかが伝わらず、抽象的な決意表明で終わってしまいます。
自己PRの本文そのものの組み立て方から見直したい場合は、以下の記事もあわせて参考にしてください。

自己PRの締めで評価が変わる理由
人は最初に得た情報と最後に得た情報を強く記憶する傾向があります。自己PRも例外ではなく、書き出しの結論と同じくらい、締めの一文が全体の印象を左右します。採用担当者は1日に何十件もの応募書類や面接に目を通すため、途中の説明よりも最後の一文の方が記憶に残りやすい場面が多くあります。
採用担当者はここを見ている
- 締めの一文が本文の内容とつながっているか
- 入社後の業務内容を理解した上で書かれているか
- 他の応募者と同じ定型文で終わっていないか
同じような経歴・スキルの応募者が並んだとき、最後まで読んで「会ってみたい」と思わせられるかどうかは、この締めの一文の作り込みで決まることが少なくありません。
強み別|自己PRの締め例文5選
ここでは、よく使われる強み別に締めの例文を紹介します。自分の強みに近いものを選び、応募先の業務内容に合わせて言葉を置き換えて活用してください。
「向上心」の場合
良い例文
この向上心を活かし、入社後も新しい業務知識を積極的に吸収しながら、早期に戦力として貢献してまいります。
「継続力」の場合
良い例文
目標に向けて地道な努力を続けられるこの継続力を、貴社の〇〇業務における長期的な成果につなげていきたいと考えております。
「傾聴力・気配り」の場合
良い例文
相手の意図を丁寧にくみ取るこの傾聴力を活かし、貴社でもお客様一人ひとりに合わせた対応で信頼関係を築いていきたいです。
「行動力」の場合
良い例文
課題を見つけたらすぐに動くこの行動力を、貴社の新しいプロジェクトの立ち上げ段階から発揮していきたいと考えております。
「責任感」の場合
良い例文
最後まで担当業務をやり遂げるこの責任感を持って、貴社でも任された業務を着実に成果へつなげてまいります。
職種別|自己PRの締め例文4選
強み別の例文に加えて、応募する職種によっても締めの言葉は変わります。ここでは職種別に4つの例文を紹介します。
営業職の場合
良い例文
この提案力を活かし、貴社の既存顧客との関係を深めながら、新規開拓にも積極的に取り組んでいきたいと考えております。
事務・経理職の場合
良い例文
正確さとスピードを両立させるこの強みを、貴社の月次業務の効率化や他部署との円滑な連携に役立てていきたいです。
未経験・第二新卒の場合
良い例文
前職で培った吸収力と素直さを土台に、未経験の分野にも臆せず挑戦し、貴社の戦力として早期に貢献してまいります。
マネジメント経験者の場合
良い例文
メンバーの強みを引き出すこのマネジメント経験を、貴社のチーム運営や後進の育成に活かしていきたいと考えております。
転職活動で自己PR全体の例文をもっと見たい場合は、以下の記事もあわせて参考にしてください。

履歴書と面接で締め方は変えるべきか
履歴書の自己PRは書き言葉、面接の自己PRは話し言葉です。この違いを意識しないまま同じ文章を使うと、面接では硬すぎる、あるいは書類では砕けすぎた印象になることがあります。
| 場面 | 締めの特徴 |
|---|---|
| 履歴書・職務経歴書 | 「〜と考えております」「〜してまいります」など丁寧な書き言葉で1文にまとめる |
| 面接(口頭) | 「〜していきたいと思っています」など、少し柔らかい話し言葉で簡潔に伝える |
面接では、書類に書いた締めの一文をそのまま暗記して話すと棒読みの印象になりがちです。要素は同じでも、話し言葉として自然な語尾に言い換えることを意識しましょう。
自己PRの締めでやりがちなNGパターン
締めの一文でよく見られる失敗パターンを3つ紹介します。当てはまっていないか、提出前に確認してください。
- 定型文をそのまま使う:「精一杯頑張ります」だけでは他の応募者と差がつかない
- 根拠のない誇張表現を使う:「必ず成果を出します」など裏付けのない断定は信頼性を下げる
- 本文とつながっていない:本文で語った強みと違う強みで締めると一貫性がなくなる
NG例
営業成績で必ず社内トップを獲得し、会社の業績拡大に大きく貢献します。実績の裏付けがないまま断定すると、誇張と受け取られるリスクがあります。
文字数が足りない・余るときの締めの調整方法
履歴書の自己PR欄は枠の大きさが決まっているため、書きたい内容がすべて入りきらないことがあります。この場合、削るべきなのは締めの一文ではなく、本文中の説明部分です。
- 文字数が足りないとき:エピソードの説明を1文削り、締めの一文はそのまま残す
- 文字数が余るとき:締めの一文を2文に分けず、要素を凝縮して1文にまとめる
締めの一文は自己PR全体の結論にあたる部分のため、文字数調整の際に最後まで残すべき要素です。厚生労働省の様式に近い書式で欄の大きさを確認したい場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートで事前に枠を確認しておくとスムーズです。転職での応募には転職用の履歴書テンプレート、新卒での応募には新卒用の履歴書テンプレートも用意しているので、自己PR欄の広さに合わせて選んでください。
自己PR欄が広めのテンプレートで文字数の調整方法を含めて書き方全体を見直したい場合は、以下の記事もあわせて参考にしてください。

まとめ
- 締めの一文には「強みの再確認」「入社後の活かし方」「意欲」の3つを盛り込む
- 締めが本文とつながっているかを必ず確認する
- 履歴書は書き言葉、面接は話し言葉で語尾を調整する
- 文字数調整では締めの一文を削らず、本文の説明部分で調整する
締めの一文は自己PR全体の結論です。強み・活かし方・意欲の3つを意識して、最後まで読んだ採用担当者の記憶に残る自己PRに仕上げてください。
自己PRの締めに関するよくある質問
- 自己PRの締めに「以上です」は使ってもいいですか?
-
面接で口頭で伝える際に「以上です」と一言添えるのは問題ありません。ただし、これだけで締めくくると入社意欲が伝わらないため、必ず貢献意欲を示す一文とセットで使いましょう。履歴書などの書面では「以上です」は使わず、丁寧な文末表現でまとめます。
- 締めの例文をそのまま使ってもいいですか?
-
例文をそのまま丸写しすると、本文で語った具体的なエピソードとの一貫性が失われることがあります。強みや応募先の業務名など、自分の状況に合わせて言葉を置き換えてから使用してください。
- 締めの一文は何文字くらいが適切ですか?
-
目安は50〜80文字程度です。1文で「強み」「活かし方」「意欲」の3要素をまとめられる長さが適切で、長くなりすぎると要点がぼやけてしまいます。

