履歴書のTOEICスコアは何年前のものでも書けますが、評価されやすいのは受験から2年以内のスコアです。TOEICの公式サイトはスコアの有効期限を2年と設定していますが、2年を超えたスコアを受け付けるかは応募先が決めます。古いスコアしか手元にない場合の書き方と補足の仕方、再受験するかどうかの判断基準、TOEIC以外の資格を何年前まで書けるかまで、採用担当者の見方をふまえて説明します。
履歴書のTOEICは何年前まで書ける?結論と記載例
結論:何年前でも書けるが、評価されやすいのは2年以内
TOEICのスコアは、何年前に受験したものでも履歴書に書いて問題ありません。「〇年以上前のスコアは書いてはいけない」という決まりはないからです。
一方で、TOEICを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)は、テスト開発元のETSが最新のスコアを参照するよう推奨していることから、スコアの有効期限を2年と設定しています。採用担当者の多くもこの「2年」を目安にしているため、2年を超えたスコアは書いたうえで、今の英語力がわかる情報を添えるのが実務的な対応です。
経過年数別の書く・書かないの判断
「何年前まで」に迷ったら、受験からの経過年数と、応募先で英語を使うかどうかの2点で判断できます。
| 受験からの経過年数 | 履歴書への記載 | 添えたい対応 |
|---|---|---|
| 2年以内 | そのまま書く | 特になし。公式認定証もすぐ用意できる |
| 2年超〜5年程度 | 書いてよい | 自己PR欄などで、その後も英語を使っていることを補足する |
| 5年超(学生時代など) | 高スコアなら書く | 英語を使う求人なら再受験を検討する。英語を使わない求人なら補足は短くてよい |
| 応募先が「〇年以内」と指定 | 指定の期間内のスコアのみ | 期間外のスコアしかなければ再受験する |
TOEICスコアの正しい記載例
免許・資格欄には、受験した年月・テストの正式名称・スコアを書きます。年月は「試験日」の年月です。学歴・職歴欄と同じく、和暦か西暦のどちらかに統一してください。
良い書き方(2年以内の公開テスト)
2025年 6月 TOEIC Listening & Reading Test スコア785点 取得
良い書き方(2年以上前のスコア)
2019年 11月 TOEIC Listening & Reading Test スコア830点 取得
※年月は実際の試験日のまま書く。今の英語力は自己PR欄などで補足する(書き方は後述)
良い書き方(大学などで受けたIPテスト)
2022年 1月 TOEIC Listening & Reading IPテスト(オンライン) スコア720点 取得
※団体で受けたIPテストは公開テストと区別して「IPテスト」と明記する
NG例
2024年 4月 TOEIC 830点
実際は2019年に受けたスコアなのに、新しく見せるため年月を書き換えている。テスト名も「TOEIC」だけでは種類がわかりません。公式認定証の提出を求められれば試験日はすぐに確認されるため、年月の書き換えは経歴詐称とみなされるおそれがあります。
資格欄全体の並べ方は、手元の様式によって少しずつ違います。転職で使う場合は転職用の履歴書テンプレートを使うと、資格欄の行数に余裕があり、複数の英語資格も並べやすくなります。
TOEICの有効期限「2年」の正体と採用担当者の見方
公式の見解:有効期限は2年、ただし判断は提出先しだい
IIBCの公式FAQでは、スコアは「テストを受けた時点の英語能力」を示すものと説明されています。そのうえで有効期限を2年と設定しつつ、2年を超えるスコアの提出を認めるかどうかに特別な規定はなく、企業や学校ごとの方針に従うとしています。
つまり「2年を過ぎたスコアが無効になる」のではなく、「2年を過ぎたスコアをどう扱うかは応募先が決める」というのが正確な理解です。応募先が期限を決めているかどうかは、求人票の応募条件や歓迎条件の欄で確認できます。
2年を過ぎると公式認定証が再発行できない
見落とされやすいのが、証明書の問題です。外資系企業や英語を使う職種では、内定前後にスコアの証明を求められることがあります。
| 証明書の種類 | 期限 |
|---|---|
| 紙の公式認定証の再発行 | 公開テストの試験日から2年以内のみ(1部550円・税込) |
| デジタル公式認定証 | 2023年4月以降の公開テストが対象。試験日から5年間表示 |
| IPテストのスコアレポート | 公式認定証は発行されない。再発行は受験した団体を通じて依頼する |
2年以上前に受けて紙の認定証をなくしている場合、スコアを証明する手段がない状態です。書く前に手元の認定証を探しておくと、提出を求められても慌てずにすみます。
採用担当者はここを見ている
- 取得年月:スコアそのものより先に年月を見て、「今もこの水準か」を判断する
- 職歴とのつながり:古いスコアでも、その後の職歴で英語を使っていれば評価は下がりにくい
- 面接での確認:英語を使う求人では、面接で簡単な英語の質問をして実力を確かめることもある
2年以上前のTOEICスコアを書くときの伝え方
古いスコアを書くときに多い失敗は、「古いと思われたくない」と年月をぼかすことです。年月をぼかすより、年月は正直に書き、そのあとの英語との関わりを別の欄で示すほうが採用担当者の疑問に先回りできます。
取得年月は試験日どおりに書く
IIBCによると、スコアの取得年月日は試験日で、公式認定証の上部中央にある「Test date」の日付です。結果が届いた日や認定証の発行日ではありません。年月があいまいな場合は、TOEIC申込サイトのマイページや手元の認定証で確認してください。
今の英語力は自己PR欄・本人希望欄で補う
資格欄は年月・名称・スコアだけを書く欄なので、補足は自己PR欄に1〜2文で入れます。仕事で英語を使っていれば、その具体的な場面を書くのが最も説得力があります。
良い例文(仕事で英語を使っている場合)
2019年にTOEIC L&Rで830点を取得しました。現職では海外の取引先3社とのメール対応を担当しており、見積もりや納期調整を英語でやり取りしています。
良い例文(仕事で英語を使っていない場合)
学生時代にTOEIC L&Rで780点を取得しました。業務で英語を使う機会はありませんでしたが、英語力を維持するため週に2回オンライン英会話を受講しています。2026年12月の公開テストを受験予定です。
NG例
英語には自信があります。TOEICも高得点です。
いつのスコアで、今どう使っているのかが書かれていない。資格欄の年月と照らし合わせたときに古さだけが目立ち、根拠のない自己評価に見えてしまいます。
受験予定を書く場合は、実際に申し込んだ試験日を書いてください。面接で結果を聞かれることもあるため、受ける予定のない日付を書くのは避けます。
書かないほうがいいケース
古いスコアがかえって不利に働くのは、次のような場合です。
- 求人票にスコア要件があり、手持ちのスコアがそれを下回っている
- 応募先が「〇年以内に受験したスコア」と期間を指定している
- 同じテストでより新しいスコアがある(古いほうが高くても、原則は最新のスコアを書く)
- スコアが低く、英語を使う職種でもない(書いても加点にならず、資格欄の行を使うだけになる)

TOEICは再受験すべき?判断の目安
「昔の点数を超えられる気がしない」と再受験をためらう方もいます。再受験すべきかどうかは、応募先が英語力をどれだけ重視しているかで決まります。
| 状況 | 再受験 | 理由 |
|---|---|---|
| 応募先が受験期間を指定している | 必須 | 期間外のスコアは応募条件を満たさない |
| 外資系・海外営業など英語が主な業務 | 強くすすめる | 最新スコアがあると書類の段階で比べられやすい |
| 英語は「歓迎条件」にとどまる | 余裕があれば | 古いスコア+補足でも十分に加点材料になる |
| 英語をほとんど使わない職種 | 不要 | 応募書類の準備に時間を使うほうが通過につながる |
TOEIC L&Rの公開テストは、試験日から17日後にインターネットで結果を確認でき、デジタル公式認定証は19日後に発行されます。応募の締め切りから逆算して、間に合う回に申し込んでください。
採用担当者はここを見ている
- 再受験でスコアが下がっても、最新のスコアを正直に書く応募者のほうが信頼できる
- 結果待ちの段階なら「〇年〇月受験、結果待ち」と自己PR欄に書けば、英語力を伸ばそうとしている姿勢が伝わる
TOEIC以外の資格は何年前まで書ける?転職時の考え方
転職の履歴書でも、資格は何年前に取得したものでも書けます。何年前かを気にする必要があるのは、TOEICのような「スコア型の試験」と「更新が必要な資格」です。
資格の種類別の扱い
| 資格の種類 | 例 | 何年前のものでも書けるか |
|---|---|---|
| 合格・取得で終わる資格 | 英検、日商簿記、秘書検定など | 書ける。合格に有効期限はない |
| スコア型の試験 | TOEIC、TOEFLなど | 書けるが、評価の目安は2年以内 |
| 更新が必要な資格 | 運転免許、宅地建物取引士証(有効期間5年)など | 有効期間内であることが前提。期限切れなら更新してから書く |
宅地建物取引士のように、試験の合格と「証」の有効期間が別になっている資格もあります。宅建士証は期限が切れても登録自体は消えませんが、そのままでは宅建士としての業務ができません。応募先で使う資格なら、有効期間を確認してから書いてください。

古い資格を書くときの記載例
古い資格も、取得順に年月と正式名称を並べるのが基本です。10年以上前の資格でも、応募職種に関係するものは省かずに書きます。
良い書き方(転職者の資格欄)
2012年 8月 普通自動車第一種運転免許 取得
2014年 6月 実用英語技能検定2級 合格
2016年 11月 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格
2025年 6月 TOEIC Listening & Reading Test スコア785点 取得
NG例
英検2級、簿記2級、TOEIC785点
年月がなく、名称も略称のまま。いつ取った資格かわからないため、採用担当者は古さも新しさも判断できません。
資格欄の年月は、学歴欄と同じ表記にそろえます。厚生労働省の様式に合わせたい場合は厚生労働省の履歴書様式例に沿ったテンプレートが使えます。
市販の履歴書に近い形で書きたい場合は、JIS規格の履歴書テンプレートを選ぶと、資格欄の書き方を見本どおりに確認できます。

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まとめ
- TOEICは何年前のスコアでも書ける:ただし評価の目安は受験から2年以内
- 「2年」は公式の有効期限:2年を超えたスコアの扱いは応募先が決める。求人票の条件を確認する
- 年月は試験日どおり:新しく見せるための書き換えは経歴詐称になる
- 古いスコアは補足とセット:今の英語との関わりを自己PR欄に1〜2文で書く
- 証明書に注意:紙の公式認定証の再発行は試験日から2年以内のみ
- ほかの資格:合格型の資格は何年前でも書ける。更新が必要な資格は有効期間を確認する
古いスコアでも、年月を正直に書いて今の英語力を一言添えれば、十分にアピール材料になります。
履歴書のTOEICは何年前まで書けるかに関するよくある質問
- 10年前のTOEICスコアを履歴書に書いても大丈夫ですか?
-
書いて問題ありません。何年前のスコアなら書けないという決まりはないためです。ただし10年前のスコアは今の英語力を示す根拠としては弱いため、英語を使う求人に応募するなら再受験を検討してください。英語を使わない求人であれば、そのまま書き、自己PR欄で一言補足すれば十分です。
- 古いスコアのほうが高い場合、どちらを書けばいいですか?
-
原則は最新のスコアを書きます。古いほうが高い場合に両方を書くことはできますが、採用担当者は新しいほうを今の実力として見ます。最高スコアだけを書いて最新スコアを隠すと、証明書の提出を求められたときに説明がつかなくなります。
- 公式認定証をなくしてしまいました。履歴書に書いてもいいですか?
-
書くことはできます。ただし紙の公式認定証の再発行は、公開テストの試験日から2年以内に限られます。2023年4月以降に受けた公開テストであれば、デジタル公式認定証を試験日から5年間TOEIC申込サイトで確認できます。証明を求められそうな求人なら、書く前に手元で証明できるかを確かめてください。
- 大学で受けたIPテストのスコアも書けますか?
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書けます。「TOEIC Listening & Reading IPテスト(オンライン)」のように、公開テストと区別して書いてください。IPテストでは公式認定証が発行されないため、応募先によっては公開テストのスコアを求められることもあります。
- 新卒の就活で、高校時代に受けたTOEICは書けますか?
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書けますが、受験から2年以上たっているなら在学中に受け直すのがおすすめです。新卒の履歴書は資格欄の項目が少ないぶん、年月が目立ちやすいためです。様式は新卒用の履歴書テンプレートを使うと、資格欄と自己PR欄の配置を確認しながら書けます。

