在職中で日中に電話に出られない場合は、履歴書の本人希望欄に「在職中であること」「連絡がつく時間帯」「メールなど代わりの連絡手段」の3点を書けば問題ありません。電話に出られないこと自体で不利になるわけではなく、評価を分けるのは連絡が途切れないかどうかです。シフト制の場合や入社可能日の書き方、提出後の折り返しの準備まで例文付きで紹介します。
履歴書で在職中に電話に出られない時の書き方【本人希望欄の例文】
結論:本人希望欄に「在職中」「連絡可能な時間帯」「代わりの連絡手段」を書く
連絡方法の希望は、履歴書の本人希望欄(本人希望記入欄)に書きます。住所の下にある「連絡先」欄は、現住所以外への連絡を希望する場合に使う欄なので、電話に出られる時間帯を書く場所ではありません。厚生労働省の履歴書様式例でも、連絡先欄は「現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入」とされています。欄の配置は厚生労働省の様式に沿った履歴書テンプレートで確認できます。
本人希望欄に入れる内容は、次の3つで足ります。
- 電話に出られない理由:「在職中のため」の一言で十分
- 連絡がつく時間帯:昼休み・平日夜・土日など、確実に出られる時間
- 代わりの連絡手段と折り返しの約束:留守番電話・メールで連絡をもらえれば、いつまでに返すか
基本の例文(平日日中に電話に出られない場合)
もっとも使いやすいのが、平日の勤務時間を示したうえで留守番電話とメールの両方を案内する書き方です。
良い例文(基本形)
現在在職中のため、平日9時〜18時は電話に出られないことがございます。留守番電話にメッセージを残していただくか、メールにてご連絡いただけましたら、当日中に折り返しご連絡いたします。
連絡先:090-XXXX-XXXX/XXXX@XXXX.com
NG例
仕事中は電話に出られません。19時以降にお電話ください。
「出られません」で言い切り、企業の営業時間外を指定しているのがNGです。採用担当者が残業して電話をかける前提になってしまい、代わりの連絡手段もないため「連絡が取りにくい人」という印象が残ります。
メールでの連絡を希望する場合の例文
職場が私用スマホの持ち込み禁止で、日中はほぼ電話を確認できない人は、メール連絡を第一希望にして構いません。その場合も電話を拒否する書き方は避け、「電話なら何時に出られるか」を添えておくと、企業側が手段を選べます。
良い例文(メール連絡を希望する場合)
在職中のため、勤務時間中は電話に出ることが難しい状況です。恐れ入りますが、ご連絡はメール(XXXX@XXXX.com)にていただけますと幸いです。平日12時〜13時、18時以降であれば電話にも対応できます。
昼休みなら電話に出られる場合の例文
昼休みの時間が決まっている人は、その時間を指定するのが一番親切です。企業の営業時間内に収まるため、採用担当者が予定を組みやすくなります。
良い例文(昼休みを指定する場合)
在職中のため、お電話は平日12時〜13時にいただけますと確実に対応できます。それ以外の時間帯は、留守番電話またはメールにてご連絡いただけましたら、折り返しご連絡いたします。
【状況別】在職中の連絡方法・連絡時間の書き方
勤務形態によって「出られる時間」の示し方は変わります。自分に近いケースの例文をベースに、時間だけ差し替えて使ってください。
シフト制・夜勤で連絡できる時間が日によって変わる場合
シフト制の人が曜日と時間をすべて書き出すと、本人希望欄が埋まってしまいます。「シフト制のため時間が固定できない」と伝えたうえで、メールを主な連絡手段にするほうが、読む側にとってわかりやすい履歴書になります。アルバイトやパートで在職中の人も同じ考え方で書けます。書式に迷う場合はアルバイト用の履歴書テンプレートも参考にしてください。
良い例文(シフト制・夜勤の場合)
現在シフト制の職場に在職中のため、電話に出られる時間帯が日によって異なります。ご連絡はメールにていただけますと、休憩時間に確認のうえ24時間以内にご返信いたします。お電話の場合は留守番電話にメッセージをお残しください。
NG例
月・水:14時以降可、火・木:9時〜11時可、金:不可、土:17時以降可、日:終日可(※シフトにより変動あり)
細かすぎて採用担当者が毎回確認する手間がかかり、「変動あり」で結局いつ出られるのかが伝わりません。
平日夜・土日なら電話に出られる場合
平日夜や土日を書くこと自体は問題ありません。ただし、企業の多くは平日日中に採用業務を行っています。夜・土日だけを指定せず、平日日中の連絡手段(留守番電話・メール)も必ず併記してください。
良い例文(平日夜・土日に対応できる場合)
在職中のため、平日日中は電話に出られないことがございます。平日18時以降および土日は終日対応可能です。平日日中にご連絡いただく場合は、メールまたは留守番電話にてお知らせいただければ、同日中に折り返します。
入社可能日・退職予定日もあわせて書く場合
在職中の応募者に対して、採用担当者が連絡方法と同じくらい知りたいのが「いつから働けるか」です。本人希望欄には連絡方法と入社可能日をまとめて書いて構いません。状況ごとの書き方は次のとおりです。
| 状況 | 本人希望欄の書き方 |
|---|---|
| 退職日が確定している | 「20XX年X月X日に退職予定のため、X月X日より入社可能です」 |
| 退職日は未定だが目安がある | 「内定後、引き継ぎ期間として1〜2か月ほどいただけますと幸いです」 |
| 上司にまだ退職の意思を伝えていない | 日付は書かず、入社時期は面接で相談する |
退職の交渉や引き継ぎには、一般的に1〜2か月ほどかかるとされています。確定していない日付を書くと、あとで入社日の再調整が必要になり信頼を落とすため、書くのは「現時点で確定している日付」だけにしてください。
良い例文(連絡方法+入社可能日)
現在在職中で、20XX年X月X日に退職予定です。20XX年X月X日より入社可能です。
平日9時〜18時は電話に出られないことがございますので、留守番電話またはメール(XXXX@XXXX.com)にてご連絡いただけますと幸いです。当日中に折り返しご連絡いたします。

連絡方法以外に希望がない場合
給与や勤務地などに特別な希望がないときは、「貴社の規定に従います」の一文に連絡方法を続けます。連絡方法だけを書いて終わると、条件面の希望について触れていない形になるため、一文添えておくと読み手が迷いません。
良い例文(ほかに希望がない場合)
勤務条件については貴社の規定に従います。
なお、在職中のため平日日中は電話に出られないことがございます。留守番電話またはメールにてご連絡いただけましたら、折り返しご連絡いたします。
転職向けの書式で一から作りたい場合は、本人希望欄が広めに取られた転職用の履歴書テンプレートを使うと、連絡方法と入社可能日を無理なく収められます。
採用担当者は「電話に出られない応募者」をどう見ているか
在職中で日中に電話に出られないのは想定内
職歴欄に「現在に至る」とある応募者が勤務中に電話に出られないことは、採用担当者も承知しています。「電話に出られません」と書いたことが理由で書類選考に落ちる、という心配はほとんど必要ありません。
むしろ、何も書かずに電話がつながらない状態のほうが問題です。採用担当者からすると、在職中で忙しいのか、応募意欲が下がったのか、番号が間違っているのかが判断できません。
評価を分けるのは「連絡が途切れるかどうか」
多くの人が「電話に出られないこと」を気にしますが、採用担当者が本当に困るのは連絡がつかない状態が何日も続くことです。複数の候補者と面接日程を調整している間に返事がなければ、先に返事をくれた候補者から日程が埋まっていきます。
採用担当者はここを見ている
- 連絡の取り方がひと目でわかるか:電話・メールどちらで、何時に連絡すればいいかが書かれていると、選考の段取りがすぐ組める
- 相手の都合への配慮があるか:営業時間外だけを指定していないか、「お手数ですが」などの一言があるか
- 折り返しの約束があるか:「当日中に折り返します」の一文があるだけで、連絡が途切れる不安が消える
つまり本人希望欄の連絡方法は、「電話に出られない言い訳」ではなく「確実に連絡がつく人です」と示すための欄として書くのが正解です。

本人希望欄に連絡方法を書くときのNG例と注意点
書いた内容が原因で印象を下げてしまうパターンは決まっています。提出前に次の表と照らし合わせてください。
| NGな書き方 | NGな理由 | 書き換え例 |
|---|---|---|
| 「電話には出られません」 | 連絡を拒んでいるように読める | 「出られないことがございます」 |
| 「20時以降にお電話ください」 | 企業の営業時間外を指定している | 昼休みの時間+メールを案内 |
| 理由を書かない | なぜ出られないのか伝わらない | 「在職中のため」と一言添える |
| 折り返しに触れない | 連絡が途切れる不安が残る | 「当日中に折り返します」 |
| 「現在退職準備中」 | 状況が曖昧で入社時期が読めない | 確定した退職日・入社可能日を書く |
会社の電話番号・メールアドレスは書かない
日中につながりやすいからといって、勤務先の電話番号や会社支給の携帯・メールアドレスを書くのは避けてください。応募先からの連絡を同僚が受けたり、社内のシステムに記録が残ったりして、転職活動が職場に知られるきっかけになります。業務用の連絡手段を私用に使うこと自体、採用担当者には公私の区別がつかない人と映ります。
連絡できない時間を細かく並べすぎない
本人希望欄が出られない時間や条件で埋まっていると、要望の多い人という印象につながります。書くのは「出られる時間」と「代わりの手段」だけにし、2〜3行に収めるのが目安です。
手書きで欄の大きさが気になる場合は、JIS規格に沿った履歴書テンプレートで本人希望欄のサイズを確認してから文面を調整すると、書き直しを減らせます。
電話に出られなくても選考を逃さないための準備
本人希望欄に「折り返します」と書いた以上、実際に折り返せる状態を作っておく必要があります。書類を出す前に、次の3つを済ませておいてください。
留守番電話を設定し、応答メッセージで名乗る
スマートフォンの留守番電話が無効のままだと、採用担当者は伝言を残せず、何度もかけ直すことになります。携帯会社の留守番電話サービスが使える状態かを確認し、応答メッセージは名前が伝わるものに変えておくと、番号違いを疑われません。
- 留守番電話サービスが有効になっているか
- 応答メッセージで自分の名前を名乗っているか
- 応募先の代表番号を連絡先に登録し、着信時に社名が表示されるようにしたか
不在着信は当日中に折り返す
不在着信に気づいたら、企業の営業時間内であれば終業間際でもその日のうちに折り返すのが基本です。昼休みや休憩時間に、静かな場所からかけられるよう準備しておくと慌てずに済みます。
折り返し電話の例文
お忙しいところ失礼いたします。〇〇職に応募しております〇〇(フルネーム)と申します。本日〇時ごろにお電話をいただいておりましたが、勤務中で出られず失礼いたしました。採用ご担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
メールの受信設定を見直す
メール連絡を希望したのに、企業からのメールが迷惑メールフォルダに入って見落とすケースは珍しくありません。応募したらこまめに迷惑メールフォルダも確認し、スマートフォンに通知が届く設定にしておいてください。返信は遅くとも24時間以内を目安にすると、連絡が途切れる印象を与えません。

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まとめ
- 書く場所は本人希望欄:「連絡先」欄ではなく本人希望欄に連絡方法を書く
- 書く内容は3点:在職中であること・連絡がつく時間帯・留守番電話やメールなど代わりの手段
- 営業時間外だけの指定は避ける:昼休みの時間かメール連絡を案内する
- 入社可能日は確定した日付だけ:未定なら面接で相談する
- 書いたら準備まで:留守番電話・着信登録・迷惑メール確認をして、当日中に折り返す
電話に出られないこと自体は減点になりません。連絡がつく人だと伝わる2〜3行を書き、提出前に留守番電話の設定まで済ませておいてください。
履歴書で在職中に電話に出られない場合のよくある質問
- 在職中で電話に出られないことは、履歴書に書かないほうがいいですか?
-
書いたほうが有利です。在職中の応募者が日中に電話に出られないことは採用担当者も想定しています。何も書かずに電話がつながらない状態が続くほうが、応募意欲を疑われたり、他の候補者の日程調整が先に進んだりする原因になります。
- 連絡方法は「メールのみ」と書いても大丈夫ですか?
-
メールを第一希望にするのは問題ありませんが、「メールのみ」と電話を断る書き方は避けてください。「ご連絡はメールにていただけますと幸いです」と希望の形で伝え、昼休みなど電話に出られる時間があれば添えておくと、企業側が連絡手段を選べます。
- 本人希望欄に連絡方法と入社可能日の両方を書いてもいいですか?
-
両方書いて問題ありません。在職中の応募者については、採用担当者は連絡方法と入社時期の両方を知りたいと考えています。入社可能日を先に書き、連絡方法を続けると読みやすくなります。ただし、退職日が確定していない場合は日付を書かず、面接で相談してください。
- 本人希望欄に書いたのに、勤務中に電話がかかってきました。どうすればいいですか?
-
無理に出る必要はありません。留守番電話の伝言を確認し、昼休みや終業後など企業の営業時間内のうちに折り返してください。折り返しの際は「勤務中で出られず失礼いたしました」と一言添えれば、印象が悪くなることはありません。

