営業事務の履歴書は、学歴・職歴欄に担当業務を数字で示し、志望動機は営業事務ならではの理由でまとめるのが正解です。応募が集中しやすい人気職種だからこそ、書き方ひとつで通過率は大きく変わります。未経験・経験者別の例文と、採用担当者が実際にチェックしているポイントをあわせて紹介します。
営業事務の履歴書の書き方【結論】学歴・職歴欄と自己PRの基本
結論
営業事務の履歴書で採用担当者が最初に見るのは、学歴・職歴欄の情報量です。会社名・部署名・在籍期間だけでなく、担当業務を具体的な数字で示せているかで通過率が変わります。志望動機と自己PRは、その数字の裏付けとして「営業事務ならではの理由」と「正確性・調整力」を中心に組み立てると、採用担当者に伝わりやすくなります。
学歴・職歴欄の書き方(良い例文・NG例)
職歴欄は入社・退社の事実だけを並べるのではなく、部署名と担当業務をセットで書くことで、営業事務としての実務イメージが伝わります。転職活動で使う書式に迷う場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと、項目に沿って書き進められます。
良い例文
20XX年4月 株式会社〇〇 入社
営業部にて営業事務として、受発注処理(1日平均30件)、見積書・請求書の作成、電話・メール対応(1日平均20件)を担当。営業担当者5名をサポートし、書類作成のリードタイム短縮に貢献した。
NG例
20XX年4月 株式会社〇〇 入社
営業事務として勤務。書類作成や電話対応などを行った。業務内容が抽象的で、担当した仕事の規模や成果が伝わらない。
状況別の書き方(未経験の場合/事務経験ありの場合)
営業事務は未経験からの応募と、他の事務職からのキャリアチェンジの両方が多い職種です。自分の状況に合わせて、職歴欄で強調する内容を変えると評価されやすくなります。
| 状況 | 職歴欄で強調する内容 |
|---|---|
| 未経験からの転職 | 前職の業務を「正確に数字を扱う力」「調整力」に翻訳して記載する |
| 事務経験ありの転職 | 対応件数・使用ソフト・業務範囲を具体的な数字で記載する |
| 営業経験からの転職 | 営業現場を理解している視点を、サポート業務にどう活かせるかで記載する |
職務経歴書もあわせて用意する場合は、事務の職務経歴書テンプレートを使うと、履歴書と項目をそろえやすくなります。
採用担当者が営業事務の履歴書でチェックしている3つのポイント
営業事務は正社員求人の数が事務職の中でも限られており、応募が集中しやすい職種です。同じような経歴の応募者と並んだときに差がつくのは、次の3点が具体的に書けているかどうかです。
採用担当者はここを見ている
- 受発注件数・電話対応件数など、業務量が数字で示されているか
- Excelの関数名やソフト名など、PCスキルが具体的に書かれているか
- 営業担当者との連携エピソードなど、チームで動ける根拠があるか
営業事務は正社員の枠が少なく、派遣や契約社員としての募集も多いため、正社員採用では応募が一点に集まりやすい傾向があります。同じ事務経験者の中で埋もれないためには、営業事務ならではの業務理解を書けているかが分かれ目になります。
営業事務の志望動機の書き方と例文
志望動機で評価されるのは「事務経験を活かしたい」という一般的な理由ではなく、営業事務という職種を選んだ理由と、応募先でどう貢献できるかです。経験者と未経験者で書き方の重点が変わります。
経験者の例文
良い例文(経験者の場合)
前職では営業事務として、受発注処理と見積書作成を中心に、営業担当者5名の業務をサポートしてまいりました。特に見積書のフォーマットを見直し、作成時間を1件あたり約10分短縮した経験を活かし、貴社でも営業チームが成果に集中できる環境づくりに貢献したいと考えております。
未経験者の例文
良い例文(未経験者の場合)
前職の受付業務では、来客対応と並行して予約管理・書類の取りまとめを行い、1日30件以上の対応をミスなく処理してまいりました。この正確さと調整力を、営業担当者を支える営業事務の仕事で活かしたいと考え、貴社を志望いたします。
NG例
事務の経験を活かせると思い、応募いたしました。営業事務の仕事に興味があります。「なぜ営業事務なのか」「なぜこの会社なのか」が書かれておらず、他業種の志望動機としても通用してしまう。

営業事務の自己PRの書き方と例文
自己PRは「コミュニケーション能力があります」で終わらせず、PCスキルと調整力・正確性の2軸で具体的なエピソードを添えると説得力が増します。
PCスキルをアピールする例文
良い例文
ExcelではVLOOKUP関数やピボットテーブルを使った売上データの集計・報告書作成を日常的に行ってまいりました。この経験を活かし、営業チームの資料作成業務を効率化することで貢献したいと考えております。
調整力・正確性をアピールする例文
良い例文
前職では複数の営業担当者から同時に依頼が入る中、優先順位を確認しながら納期遅れゼロで書類対応を続けてまいりました。細かな確認を重ねる正確さと、複数の業務を並行して進める調整力が強みです。
NG例
私はコミュニケーション能力が高く、周囲と協力しながら仕事を進めることができます。具体的なエピソードや数字がなく、誰にでも当てはまる内容になっている。

営業事務の履歴書でよくある失敗パターンと差がつく書き方
営業事務は正社員求人の数が限られているぶん、似たような経歴の応募者が集まりやすい職種です。だからこそ、次のような書き方をしていると、内容そのものは悪くなくても埋もれてしまいます。
- 業務内容を羅列するだけで、対応件数や成果が数字で示されていない
- 志望動機が「事務経験を活かしたい」で終わり、営業事務ならではの理由がない
- PCスキルを「ワード・エクセルができます」とだけ書き、レベル感が伝わらない
採用担当者はここを見ている
数値化しにくい電話対応や調整業務も、「1日〇件対応した」「〇名の営業担当者を担当した」のようにプロセスごと数字にすると、実務量が具体的に伝わります。加えて、ミスなく対応した実績や営業担当者からの評価を一言添えると、正確性の裏付けになります。

資格・PCスキル欄の書き方
営業事務の資格欄は、応募先の業務に関連するものから先に書くのが基本です。特別な資格がなくても、PCスキルを具体的に書くことで実務力を示せます。
| 資格 | 営業事務でのアピールポイント |
|---|---|
| MOS(Word・Excel) | 書類作成・データ集計の実務スキルを客観的に示せる |
| 日商簿記検定 | 見積書・請求書など数字を扱う業務への理解を示せる |
| 秘書検定 | 電話応対・来客対応など、社内外との調整力を示せる |
NG例
PCスキル:Word、Excelができます。「できます」の基準が読み手に伝わらず、実務で使えるレベルか判断できない。
応募先が書式を指定していない場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、資格欄・PCスキル欄の項目も過不足なく整理できます。志望動機欄が省略された書式を使う場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートも参考になります。
まとめ
- 学歴・職歴欄は部署名と担当業務、対応件数などの数字をセットで書く
- 志望動機は「営業事務ならではの理由」を、経験者・未経験者それぞれの視点で書く
- 自己PRはPCスキルと調整力・正確性をエピソードとあわせて具体的に書く
営業事務は応募が集中しやすい職種だからこそ、数字と具体的なエピソードの有無で書類選考の結果が変わります。今回の例文を土台に、自分の業務内容を数字に置き換えて仕上げてください。
営業事務の履歴書に関するよくある質問
- 営業事務は未経験でも履歴書で評価されますか?
-
未経験でも評価の対象になります。前職の業務を「正確に数字を扱う力」「調整力」に翻訳し、職歴欄と自己PRで具体的なエピソードとして示すことがポイントです。
- 営業事務の職歴欄で数字が出せない業務はどう書けばよいですか?
-
電話対応や調整業務のように数値化しにくい業務も、「1日〇件対応」「〇名の営業担当者をサポート」のようにプロセスを数字にすると、業務量が具体的に伝わります。
- 営業事務の履歴書と職務経歴書は内容を変える必要がありますか?
-
履歴書は経歴の要点を簡潔にまとめ、職務経歴書で業務内容や実績を詳しく記載するのが基本です。履歴書の職歴欄と職務経歴書の内容に矛盾がないよう、担当業務の表現をそろえてください。

