ITパスポートは履歴書の「免許・資格」欄に、正式名称「ITパスポート試験」と記入するのが正解です。合格年月の書き方や、取得見込みの段階での記載方法に迷う人は少なくありません。書き方一つで採用担当者に伝わる印象は変わるため、状況別の記入例と評価される理由まで具体的に解説します。
ITパスポートの履歴書の書き方【結論】
免許・資格欄に「ITパスポート試験」と正式名称で記入する
ITパスポートを履歴書に書く際は、学歴・職歴欄ではなく「免許・資格」欄に記入します。名称は略さず「ITパスポート試験」と正式名称で書くのが基本です。「Iパス」「ITパス」といった略称は、通称としては通じても正式な提出書類には不向きです。
年月の記載は、受験日ではなく合格証書に記載されている年月を使います。西暦・和暦のどちらでも構いませんが、学歴・職歴欄と表記をそろえておくと読みやすい書類になります。
| 年月 | 免許・資格 |
|---|---|
| 20XX年6月 | ITパスポート試験 合格 |
| 20XX年4月 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
良い例文・NG例
良い例文
20XX年6月 ITパスポート試験 合格
NG例
20XX年6月 Iパス合格 略称表記は書類の正確さを疑われる原因になる
採用担当者はここを見ている
- 資格名を正式名称で正確に書けているか(基本的な確認作業ができる人物かの判断材料になる)
- 合格年月と学歴・職歴の時系列に矛盾がないか
転職活動で書類を一から作る場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと免許・資格欄のスペースがあらかじめ整っているため記入しやすくなります。
取得見込み・合格発表待ちの場合の書き方
「取得見込み」と書くのが正解
受験申込は済んでいるものの、まだ合格発表前という状態で履歴書を提出することもあります。この場合は「合格」ではなく「取得見込み」と書くのが正しい対応です。
良い例文(取得見込みの場合)
20XX年8月 ITパスポート試験 取得見込み
NG例
20XX年8月 ITパスポート試験 合格 未合格の状態で「合格」と書くと事実と異なる記載になる
採用担当者はここを見ている
- 「取得見込み」と正確に書けているか(実態と違う表現は書類全体の信頼性に関わる)
- 面接で合格発表日を聞かれた際、具体的な日程を答えられる状態か
合格発表後は「取得見込み」から書き換える
提出済みの履歴書に「取得見込み」と書いていた場合、合格発表後は書類の再提出を求められることがあります。求められなくても、次の面接や書類提出のタイミングで「合格」に書き換えた最新版を用意しておくと安心です。合格証書が届く前に選考が進むケースでは、口頭やメールで合格の事実を補足できるよう準備しておきましょう。
新卒での就職活動では、新卒用の履歴書テンプレートを使うと、資格欄と学歴欄のバランスを確認しながら書き換えの作業がしやすくなります。
ITパスポートは履歴書で意味ない?評価される人とされない人の違い
ITパスポートについて調べると「意味ない」「大した資格ではない」という声を目にすることがあります。ただし実際の評価は、応募する職種や自分の経歴によって大きく変わるのが実情です。
| 状況 | 評価されやすさ |
|---|---|
| 非IT職種からIT業界を目指す転職者 | 基礎知識と学習意欲の証明として評価されやすい |
| 新卒・第二新卒でIT業界を志望する人 | 実務経験がない分、意欲の裏付けとして評価されやすい |
| すでにIT業界で実務経験がある人 | 基礎レベルの資格のため、単体では強いアピールになりにくい |
採用担当者はここを見ている
- 資格そのものより「なぜ取得したのか」という動機に一貫性があるか
- 志望動機や自己PRの内容と、資格取得の理由がつながっているか
- ITパスポート止まりではなく、次の学習につなげる姿勢が見えるか
ITパスポート単体で選考が決まるわけではありませんが、書かない理由にもなりません。資格の価値は「書くか書かないか」ではなく「どう活かすか」で決まります。資格を書くこと自体の是非で迷う場合は、判断基準を具体的に整理した記事も参考になります。

書くときに注意すべき3つのポイント
ITパスポートを履歴書に記入する際は、以下の3点を確認してください。
- 正式名称で書く:「ITパスポート試験」と省略せずに記入する
- 取得年月は合格証書の日付:受験日ではなく合格証書に記載された年月を使う
- 資格は取得順に記載する:運転免許を保有している場合は一番上に書き、その下に取得順で並べる
応募先の企業から合格証明書の提出を求められるケースもあります。ITパスポートの合格証明書は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)への申請が必要で、交付手数料は1通700円です。手元に合格証書がない場合に備え、申請方法を事前に確認しておくと安心です。
厚生労働省の様式を指定される応募先でも、免許・資格欄の考え方は変わりません。
厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使う場合も、正式名称・年月の書き方はここまでの解説どおりです。

状況別の書き方と例文
新卒・第二新卒の場合
実務経験がない新卒・第二新卒にとって、ITパスポートは学習意欲を裏付ける材料になります。志望動機で触れているIT分野への関心と、資格取得の経緯を結び付けて書くと説得力が増します。
良い例文(新卒・第二新卒の場合)
20XX年2月 ITパスポート試験 合格
就職活動を機にITの基礎知識を体系的に学び直したいと考え取得しました。
NG例
資格欄に「ITパスポート試験 合格」とだけ書き、面接で取得理由を聞かれても答えられない状態資格を書いただけで満足すると、話につなげられず評価が伸びない
IT業界未経験からの転職の場合
未経験からIT業界への転職では、ITパスポートは「学ぶ意思がある」ことを示す実績として機能します。前職の経験とIT分野への関心を結び付けて書くと、単なる資格の羅列で終わりません。
良い例文(IT未経験からの転職の場合)
20XX年9月 ITパスポート試験 合格
前職でシステム導入に携わった経験から、IT分野の基礎知識を体系的に習得しました。
NG例
職務経歴書と履歴書で資格取得の理由がバラバラに書かれている状態書類間で一貫性がないと、付け焼き刃の印象を与えてしまう
職務経歴書と合わせてIT業界への転職理由を伝えたい場合は、エンジニアの職務経歴書テンプレートも参考にすると、履歴書との内容のズレを防げます。
営業・事務など非IT職からキャリアチェンジする場合
営業や事務としてIT製品・サービスに関わってきた人が、社内異動や転職でより専門的なIT職を目指すケースもあります。この場合は「業務でITに触れてきた経験」と「資格で基礎を裏付けた事実」をセットで伝えると、単なる思いつきでの資格取得ではないことが伝わります。
良い例文(非IT職からのキャリアチェンジの場合)
20XX年11月 ITパスポート試験 合格
営業として自社システムの提案に携わる中でIT知識の必要性を感じ、体系的な学習のために取得しました。
NG例
資格欄には記載があるのに、職務経歴書や自己PRでこれまでの業務とITとの接点に一切触れていない状態現職とのつながりが見えないと、唐突な思いつきに見えてしまう
複数資格を保有している場合
ITパスポートのほかにも資格を持っている場合は、運転免許を一番上、それ以外は取得順に並べます。基本情報技術者など上位資格を持っている場合も、順番の考え方は同じです。
良い例文(複数資格の場合)
20XX年4月 普通自動車第一種運転免許 取得
20XX年6月 ITパスポート試験 合格
20XX年11月 基本情報技術者試験 合格
NG例
取得年月がバラバラの順番で並んでいる、または運転免許が資格欄の途中に混ざっている状態順番の乱れは、書類作成の正確さそのものを疑われる原因になる
複数の検定・資格を保有していて記載順に迷う場合は、正式名称の一覧を確認しながら整理すると書類全体がまとまりやすくなります。

まとめ
- ITパスポートは免許・資格欄に「ITパスポート試験」と正式名称で記入する
- 年月は合格証書の日付を使い、取得見込みの場合は「取得見込み」と書く
- 評価されるかどうかは資格そのものより、取得理由と志望動機の一貫性で決まる
正しい書き方を押さえたうえで、資格取得の理由を志望動機や自己PRとつなげて伝えれば、ITパスポートは十分なアピール材料になります。
ITパスポートの履歴書に関するよくある質問
- ITパスポートは履歴書のどこに書けばいいですか?
-
学歴・職歴欄ではなく「免許・資格」欄に記入します。「ITパスポート試験」と正式名称で書き、合格証書に記載された年月を記入します。
- ITパスポートを書くと評価が下がることはありますか?
-
資格を書いたこと自体で評価が下がることはありません。すでにIT業界で実務経験がある人にとっては強いアピールになりにくいものの、資格取得の理由や次の学習計画とあわせて伝えれば、マイナスにはなりません。
- 取得見込みの場合はどう書けばいいですか?
-
受験申込済みで合格発表前の場合は「ITパスポート試験 取得見込み」と記入します。未合格の状態で「合格」と書くと事実と異なる記載になるため注意してください。
- 合格証明書の提出を求められたらどうすればいいですか?
-
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)に申請すると発行されます。交付手数料は1通700円で、申請から手元に届くまで日数がかかる場合があるため、早めに手続きをしておくと安心です。

