履歴書封筒の閉じ方は、郵送ならスティックのりで密封して「〆」を書く、手渡しなら封をしないのが正解です。同じ封筒でも渡し方によって正解が真逆になるため、ここを取り違えると封の状態だけで印象を落とします。のりとテープの選び方、封字の書き方、閉じた後に失敗に気づいたときの対処までまとめました。
履歴書封筒の閉じ方は「のりで密封して〆」が正解【郵送・手渡し別】
郵送と手渡しで正解は真逆になる
封筒の閉じ方に迷う原因は、マナー記事の多くが郵送を前提に書かれている点にあります。面接に持参する場合、密封された封筒を渡された担当者はその場で開封する手間を負います。まず自分がどちらなのかを確認してください。
| 渡し方 | 封(のり付け) | 封字「〆」 |
|---|---|---|
| 郵送する | 必要(密封する) | 書く |
| 面接官に手渡す | 不要(閉じない) | 書かない |
| 受付・事務の方に預ける | 不要(ふたを折り込むだけ) | 書かない |
持参する場合の所作は記事の後半でまとめています。まずは郵送する場合の手順から確認してください。
郵送する場合の閉じ方3ステップ
- 書類をクリアファイルに挟み、送付状・履歴書・職務経歴書の順に重ねて封筒へ入れる
- 封筒のふたを折り、スティックのりを端から端まで均一に塗って圧着する
- のりが乾いてから、ふたの合わせ目の中央をまたぐように黒のペンで「〆」を書く
良い閉じ方
ふたの内側全面にスティックのりを塗り、封筒の下に不要な紙を敷いてから塗ることではみ出しを防ぐ。上から数秒押さえて接着し、乾いてから合わせ目の中央に「〆」を1つだけ記入する。
NG例
ふたの端だけに液体のりを点付けし、乾く前にペンで「×」を書く。端が浮いて中身が見える状態は情報管理への意識を疑われ、「×」は封字として意味が通りません。
のり・テープの選び方|スティックのりと両面テープが安全
「のりでなければマナー違反」という決まりは、現在の採用実務にはありません。判断の軸は道具の種類ではなく、きれいに閉じられているか、開封しやすいかの2点です。とはいえ道具によって仕上がりの差ははっきり出ます。
| 道具 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| スティックのり | 最も無難 | 水分が少なく紙が波打たない。塗り残しも見えやすい |
| 両面テープ | 問題なし | 粘着力が高く手が汚れない。まっすぐ均一に貼れる |
| 液体のり(つぼのり) | おすすめしない | 水分で封筒がシワになり、はみ出すと表面が波打つ |
| セロハンテープ | 避ける | はがれやすく、簡易的な処理に見える |
| マスキングテープ・シール | 避ける | 装飾性が高く応募書類の体裁に合わない |
| ホチキス | 避ける | 開封時に指を傷つけるおそれがある |
初めて応募書類を郵送するなら、迷わず両面テープを選んで問題ありません。のりの塗りムラという最大の失敗要因がなくなります。転職用の履歴書テンプレートを使って中身を整えたら、最後の封まで同じ丁寧さで仕上げてください。
採用担当者はここを見ている
- 封の端が浮いていないか(書類が抜け落ちる事故につながる)
- のりがはみ出して封筒の表面がベタついていないか
- 開封したときに中の書類まで切れる貼り方をしていないか
- 封筒全体がヨレていないか(かばんに直接入れて運んだ跡は目立ちます)
封字「〆」の正しい書き方|「×」と書くと意味が変わる
「〆」は「締」の略字で、投函から到着まで一度も開封されていないことを示す印です。書き順は、左上から右下への線、右上から左下への線、最後に下の短い横線の3画。見た目が似ているため「×」を書いてしまう方がいますが、封字としては成立しません。
良い例
ふたと本体の合わせ目の中央に、境界線をまたぐ形で黒のボールペンまたは万年筆で「〆」を1つ書く。大きさは1.5〜2cm程度で、封筒の縦中央にそろえる。
NG例
「×」を書く、赤ペンで書く、ふたの側だけに書いて合わせ目をまたいでいない。合わせ目をまたいでいない封字は、開封の有無を示す役目を果たしません。
「〆」以外の封字を使う場面
| 封字 | 読み | 使う場面 |
|---|---|---|
| 〆 | しめ | 応募書類を含む一般的な書類全般。迷ったらこれ |
| 締 | しめ | 略字を避けたいとき。役員宛など格式を意識する場面 |
| 封 | ふう | 契約書など重要度の高い書類 |
| 緘 | かん | 官公庁への提出物など、さらに改まった書類 |
応募書類で「緘」まで使う必要はありません。新卒採用に応募するなら新卒用の履歴書テンプレート、アルバイトならアルバイト用の履歴書テンプレートのように、中身を応募先に合わせるほうがはるかに評価に効きます。
手渡し・持参のときは封をしないのが正解
面接に履歴書を持参する場合、封筒は書類を汚さず運ぶための入れ物として使います。密封してしまうと、担当者は目の前でハサミを探すか、手で破いて開けることになります。ふたは折り込むだけにとどめ、のりも〆も不要です。
- 面接官に直接渡す:クリアファイルごと書類を取り出し、封筒を下に添えて両手で渡す
- 受付や人事の方に預ける:中身は出さず、封をしていない封筒のまま渡す
- 宛名:手渡しなら郵便番号や住所は不要。表面に「履歴書在中」だけで足ります
移動中に中身が滑り出るのが不安な場合は、ふたを内側に深く折り込むか、はがせるタイプの付箋で仮どめして、建物に入る前に外してください。
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封をする前に確認したい5つのチェック
のりを塗った瞬間から、やり直しには封筒の買い直しが必要になります。閉じる前に手を止めて、以下を確認してください。
- 履歴書の押印・日付・写真の貼り忘れがないか
- 送付状を入れたか、書類の順番が正しいか
- クリアファイルに挟んであるか(折れ・雨対策になります)
- 宛名の「御中」「様」を使い分けているか
- 切手の料金は足りるか(角形2号で書類一式なら180円が目安)
切手は封をしてから貼っても構いませんが、料金不足は受取人払いや返送につながります。重さが50gを超えると140円では届かないため、心配なら郵便局の窓口で計量してもらうのが確実です。封筒の色や切手代の詳細は次の記事にまとめています。


閉じ方で失敗したときの対処法
すでに封をしてから気づいた場合の判断基準を整理します。共通する考え方は、開封の跡が残る修正をするくらいなら、封筒ごと作り直すことです。
| 失敗 | 対処 |
|---|---|
| 書類を入れ忘れた | 封筒を新しくして最初からやり直す |
| セロテープで閉じてしまった | はがすと破れるため、封筒を替える |
| のりがはみ出して波打った | 目立つ場合は封筒を替える。裏面のわずかな跡なら問題なし |
| 「〆」を書き忘れて投函した | 書き直しは不要。封字がなくても選考に影響しません |
| 「×」を書いてしまった | 修正液で消さず、封筒を替える |
封筒は文具店やコンビニで100円前後で買えます。修正の跡が残った封筒を送るより、予備を1枚用意しておくほうが確実です。パート応募で書類の内容から見直したい場合はパート用の履歴書テンプレートから作り直してください。
まとめ
- 郵送はスティックのりか両面テープで密封し、合わせ目の中央に「〆」を書く
- 手渡し・持参は封をせず、〆も書かない
- セロハンテープ・マスキングテープ・ホチキスは避ける
- 「〆」は「締」の略字。「×」では意味が通らない
- 封をする前に押印・写真・送付状・切手を確認する
封の状態は、応募先が最初に手に取る情報です。中身と同じ基準で仕上げてください。
履歴書封筒の閉じ方に関するよくある質問
- 両面テープで閉じても選考で不利になりませんか?
-
不利にはなりません。両面テープは粘着力が高く、のりのようにはみ出さないため仕上がりはむしろきれいです。判断されているのは道具の種類ではなく、封がしっかり閉じているか、開封しやすいかという点です。
- 「〆」を書き忘れて郵送してしまいました。連絡すべきですか?
-
連絡は不要です。封字は開封されていないことを示す慣習的な印であり、記入義務はありません。書き忘れを理由に選考結果が変わることは考えにくいため、次の応募から意識すれば十分です。
- 手渡しなのに封をしてしまいました。どうすればよいですか?
-
面接当日に気づいたのであれば、封筒を新しいものに替えて入れ直してください。予備がない場合は、封をしたまま渡し、「封をしたままで失礼いたします」と一言添えれば問題ありません。その場で無理に破って開けるほうが印象を損ねます。
- 封字は黒以外のペンで書いてもよいですか?
-
黒を使ってください。宛名と同じ筆記具でそろえるのが基本です。赤色は目立つうえに訂正や警告の意味に受け取られる場合があるため、応募書類の封筒には向きません。

