履歴書の免許・資格欄は正式名称で時系列に記載し、最後に「以上」で締めくくるのが基本の書き方です。運転免許を先にまとめて書き、資格がない場合や勉強中の資格がある場合にも、それぞれ決まった書き方があります。この記事では、正しい記載ルールから採用担当者が実際にチェックしているポイント、状況別の記載例までまとめて確認できます。
履歴書の免許・資格欄の書き方【結論】
結論|正式名称・時系列・「以上」で締めるのが基本
免許・資格欄を書くときのルールは大きく3つです。正式名称で書くこと、取得した順に古い順から書くこと、そして書き終えたら最後の行に「以上」と記載することです。
- 正式名称:「英検」ではなく「実用英語技能検定」のように、略称ではなく正式な名称で書く
- 取得年月:西暦・和暦は学歴・職歴欄と統一し、取得した年月順に並べる
- 締めの「以上」:最後に取得した免許・資格の次の行、右寄せで「以上」と記入する
良い例文・NG例
良い例文
2023年3月 普通自動車第一種運転免許 取得
2024年6月 日本商工会議所 簿記検定2級 合格
2025年11月 実用英語技能検定2級 合格
以上
運転免許を先頭にまとめ、そのあとに取得年月の古い順で資格を並べています。略称を使わず正式名称で統一している点がポイントです。
NG例
2024年6月 簿記2級 合格
2023年3月 自動車免許 取得
2025年11月 英検2級 合格
「簿記2級」「自動車免許」「英検2級」はいずれも略称のままの記載でNGです。さらに取得年月が古い順に並んでおらず、「以上」の記載も抜けています。この状態では書類の丁寧さが伝わらず、マイナス評価につながる可能性があります。
運転免許はほかの資格より先にまとめて書く
運転免許を持っている場合は、そのほかの免許・資格と混ぜずに先頭にまとめて記載するのが一般的です。普通自動車第一種運転免許であれば「普通自動車第一種運転免許」、AT限定の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と正式名称で書きます。
| 通称 | 履歴書での正式名称 |
|---|---|
| 普通免許 | 普通自動車第一種運転免許 |
| AT限定免許 | 普通自動車第一種運転免許(AT限定) |
| 原付免許 | 原動機付自転車運転免許 |
| 中型免許 | 中型自動車第一種運転免許 |
応募先の業務で運転を行わない場合でも、運転免許は基本的な生活力・行動範囲の広さを示す情報として記載しておいて問題ありません。
正式名称の確認や項目ごとの書き方は、転職用の履歴書テンプレートを使うと欄ごとに整理しながら書き進められます。
資格が「ない」「勉強中」「取得見込み」の場合の書き方
免許・資格を1つも持っていない場合や、まだ取得していない資格を記載したい場合にも、それぞれ守るべき書き方があります。空欄のまま提出したり、あいまいな表現でごまかしたりすると、記載漏れや誇張と受け取られかねません。
資格が特にない場合は「特になし」と明記する
取得している免許・資格がない場合は、欄を空白のままにせず「特になし」と記入するのが正しい対応です。空欄のままだと記載を忘れたのか、本当に資格がないのか採用担当者が判断できず、書類の完成度を疑われる原因になります。
- 免許・資格欄の1行目、中央または左詰めで「特になし」と記入する
- 資格がないこと自体はマイナス評価ではなく、志望動機や自己PR欄で意欲を補えば十分カバーできる
- 職種によっては資格より実務経験や人柄を重視する採用担当者も多い
勉強中・取得見込みの資格の書き方
良い例文
2026年11月 日商簿記検定2級 取得見込み
2026年10月現在 宅地建物取引士試験合格に向けて勉強中
受験予定日や現在の学習状況を事実に基づいて具体的に書くことで、誇張ではなく意欲のアピールとして伝わります。
応募職種に関連する資格であれば、勉強中の段階でも記載する価値があります。ただし合格していない資格を「合格」と書くことは経歴詐称にあたるため、「取得見込み」「勉強中」「合格に向けて学習中」など、事実と異なる表現にならない言い回しを選んでください。

資格の選び方と書く順番のコツ|採用担当者視点
資格を複数持っている場合、すべてを羅列すればよいわけではありません。何をどの順番で見せるかによって、書類の印象は大きく変わります。
応募職種との関連性で優先順位をつける
資格欄は取得順に並べるのが基本ですが、資格が多すぎて書ききれない場合は、応募職種に関連する資格を優先して記載し、関連性の薄い資格は取捨選択してかまいません。すべてを詰め込むより、応募先で活かせる資格を明確に示すほうが評価につながります。
採用担当者はここを見ている
採用担当者はここを見ている
- 正式名称で書けているかどうかで、書類作成に対する丁寧さや業務理解度を判断している
- 資格の数よりも、応募職種との関連性が整理されているかを重視している
- 取得年月の並びが乱れていると、書類チェックの粗さとして減点対象になりやすい
状況別に見る免許・資格欄の記載例
転職者の場合
転職活動では、前職で培った実務系の資格を優先して並べると即戦力性が伝わります。異業種への転職であれば、応募職種に近い資格を先に記載し、前職特化の資格はあとに回すなど、順番で意図を示すことも可能です。
未経験・第二新卒の場合
実務経験が浅い場合は、資格の少なさを気にしすぎる必要はありません。普通自動車運転免許やパソコン系の検定など、基礎的な資格でも「特になし」よりは印象がよくなります。学習意欲を示す勉強中の資格も、関連性があれば積極的に記載しましょう。
複数資格を保有している場合
10個以上の資格を持っている場合でも、欄に収まらないほど詰め込む必要はありません。応募職種との関連性が高いものから5〜6個程度に絞り、残りは職務経歴書の自己PR欄などで補足する形にすると、書類全体が読みやすくなります。
新卒として応募する場合は、新卒用の履歴書テンプレートを使うと学歴欄とのバランスを確認しながら記載できます。
免許・資格欄でよくある失敗とNG例
略称のまま書いてしまう
「TOEIC」「簿記」「英検」のような略称・通称での記載は、正式名称を知らないと受け取られやすいNGパターンです。TOEICであれば「TOEIC Listening & Reading Test」、簿記であれば「日本商工会議所 簿記検定〇級」のように、資格を認定している団体名から正確に書き出します。
資格と免許の記載順序がバラバラになる
NG例
2024年6月 簿記検定2級 合格
2023年3月 普通自動車第一種運転免許 取得
2022年9月 実用英語技能検定2級 合格
取得年月の古い順になっておらず、運転免許も途中に紛れ込んでいます。運転免許をまとめて先頭に置き、そのあとは取得順に並べ直すだけで、書類全体が整理された印象になります。
資格欄の最後に付ける「以上」の位置に迷う場合は、記載スペースが足りないケースも含めて確認しておくと安心です。

運転免許を書くべきか迷ったときの判断基準は、こちらでも詳しく確認できます。

まとめ
- 免許・資格欄は正式名称・取得年月の古い順・「以上」での締めが基本ルール
- 運転免許はほかの資格より先にまとめて記載する
- 資格がない場合は「特になし」、勉強中の資格は取得見込みなど事実に沿った表現で書く
- 複数資格がある場合は応募職種との関連性で優先順位をつける
正式名称と記載順序さえ押さえれば、免許・資格欄は誰でも整った状態で仕上げられます。他の欄の書き方もあわせて確認しておくと、履歴書全体の完成度が上がります。次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

履歴書の免許・資格欄に関するよくある質問
- 運転免許と資格はどちらを先に書けばいいですか?
-
運転免許を先頭にまとめて記載し、そのあとにほかの資格を取得年月の古い順に並べるのが一般的です。運転免許と資格を交ぜて時系列だけで並べる必要はありません。
- 資格がまったくない場合、履歴書は不利になりますか?
-
資格がないこと自体が大きな不利になるとは限りません。職種によっては実務経験や人柄を重視する採用担当者も多いため、「特になし」と正しく記載したうえで、志望動機や自己PR欄で意欲を伝えることが大切です。
- 勉強中の資格はどこまで書いてよいですか?
-
応募職種に関連する資格であれば、勉強中の段階でも「〇〇試験合格に向けて勉強中」のように事実に沿った表現で記載できます。ただし未合格の資格を「合格」と書くことは避けてください。
- 資格が多すぎて欄に書ききれないときはどうすればいいですか?
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すべてを羅列する必要はありません。応募職種との関連性が高い資格を5〜6個程度に絞って記載し、残りは職務経歴書の自己PR欄などで補足すると読みやすくなります。

