市販の履歴書は、応募先に指定がなければ「用途」と「記入欄の広さ」を合わせれば選び方で失敗することはありません。コンビニ・100均・文具店で売られている履歴書にはJIS規格や転職用など複数の種類があり、記入欄の広さもそれぞれ違います。状況別の選び方と、採用担当者が実際に見ているポイントまで整理します。
市販の履歴書はどれを選ぶ?状況別の結論
結論:用途と記入欄の広さを合わせる
市販の履歴書に「これが正解」という唯一の様式はありません。JIS規格・一般用・転職用など複数の様式があり、記入欄の広さがそれぞれ違うため、自分の応募内容に合わせて選べば十分です。値段や売り場よりも、志望動機や職歴を書き込むスペースが足りているかを先に確認してください。
状況別の選び方
| 状況 | 選ぶ様式 | 理由 |
|---|---|---|
| 転職で職歴が多い | 転職用 | 職歴欄が広く、複数社の経歴を書き込める |
| 新卒・第二新卒 | 一般用または厚生労働省様式 | 学歴・志望動機欄が中心の構成 |
| アルバイト・パート | アルバイト・パート用 | 勤務可能日や希望シフト欄がある |
| 資格をアピールしたい | JIS規格または一般用 | 免許・資格欄が独立して広い |
購入場所の早見表
| 場所 | 特徴 |
|---|---|
| コンビニ | 種類は1〜2種類と少ないが、24時間いつでも買える |
| 100円ショップ | 100円前後で3〜4枚入り。店舗により在庫の種類が変わる |
| 文具店・書店 | 種類が豊富で、記入欄の異なる履歴書を比較して選べる |
| ネット | Word・Excel・PDFのテンプレートを無料で入手できる |
NG例
「とりあえず近くの店にあったもの」を確認せずに使い、アルバイト応募なのに転職用の様式を使ってしまい、職歴欄が広すぎて空欄だらけになる。逆に転職活動で学生向けの一般用を使い、職歴欄が3行しかなく書ききれないケースもあります。
市販の履歴書の種類と記入欄の違い
市販の履歴書は主に5種類に分かれます。パッケージの表記だけでなく、中身の記入欄を開いて確認すると選びやすくなります。
JIS規格の履歴書
日本産業規格の基準に沿った様式で、性別・通勤時間・扶養家族数などの欄が残っているのが特徴です。令和2年7月に日本規格協会がJIS規格の解説から履歴書の様式例を削除しましたが、様式そのものは現在も市販されており、使用しても問題ありません。項目を先に確認したい場合は、JIS規格に沿った履歴書テンプレートで欄の並びを見ておくと、店頭での照合が早くなります。
厚生労働省の様式例
2021年4月から推奨されている様式で、性別欄が任意記載になっているなど、個人情報への配慮が新しいのが特徴です。欄の構成を先に見ておきたい場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを確認してください。
転職用・新卒用の履歴書
転職用は職歴欄が広く、複数社の経歴を書き込める作りです。転職用の履歴書テンプレートを見本にすると、欄の使い方がつかめます。新卒・第二新卒向けは学歴と志望動機欄が中心で、新卒用の履歴書テンプレートが近い構成です。
アルバイト・パート用の履歴書
勤務可能な曜日・時間帯や希望シフトなどを書き込む欄があらかじめ用意されています。アルバイト用の履歴書テンプレートと照合すると、店頭の様式が自分の応募先に合っているか判断しやすくなります。
良い例文
アルバイト応募で「アルバイト用」と表記された様式を選び、シフト希望欄に「平日夕方以降・週4日」など具体的な曜日と時間帯を記入した。
採用担当者はここを見ている
- 欄の広さに対して記入量が極端に少ない、または多いと「様式選びを確認していない」印象になる
- パッケージの表記(「転職用」など)と中身の欄が一致しているかは、応募者本人しか確認できない
コンビニ・100均・文具店で買うときの違い
購入場所によって品揃えと選びやすさが変わります。急いでいるときはコンビニ、種類を比較したいときは文具店が向いています。
- コンビニ:種類は少ないが24時間いつでも買える。締切が迫っているときに便利
- 100円ショップ:100円前後で複数枚入り、店舗により在庫の種類が変わる
- 文具店・書店:記入欄の異なる履歴書を比較して選べる
- ネット:Word・Excel・PDFのテンプレートを無料でダウンロードできる
採用担当者は購入した店舗を気にしていません。見ているのは、折れ・汚れのない状態で持参・郵送されているかという点だけです。
大型の家電量販店でも、文具売り場で市販の履歴書セットを扱っていることがあります。売り場の探し方や店内印刷の注意点は次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

サイズ(A4・B5)の選び方
サイズに厳密な決まりはありませんが、指定がなければA4を選ぶのが基本です。ビジネス書類の標準がA4であることと、記入欄が広く自己アピールがしやすいことが理由です。
| サイズ | 特徴 | 市販の形 |
|---|---|---|
| A4 | 記入欄が広い。指定なしの標準 | A3二つ折りが多い |
| B5 | コンパクト。学校や一部の店舗が指定 | B4二つ折りが多い |
NG例
指定がないのに、写真の枠が小さいという理由だけでB5を選んでしまう。用紙サイズと写真サイズは別の話なので、写真枠の大きさで用紙を決めないでください。
手書き・パソコン作成でも選び方は変わらない
市販の履歴書は手書きが前提の様式が多いですが、購入した様式をそのままパソコンで清書し直しても構いません。応募先に指定がなければ、作成方法が変わっても様式の選び方の基準は変わりません。採用担当者は作成方法そのものより、求人の指定と提出物が一致しているかを見ています。
手書きとパソコンのどちらが向いているかで迷う場合は、判断基準を次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

採用担当者はここを見ている
様式そのものより中身を見ている
- どの様式を使ったかより、記入欄が埋まっているか、余白が不自然に目立たないかを見ている
- 応募内容と明らかに違う様式(学生用の様式でベテラン層が応募する等)を使うと、確認不足の印象になりやすい
- 汚れ・折れ・破れがあるまま提出されていないか
印刷・仕上げで失敗しないために
市販の履歴書に手書きで記入したあと、控えを残したい場合や、パソコンで清書し直す場合は印刷の設定にも注意が必要です。用紙サイズの指定を誤ると、見開きが2枚にバラけてしまうことがあります。採用担当者は仕上がりの美しさより、両面印刷や折れ跡で読みにくくなっていないかを見ています。手順と料金は次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

まとめ
- 市販の履歴書に唯一の正解はない。用途と記入欄の広さで選べば失敗しない
- JIS規格・厚生労働省様式・転職用・新卒用・アルバイト用の5種類が主な選択肢
- 指定がなければサイズはA4。市販品はA3二つ折りが多い
- 採用担当者は様式そのものより、記入欄が応募内容に合っているかを見ている
買う前に応募内容と記入欄の広さだけ確認すれば、市販のどの売り場で買っても選び方で迷うことはありません。
履歴書の市販品に関するよくある質問
- 市販の履歴書とダウンロードした履歴書、どちらでもいいですか。
-
指定がなければどちらでも構いません。市販は手書き向けで、ダウンロードはパソコンでの清書に向いています。応募方法(郵送かメールか)に合わせて選ぶと迷いにくくなります。
- JIS規格の履歴書は今も使えますか。
-
使えます。日本規格協会の解説から様式例が削除された経緯はありますが、様式そのものは現在も市販されており、使用しても問題ありません。
- 履歴書はどこで買うのが一番早いですか。
-
締切が迫っているならコンビニが最も早い選択肢です。ただし種類が少ないため、記入欄を確認してから購入してください。
- 100均の履歴書で選考に不利になりますか。
-
なりません。採用担当者が見ているのは購入価格や売り場ではなく、記入欄が応募内容に合っているか、丁寧に記入されているかです。

