自営業は英語履歴書でも1つの職歴として書きます。肩書きはOwnerやFreelance、Founderが伝わります。Self-employedだけを肩書きにすると、何の仕事かが分かりません。和文の職歴は「個人事業主として開業(屋号:〇〇)」と対応させ、廃業も隠さず書きます。家業手伝いと開業は別行にし、一人運営をCEOと盛る書き方は使いません。

自営業の英語履歴書|結論と記載例
結論:仕事として書く。肩書きは役割名を先に置く
英文履歴書では、自営業も会社員と同じ枠で書きます。肩書き+屋号(または商号)+期間+箇条書きの4点があれば、空白にも見えません。肩書きは Self-employed 単体より、Owner / Freelance [Role] / Founder が役割を伝えます。
- 英文:Apr. 2020 – Present Owner, XX Shop (Self-employed)
- 和文:個人事業主として開業(屋号:〇〇)。廃業した年も書く
- 家業手伝いは Owner にしない。手伝いと開業を分ける
- 一人運営を CEO of a global firm と盛らない
英文の記載例
日付は月と年で揃えます。屋号があるなら会社名の位置に置き、括弧で Self-employed と補足します。実績は「何をしたか」より「誰に、何を届けたか」を短くします。
良い例文(店舗オーナー)
Apr. 2020 – Present
Owner, Haru Coffee (Self-employed)
・Managed daily store operations and supplier orders for a neighborhood cafe
・Served walk-in customers and handled cash and card payments
・Built a weekday lunch menu and kept food cost within the monthly budget
良い例文(フリーランス職種名)
Jan. 2021 – Mar. 2026
Freelance Graphic Designer, Nami Studio (Self-employed)
・Designed store flyers and social images for 12 local retailers
・Delivered print-ready files within agreed turnaround times
・Prepared simple usage notes so clients could reprint without extra edits
NG例
2020 – Present
Self-employed
Did various jobs
肩書きが身分のままなので、何の仕事か分からない記載です。未経験の空白とも区別できません。
和文職歴との対応例
日本語の履歴書では、開業の事実を職歴欄に書きます。屋号は括弧で添えます。英語側の Owner や Founder と、和文の「個人事業主として開業」が同じ期間を指すように揃えます。
良い例文(和文)
令和2年 4月 個人事業主として開業(屋号:ハルコーヒー)
飲食店の店舗運営・仕入れ・接客に従事
現在に至る
以上
採用担当者はここを見ている
- 和文と英文で期間がずれていないか
- 屋号と英語の店名が同一事業を指しているか
- 一人運営なのに組織規模を盛っていないか
Self-employedよりOwner / Freelance / Founderを使う理由
Self-employed は働き方の区分です。職種名ではありません。採用担当者は、店を持っていたのか、案件単位の仕事だったのか、事業を立ち上げたのかを先に知りたいです。
| 実態 | 向く肩書き | 和文の対応 |
|---|---|---|
| 店舗・事業を自分で運営 | Owner | 個人事業主として開業(屋号:〇〇) |
| 職種を軸に案件を受ける | Freelance [Role] | 個人事業主として開業(職種が分かる屋号) |
| 事業を立ち上げて運営した | Founder | 個人事業主として開業/創業 |
| 身分だけを書きたい | Self-employed 単体は弱い | 「自営」だけの行は仕事が分からない |
括弧の Self-employed は残して構いません。先に役割名を置き、補足として付けると、英語圏の書類でも職歴として読めます。営業職へ出すなら、数字のある実績は営業の職務経歴書テンプレート側に移し、履歴書(英文)は肩書きと期間を短く保ちます。
家業手伝いと個人事業主は書き分ける
家業の手伝いと、自分で開業した個人事業主は別の職歴です。手伝いを Owner や Founder にすると、決定権があったように見えます。和文でも「家業手伝い」と「個人事業主として開業」を混ぜないことが前提です。
家業手伝いの英文・和文
良い例文
英文
Apr. 2018 – Mar. 2020
Family Business Assistant, Sato Shoten
・Supported counter sales and inventory counts at a family wholesale shop
和文
平成30年 4月 家業(佐藤商店)の手伝いとして従事
令和2年 3月 家業の手伝いを終了
NG例
Apr. 2018 – Mar. 2020
CEO, Sato Shoten (Global Wholesale)
手伝いにCEO と global を付けると、規模も権限も事実と離れます。
個人事業主として開業したあとの英文
開業届を出した、屋号で請求している、自分で契約している、この状態が個人事業主です。英語では Owner か Founder を使い、店名や屋号を会社名の位置に置きます。
良い例文
Apr. 2020 – Present
Founder, Sato Goods (Self-employed)
・Launched a sole-proprietor shop and handled purchasing, sales, and bookkeeping

廃業・休業も職歴として書く
事業を閉じた年を書かないと、英文では Present のまま残り、和文では「現在に至る」のまま残ります。廃業届を出した、営業を止めた、その時点で終了行を入れます。
良い例文
英文
Apr. 2020 – Mar. 2025
Owner, Haru Coffee (Self-employed)
・Closed the shop in Mar. 2025 after five years of operation
和文
令和2年 4月 個人事業主として開業(屋号:ハルコーヒー)
令和7年 3月 廃業
NG例
Apr. 2020 – Present Owner, Haru Coffee
すでに閉めた店を Present のままにすると、今も営業中に見えます。和文で廃業と書いた年と揃えます。
空白扱いと役職の盛りは両方NG
自営業の期間を「求職中」「家庭の事情」だけにして空けると、実際の稼働が見えません。逆に、一人運営をグローバル企業の CEO にすると、面接で規模を聞かれた瞬間に話が止まります。
NG例(空白に見せる)
2020 – 2025 Unemployed / Job hunting
開業していた期間を失業期間に置き換えています。和文職歴と英文が食い違います。
NG例(役職を盛る)
CEO & Global Director, XX Group (50+ countries)
一人で屋号を出していた事実と合いません。Owner か Freelance [Role] に戻します。
和文の履歴書本体は、転職用の履歴書テンプレートかJIS規格に沿った履歴書テンプレートで職歴欄を確保し、開業と廃業を1行ずつ置きます。英文は別紙のレジュメとして、同じ期間・同じ屋号で対応させます。

法人成りしたあとの英文と和文
個人事業のあとで株式会社や合同会社を立てた場合、同じ屋号でも職歴は2段に分けます。開業の期間と、法人の役員期間を1行にまとめると、雇用形態も税金の区分も分かりません。英語でも、Sole proprietor の期間と Director の期間を分けます。
良い例文
英文
Apr. 2018 – Mar. 2022
Owner, Nami Studio (Self-employed)
Apr. 2022 – Present
Representative Director, Nami Studio Inc.
和文
平成30年 4月 個人事業主として開業(屋号:ナミスタジオ)
令和4年 4月 株式会社ナミスタジオを設立 代表取締役に就任
現在に至る
NG例
2018 – Present CEO, Nami Studio Inc.
法人化する前の4年も株式会社の CEO に見えます。設立前をさかのぼって役職を付ける書き方は避けます。
まだ法人化していないなら、和文は個人事業主のままです。英語だけ Inc. や Ltd. を付けると、登記のない会社を名乗ったことになります。屋号と法人名が違うときも、両方を対応表のように揃えます。
実績の箇条書きと和文JISの行対応
英文レジュメは箇条書きで実績を足せます。日本のJIS寄りの履歴書は、開業と廃業の事実行が中心です。英文で書いた数字を、和文の職歴欄に長文で写す必要はありません。和文は1〜2行、英文は3点までの箇条書き、が分かれ方として分かりやすいです。
英文の箇条書きで書くこと・書かないこと
- 書く:顧客の種類、提供した成果物、期間内に続けた運営
- 書く:一人運営であること(必要なら Solo operator と補足)
- 書かない:存在しない部下の人数、未登記の海外拠点
- 書かない:売上の水増し、顧客名の無断掲載
良い例文(実績は事実の範囲)
Freelance Sales Consultant, Kato Office (Self-employed)
・Visited 8 local retailers each month and took restock orders
・Prepared weekly sales notes for each client
・Worked as a sole operator with no employees
NG例
Led a 30-person international sales force across APAC
一人で訪問販売をしていた期間に、組織の責任者を名乗っています。面接で人数を聞かれると止まります。
和文と英文で期間がずれないようにする
和文が令和2年4月開業なら、英文は Apr. 2020 です。廃業が令和7年3月なら Mar. 2025 です。西暦と和暦の変換を1ヶ月ずらすと、空白が1ヶ月生まれたように見えます。提出前に、開業届や廃業届の月と両方の書類を見比べます。
採用担当者はここを見ている
- 和文履歴書と英文レジュメで、開業月と廃業月が同じか
- 屋号・法人名・英語店名が同一事業を指しているか
- 箇条書きの規模が、一人運営の実態と釣り合っているか
外資向けに英文だけ先に作り、あとから和文を要約すると、期間のずれが起きやすいです。和文の開業・廃業を先に確定し、英文はその年月を写す順が安全です。家業手伝いの期間があるなら、開業行の前に手伝いの行を置き、Owner をその期間にかぶせません。
複数クライアントを1つのFreelance職歴にまとめる
案件ごとに会社名を並べると、英文レジュメが派遣の現場一覧のように見えます。同じ職種で顧客が変わっただけなら、1つの Freelance [Role] に期間を通し、箇条書きで顧客の種類を示します。和文も開業は1行のままです。機密の取引先名は出さず、業種だけにします。
良い例文
Jun. 2019 – Present
Freelance Copywriter, Kato Office (Self-employed)
・Wrote product pages for apparel and food brands
・Delivered drafts within 5 business days for retainers and one-off jobs
NG例
2019 Client A Copywriter
2020 Client B Copywriter
2021 Client C Copywriter
同じ個人事業なのに転職を繰り返した並びに見えます。屋号か氏名のオフィス名で1本にまとめます。和文の開業行は増やさず、英文の箇条書きだけを厚くします。期間の開始は最初の受注月に揃えます。
自営業の英語履歴書のまとめ
- 自営業は英文でも職歴。肩書き+屋号+期間+箇条書きで書く
- 肩書きは Owner / Freelance [Role] / Founder。Self-employed 単体は弱い
- 和文は「個人事業主として開業(屋号:〇〇)」。廃業も書く
- 家業手伝いは Owner にしない。空白にも、CEO 盛りにもしない
英語と日本語で期間と屋号を揃えると、どちらの書類を先に見られても説明が割れません。
自営業の英語履歴書に関するよくある質問
- Self-employedとFreelanceはどう使い分けますか?
-
Self-employed は働き方の補足に使い、肩書きは役割名を先に置きます。案件単位なら Freelance Designer のように職種を付け、店や事業を自分で回していたなら Owner か Founder です。
- 屋号がない場合、英語の会社名はどうしますか?
-
氏名+Consulting など、請求や名刺で使っていた呼び方を置きます。屋号も商号もないときは Your Name (Self-employed) とし、肩書きで職種を示します。
- 廃業した自営は英語でも書きますか?
-
書きます。終了月を入れ、Present のまま残しません。和文の廃業年月と同じ期間に揃えます。
- 家業手伝いをOwnerと書いてよいですか?
-
決定権がなく手伝いだった期間は Owner にしません。Family Business Assistant など実態に近い肩書きにし、和文も家業手伝いと書きます。

