履歴書の大学中退の書き方|学歴欄の記載例と中退理由の例文を徹底解説

履歴書の大学中退の書き方|学歴欄の記載例と中退理由の例文を徹底解説

大学中退は、履歴書の学歴欄に「中途退学」と正式名称で書くのが正解です。入学の行と退学の行を2行に分けて記載します。この記事では、学歴欄の記載例、中退理由を書くかどうかの判断基準、中退後の空白期間の埋め方を、採用担当者が実際に見ているポイントとあわせて例文つきで整理します。

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目次

履歴書の大学中退は「中途退学」と書くのが正解【記載例つき】

結論:入学と中途退学を2行に分けて書く

学歴欄には、まず入学した年月と大学名・学部・学科を書き、次の行に退学した年月と同じ学校名を書いて、1文字分あけて「中途退学」と記載します。「中退」と略すのは避けてください。大学名・学部・学科はすべて正式名称で書き、「〇〇大」のような省略はしません。

良い例文

2021年4月 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
2023年3月 〇〇大学 経済学部 経済学科 中途退学

NG例

2021年4月 〇〇大 経済学部 入学
2023年3月 同大学 中退

「〇〇大」の省略、「同大学」での省略、「中退」の略語がすべて重なっています。正式書類での省略は、確認作業を相手に押し付ける行為と受け取られます。

採用担当者はここを見ている

  • 退学年月が入学年月と矛盾していないか(在籍期間の計算が合うか)
  • 退学した年月と、次の職歴・在籍の年月がつながっているか
  • 和暦・西暦が履歴書全体で統一されているか

用紙そのものに迷っている場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと学歴欄の行数に余裕があり、中退の2行を無理なく収められます。

大学中退の最終学歴は「高卒」になる

最終学歴は「最後に在籍した学校」ではなく「最も高い水準で卒業した学校」を指します。大学を卒業していない以上、大学中退者の最終学歴は高校卒業です。求人票に「大卒以上」とある企業には応募資格がなく、応募先を選ぶ段階で確認が必要になります。

ただし学歴欄に大学の在籍と中途退学を書くこと自体は必須です。最終学歴が高卒であることと、大学在籍歴を書かないことは別の話として切り分けてください。

大学中退を履歴書に書かないとどうなるのか

記載を省くと学歴詐称として扱われる

大学に在籍した事実を書かず、高校卒業で学歴欄を止めると学歴詐称にあたります。入社前に判明すれば内定取り消し、入社後に判明すれば就業規則にもとづく懲戒処分の対象になり得ます。中退を書いて落ちることより、隠して後から発覚することのほうがはるかに損失が大きいという順序で判断してください。

隠しても発覚する3つのルート

発覚ルート起こること
卒業証明書・成績証明書の提出依頼内定後に提出を求められ、高校の証明書しか出せず在籍期間の空白を問われる
リファレンスチェック前職の関係者への確認過程で、経歴の食い違いが表面化する
面接での深掘り高校卒業から就職までの数年間が説明できず、話の辻褄が合わなくなる

特に多いのが3つ目です。学歴欄で隠しても、面接で「高校卒業後の2年間は何をしていましたか」と聞かれれば必ず答えることになります。書類の段階で正確に書いておくほうが、面接で落ち着いて話せます。

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中退理由は書くべき?書く・書かないの判断基準

中退理由の記載は義務ではありません。書かなくても書式上の不備にはならず、面接で説明すれば足ります。ただし理由の性質によっては、先に一言書いておいたほうが読み手の憶測を防げます。

中退理由履歴書での扱い
経済的事情・家族の介護・病気療養書く(本人の意欲の問題ではないと伝わる)
就職・資格取得・留学など目的があった書く(志望動機につながる)
学業不振・人間関係・目標の喪失「一身上の都合により退学」にとどめ、面接で説明する

やむを得ない理由の書き方と例文

学歴欄の「中途退学」の後ろにカッコ書きで添えます。1行に収まる長さにし、事情の詳細は書きません。

良い例文

2023年3月 〇〇大学 経済学部 経済学科 中途退学
家庭の経済的事情により

2023年3月 〇〇大学 文学部 日本文学科 中途退学
父の介護に専念するため

NG例

2023年3月 〇〇大学 経済学部 経済学科 中途退学
(父が病気で働けなくなり、母のパート収入だけでは学費と生活費が賄えず、弟の進学も控えていたため、家族と相談のうえ退学を決断しました)

事情そのものは正当でも、履歴書は説明の場ではなく事実を並べる書類です。長い説明は読みづらさに直結し、他の欄を圧迫します。詳細は面接で話してください。

前向きな理由の書き方と例文

目的があって辞めた場合は、その目的と、実際に得た結果をセットで書けると強くなります。目的だけを書いて結果が伴っていないと、逆に「計画倒れ」と読まれます。

良い例文

2023年3月 〇〇大学 工学部 情報工学科 中途退学
Web開発の実務経験を早期に積むため

この書き方は、自己PR欄で「退学後2年間で受託開発を12件担当した」のように成果を書けて初めて成立します。学歴欄と自己PR欄をセットで設計してください。

言いにくい理由は「一身上の都合により退学」

学業についていけなかった、人間関係が合わなかった、目標を見失った。こうした理由は履歴書に書く必要がありません。「一身上の都合により退学」と記載し、面接で聞かれたときに答えられるよう準備しておきます。無理に前向きな理由をでっち上げると、面接での深掘りに耐えられません。

採用担当者はここを見ている

  • 理由の内容そのものより、同じ理由で早期離職しないかどうか
  • 退学の判断を自分で下したと言えるか、他責で語っていないか
  • 退学後にどう動いたかが、書類のどこかに書かれているか

【状況別】大学中退の履歴書 記載例

中退後にアルバイトをしていた場合

学歴欄には中途退学まで書き、アルバイト歴は職歴欄に書きます。学歴欄にアルバイトを混ぜないでください。

良い例文(職歴欄)

2023年4月 株式会社〇〇 入社(アルバイト)
      飲食店ホール業務、新人教育を担当
2025年9月 一身上の都合により退職

アルバイト前提で応募する場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートのほうが職歴欄の構成が合います。

中退予定・在学中に応募する場合

退学手続きが完了していない段階では「中途退学」と断定できません。この場合は在学中であることを書き、退学予定の時期を添えます。手続き完了後に事実と異なる状態にならないよう、退学日が確定してから応募するのが安全です。

良い例文

2024年4月 〇〇大学 法学部 法律学科 入学
      同校 在学中(2026年3月 中途退学予定)

休学中・2回中退している場合

休学は退学ではないため「中途退学」とは書けません。在学扱いのまま「休学」と記載します。復学の意思がないなら退学手続きを済ませてから応募したほうが、経歴の説明が単純になります。

  • 休学中:「2024年4月 〇〇大学 〇〇学部 休学」と在籍の事実を記載する
  • 2校を中退:時系列順に2校とも入学・中途退学を記載し、省略しない
  • 編入後に中退:編入元の在籍、編入、中途退学の順に3行で書く

2校とも中退している場合、片方だけ書いて片方を伏せるのが最も危険です。部分的に書くと、隠す意図があったと判断されやすくなります

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中退後の空白期間は職歴欄と自己PRで埋める

職歴欄にアルバイトを書く基準

アルバイト歴をすべて書く必要はありません。次の基準で選びます。

  • 応募先の業務と関連がある(接客職に応募するなら販売・飲食の経験)
  • 1年以上継続している(継続力の証明になる)
  • リーダー・教育担当など任された役割がある

数週間で辞めた短期のものを羅列すると、かえって定着への不安を持たれます。書く基準を決めて絞ってください。

空白期間を説明する自己PRの例文

良い例文

大学中退後の2年間は、飲食店でアルバイトリーダーを務め、新人5名の教育と週次のシフト作成を担当しました。退職者が続いた時期に受け入れ手順をマニュアル化し、新人の独り立ちまでの期間を3週間から2週間に短縮しています。並行して日商簿記2級を取得し、事務職への転換を進めてきました。

NG例

大学中退後はアルバイトをしながら、自分に何が向いているのかを考える時間を過ごしました。コミュニケーション能力には自信があります。

期間・役割・数字がひとつも入っていないため、空白期間の説明として機能しません。「考えていた」は行動として読まれない点に注意してください。

志望動機欄が設けられていない用紙を使う場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートを選び、自己PR欄に説明を集約する方法もあります。

大学中退で落とされる人に共通する3つの書き方

書類選考で落ちる理由は、中退という事実そのものではないことがほとんどです。多くは書き方の側にあります。

  1. 中退を書かない:高校卒業で学歴欄が終わっていると、在籍期間の空白がそのまま疑問として残ります
  2. 理由を言い訳として書く:「大学の方針が合わなかった」など他責の表現は、退職理由の予告として読まれます
  3. 中退後が空白のまま:退学から応募までの期間に何も書かれていないと、意欲の判断材料がありません

裏を返せば、この3つを避けるだけで書類の印象は変わります。中退を書いたうえで、その後の2年なり3年なりを行動で埋めた履歴書は、卒業歴だけがある書類より説得力を持つことがあります。厚生労働省の様式に沿って書きたい場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートが使えます。

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まとめ

  • 学歴欄は入学と「中途退学」を2行に分け、正式名称で書く
  • 大学中退の最終学歴は高卒。ただし大学の在籍歴は必ず記載する
  • 中退理由は義務ではない。言いにくい理由は「一身上の都合により退学」でよい
  • 中退後の期間は、職歴欄と自己PR欄に役割と数字を入れて埋める

学歴欄を正確に書き終えたら、次は中退後の期間をどう見せるかです。応募先を決める前に、書ける実績を洗い出しておいてください。

履歴書の大学中退に関するよくある質問

履歴書に「中退」と略して書いてもいいですか?

正式書類のため「中途退学」と書いてください。「中退」は会話や求人票では使われますが、履歴書では略さないのが基本です。

数か月で辞めた場合も学歴欄に書く必要がありますか?

在籍期間の長短にかかわらず記載します。1か月であっても在籍した事実は変わらず、省略すると学歴詐称として扱われます。

中退理由を面接で聞かれたら、正直に答えるべきですか?

事実は正直に伝えたうえで、そのあとどう行動したかまでを一続きで話してください。理由の内容より、同じ状況で辞めないかどうかが判断材料になります。

中退後に何もしていない期間があります。どう書けばいいですか?

職歴欄に書ける経験がなければ無理に埋めず、自己PR欄で資格勉強や家族の看護など実際に取り組んだことを具体的に書きます。空欄のまま出すより、事実を短く添えたほうが読み手の憶測を防げます。

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 監修者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

この記事を書いた人

30,000名以上の転職支援実績を持つ株式会社レクリー(厚生労働大臣 許可番号 13-ユ-312147)が運営するキャリア情報メディア。
「一人ひとりの転機に、確かな選択肢を」をコンセプトに、全業界・全職種を網羅したエージェント比較や、キャリア形成に役立つ実用的な情報を発信しています。

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