退職願をペン字で書くなら、黒のボールペンか万年筆を使うのが正解です。筆ペンやサインペンでは丁寧さより砕けた印象になり、フリクションなど消えるインクは書類として無効になるおそれがあります。字に自信がなくても、書き方のコツを押さえれば十分に誠意は伝わります。
退職願をペン字で書くなら黒ボールペンか万年筆が正解
結論:使うべきペンと避けるべきペン
退職願は会社に残る正式な書類のため、黒の油性ボールペンかゲルインクボールペン、または万年筆で書きます。太さは0.7mmほどが読みやすく、字が多少乱れていても線がぼやけません。万年筆は文字に強弱がつきやすく、丁寧に書けば黒ボールペンより落ち着いた印象になります。
逆に避けたいのは、フリクションなど摩擦で消えるペン、筆ペン、サインペン、カラーインクのペンです。消えるペンは書類の改ざんを疑われる原因になり、筆ペンやサインペンは実務書類としては砕けすぎた印象を与えます。
良い例文
黒のゲルインクボールペン(0.7mm)で、一文字ずつ丁寧に楷書で書いた退職願。行の線が均一で読みやすく、上司が受け取ってすぐに内容を確認できる状態になっている。
NG例
フリクションペンで書かれた退職願、あるいは筆ペンで書かれた退職願。摩擦で消える・砕けた印象になるという理由で、正式な書類としてふさわしくないと判断されやすい。
太さ・インクの選び方
- 太さ:0.7mm前後。細すぎると弱々しく見え、太すぎると滲みやすい
- インク:油性またはゲルインク。水性は裏写り・にじみのリスクがある
- 色:黒のみ。青やその他の色は正式書類として不向き
字が下手でも綺麗に見えるペン字の書き方6つのコツ
退職願で見られているのは達筆かどうかではなく、丁寧に書こうとした跡があるかどうかです。以下の6点を意識するだけで、字に自信がなくても見た目の印象は大きく変わります。
- 行を真っ直ぐ揃える:便箋の罫線や、下敷きに定規で引いたガイド線を使う
- 文字の大きさを揃える:1文字ごとにマス目を意識し、極端な大小をつけない
- 文字間隔を均等にする:詰まりすぎず、空きすぎない間隔を保つ
- 止め・払いを意識する:線の最後を雑に流さず、一画ずつ止めてから離す
- 下書きしてから清書する:別紙に一度書いてバランスを確認してから本番の便箋に書く
- ゆっくり書く:急いで書くと線が震えやすくなるため、いつもよりペースを落とす
上司はここを見ている
- 字の上手さより、行が真っ直ぐで読みやすいかどうか
- 書き損じを消しゴムや修正テープでごまかさず、書き直しているか
- 殴り書きではなく、一定のペースで丁寧に書かれているか
退職願をペン字で書くときのNGペン・注意点
退職願のペン選びで失敗すると、内容以前の部分で印象を落としてしまいます。特に次の4つは避けてください。
| NGパターン | 理由 |
|---|---|
| フリクションなど消せるペン | 摩擦や温度で文字が消え、書類として無効になるおそれがある |
| 筆ペン・サインペン | 正式な書類としては砕けた印象になりやすい |
| 修正液・修正テープの使用 | 誠意が伝わりにくく、書き直しが原則 |
| 黒以外の色(青・カラーインク) | 正式書類としてふさわしくないと判断されやすい |
NG例
書き損じた箇所を修正テープで消し、その上から書き直した退職願。修正の跡が残ること自体が「雑に作った」という印象につながるため、間違えたら便箋ごと書き直すのが基本です。
縦書き・横書き別|ペン字のバランスの取り方
退職願は縦書きが一般的ですが、横書きの社内様式が用意されている場合は横書きでも問題ありません。書式によってペン字のバランスの取り方が変わります。
縦書きの場合
良い例文(縦書き)
「私儀」から書き出し、1行あたりの文字数を揃えて、行の中心が上下でずれないように書いた縦書きの退職願。漢数字を使い、行の右端と左端を揃えることで整った印象になる。
横書きの場合
良い例文(横書き)
行の始まりを揃え、1文字あたりの幅を均等にした横書きの退職願。横書きは文字の大小が目立ちやすいため、方眼罫の便箋を使うと揃えやすい。
縦書きの具体的な文例や漢数字の使い方は、退職願は縦書きが基本|私儀・漢数字の書き方と例文を徹底解説で詳しく解説しています。

字に自信がない人はパソコン作成でも問題ない
手書きが望ましいとされる一方で、退職願をパソコンで作成しても法的な効力に問題はありません。字への自信のなさが大きな不安になっている場合は、パソコン作成も現実的な選択肢です。
ただし優先すべきは会社独自のルールです。就業規則や社内様式で手書きが指定されている場合は、それに従う必要があります。まずは総務や上司に、既定の書式があるかを確認してください。
パソコン作成の具体的な手順やテンプレートの使い方は、退職願はパソコンで作成OK|書き方の例文とテンプレートを徹底解説を参考にしてください。

退職願の用紙・封筒とペンの色を揃えるポイント
ペン字の印象は、便箋や封筒との組み合わせでも変わります。白無地の便箋に黒インクという組み合わせが最も無難で、統一感が出ます。便箋がコピー用紙でも問題ありませんが、色付きや柄入りの用紙は避けてください。
用紙選びで迷った場合は、退職願の紙はコピー用紙でもOK|正しいサイズと選び方を徹底解説もあわせて確認しておくと安心です。

退職後に新しい職場へ応募する際は、履歴書もペンや用紙の統一感を意識すると好印象につながります。転職活動用に転職用の履歴書テンプレートを用意しておくと、退職後すぐに応募書類の準備を始められます。
手書きで統一したい場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレート、企業からJIS規格を指定された場合はJIS規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、書式で迷う手間を減らせます。
まとめ
- 退職願は黒の油性・ゲルインクボールペンか万年筆で書く
- フリクション・筆ペン・サインペン・修正液は使わない
- 字が下手でも、行を揃える・下書きするなどの工夫で印象は変えられる
- 会社規定で手書き指定がなければ、パソコン作成も選択肢になる
字の上手さより、丁寧に書こうとした姿勢が伝わることが退職願では大切です。
退職願のペン字に関するよくある質問
- 退職願は万年筆で書いても失礼にあたりませんか?
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失礼にはあたりません。黒インクの万年筆は、退職願に使えるペンとして黒ボールペンと並んで一般的に認められています。ただしインクが裏写りしやすい紙質もあるため、書く前に試し書きをしておくと安心です。
- 字を間違えたら修正テープで直してもいいですか?
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修正テープや修正液の使用は避け、便箋ごと書き直すのが基本です。修正の跡が残った書類は、正式な退職願としてふさわしくないと受け取られる可能性があります。予備の便箋を数枚用意してから書き始めると失敗を防げます。
- 筆ペンで書くとより丁寧な印象になりますか?
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退職願のような実務書類では、筆ペンはかえって砕けた印象や慶弔用の書類のような印象を与えることがあります。丁寧さを伝えたい場合は、筆ペンではなく黒ボールペンか万年筆で、行を揃えて丁寧に書くことを優先してください。
- 字が下手なことを理由に受け取りを拒否されることはありますか?
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字の上手さを理由に退職願が受理されないことは通常ありません。重要なのは内容が正確に読み取れることと、消えるペンや修正の跡がないことです。行を揃え、ゆっくり丁寧に書けば、字に自信がなくても問題なく提出できます。

