この記事では、職務経歴書に記載する資本金の正しい書き方を解説します。単位(万円・億円)の記載ルール、会社ホームページや登記情報を使った調べ方、資本金が不明な場合の対処法まで、採用担当者の視点でまとめています。
職務経歴書の資本金とは?採用担当者が会社規模を確認する理由
資本金とは、会社設立時に株主が出資した元手となる金額のことです。職務経歴書では、自分が在籍した企業の規模感を採用担当者に伝えるための会社概要情報として記載します。
「なぜ資本金を書く必要があるのか」と感じる方は少なくありません。ただし採用担当者にとって資本金は、応募者の職歴の信頼性と、経験してきた業務環境の規模感を判断する材料として機能しています。
採用担当者が資本金から読み取ること
採用担当者はここを見ている
- 企業規模の把握:大企業・中小企業・スタートアップの区別を数字で確認できる
- 業務の複雑さの推測:規模が大きい企業ほど分業が進んでいるため、担当業務の深さが変わる
- 職歴の信頼性の確認:記載情報が正確かどうかを他の情報と照合することがある
資本金の記載は任意だが書いたほうがよい理由
職務経歴書に資本金の記載は必須ではありません。ただし、会社概要欄を空欄にすると採用担当者が企業規模を把握できず、経験の深さが正確に伝わらない可能性があります。
特に中途採用の場合、採用担当者は「どの規模の組織で何を経験してきたか」を重視します。資本金は少ない文字数で企業規模を伝えられる効率的な情報です。調べられる範囲で積極的に記載してください。
資本金の正しい書き方|単位・フォーマットと例文
基本的な記載フォーマット
職務経歴書の会社概要欄における資本金の記載は、以下の形式が標準です。
記載例
資本金:1,000万円
資本金:3億5,000万円
資本金:10億円
「資本金:」に続けて金額と単位をセットで記載します。金額と単位を必ずセットで書くことが最低限のルールです。単位を省いて数字だけ書いても、採用担当者には桁数が伝わりません。
単位の書き方で失敗しないためのルール
資本金の単位は「万円」「千万円」「億円」のいずれかを使います。金額の大きさに応じて、最も読みやすい単位を選ぶことがポイントです。
| 資本金の金額帯 | 適切な記載例 | 企業規模の目安 |
|---|---|---|
| 300万円〜1億円未満 | 資本金:1,000万円 | 中小企業・スタートアップ |
| 1億円〜10億円未満 | 資本金:3億円 | 中堅企業 |
| 10億円以上 | 資本金:50億円 | 大企業 |
NG例
資本金:10000000円
資本金:10,000(単位なし)
数字のみ・単位なしの記載はNGです。単位がないと桁数の読み間違いにつながり、採用担当者に確認の手間をかけてしまいます。
在籍当時と現在で金額が変わっていた場合の対応
企業は増資や減資によって資本金の額が変わることがあります。職務経歴書には、現在のホームページに掲載されている金額ではなく、在籍当時の資本金を記載するのが原則です。
在籍当時の資本金が確認できる場合は「資本金:〇〇万円(在籍当時)」と付記する方法が有効です。現在との差が小さければ、現在の公開情報をそのまま使用しても問題ありません。
資本金の調べ方(会社タイプ別)
資本金の調べ方は、在籍していた会社が上場企業か非上場企業かによって異なります。以下を参考に確認してください。
上場企業の資本金の調べ方
上場企業は資本金を公開する義務があり、以下の方法で確認できます。
- 会社公式サイトの「会社概要」ページ:ほぼすべての上場企業が掲載している
- Yahoo!ファイナンス・東京証券取引所のサイト:銘柄情報のページに記載あり
- EDINET(有価証券報告書):金融庁が提供する正式な財務情報開示システムで確認できる
非上場企業・中小企業の調べ方
非上場企業の多くは会社HPの「会社概要」や「採用情報」のページに資本金を記載しています。ただし、小規模な企業では公開していないケースもあります。
- 会社公式サイトの「会社概要」:最初に確認すべき場所
- 求人サイトの掲載情報:入社時に応募した求人票に資本金が記載されていることがある
- 帝国データバンク・東京商工リサーチ:企業調査データベースで確認できる(一部有料)
法務局の登記情報を使った調べ方
上記の方法で見つからない場合は、法務局で登記簿謄本(登記事項証明書)を取得する方法があります。資本金は登記事項として記録されており、誰でも申請できます。
登記情報の取得方法
- 法務局の窓口:最寄りの法務局で申請。登記事項証明書の手数料は600円
- 登記情報提供サービス(オンライン):PCから申請・確認が可能(手数料334円〜)
登記情報の取得は手間がかかりますが、確実に正確な情報が得られる方法です。ただし、職務経歴書の作成だけが目的であれば、まずHP検索で十分なケースがほとんどです。
資本金がわからない・非公開の場合の書き方
どれだけ調べても資本金を確認できないケースがあります。倒産・廃業した企業、または情報を一切公開していない小規模企業などがその例です。このような場合でも、対処法は明確です。
「不明」と書いてよいケース・書き方例
公式HP・求人票・登記情報を調べても確認できなかった場合は、空欄にするのではなく「不明」と明記します。空欄のままだと「記入漏れ」と判断されるリスクがあります。
記載例(不明な場合)
資本金:不明(公式サイト・登記情報で確認できず)
採用担当者に誠実さが伝わる一言添え方
資本金が不明であることを職務経歴書の備考欄や会社概要欄に一言添えると、採用担当者に調査の努力が伝わります。
採用担当者はここを見ている
- 資本金が空欄のままだと「調べる努力をしなかった」と受け取られることがある
- 「不明(確認できず)」と一言添えるだけで、誠実な書類作成の姿勢が伝わる
- 資本金が不明でも書類全体の評価には直結しない。従業員数・事業内容など他の情報で企業規模を補足できる
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- 資本金は採用担当者が企業規模を把握するための情報。記載を推奨
- 書き方の基本は「資本金:〇〇万円」と金額+単位をセットで記載。数字のみはNG
- 在籍当時の金額を記載するのが原則。増資・減資で変化していた場合は「(在籍当時)」と付記
- 調べ方は上場企業ならIR・EDINET、非上場企業はHP・帝国データバンク・登記情報の順に確認
- どうしてもわからない場合は「不明(確認できず)」と記載。空欄にしない
資本金は数字一つで企業規模を正確に伝えられる情報です。調べられる範囲で正確に記載し、わからない場合は理由を添えて提出してください。
資本金の書き方に関するよくある質問
- 資本金は履歴書に書くのですか?職務経歴書ですか?
-
資本金は一般的に職務経歴書の会社概要欄に記載します。市販の履歴書フォーマットには資本金の記入欄がないものがほとんどです。ただし、企業独自のエントリーシートや提出書類に記入欄がある場合は、そちらに記載してください。
- 資本金が1,000万円以下の小さな会社に在籍していた場合、書いたほうがよいですか?
-
記載することをおすすめします。資本金の額が小さいこと自体は評価に影響しません。採用担当者が知りたいのは「どの規模の組織でどんな経験をしたか」です。資本金を明記することで、組織の規模感が正確に伝わります。
- 前職が倒産していて資本金がまったくわかりません。どう書けばよいですか?
-
「資本金:不明(倒産のため情報確認不可)」のように記載してください。倒産した企業の情報が確認できない場合、採用担当者も事情を理解しています。空欄にするより、確認できなかった理由を一言添えるほうが誠実な印象を与えます。


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