この記事では、介護福祉士の履歴書に書く日付の正しい使い分けを解説します。右上の記載日と資格欄の取得日の違い、合格日と登録日のどちらが正解かという疑問への回答、採用担当者が実際に確認するポイントを例文付きで紹介します。
介護福祉士の履歴書に書く「日付」は2種類ある
履歴書に書く「日付」には2つの意味があります。ひとつは右上の「記載日(提出日)」、もうひとつは免許・資格欄の「取得日」です。この2つを混同すると、どちらも正確に書けなくなります。それぞれの意味と書き方を最初に整理しておきましょう。
右上に書く「記載日(提出日)」の書き方
履歴書の右上には、提出日を書きます。記載日は書いた日(作成日)ではなく、企業に提出する日付です。この点を間違える方は多いため注意が必要です。
- 郵送で提出する場合:ポストに投函する予定日を書く
- 面接当日に手渡しする場合:面接当日の日付を書く
- メール添付で提出する場合:送信する予定日を書く
日付の表記形式は、履歴書全体で和暦か西暦かに統一します。学歴・職歴欄を「令和○年」と書いているなら、記載日も「令和○年○月○日」に揃えてください。和暦と西暦が混在していると、採用担当者に「細かいところに気が回らない人」という印象を与えかねません。
良い例(記載日の書き方)
令和7年6月5日(面接当日に手渡す場合)
令和7年6月3日(6月3日に投函する郵送の場合)
NG例
令和7年5月25日(作成した日を書いている)
提出日ではなく作成日を書くのはNGです。数週間前の日付が記載されていると採用担当者に違和感を与えます。
資格欄に書く「取得日」とは何か
免許・資格欄には、資格名とともに取得日を記載します。介護福祉士の場合、この「取得日」に何を書けばいいのかを迷う方が非常に多くいます。試験の合格日なのか、名簿に登録された登録日なのかという疑問です。この答えは次のセクションで詳しく解説します。
資格欄の取得日は「登録日」が法律上の正解
介護福祉士の国家試験に合格してから、実際に「介護福祉士」を名乗れるようになるまでには、登録手続きが必要です。この違いを理解することで、資格欄の日付の正解が明確になります。
合格日と登録日の違いを整理する
社会福祉士及び介護福祉士法第42条では、介護福祉士は名称独占資格であり、名簿に登録されて初めて「介護福祉士」を名乗れると定めています。つまり、試験に合格しただけでは法律上「介護福祉士」ではありません。登録完了日をもって正式な資格取得となります。
| 書類の種類 | 記載されている日付 | 意味 |
|---|---|---|
| 合格証書 | 合格日(試験合格の通知日) | 国家試験に合格したことを証明する日付。この時点では「介護福祉士」を名乗れない |
| 介護福祉士登録証 | 登録日 | 社会福祉振興・試験センターの名簿に登録された日付。この日から正式に「介護福祉士」を名乗れる |
合格日と登録日の間には通常1〜3ヶ月程度のズレがあります。試験合格後、登録申請書を提出して審査が完了すると、登録証が交付されます。履歴書の資格欄には、この登録証に記載されている登録日を書くのが法的に正確です。
採用担当者はここを見ている
- 資格の正式名称が正確に書かれているか(「介護士」「ヘルパー」などの略称ではなく「介護福祉士」であること)
- 取得日が明記されているか(日付が空欄だと確認の手間が生じ、マイナス印象になりやすい)
- 書類全体で日付の表記形式(和暦・西暦)が統一されているか
採用担当者の立場から見ると、合格日と登録日のどちらを書いても書類選考の結果に大きな差はないのが実情です。ただし、「正確さ」を意識するなら登録証の登録日を記載することで、ミスのない丁寧な対応が伝わります。
良い例(資格欄の書き方)
令和5年4月 介護福祉士 取得
NG例
令和5年1月 介護士 資格取得
「介護士」は正式な資格名ではありません。正式名称は「介護福祉士」です。また、「資格取得」の4文字は冗長なため「取得」と書けば十分です。
登録証が手元にない場合の確認・再発行方法
登録証を紛失した場合や、日付が確認できない場合でも手続きで解決できます。以下の方法で対応してください。
- 登録証明書の交付申請:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(https://www.sssc.or.jp/)に申請すると、登録内容の証明書を取得できます
- 再交付の手続き:登録証の再交付も同センターを通じて申請可能です。手数料と申請書類が必要になります
- 前職の施設に確認する:介護施設は資格者証のコピーを保管していることが多く、以前の勤務先に問い合わせることで取得日を確認できる場合があります
どうしても日付が確認できない場合は、資格欄の日付を一時的に空欄にしておき、面接時に「登録証を確認中です」と誠実に説明することも選択肢のひとつです。空欄の理由を聞かれた際に素直に答えられる準備をしておけば、誠実さをむしろプラスの印象につなげられます。
介護職の履歴書では、職業欄の書き方にも注意が必要です。介護福祉士としての正式な職業表記を確認しておきましょう。

介護関連資格の日付まとめ一覧
介護福祉士以外の資格も保有している場合、資格欄には複数の資格と日付を記載します。資格の種類によって「取得」と書く場合と「修了」と書く場合があります。以下の一覧で確認してください。
| 資格名 | 資格欄の書き方例 | 日付の根拠 | 末尾の表記 |
|---|---|---|---|
| 介護福祉士 | 令和○年○月 介護福祉士 取得 | 登録証の登録日 | 取得 |
| 介護支援専門員(ケアマネ) | 令和○年○月 介護支援専門員 取得 | 介護支援専門員証の交付日(登録日) | 取得 |
| 介護職員実務者研修 | 令和○年○月 介護職員実務者研修 修了 | 修了証明書の修了日 | 修了 |
| 介護職員初任者研修 | 令和○年○月 介護職員初任者研修 修了 | 修了証明書の修了日 | 修了 |
| 認知症介護基礎研修 | 令和○年○月 認知症介護基礎研修 修了 | 修了証明書の修了日 | 修了 |
国家資格(介護福祉士・介護支援専門員)は登録制度があるため「取得」、研修系資格は研修の修了を証明するため「修了」と書きます。この使い分けを誤ると採用担当者に「資格の理解が浅い」という印象を与えてしまうため注意が必要です。
複数の資格をまとめて書く場合は、取得日が古い順(時系列順)に記載するのが基本です。
資格欄の正式名称の書き方は介護系資格以外でも共通するルールがあります。履歴書への検定・資格の書き方をまとめて確認したい場合はこちらをご参照ください。

採用担当者が確認している資格欄の3つのポイント
介護施設の採用担当者が資格欄を確認する目的は2つです。ひとつは介護福祉士の資格を本当に保有しているかの確認。もうひとつは資格取得からの経過年数を把握し、実務経験の厚みを推測することです。この目的を理解した上で資格欄を書けば、自然と採用担当者が見やすい書類になります。
採用担当者はここを見ている
- 正式名称で書かれているか:「介護士」「ヘルパー」「ケアワーカー」などは資格名ではない。「介護福祉士」と書かないと資格保有の確認ができない
- 取得日が明記されているか:日付が書いてないと確認の手間が生じる。「令和○年○月」まで書けば十分で、日まで書く必要はない
- 資格が有効かどうか:介護支援専門員証は5年ごとに更新が必要。更新が切れている場合は採用後に勤務できない可能性があるため、有効期限の確認が必要になる
介護福祉士そのものは更新制ではありません(資格が失効することはない)。ただし、登録住所の変更手続きを怠ると登録証の不備につながる場合があるため、登録情報は常に最新の状態に保っておくことをおすすめします。
よくある3つの記載ミス
①「介護士」「ヘルパー」など略称で書いてしまう
最も多い間違いです。「介護士」は一般的な呼び方であって、国家資格の名称ではありません。同様に、「ホームヘルパー2級」「ヘルパー資格」なども正式名称ではなく、現在は廃止されて「介護職員初任者研修」に移行しています。
良い例
令和5年4月 介護福祉士 取得
令和3年8月 介護職員初任者研修 修了
NG例
令和5年4月 介護士 取得
令和3年8月 ホームヘルパー2級 取得
「介護士」は資格名でなく、「ホームヘルパー2級」は現在廃止されています。いずれも採用担当者が正確な資格保有状況を把握できません。
②合格発表日(通知到着日)を書いてしまう
国家試験の合格発表は3月に行われますが、その日は「合格が通知された日」であって資格の取得日ではありません。また、郵便物が手元に届いた日とも異なります。
- 合格発表日(例:3月26日):厚生労働省が合格者を発表する日。資格の取得日ではない
- 合格証書記載日:合格証書に記されている日付(合格日)。登録前のため法的には資格取得日ではない
- 登録証の登録日:社会福祉振興・試験センターの名簿への登録が完了した日。法的に正確な資格取得日
書く日付は登録証に記載された登録日が原則です。合格日(合格証書の日付)を記載した場合も採用担当者から指摘されることは少ないですが、正確さを期すなら登録証を手元に置いて確認してから記入してください。
③和暦と西暦が混在している
学歴・職歴欄は「平成○年」と書いているのに、記載日だけ「2025年」と西暦で書くミスは珍しくありません。履歴書全体で統一することが基本ルールです。
チェックポイント
- 右上の記載日と資格欄の取得日の表記形式(和暦・西暦)が統一されているか
- 学歴・職歴欄の年号と合わせているか
- 和暦を使う場合、元号の切り替わり(平成→令和)を正確に記載しているか
履歴書全体の基本情報欄の書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。

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- 履歴書に書く「日付」には右上の記載日(提出日)と資格欄の取得日の2種類がある
- 記載日は書いた日ではなく、郵送なら投函日、手渡しなら面接当日の日付を書く
- 介護福祉士の資格欄の取得日は、登録証に記載された登録日が法律上の正解。合格日でも実務上は大きな問題はない
- 資格欄の書き方は「令和○年○月 介護福祉士 取得」が基本。正式名称を使い、略称は避ける
- 実務者研修・初任者研修などの研修系資格は「修了」と書く。「取得」と混同しないよう注意する
- 登録証が手元にない場合は、社会福祉振興・試験センターへの問い合わせや証明書交付申請で確認できる
介護福祉士の履歴書の日付に関するよくある質問
- 合格日と登録日のどちらを書けばいいですか?
-
法律上の正解は「登録日」です。介護福祉士は名称独占資格で、名簿への登録が完了した日から正式に「介護福祉士」を名乗れます。ただし、合格日(合格証書の日付)を書いた場合でも採用選考上は大きな問題になることはほとんどありません。正確さを重視するなら登録証に記載された登録日を記載してください。
- 登録証を紛失した場合、どうすればいいですか?
-
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターに登録証明書の交付申請または登録証の再交付申請を行うことで対応できます。申請は郵送またはオンラインで手続きでき、所定の手数料が必要です。また、以前の勤務先の介護施設に資格者証のコピーが保管されている場合があるため、問い合わせてみることも有効です。
- 合格発表日を書いてしまいました。問題ありますか?
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合格発表日は資格の取得日ではないため、正確には誤りです。ただし、採用担当者から「この日付はおかしい」と指摘されることは少ないのが現状です。今後別の書類を作成する際は、登録証または合格証書を手元に置いて正確な日付を確認してから記入してください。
- 介護福祉士の資格を取得見込みの場合はどう書きますか?
-
「令和○年○月 介護福祉士 取得見込み」と記載します。試験日程に合わせて、合格見込みの時期(一般的には翌3月〜4月)を括弧内や下段に補足するとより親切です。ただし、登録が完了する前に採用が決まった場合は、入社後に正式な登録証の提示を求められることがあります。
- 実務者研修と初任者研修はどちらの日付を書きますか?
-
研修を修了した日(修了証明書に記載の日付)を書きます。記載例は「令和○年○月 介護職員実務者研修 修了」「令和○年○月 介護職員初任者研修 修了」のように「修了」を使います。「取得」と書くのは誤りですので注意してください。複数の資格・研修がある場合は、修了・取得日の古い順(時系列順)に記載します。


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