エントリーシートの健康状態欄は、業務に支障が出なければ「良好」と書くのが正解です。持病や通院歴がある場合も、正直かつ客観的に伝え方を工夫すれば選考に不利にはなりません。この記事では、健康な場合・持病がある場合・メンタル不調がある場合それぞれの書き方を、採用担当者の視点を交えて例文付きで解説します。
エントリーシートの健康状態は「良好」が基本|書き方の結論
結論:業務に支障がなければ「良好」で正解
企業がエントリーシートの健康状態欄で確認したいのは、病名そのものではなく入社後の業務を問題なくこなせるかどうかです。日常生活や勤務に影響がない程度の体調であれば、シンプルに「良好」と記載して問題ありません。
- 過去1年以内に大きな病気やケガで長期入院・休養をしていない
- 持病があっても服薬・通院が業務時間に影響しない
- アレルギーや軽度の症状はあるが、日常業務には支障がない
上記に当てはまる場合は、無理に詳細な既往歴を書く必要はありません。
良い例文(健康な場合)
良い例文
良好です。学生時代を通して大きな病気で学業や活動を休んだことはなく、週3回のランニングを継続するなど、日々の体調管理を心がけています。
「良好です」の一言だけで終わらせず、体力・継続力が伝わる一文を添えると、健康状態欄が自己アピールの場としても機能します。ただしアピールが本題ではないため、2〜3行程度に収めるのが適切です。
NG例
NG例
特にありません。
「特にありません」は健康状態を聞かれた回答になっていないため、読み手に投げやりな印象を与えます。健康状態を尋ねられたら「良好です」と明確に答えるのが基本です。
採用担当者はここを見ている
採用担当者はここを見ている
- 質問に正面から答えているか(回答をはぐらかしていないか)
- 体調管理への意識がうかがえるか
- 他の設問と矛盾がないか(部活・アルバイト経験など)
採用担当者は、健康状態欄の記載と自己PRやガクチカで語られる活動量との整合性も見ています。「良好」と書きながら学業・課外活動の実績が乏しいと、記載の信憑性が薄く感じられることもあります。
健康状態欄は自己PR欄ではありませんが、「事実を簡潔に伝える」という姿勢そのものが評価につながる点は、他の設問にも共通します。
持病・通院がある場合のエントリーシートの書き方
結論:業務への影響有無で判断する
持病や通院歴がある場合の判断基準は「その症状が業務に支障を与えるかどうか」の一点です。定期通院が必要でも勤務時間の調整で対応できるものであれば「良好」の記載後に一言添える程度で構いません。一方、決まった周期での休みや配置転換の配慮が必要な場合は、正直に申告する必要があります。
| 症状・通院の程度 | 記載の目安 |
|---|---|
| 軽微な症状・通院が業務時間外で完結 | 「良好」と記載(申告不要) |
| 月1回程度の通院・服薬が業務時間にかかる | 「良好」+通院頻度を一言添える |
| 定期的な休養・配置転換の配慮が必要 | 症状の傾向と必要な配慮を簡潔に記載 |
良い例文(持病・通院ありでも通過する書き方)
良い例文(通院を伴う場合)
良好です。月に1回、通院のため半日ほどお時間をいただく可能性がありますが、業務への支障はなく、事前に調整可能です。
良い例文(配慮が必要な場合)
持病の治療のため、月1回の通院と、繁忙期を除く時間帯での勤務調整をお願いできればと考えています。それ以外の業務には支障ございません。
NG例
NG例
〇〇病を患っており、△△という薬を1日3回、□□mg服用しています。副作用で△△の症状が出ることもあります。
病名・薬剤名・服用量まで詳細に書きすぎると、業務への影響以上の不安材料に見えてしまいます。必要なのは「配慮してほしい内容」であり、医療情報の網羅ではありません。
採用担当者はここを見ている
採用担当者はここを見ている
- 業務にどの程度の影響があるかが具体的に書かれているか
- 必要な配慮が明確で、対応可能な範囲か
- 隠さず伝えようとする誠実さがあるか
厚生労働省は、健康状態に関する事項が就職差別につながるおそれがある項目にあたる可能性があると注意喚起しています。企業側も病名だけで合否を判断することは適切ではなく、業務遂行の可否と必要な配慮を基準に判断するのが一般的です。

メンタル不調・体調に波がある場合の書き方
メンタル面の不調や体調の波は、身体的な持病と同じ基準で考えて構いません。現在の状態と、業務における必要な配慮を客観的に伝えることがポイントです。診断名を詳しく書く必要はなく、「現在は通院・服薬で安定している」といった経過を簡潔に伝えれば十分です。
良い例文
良い例文
現在は通院・服薬により安定しており、日常生活や学業に支障はありません。体調の変化を感じた際は早めに周囲へ相談する習慣をつけています。
採用担当者コメント
採用担当者はここを見ている
「現在どういう状態か」「自分の状態をどう管理しているか」が伝わる記載は、むしろ自己管理能力の証明として好意的に受け取られます。逆に無理に「良好」とだけ書き、入社後に体調不良が続くほうが双方にとって負担になります。
企業がエントリーシートで健康状態を確認する理由
健康状態欄は、企業が応募者を選別するための項目というより、配属や勤務形態を適切に判断するための確認事項という位置づけです。
- 入社後の業務に無理なく対応できるかを把握するため
- 配属先や勤務形態を検討する際の参考にするため
- 必要な場合に合理的配慮を準備するため
持病の有無だけで採否が決まることは基本的にありません。業務遂行に支障がなければ、健康状態欄が合否を左右する要素になることはほとんどないと考えてよいでしょう。
エントリーシートと履歴書で健康状態欄の書き方は違う?
エントリーシートも履歴書も、健康状態欄で問われている内容は基本的に同じです。「良好」を基本とし、業務への影響がある場合のみ正直に伝えるという考え方はどちらの書類でも共通します。
- 履歴書:厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートやJIS規格に沿った履歴書テンプレートのように健康状態欄の枠があらかじめ決まっている
- エントリーシート:企業が独自に用意する自由記述式のフォーマットが多く、行数や記入スペースに幅がある
行数に余裕があるほど、業務への配慮事項を具体的に書き添えやすくなります。
新卒でエントリーシートと履歴書の両方を提出する場合は、記載内容にずれが出ないよう注意しましょう。新卒用の履歴書テンプレートで先に文面を固めてから、エントリーシートの記入欄に合わせて調整すると効率的です。転職活動でESの提出を求められた場合も、転職用の履歴書テンプレートと記載内容をそろえておくと矛盾を防げます。
健康状態を偽ると起こるリスク
業務に大きく影響する持病を隠して「良好」と記載することは避けましょう。入社前の健康診断や入社後に虚偽が発覚すると、告知義務違反として内定取り消しや懲戒の対象になる可能性があります。
- 入社前健康診断で持病が判明し、記載内容との食い違いを指摘される
- 入社後の体調不良で通院実績から既往歴が判明する
- 経歴詐称に準じる扱いとして信頼を失う
正直に書くことは不利益ではなく、入社後のミスマッチを防ぎ、必要な配慮を受けながら長く働くための土台になります。休職歴がある場合の伝え方も同様の考え方が当てはまります。

まとめ
- 業務に支障がなければ「良好」と記載すればよい
- 持病や通院がある場合は、業務への影響と必要な配慮を簡潔に伝える
- メンタル不調も同じ基準で、現在の状態を客観的に記載すればよい
- 詳細な病名・服薬情報を書きすぎない、嘘もつかないことが基本
健康状態欄は選考の合否を直接左右する項目ではありません。事実を簡潔に伝えることを意識して記入しましょう。

エントリーシートの健康状態に関するよくある質問
- 健康状態は「良好」の一言だけで大丈夫ですか?
-
問題ありません。業務に支障がなければ「良好」の記載だけで十分です。余裕があれば体力や継続力が伝わる一文を添えると、印象づけにもつながります。
- アレルギーがある場合は書くべきですか?
-
業務に影響する可能性がある場合(食品を扱う職種での食物アレルギーなど)は申告しておくと、配属時のトラブルを防げます。日常生活に支障のない軽微なアレルギーであれば、記載しなくても問題ありません。
- 健康状態を偽るとどうなりますか?
-
入社前健康診断や入社後の通院実績から発覚すると、告知義務違反として内定取り消しや懲戒の対象になる可能性があります。業務への影響がある内容は正直に伝えましょう。

