この記事では、履歴書の交通機関・通勤時間欄に電車を記入する際の書き方を解説します。路線名の正しい表記ルール、乗り継ぎがある場合の例文、採用担当者が通勤欄から何を確認しているかまで、ケース別にまとめます。
履歴書の通勤時間・交通機関欄とは
多くの履歴書には「通勤時間」と「利用交通機関」を記入する欄があります。この欄の役割は、採用担当者が交通費の概算を把握し、応募者の通勤負担を事前に確認することです。
通勤時間欄は選考の合否を直接左右することはほとんどありません。ただし、記入の丁寧さと正確さは、採用担当者が感じる書類全体の印象に影響します。
採用担当者が通勤欄でチェックしていること
採用担当者は通勤時間・交通機関欄を見て、以下の3点を確認しています。
採用担当者はここを見ている
- 交通費の概算:路線名と通勤時間から交通費を計算し、会社の支給上限内に収まるかを確認している
- 通勤の継続性:通勤時間が長い場合、疲弊による早期離職や遅刻・欠勤リスクを確認している
- 有料列車の有無:特急や新幹線など追加料金が必要な交通手段が経路に含まれていないかを確認している
これらを踏まえた上で、採用担当者が必要な情報を正確に読み取れるよう記入することが、この欄の正しい扱い方です。
電車通勤の基本的な書き方
路線名は正式名称で記入する
交通機関欄に「電車」とだけ書くと、採用担当者は具体的な経路や交通費を確認できません。路線名は必ず正式名称で記入します。JR・私鉄・地下鉄のいずれも、略称を使わず正式な路線名を書きましょう。
| 交通機関の種別 | NG記入例 | OK記入例 |
|---|---|---|
| JRの路線 | 山手線 | JR山手線 |
| 大手私鉄 | 東急 | 東急東横線 |
| 東京の地下鉄 | 地下鉄 | 東京メトロ銀座線 |
| 大阪の地下鉄 | 市営地下鉄 | 大阪メトロ御堂筋線 |
| 路面電車 | 路面電車 | 広島電鉄1号線 |
通勤時間の計算方法(ドアtoドア)
通勤時間は「自宅の玄関を出てから勤務先に到着するまで」のトータル時間を記入します。電車の乗車時間だけでなく、以下をすべて含めて計算します。
- 自宅から最寄り駅までの徒歩・自転車時間
- 電車の乗車時間(乗り換え待ち時間を含む)
- 降車駅から勤務先までの徒歩・バス時間
正確な所要時間を調べるには、Google マップまたはYahoo!乗換案内で自宅から勤務先への経路を検索するのが最も手軽です。表示された合計時間をドアtoドアの通勤時間として使用します。「電車の乗車時間だけを記入したら実際より20分短くなった」というケースは採用担当者に不信感を与えることがあるため、必ずドアtoドアで計算してください。
通勤時間は5分単位で記入する
計算した通勤時間は5分単位に丸めて記入します。32分なら30分、44分なら45分と調整するのが一般的なマナーです。また、1時間未満であれば「0時間〇〇分」と書く必要はなく、「〇〇分」だけで問題ありません。
通勤時間の丸め方の例
- 32分 → 30分(切り捨て)
- 44分 → 45分(切り上げ)
- 68分 → 1時間10分または70分
- 92分 → 1時間30分または90分
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実際の通勤パターンに合わせた記入例を示します。自分の状況に最も近いケースを参考にしてください。
電車1本で通勤する場合
乗り換えなしで1路線だけ利用する場合は、路線名と通勤時間のみを記入します。シンプルな構成ですが、「電車」とだけ書くのは避けてください。
良い例文
JR中央線(約35分)
NG例
電車(約35分)路線名がないため採用担当者が交通費を算出できない
採用担当者はここを見ている
- 路線名と沿線情報から交通費の概算を計算している
- 「電車」とだけ書かれると経路を別途確認する手間が生じ、書類の印象が下がる
電車を乗り継ぐ場合(複数路線)
乗り換えが必要な場合は、利用するすべての路線を記入します。路線と路線のつなぎ方は「・」または「→」のいずれかで統一しましょう。
良い例文(2路線乗り継ぎ)
JR山手線・東京メトロ丸ノ内線(約50分)
または
JR山手線→東京メトロ丸ノ内線(約50分)
良い例文(3路線乗り継ぎ)
東急東横線・東京メトロ副都心線・JR埼京線(約60分)
NG例
電車乗り継ぎ(約50分)「乗り継ぎ」と書いても路線名が不明では交通費が算出できない
欄のスペースが限られていてすべての路線名を書き切れない場合は、乗車距離が最も長い主要路線を記入し、通勤時間でドアtoドアの合計を示せば十分です。
電車+徒歩の場合
降車駅から勤務先まで徒歩で移動する場合は、電車の路線名だけを交通機関欄に記入します。徒歩時間は通勤時間の合計に含めて計算します。欄にスペースがある場合は「・徒歩」を添えることで通勤経路がより明確になります。
良い例文
JR総武線・徒歩(約30分)
電車+バスの場合
電車とバスを組み合わせて通勤する場合は、電車の路線名に「バス」を添えて記入します。バス会社名や系統番号まで書く必要はありませんが、「バス」と記載することで採用担当者がバス料金を含めた交通費の概算を把握できます。
良い例文
東急東横線・バス(約55分)
NG例
東急東横線(約55分)バスを使うことが記載されていないと、交通費にバス代が含まれない可能性がある
電車+自転車の場合
最寄り駅まで自転車で移動し、そこから電車に乗る場合は、電車の路線名のみを交通機関欄に記入します。自転車は通勤費精算の対象外となることが多く、採用担当者が交通費を算出する際に必要なのは「電車の路線」の情報です。自転車乗車時間は通勤時間の合計に含めて計算してください。
良い例文
JR京浜東北線(約40分)
※自転車で最寄り駅まで移動する場合も、交通機関欄には電車の路線名のみ記入する。通勤時間には自転車乗車時間を含む。
特殊なケースの書き方
通勤時間が1時間30分を超える場合
片道90分を超える通勤時間を記入する場合、採用担当者が「この通勤距離で長続きするのか」を確認することがあります。面接で繰り返し質問されることも少なくありません。
備考欄に「通勤可能です」と一言添えると、採用担当者の懸念を先回りして払拭できます。「長時間通勤を続けられる体力・習慣がある」という事実を書くだけで、選考上のリスク要因を大きく減らせます。
通勤時間が長い場合の記入例
通勤時間:1時間45分(JR〇〇線・東急〇〇線)
備考欄:通勤時間については把握しており、継続して通勤する意思があります。
引越し予定がある場合
内定後または入社日までに転居が決まっている場合は、転居後の住所を基準に通勤時間を計算し、転居予定日を備考欄に添えます。転居先がまだ確定していない場合は、現住所からの通勤時間を記入し「内定後、勤務地近辺への転居を検討中」と補足しましょう。
転居予定がある場合の記入例
通勤時間:30分(JR〇〇線)
備考欄:○月○日転居予定の新住所より計算。
転居先が未定の場合の記入例
通勤時間:1時間20分(JR〇〇線)
備考欄:内定後、勤務地近辺への転居を検討しております。
勤務地が未定の場合
配属先が複数の拠点から選ばれる場合や、勤務地がまだ確定していない場合は「勤務地により異なるため未定」と記入します。不確かな情報をもとに計算した通勤時間を記入するよりも、正直に「未定」と書いた方が採用担当者に信頼感を与えます。
フルリモート・在宅勤務が前提の場合
完全在宅勤務の求人に応募する場合は「在宅勤務のため0分」と記入するか、採用担当者に事前に確認した上で記入方法を決めます。欄が設けられている以上は空欄を避けることが原則です。ハイブリッド勤務(週数日出社)の場合は、出社する勤務地を基準に通勤時間を計算して記入します。
採用担当者に好印象を与える書き方のポイント
特急・グリーン車など有料列車は除外する
新幹線・特急・グリーン車などの有料オプションを含む経路を「通勤交通機関」として記入するのは避けましょう。多くの会社では通勤交通費の支給基準が「最も合理的な経路の普通乗車運賃」と定められており、有料特急を前提とした経路を記入すると実際の支給額と乖離が生じます。
普通電車(各停・快速)を利用した最短ルートで通勤時間と路線名を計算して記入するのが基本です。特急を使わないと通勤が難しい場合は、面接時に直接確認するのが確実です。
空欄にしてはいけない
「通勤時間が長いと不利になるかもしれない」と考えて欄を空白にする応募者がいますが、これは逆効果です。採用担当者から見ると、空欄は「書き忘れ」または「意図的に情報を隠している」と映り、書類全体の印象を悪化させます。
通勤時間が長くても正直に記入し、必要であれば備考欄で補足するのが正しい対応です。「隠す」より「説明する」の方が採用担当者の信頼を得られます。
欄のスペースが狭い場合の書き方
記入欄が狭く全情報を書き切れない場合は、以下の優先順位で情報を絞ります。細かい乗り換え経路を書こうとしてスペースをオーバーするより、採用担当者が交通費を算出しやすい情報を簡潔に伝える方が実用的です。
- 第1優先:乗車距離が最も長い主要路線名
- 第2優先:通勤時間(片道合計、ドアtoドア)
- 第3優先:バスや徒歩など電車以外の手段の追記(例:「・バス」「・徒歩」)
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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 交通機関欄には路線の正式名称を書く(「電車」のみはNG)
- 通勤時間はドアtoドアで計算し、5分単位に丸めて記入する
- 乗り継ぎがある場合は主要路線を「・」または「→」でつなぐ
- 電車+バスの場合は「路線名・バス」と記入し、バス代を含めた交通費を伝える
- 通勤時間が長い場合は備考欄に「通勤可能です」と補足する
- 特急・グリーン車など有料オプションは除外した経路で記入する
- 欄が狭い場合は主要路線名と通勤時間を優先して記入する
通勤時間・交通機関欄の正確な記入が、書類全体の完成度を高めます。
履歴書の交通機関・通勤時間欄に関するよくある質問
- 交通機関欄には何を書けばいいですか?
-
利用する電車の路線名(正式名称)を書きます。電車だけなら「JR〇〇線」、電車とバスを組み合わせる場合は「JR〇〇線・バス」のように記入します。「電車」とだけ書いた場合、採用担当者が交通費を算出できないため、必ず路線名を明記してください。
- 通勤時間が長い場合、選考に不利になりますか?
-
通勤時間が選考の合否に直接影響することは多くありませんが、片道90分を超える場合は採用担当者が「継続できるか」を確認することがあります。備考欄に「通勤可能です」と一言添えることで懸念を先回りして解消できます。空欄にするのは逆効果です。
- 乗り換えが3回以上ある場合、すべての路線を書かなければいけませんか?
-
すべての路線を書くのが理想ですが、欄のスペースが狭い場合は乗車距離の長い主要路線を2〜3つ書けば十分です。採用担当者が交通費を算出できる情報(主な路線名)が含まれていれば問題ありません。
- 在宅勤務が前提の求人でも通勤時間欄は書く必要がありますか?
-
欄が設けられている場合は必ず何かを記入するのが原則です。完全在宅勤務の求人の場合は「在宅勤務のため0分」と記入するか、採用担当者に記入方法を確認してください。ハイブリッド勤務の場合は出社時の通勤時間を記入します。
- 電車とバスを使う場合、バス会社名も書く必要がありますか?
-
バス会社名や系統番号まで記入する必要はありません。「JR〇〇線・バス(約〇〇分)」のように、電車の路線名と「バス」という手段を明記するだけで十分です。


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