ケアマネの履歴書は、資格欄に正式名称「介護支援専門員」と登録番号・取得年月日を記載するのが正解です。資格証には5年ごとの更新期限があり、失効した状態のまま書いてしまう応募者も少なくありません。この記事では資格欄の書き方から、担当ケアプラン件数の見せ方、志望動機・自己PRの例文まで、採用担当者の視点で解説します。
ケアマネ履歴書の書き方【結論】資格欄は正式名称と有効期限を記載
結論:正式名称「介護支援専門員」+登録番号・取得年月日
資格欄には「ケアマネジャー」「ケアマネ」ではなく、正式名称の「介護支援専門員」と記載してください。あわせて資格証に記載されている登録番号と取得年月日も添えます。番号があることで、採用担当者は資格の有効性をその場で確認できます。
良い例文
令和〇年〇月 介護支援専門員 第〇〇〇〇〇号 登録
NG例
ケアマネージャー資格 取得
通称のまま書いており、登録番号もない。採用担当者からは「履歴書の書き方を知らない」と見られてしまいます。
介護福祉士の履歴書でも「合格日」と「登録日」を混同する記載ミスが多く見られますが、ケアマネの資格欄も同様に、試験合格ではなく登録日を基準に書くのが正解です。

資格証の更新が切れている場合の書き方
介護支援専門員の資格証は5年ごとに更新研修を受けなければ失効します。実務に従事していた場合は53時間(2回目以降の更新は20時間)の更新研修が必要で、専門研修Ⅰ・Ⅱを修了していれば免除される場合もあります。
ブランクがあり更新研修を受けていない場合、資格証自体は失効していても、資格を取得した事実そのものは履歴書に書いて問題ありません。ただし「現在は失効しており、再研修が必要な状態」であることを面接や職務経歴書で正直に伝える姿勢が欠かせません。
採用担当者はここを見ている
- 登録番号・取得年月日から資格の有効性を確認しているか
- 更新研修の受講歴やブランク期間を隠さず伝えているか
- 失効している場合、再研修への意欲が示されているか
採用担当者はここを見ている|担当ケアプラン件数と実務経験
資格欄の正確さだけでは、経験者としての強みは伝わりません。採用担当者が実務経験者の履歴書で見ているのは、担当ケアプラン件数が具体的な数字で書かれているかという点です。件数の記載がないと「実務経験が浅いのでは」「自信がないのでは」と判断されがちです。
良い例文
居宅介護支援事業所にて介護支援専門員として勤務(令和〇年〇月〜令和〇年〇月)
担当ケアプラン件数:在宅35件(うち認知症対応ケース12件)
NG例
介護支援専門員として多くの利用者様を担当してきました。
「多く」が何件を指すか不明で、経験の裏付けにならない。件数を出さないことで、かえって実務経験が浅い印象を与えます。
ケアマネの法定担当上限は1人39件(一部緩和措置あり)ですが、採用担当者が見ているのは件数の多さだけではありません。件数と経験年数のバランスから「現場でどれほど機能していたか」を読み取っています。未経験からケアマネになった場合は「資格取得後、現在担当件数の拡大中(現在10件)」のように、状況を正直に書いてください。より詳しい業務内容は職務経歴書側で詳しく書くこともできます。

学歴・職歴欄の書き方|空白期間も正直に記載する
学歴は中学校卒業から書くのが基本です。職歴は古い順に記載し、各職場の正式名称(医療法人〇〇、社会福祉法人〇〇など)を略さずに書いてください。「〇〇病院」「〇〇老健」といった略称ではなく、運営法人名を含めて記載します。
| 記載例 | ポイント |
|---|---|
| 令和〇年〇月 医療法人〇〇 〇〇病院 退職 | 運営法人名を含めた正式名称で記載する |
| 令和〇年〇月〜令和〇年〇月 介護支援専門員資格取得のため自己研鑽 | 空白期間は理由を簡潔に添える |
| 令和〇年〇月 〇〇居宅介護支援事業所 入社 | 事業所の運営法人名も含めて記載する |
職歴に空白期間がある場合、意図的な省略は避けてください。健康上の理由・家族の介護・資格取得のための勉強期間など、正直に記載した方が信頼を得やすくなります。空白を隠すと、入社後に雇用保険の記録などで発覚するリスクもあります。
手書き・パソコンどちらを選ぶ?基本マナーと注意点
介護業界では、手書き・パソコン作成のどちらも問題ありません。事業所から「手書きで作成してください」と指定がある場合はその指示に従い、指定がない場合はパソコン作成を推奨します。修正が容易で読みやすく、複数の事業所へ応募する際も効率的です。
パソコンで作成する場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと項目の抜け漏れを防げます。手書きを選ぶ場合は、黒または青のボールペンで丁寧に記載し、誤字があっても修正液・修正テープは使わず、用紙を書き直してください。
- 日付は西暦・和暦どちらでもよいが、1つの履歴書内で必ず統一する
- 証明写真は撮影から3ヶ月以内のスーツ姿を使用する
- 背景は白・薄い青など無地を選ぶ
- 写真の裏に氏名を記載する(剥がれた際に対応できるよう)
介護業界の公的書類(介護保険証・ケアプラン等)は和暦表記が多いため、迷った場合は和暦で統一すると違和感なく読んでもらえます。介護業界の職務経歴書テンプレートも、職歴欄の書き方に迷ったときの参考になります。他業種から転職する場合は転職用の履歴書テンプレートで全体の型を確認しておくと作成がスムーズです。
通る志望動機の書き方と例文【未経験・経験者別】
採用担当者が志望動機で確認している3つのポイント
志望動機は、採用担当者が「この人はうちに来るべき理由があるか」を確認する場所です。以下の3点を満たしていなければ、書類通過は難しくなります。
採用担当者はここを見ている
- この施設・事業所を選んだ具体的な理由があるか(使い回せる内容は評価されない)
- これまでの経験とケアマネという仕事が結びついているか(転職理由の一貫性)
- ここで何をしたいのかが明確か(自分が貢献できることが見えているか)
ケアマネ未経験から転職する場合
良い例文
介護福祉士として5年間、特別養護老人ホームで介護に従事するなかで、利用者の方が「自宅に戻りたい」とお気持ちを伝えてくださるたびに、施設介護の枠だけでは十分に応えられないもどかしさを感じてきました。介護支援専門員の資格を取得したのは、ケアプランの設計段階から利用者の生活全体を支える仕事に携わりたいと考えたからです。貴事業所が在宅重視の支援方針を掲げている点に共感し、地域に根ざしたケアマネとして力を発揮したいと思い志望しました。
NG例
ケアマネとして活躍したいと思い志望しました。これまでの介護の経験を活かし、利用者の方々のお役に立てればと思います。
「この施設を選んだ理由」がなく、どの施設にも使い回せる内容になっている点がNG。採用担当者には「他社でもいいのでは」という印象を与えてしまいます。
ケアマネ経験者が転職する場合
経験者が転職する場合、採用担当者が気にするのは「なぜ今の職場を辞めるのか」という点です。「キャリアアップのため」という曖昧な表現だけでは評価されません。具体的な実績と、次の職場でやりたいことを結びつけた志望動機を書いてください。
良い例文
居宅介護支援事業所にて4年間、介護支援専門員として在宅利用者のケアプラン作成・モニタリングを担当してきました(最大担当件数:38件)。多職種連携を強化する取り組みに注力し、担当利用者の在宅継続率を高い水準で維持することができました。貴事業所は地域包括ケアの先進的な取り組みで注目されており、これまでの在宅支援の経験を活かしながらより高い水準のケアに挑戦したいと考え、志望いたしました。
NG例
ケアマネとして長年勤務してきましたが、新しい環境でさらにスキルを磨きたいと考えました。貴事業所でも貢献できると確信しています。
転職理由が抽象的で「なぜこの施設を選んだか」が不明。数値実績もなく、他の候補者と差がつかない典型例。
採用担当者に響く自己PRの書き方と例文
ケアマネの自己PRで評価されやすい3つの要素
自己PRで「コミュニケーション能力があります」「責任感があります」と書いても、印象には残りません。ケアマネに求められる能力は、具体的なエピソードと数値で裏付けることが評価のポイントです。
採用担当者はここを見ている
- コミュニケーション能力の具体的なエピソード(利用者・家族・他職種との連携事例)
- 問題解決能力(困難なケースや複雑な家族関係にどう対処したか)
- 数値で示せる実績(担当件数・在宅継続率・改善した数値など)
コミュニケーション力をアピールする場合
良い例文
介護支援専門員として在宅利用者30名以上を担当する中で、医療機関・訪問介護事業所・地域包括支援センターとの密な情報共有体制の構築に力を入れてきました。サービス担当者会議の議事録を標準化して関係機関に共有する取り組みを始めたところ、緊急時の連絡対応が迅速になり、複数の関係機関から「情報連携がしやすい」という評価をいただきました。多職種間の橋渡し役を担うことがケアマネの本質だと考えており、この姿勢を貴事業所でも継続したいと思います。
ケアプランの実績をアピールする場合
良い例文
居宅介護支援事業所にて3年間、ケアプランの作成から実施・評価まで一貫して担当しました。特に認知症の方への在宅支援に力を入れ、家族への介護方法の助言と訪問介護サービスの組み合わせを工夫することで、担当する認知症利用者のうち自宅生活を希望される方については9割以上が在宅継続を実現しています。現在の担当件数は38件で、ケアプランの質と件数を両立することを常に意識しながら業務にあたっています。

まとめ
- 資格欄は必ず「介護支援専門員」の正式名称と登録番号・取得年月日を記載する
- 資格証の更新期限(5年ごと)を確認し、失効している場合は正直に伝える
- 職歴欄には担当ケアプラン件数(具体的な数値)を盛り込む
- 志望動機には「なぜこの施設・事業所を選んだか」という施設固有の理由を必ず含める
- 自己PRは抽象的な強みではなく、具体的なエピソードと数値で語る
履歴書は書類選考の唯一の判断材料です。資格欄の正確さとケアマネ特有の情報(担当件数・施設選びの理由・具体的な実績)を盛り込むことで、採用担当者の印象は大きく変わります。
ケアマネの履歴書に関するよくある質問
- 資格欄に「ケアマネジャー」と書いてもいいですか?
-
NGです。履歴書の資格欄には必ず正式名称「介護支援専門員」と記載してください。「ケアマネジャー」「ケアマネ」「ケアマネージャー」はいずれも略称または俗称であり、採用担当者に「書き方を知らない」という印象を与えることがあります。取得証明書に記載されている登録番号と取得年月日も必ず添えてください。
- 資格証の更新を忘れていた場合はどう書けばいいですか?
-
資格を取得した事実自体は履歴書に書いて問題ありません。ただし、介護支援専門員の資格証は5年ごとの更新研修を受けなければ失効します。取得年月日は正直に記載したうえで、現在の状況(更新研修を受けていない、あるいは受講予定である旨)を職務経歴書や面接で誠実に説明できるようにしておいてください。
- ケアマネ未経験でも書類選考を通過できますか?
-
可能です。ただし、ケアマネ資格取得の具体的な動機と、これまでの介護経験で培ったスキルを志望動機・自己PRに明確に盛り込む必要があります。「なぜこの施設・事業所を選んだか」という理由も必ず添えてください。即戦力を求める求人では書類通過が難しいこともありますが、育成方針を掲げている施設であれば未経験者でも評価されます。
- 担当ケアプラン件数は履歴書のどこに書けばいいですか?
-
職歴欄に業務内容の一部として記載するのが最もわかりやすい方法です。「担当ケアプラン件数:在宅○○件」のように具体的な数値で記載してください。自己PR欄に実績として盛り込む方法でも問題ありません。

