この記事では、職務経歴書テンプレートの無料ダウンロード先と3種類のフォーマットの選び方を解説します。採用担当者がテンプレートを使った職務経歴書を評価する際のポイントと、書類選考で通過率を下げてしまう使い方のパターンもあわせて紹介します。
職務経歴書テンプレートを入手する前に知っておくべきこと
職務経歴書のテンプレートは、doda・マイナビ転職・リクナビNEXTなど大手転職サービスが無料で提供しており、Word・Excel・PDF形式でダウンロードできます。無料で手に入れること自体は難しくありません。
ただし、採用担当者の立場からはっきり言うと、テンプレートはあくまで「器」であり、書類選考を通過するかどうかは中身で9割が決まります。見た目が整っていても、記載内容に具体性がなければ書類選考で落とされます。テンプレートを「入手すること」が目的になってしまわないよう、この記事では選び方と使い方をセットで解説します。
採用担当者はここを見ている
- テンプレートの見た目(フォーマット)は数秒で確認する程度
- 最初に目が止まるのは「職務要約(職務経歴の概要)」欄
- そこに「誰が・何年間・どんな経験をしたか」が読めなければ次の欄は読まれない
職務経歴書の3つのフォーマットとテンプレートの無料ダウンロード先
職務経歴書には大きく3つのフォーマットがあります。自分の経歴・職種に合ったものを選ぶことが、採用担当者が読みやすい書類を作る第一歩です。
| フォーマット | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 逆編年体形式 | 直近の職歴から古い順に記載 | 転職経験が2〜3回以上・直近の実績をアピールしたい人 |
| 編年体形式 | 最初の職歴から新しい順に記載 | 1社での勤続が長い・経歴に一貫性がある人 |
| キャリア形式 | 職種・プロジェクト別にまとめる | 専門職・スキルの深さを見せたい人 |
①逆編年体形式(採用担当者が最も読みやすいフォーマット)
転職市場で最も一般的なフォーマットです。直近の職歴が最初に目に入るため、採用担当者が「この人が今何をしているか」を即座に把握できます。転職回数が2回以上あり、直近の実績をアピールしたい場合は、まずこのフォーマットを選ぶのが無難です。
doda・マイナビ転職・リクナビNEXTのいずれでもWord・Excel形式で無料ダウンロードできます。フォーマットの見た目は大差ないため、使い慣れたサービスのものを選んで問題ありません。
②編年体形式(経歴に一貫性がある人・在籍期間が長い人向け)
最初の就職から時系列順に記載するフォーマットです。1社での勤続年数が10年以上あるなど、経歴に流れがある場合に読みやすくなります。転職回数が多い場合や直近の職歴がアピール材料になる場合は、逆編年体形式の方が適しています。
③キャリア形式(専門職・スキルの深さを見せたい人向け)
職種別・プロジェクト別に経験をまとめるフォーマットです。ITエンジニア・デザイナー・コンサルタントなど、複数の企業や案件にまたがって同種の業務を積んできた人に向いています。採用担当者が「このスキルの深さ」を重視する職種採用で有効です。
職種に特化した職務経歴書が必要な場合、専用のテンプレートも存在します。たとえば看護師向けには診療科・病床数など医療職特有の記載事項を盛り込んだ書式があります。詳しい書き方は看護師の職務経歴書テンプレートの書き方で解説しています。

テンプレートを選ぶ際に採用担当者が気にする3つのポイント
A4で2枚以内に収まっているか
採用担当者が1件の書類に使う時間は平均30〜60秒と言われています。A4で3枚以上になると、読み切れずにスルーされるリスクが高まります。職歴の長さに関わらず、職務経歴書はA4用紙2枚以内にまとめるのが原則です。テンプレートによってはデフォルトの枠が広すぎるため、記載後に枚数を確認してください。
フォント・余白のバランスが整っているか
テンプレートを使用する際に多いミスが、フォントの統一を崩すことです。コピペで文章を貼り付けると元のフォントが混在します。Word・Excelいずれも、提出前に全文を選択してフォントを統一(Wordなら游明朝・メイリオ、10.5〜11ptが基本)してください。余白も上下左右20〜25mm程度に揃えると読みやすくなります。
提出先の受け取り形式に対応しているか
メール添付・Web応募フォーム経由ではPDF形式が求められることがほとんどです。Word・Excelのテンプレートで作成した場合も、提出前にPDF化して文字化け・レイアウト崩れがないかを確認してください。スマホ完結で作りたい場合は、最初からPDF出力できるWebサービスを使うのが確実です。
スマホや自動化ツールで効率的に作成したい場合は、職務経歴書の自動作成ツールおすすめ7選も参照してください。

テンプレートを使っても書類選考で落とされる3つのパターン
テンプレートを正しく選び、フォーマットを整えても、書類選考を通過できない人には共通したパターンがあります。採用担当者として書類を見てきた経験から言うと、以下の3つが最も多い失敗です。
①業務内容を「羅列」するだけで成果が書かれていない
「営業担当として顧客への提案活動を行いました」という記述は、採用担当者が読んでも何のアピールにもなりません。採用担当者が確認したいのは「どんな成果を出したか」です。業務内容の説明と実績を混同しているケースが非常に多いです。
NG例
営業として法人顧客への提案活動を行い、商品説明・見積作成・契約締結までを担当しました。何人に提案して何件を受注したのか、成果が一切見えません。
良い例
法人営業として担当顧客50社に提案活動を実施。在籍3年で新規受注13件、年間売上目標120%達成(チーム10名中2位)。大口案件(1件500万円以上)を3件担当し、クロージングまで一貫して対応しました。
②テンプレートのすべての項目を埋めようとして的外れな情報が入る
テンプレートには「資格・スキル」「趣味・特技」「自己PR」など多くの欄がありますが、すべてを埋める必要はありません。採用担当者が知りたいのは「この人が入社後に何をできるか」です。志望職種に無関係の資格や、取得から10年以上経過した業務スキルを並べるより、直近の経験に絞った記述の方が印象は良くなります。
採用担当者はここを見ている
- 空白の欄があっても、それ自体は減点にならない
- 「志望職種に無関係な資格の羅列」や「10年前のスキル」の方が読む意欲が下がる
- 記入量より「志望職種への関連性」で評価する
③志望企業・職種に合わせたカスタマイズをしていない
同じテンプレートを複数の企業に使い回すと、採用担当者に「とりあえず出した書類」と判断される場合があります。職務要約や自己PRの部分だけでも、志望先の事業内容・募集職種に合わせて文言を変えるだけで通過率は変わります。
書類が何社出しても通らない場合、自分で修正し続けるより転職エージェントの添削を活用する方が効率的です。職務経歴書の添削サービス比較もあわせて確認してください。

採用担当者が職務経歴書を確認する順番と重視するポイント
採用担当者は膨大な数の書類を処理します。どの欄をどの順番で読んでいるかを知ることで、テンプレートのどこに力を入れるべきかが明確になります。
①まず「職務要約」で全体像を掴む(最重要)
多くのテンプレートの冒頭にある「職務要約(職務経歴の概要)」欄が、採用担当者が最初に読む場所です。ここに「何年間・どの業界・どの職種で・どんな実績を出したか」が3〜5行で書かれていれば、詳細欄を読む気になります。
職務要約は書類選考の合否を左右する最重要の欄です。テンプレートの他の欄を丁寧に書く前に、まずここを完成させてください。逆に言うと、ここが「営業として長年勤務してまいりました」のような抽象的な内容だと、詳細欄をじっくり読んでもらえる確率は大きく下がります。
②次に「直近の職歴」で実力を判断する
逆編年体形式であれば、職歴欄の最初に記載されている直近の職歴が次のチェックポイントです。在籍企業の規模・業界・担当業務・実績が書かれているかを確認します。
- 会社名だけでなく「事業内容・従業員数・売上規模」を記載する(採用担当者が会社規模を把握するため)
- 担当業務は箇条書きで具体的に記載し、1項目あたり1〜2行にまとめる
- 「成果・実績」は数字で表現する(達成率・件数・金額・改善率など)
③最後に「スキル・資格・自己PR」で補完する
職歴欄で興味を持った採用担当者が最後に確認するのがスキル・資格・自己PRの欄です。この順番で読まれることを意識して、スキル欄には志望職種に直結するものだけを記載し、自己PRは職務要約と重複しない切り口で書くことが望ましいです。
無料テンプレートを最大限活かす書き方の3つのコツ
コツ①:業務内容には必ず数字を入れる
数字は職務経歴書の説得力を一気に高めます。記載する数字の例は以下のとおりです。
- 担当顧客数・チーム人数・プロジェクト規模(○社、○名、○千万円)
- 目標達成率・改善率・前年比(120%達成、コスト15%削減)
- 期間・頻度(3年間・月○件処理・週○回対応)
「数字が思い浮かばない」という場合は、まず在籍期間・担当地域・チーム規模から書き始めてください。実績数字がなくても、「○名のチームで○社担当」という事実を書くだけで読み手の理解度は大きく変わります。
コツ②:所属企業の事業内容と自分の役割を明記する
採用担当者は、応募者の前職企業を詳しく知っているわけではありません。「株式会社○○」という社名だけでは、どんな規模・業態の企業かわかりません。会社概要欄には以下の4項目を必ず記載してください。
会社概要欄に書くべき4項目
- 事業内容:何を提供している会社か(例:建材メーカー、法人向けSaaSサービス)
- 従業員数・資本金:会社規模の把握(例:従業員300名・資本金2億円)
- 売上高(わかる範囲):上場企業であれば記載を推奨
- 自分の役割・立場:チームの中でどんな位置づけだったか
コツ③:志望企業に合わせて職務要約・自己PRを書き換える
テンプレートの職歴欄は使い回しても問題ありませんが、職務要約と自己PRは志望先に合わせて必ず書き換えてください。採用担当者は「この人はなぜウチに応募したのか」を書類から読み取ろうとします。志望先が求める経験・スキルにリンクした記述がなければ、「とりあえず出した書類」と判断されます。
複数社に応募する場合、職務要約のパターンをいくつか用意しておくと効率的です。「管理職経験をアピールしたいパターン」「特定のスキルを強調したいパターン」など、志望先の業種・職種に合わせて切り替えてください。
職務経歴書の作成に不安があれば転職エージェントの無料サポートを活用する
テンプレートを入手しても「何を書けばいいかわからない」「これで通過できるか判断できない」という状態が続く場合は、転職エージェントへの登録を検討してください。大手エージェントは書類作成から面接対策まで無料でサポートしており、職務経歴書の添削にも対応しています。
転職エージェントの書類サポートでできること
- 職務経歴書・履歴書の添削(無料、何度でも対応可)
- 志望職種・業界に合わせた書き方のアドバイス
- 採用担当者視点のフィードバック(エージェントが企業と日常的にやり取りしているため)
- 書類通過後の面接対策・条件交渉サポート
「エージェントに登録すると急かされる」という印象を持つ方もいますが、書類の添削だけ依頼して転職を保留することも可能です。自分の職務経歴書を客観的に評価してもらう機会として活用できます。
無料サポートと有料添削の違いについては、職務経歴書の代行サービスおすすめ5選で詳しく解説しています。

まとめ
- 職務経歴書テンプレートはdoda・マイナビ転職・リクナビNEXTなどで無料ダウンロードできる
- フォーマットは逆編年体・編年体・キャリア形式の3種類。転職経験がある場合は逆編年体形式が最も一般的
- テンプレートを整えても「成果の数字なし」「項目の使い回し」「志望先に合わせたカスタマイズなし」では通過率は下がる
- 採用担当者が最初に読むのは「職務要約」欄。数字・業界・職種・実績を3〜5行で凝縮することが最優先
- 書類作成に行き詰まったら、転職エージェントの無料添削を活用する
- 職務経歴書のテンプレートはどれを選べばいいですか?
-
転職経験が2回以上ある場合は「逆編年体形式」が最も一般的で、採用担当者にとって読みやすい形式です。1社での勤続が長い方や経歴に一貫性がある場合は「編年体形式」、IT・デザイン系など専門職でプロジェクト経験を見せたい場合は「キャリア形式」を選ぶとよいでしょう。迷う場合は逆編年体形式を選んでおくのが無難です。
- 職務経歴書はWordとExcelどちらで作成するべきですか?
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どちらでも問題ありませんが、記載量が多い場合はWordが調整しやすく、表・数字を多用する場合はExcelが使いやすい傾向があります。最終的にPDF形式に変換して提出することが多いため、使い慣れたソフトを選んでください。スマホで完結したい場合はWeb上の職務経歴書作成ツールの利用も選択肢になります。
- 職務経歴書をテンプレートなしで書いても大丈夫ですか?
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フォーマットは自由で、テンプレートを使わずに白紙から作成しても問題ありません。ただし、採用担当者が読みやすいように「職務要約→職歴(会社概要・担当業務・実績)→スキル・資格→自己PR」の順に情報を整理することが基本です。白紙から作成する場合も、ネット上のテンプレートで構成の参考にするのが効率的です。
- 同じ職務経歴書のテンプレートを複数企業に使い回してもいいですか?
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職歴・スキルの記載欄は使い回しても問題ありませんが、「職務要約」と「自己PR」は志望企業に合わせて書き換えることを推奨します。採用担当者は応募者が自社に対してどれだけ具体的に考えているかを書類から読み取ろうとします。これらの欄が汎用的な内容のままでは「とりあえず出した書類」と判断されるリスクがあります。


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