美容師免許の取得見込みは、在学中なら卒業年月のあとに「美容師免許 取得見込み」と書きます。合格しただけでは美容師として働けず、名簿登録後に「取得」です。合否待ちは見込みと断定せず、申請中は取得済みと書きません。ネイリストなどの民間検定は別行です。登録前の誤りと、サロンが見るポイントまで順に示します。

取得見込みの書き方と記載例
履歴書の名称は美容師免許
履歴書の免許・資格欄に置く正式名称は美容師免許です。免許証の表記も美容師免許証です。「美容師資格」「国家資格美容師」は欄に不要で、通称のままでは登録の有無が切れません。
流れは、美容師養成施設の卒業、美容師国家試験の合格、美容師名簿への登録(免許申請)、美容師免許の交付です。在学中に卒業と同時の受験を予定しているなら、年月は卒業見込みの月です。転職の応募でも、転職用の履歴書テンプレートの免許欄は同じ1行です。
在学中・卒業と同時に受験する記載例
養成施設の在学中で、卒業月に国家試験を受ける見通しが立っているときは、取得見込みと書きます。
良い例文(在学中)
令和9年 3月 美容師免許 取得見込み
以上
NG例
令和9年 3月 国家資格 美容師 取得
在学中に取得と書くと、すでに名簿へ載っていると読まれます。サロンは現場デビューの時期を先読みします。
採用担当者はここを見ている
- 卒業月と見込みの年月が一致しているか
- 名称が美容師免許になっているか
- まだ受験前なのに取得になっていないか
試験後・合否待ちの記載例
受験は終わったが結果が出ていないときは、取得見込みと断定しません。落ちたあとに見込みが残ると、書類と事実がずれます。書けない空白より、受験の事実を置きます。
良い例文(合否確認中)
令和8年 8月 美容師国家試験 受験(合否確認中)
以上
NG例
令和8年 8月 美容師免許 取得見込み
結果が出る前の見込みは、合格を前提にした表記です。不合格なら提出済みの履歴書がそのまま残ります。
合格後・申請中の記載例
合格通知は届いたが、美容師名簿への登録が終わっていないときは、取得済みにしません。申請前と申請中は、見込みに申請中を添えるか、合格と申請を分けます。
良い例文(申請中)
令和8年 9月 美容師免許 取得見込み(申請中)
または、次のように分けます。
令和8年 8月 美容師国家試験 合格
令和8年 9月 美容師免許 申請中
NG例
令和8年 8月 美容師免許 取得
合格日を取得日に流用すると、名簿登録前なのに業ができる人に見えます。年月は、免許証の登録年月日を使います。
登録済みの記載例
名簿登録が終わり、免許証が届いたら取得です。公益財団法人理容師美容師試験研修センターによると、免許証の交付は申請書の受付後おおむね2〜4週間です。届いてから欄を直します。
良い例文(登録後)
令和8年 10月 美容師免許 取得
以上
合格と登録の違い
合格だけでは業を行えない
美容師法では、美容師試験に合格した者の申請により、美容師名簿へ登録することで免許が行われます。美容師でなければ美容を業としてはなりません。合格通知を持っていても、登録前はカットやカラーを業として担当できません。
サロン側が「合格したなら店に立てる」と急かす場面でも、履歴書は法律の区切りに合わせます。合格と取得を同じ行にすると、配属の話が先に進み、免許証の提示で止まります。
| 段階 | 履歴書の書き方 |
|---|---|
| 在学中・卒業と同時に受験 | 卒業年月 美容師免許 取得見込み |
| 試験後・合否待ち | 美容師国家試験 受験(合否確認中) |
| 合格後・申請前/申請中 | 美容師免許 取得見込み(申請中) |
| 名簿登録済み | 登録年月日 美容師免許 取得 |
申請の窓口と費用の目安
新規の免許申請の受付は、厚生労働大臣の指定を受けた理容師美容師試験研修センターです。センター公式の新規申請では、登録免許税として収入印紙9,000円、登録事務手数料5,200円が目安です。費用を履歴書に書く必要はありません。
登録番号も履歴書の必須項目ではありません。番号を空欄のまま残して問題ありません。用紙の行を民間検定に使うなら、免許の1行を優先します。JIS規格の履歴書テンプレートでも、登録番号欄はありません。

書いてはいけないタイミング
受験前・合否待ちで取得見込みと断定しない
申込み前や、養成施設の低学年で試験日が決まっていないときは、取得見込みを使いません。「来年取る予定」も、授与の見通しではありません。アルバイト応募で行が少ないときは、アルバイト用の履歴書テンプレートでも、空欄より「美容師養成施設 在学中」の学歴で足りることがあります。
NG例
令和10年 3月 美容師免許 取得見込み
試験日も卒業見込も確定していない年を書くと、根拠のない予約になります。
民間検定を見込みの美容師免許と混ぜない
ネイリスト検定、メイクの民間資格、メーカー講習は、美容師免許の見込みと同じ行に置きません。合格や級が確定しているものだけ、別行です。見込みの美容師免許と並べると、どれが国家免許か分かりません。
良い書き方(免許と民間を分ける)
令和8年 6月 JNAジェルネイル技能検定試験 中級 合格
令和9年 3月 美容師免許 取得見込み
以上
NG例
令和9年 3月 美容師・ネイリスト 取得見込み
国家免許と民間検定を1行にまとめると、登録の有無が隠れます。
採用担当者が見ている点
サロンが見るのは、いつ現場に立てるかです。合格発表の翌週からカット担当、と書いてある履歴書は、登録前の人を戦力として数えています。
採用担当者はここを見ている
- 学歴の卒業月と、見込みの年月がずれていないか
- 合格と取得を取り違えていないか
- 申請中なのに取得になっていないか
- 入職日までに登録が間に合う説明ができるか
交付までおおむね2〜4週間なら、合格直後の入職は補助業務からの開始になります。その前提を書類で示しておくと、面接で「もう切れる」と誤解されにくくなります。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートでも、申請中と取得は書き分けます。

まとめ
- 名称は美容師免許。在学中は卒業年月+取得見込み
- 合否待ちは見込みと断定せず、受験の事実を書く
- 合格後・申請中は取得見込み(申請中)。取得は名簿登録後
- 年月は免許証の登録年月日。合格日を流用しない
- 登録番号は必須ではない。民間検定は別行
在学中は見込み、合格だけでは取得にしません。名簿に載ってから取得と書きます。
よくある質問
- 国家試験に合格したら、履歴書は取得でよいですか?
-
取得にはしません。合格だけでは美容師名簿に載っておらず、業も行えません。登録が終わるまで取得見込み(申請中)、または合格と申請中に分けます。
- 合否待ちのときに取得見込みと書いてよいですか?
-
断定しません。「美容師国家試験 受験(合否確認中)」のように、受けた事実だけを置きます。不合格なら提出済みの見込みが残ります。
- 登録番号は履歴書に必要ですか?
-
必須ではありません。番号がなくても、美容師免許 取得で足ります。面接で提示を求められたら、免許証を持参します。
- 交付までの2〜4週間は、取得見込みのままですか?
-
申請中は取得見込み(申請中)のままです。センター公式では、受付後おおむね2〜4週間で免許証が届きます。届いてから取得へ直し、年月は登録年月日です。

