履歴書を入れる封筒の色は、白が基本で、無地の茶封筒でも不採用の理由にはなりません。ただし郵送の場合は白を選んだほうが確実です。この記事では、白と茶の使い分けの基準、採用担当者が封筒で実際に見ているポイント、そして白封筒を選んだ人が見落としがちな「透け」の問題まで整理します。
【結論】履歴書の封筒の色は白が基本|無地の茶封筒でも不採用にはならない
迷ったら「白・角形2号」を選べば間違いない
店頭で手が止まっているなら、白の角形2号(240×332mm)を買ってください。これが応募書類の郵送で最も無難な組み合わせです。企業側が受け取り慣れている形であり、選んだことで減点される要素がありません。
一方で、すでに茶封筒を買ってしまった人、あるいは手元に茶封筒しかない人も、慌てて買い直す必要はありません。無地の茶封筒で送られてきた履歴書が、それだけの理由で書類選考に落ちることはないためです。実際、封筒の色を採用基準に明記している企業はほぼ存在しません。
白・茶・水色の評価一覧
| 色 | 郵送での評価 | 手渡しでの評価 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 白(無地) | ◎ 最も安全 | ◎ 最も安全 | 正社員・新卒の応募すべて |
| 茶(クラフト・無地) | ◯ 減点はされない | ◯ ほぼ気にされない | アルバイト・パートの応募 |
| 水色など淡色 | △ 積極的に選ぶ理由がない | △ 同左 | 白も茶も手に入らない場合 |
| 柄・濃色・封筒以外 | × 避ける | × 避ける | なし |
この表が示すとおり、色の選択は「白=加点」ではなく「白=減点されない」という性質のものです。白い封筒で送っても、それ自体が評価を押し上げることはありません。転職用の履歴書テンプレートを使って中身を整えるほうが、通過率にはるかに大きく影響します。
それでも白をすすめる3つの理由
- 赤字の「履歴書在中」がはっきり読める:茶色の地に赤インクは沈んで見えにくく、一般の郵便物に紛れて開封が後回しになることがあります
- 社内の他の郵便物に埋もれない:茶封筒は請求書や社内便で日常的に使われるため、応募書類が事務書類の山に混ざります
- 他の応募者と揃う:白が多数派である以上、白を選べば少なくとも封筒の時点で目立つことはありません
3つとも「印象が良くなるから」ではなく、担当者の手元で見落とされないためという理由である点に注目してください。封筒の色は礼儀の問題ではなく、書類が確実に届いて確実に開封されるための実務上の工夫です。
白と茶で迷ったときの判断基準【状況別】
「白が基本」とはいえ、どんな場面でも白でなければならないわけではありません。提出方法と応募先によって、茶封筒が許容される度合いは変わります。
郵送するなら白を選ぶ
郵送は、封筒が担当者の手に渡るまでに何人もの人を経由します。総務が受け取り、仕分けされ、採用担当に回るまでの間に、茶封筒は他の事務郵便と同じ扱いを受けやすくなります。締切ぎりぎりで送った書類の開封が数日遅れると、それだけで選考のタイミングを逃します。郵送する場合だけは、白を選んでおいてください。
手渡しなら茶封筒でも実害は小さい
面接時に直接手渡す場合、封筒はその場で担当者の手に渡ります。仕分けの過程がないため、紛れ込むリスクも赤字が見えにくいというリスクも発生しません。無地でシワや汚れがなければ、茶封筒でも問題は起きにくいと考えて差し支えありません。
アルバイト・パートの応募なら茶でも問題ない
アルバイトやパートの応募では、封筒の色を気にする採用担当者はほとんどいません。店舗に直接持参するケースも多く、その場で中身を確認されることさえあります。手元にある無地の茶封筒で十分です。書類の中身はアルバイト用の履歴書テンプレートで整えるほうが確実です。
採用担当者はここを見ている
- 色そのものではなく、封を開けて書類を取り出すまでに手間がかからないか
- 「履歴書在中」の記載があり、他の郵便物と区別して処理できる状態か
- 書類が折られておらず、そのままコピー・スキャンに回せる状態か
採用担当者が封筒の色より重視している3つのポイント
封筒の色を検索している人の多くは、実は色そのものが不安なのではなく「常識がないと思われないか」を確認したいはずです。その観点でいえば、色より先に確認すべき項目が3つあります。
| 優先度 | 確認項目 | 見落とすとどうなるか |
|---|---|---|
| 1 | 期限内に届いているか | 中身を読まれる前に選考対象から外れる |
| 2 | 履歴書が折られていないか | コピー・スキャンの際に折り目が影になり読みにくくなる |
| 3 | 「履歴書在中」の記載があるか | 開封が後回しになり、確認が遅れる |
| 参考 | 封筒の色 | ほぼ影響しない |
優先度1の「期限」は、封筒の色を1時間悩むより圧倒的に重要です。土曜配達の休止と翌日配達の廃止により、普通郵便は以前より到着が遅くなっています。締切当日に投函しても間に合わないことは珍しくないため、封筒選びで迷う時間があるなら投函を優先してください。
白封筒の落とし穴|安い封筒は中身が透ける
ここが、封筒の色に関する記事でほとんど触れられていない実務上の問題です。白を選んだ人が次に直面するのが「透け」です。
100円ショップなどで売られている薄手の白封筒は、光にかざさなくても中身の輪郭が見えることがあります。履歴書には氏名・住所・生年月日・顔写真という個人情報が集中しており、それが封筒越しに読める状態で郵送されるのは望ましくありません。皮肉なことに、透けにくさという一点では茶封筒のほうが優れています。
透けを防ぐ3つの方法
- 二重封筒(内側に紙が貼られたタイプ)を選ぶ:最も確実。文具店で「二重」「内貼り」と表記されています
- クリアファイルに入れる:透け対策と折れ防止を同時に解決できます
- 添え状を一番上に重ねる:文字の少ない添え状が目隠しになります
3つのうちどれか1つで足りますが、クリアファイルは折れ防止も兼ねるため最も費用対効果が高い方法です。無色透明のものを1枚用意してください。

色と一緒に確認したい封筒選びの条件
サイズは角形2号か角形A4号
| 封筒 | サイズ | 特徴 |
|---|---|---|
| 角形2号(角2) | 240×332mm | A4にゆとりがあり、クリアファイルごと入る。迷ったらこちら |
| 角形A4号(角A4) | 228×312mm | A4がぴったり収まる。書類が数枚だけのとき向き |
履歴書に加えて職務経歴書や添え状を同封し、さらにクリアファイルを使うことを考えると、ゆとりのある角形2号が扱いやすくなります。どちらもA4を折らずに入れられるサイズです。
履歴書に付属している封筒は使わない
市販の履歴書に付いてくる封筒は、多くが長形サイズです。A4の履歴書を三つ折りにしなければ入りません。折られた書類は開いたときに折り目が立ち、コピーやスキャンをすると影が出ます。付属の封筒は使わず、角形2号を別に用意してください。新卒の応募でも同じで、新卒用の履歴書テンプレートで作成した書類も折らずに送るのが基本です。
封筒の色で失敗する人によくあるNG例
良い例
白・無地・角形2号の二重封筒を用意し、添え状・履歴書・職務経歴書の順に重ねて無色透明のクリアファイルに入れる。表面に赤字で「履歴書在中」と記載し、窓口で重さを量って料金を確認してから差し出す。
NG例
茶封筒に赤字で「履歴書在中」と書いて投函する。赤い文字が茶色の地に沈んで読み取りにくく、請求書などの事務郵便に紛れて開封が遅れます。茶封筒を使うこと自体は問題ありませんが、この組み合わせだけは避けてください。
NG例
色にこだわって白封筒を選んだものの、薄手のため住所と顔写真が透けて見える状態で郵送する。色は正解でも、個人情報の扱いという点では茶封筒より劣る結果になります。
「履歴書在中」の書き方と郵送料金の目安
封筒の色を決めたら、残る作業は表書きと料金の確認です。「履歴書在中」は封筒表面の左下に赤で書き、定規を使って赤枠で囲みます。手書きに自信がなければ市販のスタンプでも構いません。
| 区分 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 定形外・規格内(50gまで) | 140円 | 履歴書のみなど軽い場合 |
| 定形外・規格内(100gまで) | 180円 | 応募書類一式はおおむねこの範囲 |
| 速達(250gまで) | +300円 | 締切が迫っている場合に追加 |
出典:日本郵便「国内の料金表」(2024年10月改定後の料金)
角形2号は長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm以内に収まるため「規格内」で送れます。切手を自分で貼って投函すると料金不足で戻ってくる可能性があるため、郵便局の窓口で重さを量ってもらうのが確実です。料金不足で企業に届くと受取人に不足分が請求されるため、この確認だけは省略しないでください。


まとめ
- 履歴書の封筒は白の角形2号が基本。迷ったらこれを選べば減点されません
- 無地の茶封筒でも不採用にはなりません。ただし郵送時は赤字の「履歴書在中」が沈むため白が有利です
- 手渡し・アルバイトの応募なら茶封筒でも実害はほぼありません
- 白封筒は透けることがあるため、二重封筒かクリアファイルで個人情報を隠します
- 採用担当者が見ているのは色ではなく、期限・折れの有無・在中の記載です
封筒の色で悩む時間は、書類の中身を1行見直す時間に充てたほうが結果につながります。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートで中身を整えてから、白い封筒に入れて投函してください。
履歴書の封筒の色に関するよくある質問
- 茶封筒で履歴書を送ってしまいました。落ちますか?
-
封筒が茶色だったという理由だけで不採用になることはありません。無地でシワや汚れがなければ問題ないと考えて差し支えありません。送り直す必要もなく、同じ書類が2通届くほうがかえって混乱を招きます。
- 白と茶色で、どちらが良い印象になりますか?
-
白のほうが有利ですが、理由は印象ではなく実務面です。赤字の「履歴書在中」が読みやすく、社内の事務郵便に紛れにくいため、確実に開封されます。白にしたから加点されるわけではありません。
- 水色やグレーの封筒でも大丈夫ですか?
-
淡い色で無地であれば決定的な問題にはなりませんが、積極的に選ぶ理由もありません。白か茶が手に入る状況であれば、そちらを選んでください。柄入りや濃い色の封筒は避けます。
- 白い封筒が薄くて中身が透けています。買い直すべきですか?
-
買い直さなくても対処できます。無色透明のクリアファイルに書類を入れる、または添え状を一番上に重ねることで、氏名や写真が読み取れる状態を防げます。今後まとめて応募する予定があれば、二重封筒を用意しておくと確実です。

