既卒の履歴書では、学歴・職歴欄が狭く自己PR欄が広いテンプレートを選ぶのが正解です。コンビニや100円ショップで売られている市販の履歴書は職歴欄が広く作られているため、既卒だと空白ばかりが目立ってしまいます。この記事では、既卒向けの無料テンプレートと、採用担当者が実際に見ているポイントを踏まえた学歴・職歴・自己PR欄の書き方をまとめました。
既卒の履歴書は「自己PR欄が広いテンプレート」を選ぶのが結論
結論:既卒向けテンプレートの選び方
既卒の場合、正社員としての職歴がないか、あっても短いケースがほとんどです。そのため、職歴欄が広く自己PR欄が2〜3行しかないテンプレートを選ぶと、書ける内容が少ないまま空白が目立つ書類になってしまいます。テンプレートを選ぶ基準は次の3点です。
- 自己PR欄・志望動機欄が広く取られている
- 学歴・職歴欄はコンパクトで、アルバイト歴を1〜2行で書ける程度のスペースがある
- 厚生労働省が2021年に改定した最新様式をベースにしている
この3条件を満たすテンプレートであれば、既卒の状況をそのまま書き込んでも書類全体のバランスが崩れません。職歴の量で勝負できない既卒は、自己PRと志望動機の質と量で差をつけることが基本戦略になります。
【無料ダウンロード】既卒向け履歴書テンプレート一覧
状況に応じて使い分けられるよう、既卒に向いているテンプレートを4種類まとめました。すべて無料でダウンロードできます。
- 標準的な様式で迷ったらまずこちら:厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレート
- 学歴欄と自己PR欄のバランスを重視するなら:新卒用の履歴書テンプレート
- 企業から様式指定を受けている場合は:JIS規格に沿った履歴書テンプレート
- まだ志望先が固まっていない段階なら:志望動機なしの履歴書テンプレート
企業から「当社指定の様式を使用してください」と案内があった場合は、その指定を必ず優先してください。指定がない場合にかぎり、上記のテンプレートから自分の状況に合うものを選びます。
記入例(アルバイト経験ありの既卒の場合)
テンプレートを選んだら、実際にどう書くかで印象が大きく変わります。アルバイト経験がある既卒を例に、良い例文とNG例を比較します。
良い例文
【職歴】
令和〇年〇月 〇〇カフェ(アルバイト)
担当業務:接客・レジ・新人スタッフの教育補助
週4日勤務、2年間継続。繁忙期は1日150名以上の接客を担当
令和〇年〇月 上記アルバイト終了(現在就職活動中)
NG例
【職歴】
アルバイト経験あり
期間・業務内容・規模感が書かれておらず、どんな経験なのか採用担当者に伝わりません。
採用担当者はここを見ている
- 「週○日・○年間」など勤務実態を数字で示しているか
- 担当業務の羅列だけでなく、任された役割まで書かれているか
既卒はなぜ市販の履歴書を避けるべきか(採用担当者視点)
厚生労働省は「青少年雇用機会確保指針」で、卒業後3年以内の既卒者を新卒枠の対象とするよう企業に働きかけています。そのため、既卒という立場自体が書類選考で不利になるとは限りません。ただし、書類の作り方次第で採用担当者に与える印象は大きく変わります。
採用担当者はここを見ている
- 職歴の量ではなく、自己PR欄・志望動機欄の中身がどれだけ具体的か
- 市販の履歴書(職歴欄が広いタイプ)を使っていないか。空白が目立つと準備不足の印象につながる
- 卒業後の期間に何をしていたかが、職歴欄や自己PR欄から読み取れるか
テンプレート選びの基準をさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事もあわせてご確認ください。

既卒の履歴書 学歴・職歴欄の書き方
学歴欄はどこから書くか
学歴欄は、大学卒業なら高校から、専門学校卒業なら中学卒業から書くのが基本です。入学と卒業は必ず別の行に分けて記入し、学部・学科名も省略せず正式名称で書きます。「〇〇大学」だけで終わらせず、学部・学科まで記載してください。
アルバイト経験がある場合の職歴欄
学歴の後に中央揃えで「職歴」と記入し、アルバイト経験を1〜2件、期間・業務内容とあわせて書きます。すべてを羅列するより、応募先に近い経験を優先して具体的に書くほうが伝わります。
良い例文
令和〇年〇月 〇〇株式会社(アルバイト)
接客・在庫管理・新人教育補助を担当
週5日勤務、1年6ヶ月継続
NG例
令和〇年〇月 〇〇株式会社(アルバイト)
業務内容・期間の記載がなく、実態が伝わりません。
アルバイト経験が一切ない場合の書き方
アルバイトを含めて職歴が一切ない場合は、職歴欄に「なし」と記入し、最終行の右寄せで「以上」と書きます。空欄のまま提出すると記入漏れと誤解されるため、必ず「なし」の一文を入れてください。その分、自己PR欄で卒業後の期間に取り組んだことを具体的に書き、書類全体の印象を補います。
職歴が一切ない状態からの職務経歴書の書き方は、以下の記事で詳しく解説しています。

既卒の履歴書 志望動機・自己PRの書き方
志望動機で新卒・中途と差をつける書き方
既卒の志望動機は、「なぜ卒業後すぐに就職しなかったのか」への答えを含めながら、「なぜ今この会社なのか」を具体的に書くことが重要です。理由を長く弁解するより、卒業後の期間に得たものと志望動機を結びつける書き方のほうが伝わります。
良い例文
「卒業後は公務員試験の勉強を続けておりましたが、貴社の〇〇事業を知り、現場で人と関わりながら成長できる環境に魅力を感じ、方向性を切り替えて応募いたしました。学習で培った計画力を、貴社の業務にも活かしたいと考えています。」
NG例
「就職活動が上手くいかず、卒業後も就活を続けてきました。貴社であれば採用していただけるのではと思い応募しました。」受け身の姿勢が伝わり、志望度の低さを疑われます。
自己PR例文(空白期間がある場合)
卒業後に就職活動もアルバイトもしていない期間がある場合は、その期間を隠さず、何をしていたかを前向きに伝えることが大切です。
良い例文
「卒業後の半年間は、家庭の事情で就職活動を中断しておりましたが、その間に簿記2級を取得しました。この期間に得た計画的に物事を進める力を、貴社の経理業務で活かしたいと考えています。」
採用担当者はここを見ている
- 空白期間の理由を隠さず、簡潔に説明できているか
- 「入社後にどう貢献したいか」まで書かれているか
既卒の履歴書で失敗しやすい3つのNGパターン
テンプレートを選び、内容を書き終えても、提出前に見落としがちなミスがあります。採用担当者が実際に指摘する3つのパターンを確認してください。
採用担当者はここを見ている
- ①大学指定の履歴書をそのまま使っている:学生気分が抜けていない印象を与えるため避ける
- ②空白期間を職歴欄からそのまま省略している:説明できない事情があると疑われるリスクがある
- ③自己PRと志望動機が同じ内容の使い回しになっている:どちらの欄も読む価値がないと判断されやすい
空白期間の書き方をより詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。

まとめ
- 既卒は学歴・職歴欄がコンパクトで自己PR欄が広いテンプレートを選ぶ
- アルバイト経験は期間・業務内容・役割を数字で具体的に書く
- 職歴が一切ない場合は「なし」と明記し、自己PR欄で補う
- 空白期間は隠さず、理由と前向きな行動を簡潔に添える
テンプレート選びは書類作成の出発点にすぎません。既卒であることを理由に諦めず、自分の状況を正直かつ具体的に伝える書類に仕上げてください。
既卒の履歴書に関するよくある質問
- 既卒の履歴書に市販の履歴書用紙を使っても問題ありませんか?
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使用自体は問題ありませんが、市販の履歴書は職歴欄が広く自己PR欄が狭いタイプが多いため、既卒には不向きです。無料でダウンロードできるテンプレートの中から、自己PR欄が広めのものを選ぶことをおすすめします。
- 大学指定の履歴書をそのまま使ってもいいですか?
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就職活動では避けたほうが無難です。大学指定の履歴書は学生向けの体裁になっており、採用担当者に学生気分が抜けていない印象を与える場合があります。厚生労働省様式などの社会人向けテンプレートを使用してください。
- アルバイト経験がまったくない場合、職歴欄は空欄のままでいいですか?
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空欄のままにせず、必ず「なし」と記入し、最終行の右寄せで「以上」と書いてください。空欄は記入漏れと誤解されるリスクがあります。その分、自己PR欄で卒業後に取り組んだことを具体的に伝えましょう。
- 既卒は新卒枠に応募できますか?
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厚生労働省は「青少年雇用機会確保指針」で、卒業後3年以内の既卒者を新卒枠の対象とするよう企業に働きかけています。すべての企業が対応しているわけではないため、募集要項で新卒枠に既卒者が応募できるかを確認してから応募してください。

