退職願は自分でゼロから作らなくても、無料のWordテンプレートに日付・所属・氏名を入力するだけで完成します。ただしダウンロードしたまま使うと、サンプル文言の消し忘れなど提出直前に慌てやすい落とし穴もあります。この記事ではすぐ使える縦書き・横書きの例文と、総務担当者がまず確認するチェックポイントをあわせて解説します。
退職願は無料テンプレートですぐ作れる|結論とコピペ例文
結論:無料Wordテンプレート+一部手直しで完成する
退職願をパソコンで作成する場合、書式に決まりはないため無料のWordテンプレートを使っても効力に問題はありません。会社から手書き指定がなければ、テンプレートの日付・所属・氏名・宛名を差し替えるだけで下書きが完成します。
ただしテンプレートはあくまで骨組みです。退職理由の書き方や押印の要否など、細部の判断はテンプレート任せにできません。まずは以下の例文で全体像をつかんでから、次の見出しで失敗しやすいポイントを確認してください。
コピペで使える例文(縦書き)
良い例文(縦書き)
退職願
私儀 このたび一身上の都合により、来る令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、お願い申し上げます
令和〇年〇月〇日
〇〇部〇〇課 山田 太郎 印
株式会社〇〇 代表取締役社長 〇〇 〇〇殿
縦書きのWordテンプレートは「私儀」を右上に小さく配置し、退職理由は「一身上の都合により」で統一するのが基本です。氏名の後ろに押印欄を空けておき、印刷後に自筆で署名・押印します。
コピペで使える例文(横書き)
良い例文(横書き)
退職願
私事、このたび一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、お願い申し上げます
令和〇年〇月〇日
〇〇部〇〇課 山田 太郎
株式会社〇〇 代表取締役社長 〇〇 〇〇様
横書きでは表題「退職願」を中央に置き、本文・提出日・所属氏名・宛名の順に配置します。パソコンで作成する際のフォントや余白の目安も、この後の見出しで確認していきましょう。

無料テンプレートを使うときに失敗しやすい3つの落とし穴
無料テンプレートは体裁が整っている分、細部の見落としがそのまま提出書類の粗として残ります。総務担当者や上司がまず目を通すのは、文章の巧拙より次の3点です。
会社指定フォーマットの有無を確認しない
総務や人事があらかじめ退職願の書式を用意している会社では、そちらを優先します。無料テンプレートと会社指定書式が混在すると、記載項目の不足で確認の手間が増えることがあります。まず総務担当者に指定書式の有無を聞いておくと確実です。
プレースホルダー(サンプル文言)の消し忘れ
NG例
「株式会社〇〇」「山田 太郎」といったサンプル文言をそのまま印刷して提出してしまう。入力欄を埋め忘れたまま提出すると、確認作業を後回しにする人という印象を与えかねません。
印刷前に一度PDFやプレビュー画面で拡大表示し、社名・氏名・日付の3点だけは指でなぞるように確認する習慣をつけると防げます。
氏名欄は印字だけで済ませてしまう
採用担当者はここを見ている
- 氏名欄が印字のみで、署名・押印が自筆になっているか
- シャチハタではなく認印が使われているか
- 会社指定フォーマットがある場合、それに沿っているか
氏名欄を空白のまま印刷し、内容を確認したうえで自分の手で署名・押印すると、本人が作成した書類であることが伝わります。認印は事前に用意しておき、シャチハタとの取り違えがないか印刷前に確認しておくと安心です。

退職願テンプレートの必須記載項目一覧
無料テンプレートを選ぶときは、以下の項目が漏れなく含まれているかを確認します。デザインが凝っていても項目が抜けていては使えません。
| 項目 | 記載内容の目安 |
|---|---|
| 表題 | 「退職願」を中央または上部に配置 |
| 前文 | 縦書き「私儀」/横書き「私事」 |
| 退職理由 | 「一身上の都合により」で統一 |
| 退職希望日 | 会社と合意した日付を和暦・西暦いずれかで統一 |
| 提出日 | 実際に提出する日付 |
| 所属・氏名 | 部署名・氏名+押印欄 |
| 宛名 | 代表取締役社長名(直属の上司ではない) |
【状況別】無料テンプレートのアレンジ例文
同じテンプレートでも、状況によって一文を加えるだけで伝わり方が変わります。代表的な3つのケースを紹介します。
契約社員・パートの場合
良い例文(契約社員・パートの場合)
私事、このたび一身上の都合により、契約期間満了となる令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、お願い申し上げます
契約社員やパートも正社員と同じテンプレートで作成できます。契約更新のタイミングか中途解約かを事前に上司とすり合わせたうえで日付を入力すると、手続きがスムーズに進みます。
有給消化を伝えたい場合
良い例文(有給消化を希望する場合)
私事、このたび一身上の都合により、有給休暇消化のうえ令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、お願い申し上げます
退職願の本文に有給消化の希望を盛り込む場合は、退職希望日を「有給消化後の最終出社日」に設定するとトラブルを避けやすくなります。日付が確定していない段階では、上司との合意が取れ次第すぐに書き入れられるよう空欄にしておく方法もあります。
退職理由を詳しく書きたくない場合
NG例
職場の人間関係や待遇への不満をそのまま退職理由として書いてしまう。個人的な事情は「一身上の都合により」に集約するのがマナーです。
退職願はお願いの書類のため、理由を詳しく書く必要はありません。テンプレートの退職理由欄はそのまま「一身上の都合により」で残し、事情は口頭で伝えれば十分です。
退職願と退職届、テンプレートはどちらを使う?
無料テンプレートサイトには「退職願・退職届」がまとめて掲載されていることが多く、選び間違えると性質の異なる書類を提出することになります。会社の承諾を得てから辞めたい場合は退職願、意思を一方的に通知する場合は退職届を選びます。迷ったときは、円満退職を目指すなら撤回の余地が残る退職願を選ぶのが基本です。
両者の効力の違いや撤回できる条件は、次の記事で詳しく確認しておくとテンプレート選びで迷わなくなります。

退職後の求職活動に向けて
退職願を提出できたら、次の職場探しの準備も並行して進めておくと退職後の空白期間を短くできます。応募先の雇用形態に合わせて、以下のテンプレートも活用してください。
- 正社員として転職する場合は転職用の履歴書テンプレートが使えます
- 次の応募先が決まっていない段階では志望動機なしの履歴書テンプレートで骨組みだけ作っておく方法もあります
- パートでの再就職を検討している場合はパート用の履歴書テンプレートが対応しています
- 提出先の形式に迷ったときは厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートが失敗しない選択肢になります
まとめ
- 退職願は無料のWordテンプレートに日付・所属・氏名を入力すれば完成する
- プレースホルダーの消し忘れと会社指定フォーマットの未確認が最大の落とし穴
- 氏名の署名と押印だけは印刷後に自筆で行う
- 退職理由は「一身上の都合により」で統一し、詳しい事情は口頭で伝える
無料テンプレートは決して手抜きではありません。消し忘れと押印さえ押さえておけば、誰でも安心して提出できる一枚に仕上がります。
退職願テンプレートに関するよくある質問
- 退職願は無料テンプレートで作成しても問題ありませんか?
-
問題ありません。会社から手書きの指定がなければ、無料のWordテンプレートで作成した退職願も書面としての効力に差はありません。印刷後に氏名の署名と押印を自筆で行うことだけ忘れないようにしてください。
- 退職願テンプレートは縦書きと横書きどちらを選べばいいですか?
-
会社から指定がなければどちらでも構いません。フォーマルな印象を重視するなら縦書き、パソコンで手早く仕上げたいなら横書きが選ばれる傾向にあります。
- 退職願のテンプレートに退職理由を詳しく書く必要はありますか?
-
詳しく書く必要はありません。退職理由欄は「一身上の都合により」で統一し、具体的な事情は口頭で伝えるのが一般的なマナーです。
- 無料テンプレートのサンプル文言を消し忘れて提出してしまった場合はどうすればいいですか?
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気づいた時点ですぐに上司や総務担当者へ伝え、訂正した書類を再提出してください。放置すると確認漏れの印象を与えるため、早めの申し出が重要です。

