履歴書の交通機関欄に電車を書くときは、「電車」とだけ記さず、路線名を正式名称で明記するのが正解です。乗り継ぎがある場合の表記ルール、電車とバスを組み合わせる場合の書き方、採用担当者が通勤欄から何を確認しているかまで、状況別の例文とあわせて紹介します。
履歴書の交通機関「電車」の書き方【結論】
結論:路線名は正式名称で、通勤時間はドアtoドアで書く
交通機関欄には、利用する路線の正式名称を書きます。「JR」「東急」などの略称ではなく、「JR山手線」「東急東横線」のように会社名と路線名をセットで記入するのが基本です。通勤時間は自宅の玄関を出てから勤務先に到着するまでの合計時間(ドアtoドア)で計算し、5分単位に丸めて記入します。
転職活動で履歴書を準備している場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと、交通機関欄を含めた全体のフォーマットに迷わず記入できます。
電車1本で通勤する場合
乗り換えなしで1路線だけ利用する場合は、路線名と通勤時間のみで十分です。シンプルな構成ですが、「電車」とだけ書くのは避けましょう。
良い例文
JR中央線(約35分)
NG例
電車(約35分) 路線名がないため、採用担当者が交通費を算出できません。
採用担当者はここを見ている
- 路線名と沿線情報から交通費の概算を計算している
- 「電車」とだけ書かれると経路の確認作業が発生し、書類の印象が下がる
電車を乗り継ぐ場合(複数路線)
乗り換えが必要な場合は、利用するすべての路線を記入します。路線と路線のつなぎ方は「・」または「→」のいずれかに統一しましょう。
良い例文
JR山手線・東京メトロ丸ノ内線(約50分)
東急東横線→東京メトロ副都心線→JR埼京線(約60分)
NG例
電車乗り継ぎ(約50分) 「乗り継ぎ」とだけ書いても路線名が分からず、交通費が算出できません。欄が狭い場合は、乗車距離が最も長い主要路線を優先して記入すれば十分です。

電車+バス・徒歩・自転車を組み合わせる場合
最寄り駅までの移動手段や、降車後の移動手段によって記入の仕方が変わります。状況別の書き方を表にまとめました。
| 組み合わせ | 記入例 | ポイント |
|---|---|---|
| 電車+徒歩 | JR総武線・徒歩(約30分) | 徒歩時間は通勤時間の合計に含める |
| 電車+バス | 東急東横線・バス(約55分) | 「バス」の記載でバス代を含めた交通費と分かる |
| 電車+自転車 | JR京浜東北線(約40分) | 自転車移動は交通機関欄に書かず、通勤時間のみに含める |
NG例
東急東横線(約55分) バスを使うことが記載されていないと、交通費にバス代が含まれない可能性があります。
通勤時間の計算方法と5分単位の丸め方
通勤時間は電車の乗車時間だけでなく、自宅から最寄り駅までの徒歩・自転車時間や、乗り換え待ち時間、降車駅から勤務先までの移動時間もすべて含めて計算します。Googleマップや乗換案内アプリで自宅から勤務先までの経路を検索すれば、表示された合計時間をそのまま使えます。
計算した通勤時間は5分単位に丸めて記入するのがマナーです。1時間未満であれば「〇〇分」とだけ書けば問題ありません。
| 実際の時間 | 記入する時間 |
|---|---|
| 32分 | 30分 |
| 44分 | 45分 |
| 68分 | 1時間10分 |
| 92分 | 1時間30分 |
採用担当者はここを見ている
- 交通費の概算:路線名と通勤時間から交通費を計算し、会社の支給上限内に収まるか確認している
- 通勤の継続性:通勤時間が長い場合、疲弊による遅刻・欠勤リスクを確認している
特急・新幹線を使う場合の注意点
新幹線・特急・グリーン車などの有料列車を含む経路は、通勤交通機関として記入しないのが基本です。多くの会社では通勤交通費の支給基準が「合理的な経路の普通運賃」と定められているため、有料特急を前提にした経路を書くと実際の支給額と食い違いが生じます。
普通電車(各停・快速)を利用した最短ルートで通勤時間と路線名を計算するのが基本です。特急を使わないと通勤が難しい場合は、選考の早い段階で直接確認しておくと安心です。
良い例文
JR〇〇線(普通・約50分)
NG例
JR〇〇線(特急利用・約30分) 特急料金は通勤費の支給対象外になるケースが多く、記載すると実際の通勤時間や交通費と食い違います。

【ケース別】特殊な状況の交通機関欄の書き方
引っ越し予定がある場合や勤務地が未定の場合など、通常の書き方が当てはまらないケースもあります。状況別の対応方法を確認しましょう。
| 状況 | 書き方 |
|---|---|
| 引っ越し予定が確定している | 転居後の住所を基準に計算し、備考欄に転居予定日を明記する |
| 引っ越し先が未定 | 現住所からの通勤時間を記入し「内定後、勤務地近辺への転居を検討中」と補足する |
| 勤務地が複数拠点で未定 | 「勤務地により異なるため未定」と記入する |
| フルリモート・在宅勤務 | 「在宅勤務のため0分」と記入するか、事前に採用担当者へ確認する |
アルバイトの応募で交通機関欄に迷う場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートのように通勤時間欄がコンパクトな書式を使うと記入しやすくなります。
パートタイムで働く場合は、パート用の履歴書テンプレートを使うと、勤務条件と合わせて交通機関欄も整理しやすくなります。
新卒で就職活動をしている方は、新卒用の履歴書テンプレートのように学歴欄が充実したフォーマットを選ぶと、通勤欄も含めた記入がスムーズです。

採用担当者は交通機関欄のここを見ている
交通機関欄は選考の合否を直接左右することはほとんどありません。ただし、記入の正確さと丁寧さは、書類全体の印象を左右する要素の一つです。
空欄にすることは避けましょう。「通勤時間が長いと不利になるかもしれない」と考えて空白にする応募者もいますが、採用担当者から見ると空欄は「書き忘れ」または「情報を隠している」印象を与えます。通勤時間が長くても正直に記入し、必要であれば備考欄で「通勤可能です」と補足するほうが、採用担当者の信頼を得やすくなります。
差がつく書き方のポイント
- 路線名は略さず正式名称で書く
- 通勤時間はドアtoドアで計算し、5分単位に丸める
- 通勤時間が長い場合は、備考欄で継続通勤の意思を一言添える
まとめ
- 交通機関欄には路線の正式名称を書く(「電車」のみはNG)
- 通勤時間はドアtoドアで計算し、5分単位に丸めて記入する
- 乗り継ぎがある場合は主要路線を「・」または「→」でつなぐ
- 電車+バスの場合は「路線名・バス」と記入し、交通費への影響を伝える
- 特急・新幹線などの有料列車は経路から除外して記入する
交通機関欄は小さな欄ですが、正確な記入が書類全体の完成度につながります。
履歴書の交通機関・電車の書き方に関するよくある質問
- 交通機関欄には何を書けばいいですか?
-
利用する電車の路線名を正式名称で書きます。電車のみなら「JR〇〇線」、電車とバスを組み合わせる場合は「JR〇〇線・バス」のように記入します。「電車」とだけ書くと採用担当者が交通費を算出できないため、路線名を必ず明記してください。
- 通勤時間が長い場合、選考に不利になりますか?
-
通勤時間が選考の合否に直接影響することは多くありませんが、片道90分を超える場合は継続して通勤できるかを確認されることがあります。備考欄に「通勤可能です」と一言添えれば懸念を先回りして解消できます。空欄にするのは避けましょう。
- 乗り換えが3回以上ある場合、すべての路線を書く必要がありますか?
-
すべて書くのが理想ですが、欄が狭い場合は乗車距離の長い主要路線を2〜3つ書けば十分です。採用担当者が交通費を算出できる情報が含まれていれば問題ありません。
- 電車とバスを使う場合、バス会社名も書く必要がありますか?
-
バス会社名や系統番号までは不要です。「JR〇〇線・バス(約〇〇分)」のように、路線名と「バス」という手段を明記するだけで十分です。

