この記事では、職務経歴書の営業実績が覚えていない状態からの対処法を解説します。数字を思い出す5つの方法から、採用担当者が評価する概算・行動量での書き方、落とされるNG例と通過する例文まで、書類選考を通過するための具体策がわかります。
営業実績が覚えてない状態で職務経歴書を書こうとしている人へ
転職活動で職務経歴書を書き始めた瞬間、手が止まる人は多いです。「在籍中の営業実績なんてもう覚えていない」「何年も前の数字を今さら確認できない」という状態がそれです。
ただ、実績が覚えていない理由によって対処法は変わります。自分がどのパターンに当てはまるかを確認することから始めてください。
よくある3つの「覚えていない」パターン
- 在職中に数字を意識していなかった:目標や達成率を上司から言われていたが、自分では追いかけていなかったケース
- 退職から時間が経ちすぎた:5年〜10年前の会社の話で、当時の記録も手元にないケース
- 実績が目標に届かず印象に残っていない:達成した実感がなく、記憶に残るエピソードがないケース
採用担当者はここを見ている
- 「実績が覚えていない」は珍しいことではない。採用担当者は全員に正確なデータがあるとは思っていない
- 問題なのは「覚えていないから空欄にすること」。概算でも何か書いてある方が採用担当者には判断しやすい
- 実績の代わりに「どう動いたか」「何を工夫したか」が書かれた書類は、数字だけの書類より評価が高いケースもある
営業実績を思い出す5つの方法
実績を書く前に、できる限り当時の数字を調べる努力をすることが重要です。採用担当者は「〇〇円(概算)」と書かれた書類に対し、面接で根拠を確認できます。白紙では確認のしようがありません。
① 過去のメール・日報・手帳を見返す
退職後も手元に残っている可能性がある資料として、個人用のメールアカウントや手帳が挙げられます。当時の商談記録や月次売上報告など、数字の断片を復元できる場合があります。スマートフォンの写真アルバムに資料の写真が残っているケースも意外と多いです。
② 当時の上司・同僚に確認する
退職後も連絡が取れる元同僚や上司がいれば、当時の実績について聞いてみる方法があります。「転職活動で書類を書いていて確認させてほしい」と正直に伝えると、快く教えてもらえることがほとんどです。チーム全体の数字しか覚えていない場合でも、「チーム売上の約何割を自分が担当していたか」という形で換算できます。
③ 給与明細・源泉徴収票で業績を逆算する
営業職はインセンティブが給与に反映されるケースが多く、月々の給与明細からおおよその達成率を逆算できます。「インセンティブが上乗せされた月は目標達成、低い月は未達」という読み方で、概算の達成率を求めることが可能です。
④ 会社のIR資料・プレスリリースを調べる
在籍していた会社が上場企業であれば、在籍期間中の有価証券報告書や決算短信がインターネット上で公開されています。自分が担当していた事業部の売上推移を確認することで、自分の貢献度を相対的に伝える材料になります。
⑤ 業界平均データから自分の位置を逆算する
業界団体が発表する「営業1人当たりの平均売上」「平均商談件数」などのデータを参照し、自分が平均より上か下かを言語化する方法もあります。面接で深掘りされたとき「業界平均の〇割程度を毎月達成していました」と答えられれば十分です。
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調べても確認できなかった部分は、以下の3つのアプローチで書きます。どれを使っても採用担当者に「いいかげんな書類だ」とは受け取られません。大切なのは根拠のある表現で書くことです。
① 「約〇〇円」「〇〇件程度」でOK――概算でも数字を書く
実績の数字が正確でなくても、おおよその数値があれば「約」や「〇〇程度」と添えて書けます。面接で「具体的にはどのくらいですか?」と聞かれたときに「当時の記録が手元にないため概算ですが、月間売上は約300〜400万円程度でした」と答えられれば問題ありません。
良い例文
月間売上目標に対し、概ね100〜120%の達成率で推移。担当顧客20社のうち主要取引先5社(売上の約60%を占める)を単独で管理。
NG例
月間売上目標を達成。主要顧客を担当。具体性がなく採用担当者が判断できない。数字がゼロのNG例の典型。
② 数字がない場合は「行動量」で代替する
売上の数字が一切わからない場合は、行動量(訪問件数・商談数・新規開拓数)に切り替えます。行動量は覚えていることが多く、採用担当者も「この人が入社したらこれくらい動いてくれる」という見通しを立てやすくなります。
良い例文
週5〜7件の新規アポイントを獲得し、月間20〜25件の商談を実施。年間を通じて新規顧客10〜15社への初回成約を担当。
③ 達成率・順位・比率で相対的に伝える
絶対値は思い出せなくても、「チーム内で何番目くらいだった」「全国で表彰されたことがあった」など相対的な記憶は残っている場合があります。こうした情報を活用することで、採用担当者は応募者の立ち位置を理解できます。
良い例文
営業部門15名中、継続して上位3名以内の売上を記録。年1回の全国表彰制度(上位10%が対象)に2年連続で選出。
数字がまったく思い出せない職種や状況に特化した書き方については、職務経歴書の実績なし例文(数字ゼロからの書き方)も参考にしてください。

採用担当者が実際に見ているポイント
「実績の数字がないと絶対に書類通過できない」と思い込んでいる転職者は多いですが、採用担当者の視点は少し違います。
数字よりも「再現性の説明」が最重要
採用担当者が職務経歴書の実績欄を見るとき、確認したいのは「この人が入社後に同じことを再現できるか」です。単に「売上〇〇円達成」と書かれた書類より、「なぜ達成できたか・何を工夫したか」が書かれた書類の方が評価されます。数字は「証拠」ではなく「説明のための補助材料」です。
採用担当者はここを見ている
- 数字の大小より「なぜその結果になったかの説明があるか」
- 入社後に同じ動き方ができる人か(再現性)
- 困難な状況でどう行動したか(問題解決力)
目標未達の実績でも書いてよい理由
「目標に届かなかったから実績として書きたくない」と感じる人も多いですが、未達の結果でも正直に書くことが評価につながるケースがあります。「未達だったが翌月以降に改善したプロセス」「達成できなかった要因を分析して別の方法を試みた」という説明があれば、成長意欲・分析力としてポジティブに評価されます。
やってはいけないNG行動3選
実績が思い出せないからこそ、やりがちなNG行動があります。以下の3つは採用担当者への印象を大きく下げるため、必ず避けてください。
① 実績欄を空欄にして提出する
「覚えていないから書けない」という理由で実績欄を空白にした職務経歴書は、採用担当者に「自分の仕事を振り返る気がない人」という印象を与えます。空欄は「使える情報量がゼロ」の状態であり、概算や行動量の記載より評価が下がります。
② 数字を大きく盛る
「少し多めに書いておこう」と思って実態とかけ離れた数字を書くことは厳禁です。面接時に「その実績を達成した時期と経緯を教えてください」と深掘りされた際に答えられなくなります。バックグラウンドチェックを実施する企業では、在籍時のデータが前職に照会されるケースもあります。
③ プロセスだけで実績欄を埋める
「毎日10件のテレアポを行い、週2回の社内ロープレに参加した」というように、行動のプロセスのみを書いて結果の記載がない書類は採用担当者に響きにくいです。どんなに小さな結果でも、「その行動の結果どうなったか」を必ず添えてください。
職務経歴書の営業実績【状況別例文集】
実際に職務経歴書に記載する際の参考例を、営業スタイル別に紹介します。いずれも実績数値が正確でなくても書けるフォーマットです。
法人営業(BtoB)の例文
良い例文(法人営業)
【担当業務】中小企業向けITソリューションの新規開拓・既存顧客フォロー(担当顧客数:約30社)
【主な実績】新規顧客への初回成約数:年間8〜12件。既存顧客の解約率を前年比で約20%改善(顧客フォロー頻度の見直しによる)。月次売上目標に対する達成率:概ね95〜115%で推移。
個人営業(BtoC)の例文
良い例文(個人営業)
【担当業務】不動産物件(主に賃貸マンション)の個人向けご案内・成約業務
【主な実績】月間成約件数:6〜9件(チーム平均は月4〜5件程度)。未成約の見込み顧客へのフォローコール・再提案を徹底し、成約までの追客期間を短縮。
ルート営業の例文
良い例文(ルート営業)
【担当業務】食品メーカーの既存得意先(スーパー・CVS等 約50店舗)への定期訪問・受注
【主な実績】担当エリアの年間売上を前任比で約15%増(棚確保交渉と販促提案の強化による)。クレーム対応件数を年間で半減(原因分析と発注タイミング改善提案による)。
実績が書けないなら書類作成のプロに頼る選択肢も
調べても思い出せない、どう書いても自信が持てないという場合は、職務経歴書の作成サポートを受ける方法があります。転職エージェントは無料で書類添削を行っており、「何も書けない状態」から相談できます。
自動作成ツールを使ってベースを作り、そこから添削・修正するという流れが効率的です。職務経歴書の自動作成ツール比較で、無料で使えるツールを確認できます。

書類添削サービスを活用したい場合は、職務経歴書の有料添削サービス比較も参考にしてください。

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無料で履歴書・職務経歴書を作成する →まとめ
- 営業実績が覚えていない場合は、まずメール・日報・元同僚への確認で思い出す努力をする
- 確認できなかった実績は「約〇〇円」「〇〇件程度」と概算で書けばよい。空欄はNG
- 数字が一切わからなければ、行動量・順位・達成率など「相対的な表現」で代替できる
- 採用担当者が見ているのは数字の大小より「再現性の説明」と「問題解決のプロセス」
- 実績の盛りすぎ・空欄提出・プロセスのみの記載は評価を下げる
実績が正確でなくても、書き方次第で採用担当者に伝わる書類は作れます。
職務経歴書の営業実績に関するよくある質問
- 営業実績が「0件」「ゼロ」だった場合はどう書けばいいですか?
-
新規開拓が0件、売上目標の達成がなかった場合でも、「その期間にどう動いたか」「何を試みたか」は書けます。「月間20〜30件のアポイントを入れたが成約に至らず、ヒアリング精度の課題を特定・改善中」のように、行動量と改善への取り組みを書くことで評価につながります。
- 在職期間が3ヶ月などで短い場合、実績はどう書けばいいですか?
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在職期間が短い場合は実績より「習得したスキル」「対応した業務範囲」を書く方が自然です。「入社後3ヶ月間、OJTとして既存顧客10社のフォロー・同行を担当。商談フローの基礎を習得」という書き方で、短期間でも誠実な記載になります。
- 「概算」「約」を使った実績記載は、面接で不利になりませんか?
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面接で「なぜ正確な数字がないのか」を聞かれることはありますが、「当時の記録が手元にないため概算ですが〜」と答えれば問題ありません。問題になるのは「約」をつけて虚偽の数字を書くケースです。根拠のある概算であれば、採用担当者は誠実な記載として受け取ります。
- 資料が何もなく実績を思い出せない場合はどうすればいいですか?
-
資料が何もない場合は「行動量の記憶」に頼る書き方が最も現実的です。「1日に何件電話していたか」「週に何社訪問していたか」という活動量であれば、資料なしでも記憶から概算できます。転職エージェントに相談すれば、実績なし・概算のみの状況でも書類作成をサポートしてもらえます。


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