履歴書と職務経歴書の書き方の違い|内容が被る時の書き分け方を徹底解説

履歴書と職務経歴書の書き方の違い|内容が被る時の書き分け方を徹底解説

履歴書と職務経歴書は、同じ「職歴」でも書くべき深さが違い、事実は履歴書、実績の詳細は職務経歴書に書くのが正解です。項目ごとの書き分け方と、内容が重複しても問題ない部分・変えるべき部分を、採用担当者の視点も交えて解説します。

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目次

履歴書と職務経歴書の書き方の違い【結論】

結論:役割の違いで書く「深さ」を変える

履歴書は「身分証明書+基本プロフィール」、職務経歴書は「自己PR+実績の提案書」という役割を持ちます。履歴書の職歴欄には会社名・部署・在籍期間といった事実だけを簡潔に書き、担当業務の詳細や実績、身につけたスキルは職務経歴書側でまとめて掘り下げます。

迷ったときの判断基準はシンプルです。「事実」は履歴書、「事実からどう成果を出したか」は職務経歴書に書くと覚えておくと、項目ごとに迷わなくなります。

良い例・NG例(職歴欄の書き分け)

良い例文

【履歴書】
2021年4月 株式会社〇〇 入社(営業部配属)
2024年3月 一身上の都合により退職

【職務経歴書】
株式会社〇〇(2021年4月〜2024年3月)にて法人営業を担当。既存顧客50社を担当し、新規開拓により売上を前年比120%に伸長。後輩指導も兼任。

NG例

【履歴書】
2021年4月 株式会社〇〇 入社。法人営業として既存顧客50社を担当し、新規開拓により売上を前年比120%に伸長。後輩指導も兼任。

履歴書の職歴欄に実績まで詰め込むと、欄からはみ出して読みにくくなるうえ、職務経歴書で語るべき内容が先に尽きてしまいます。履歴書は事実の記載にとどめてください。

用紙のフォーマットに迷っている段階であれば、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、職歴欄の行数が適切に設計されているため事実だけを書く感覚がつかみやすくなります。

内容が重複してもいい部分・変えるべき部分

「重複=手抜き」と誤解されがちですが、すべてを書き分ける必要はありません。事実情報は一致させるべきで、むしろ食い違っている方が問題です。

項目重複させてよいか理由
会社名・在籍期間一致させる食い違うと経歴詐称を疑われる
役職・部署名一致させる事実情報のため
業務内容の詳細書き分ける履歴書は簡潔に、職務経歴書は具体的に
自己PR・志望動機書き分ける同じ文章の使い回しは印象を下げる

自己PR欄の具体的な書き分け方は、状況別の例文とあわせて次の記事で詳しく解説しています。

なぜ履歴書と職務経歴書の両方が必要なのか

採用担当者は、履歴書と職務経歴書をそれぞれ違う目的で読みます。履歴書だけでは応募者の実務能力までは判断できず、職務経歴書だけでは学歴や資格などの基本情報が抜け落ちてしまうためです。

  • 履歴書の役割:本人確認・基本プロフィールの把握。学歴・資格・通勤条件など客観的な情報を確認する
  • 職務経歴書の役割:実務能力の把握。これまでの業務でどう成果を出してきたかを判断する

職務経歴書のフォーマットには決まった様式がなく、A4サイズが標準です。サイズ選びで迷う場合は次の記事も参考にしてください。

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【項目別】履歴書と職務経歴書の書き分け方

項目ごとの書き分け方を一覧にまとめました。どちらの書類に何を書くべきか迷ったときは、この表を基準にしてください。

項目履歴書職務経歴書
学歴・職歴年月と学校名・会社名のみ直近の職歴を業務内容つきで詳述
資格・免許取得年月と正式名称を列挙応募職種に関連する資格のみ厳選し、活用場面も添える
志望動機簡潔に1〜3行職務要約や自己PRの中で経験と結びつけて展開
自己PR結論のみ2〜3行エピソードと数字で具体的に

良い例文(志望動機の書き分け)

【履歴書】貴社の〇〇事業に携わりたく、これまでの営業経験を活かして貢献したいと考え志望いたしました。

【職務経歴書】前職では法人営業として既存顧客の深耕と新規開拓に取り組み、3年間で担当エリアの売上を140%まで伸ばしました。貴社の〇〇事業でも、顧客の課題を数字で捉えて改善提案する力を活かし、早期に成果を出せると考えています。

NG例

履歴書・職務経歴書のどちらにも「貴社の〇〇事業に携わりたく、これまでの営業経験を活かして貢献したいと考え志望いたしました」と一言一句同じ文章を記載。同じ文章の使い回しは、書類を読む採用担当者にすぐ気づかれます

志望動機欄が用紙にないテンプレートを使う場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートを使い、内容を職務経歴書側に寄せる方法もあります。

採用担当者は書類2枚の「整合性」を見ている

採用担当者は履歴書と職務経歴書を別々にではなく、セットで読んでいます。2枚を突き合わせたときに矛盾や偏りがないかが、書類全体の完成度として評価されます。

採用担当者はここを見ている

  • 会社名・在籍期間・役職が履歴書と職務経歴書で一致しているか
  • 職務経歴書だけ丁寧で履歴書が雑、あるいはその逆になっていないか
  • 自己PR・志望動機の内容が2枚を通して一貫しているか(表現は変わってよい)

特に転職回数が多い場合や、パート・アルバイトから正社員への転換など経歴が複雑な場合ほど、この整合性が崩れやすくなります。書き終えたら、必ず2枚を並べて日付と会社名を照合してください。

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状況別|書き分けに迷いやすいケースの書き方

転職回数が多い場合

転職回数が多いと、履歴書の職歴欄だけで用紙が埋まってしまうことがあります。この場合は履歴書側を会社名と在籍期間のみに絞り、職務経歴書で直近1〜2社を厚く書くのが基本です。

良い例文(職務経歴書・3社目以降の圧縮)

株式会社△△(2018年4月〜2020年3月) 営業職として勤務。
それ以前の職歴(2社)は会社名・在籍期間・役職のみ簡潔に記載し、直近2社の実績を優先的に厚く書いています。

転職を機に新しい様式へ切り替えたい場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと、職歴欄と自己PR欄のバランスが調整しやすくなります。

職歴に空白期間がある場合

空白期間がある場合、履歴書の職歴欄で長々と理由を説明する必要はありません。事実(在籍期間の記載)は履歴書に、空白期間中に何をしていたかの説明は職務経歴書または自己PR欄で簡潔に触れる形にします。

職歴欄への記載自体で迷う場合は、雇用形態ごとの判定基準を次の記事で確認しておくと、書けるものと書かなくてよいものの線引きがはっきりします。

未経験の職種に応募する場合

未経験職種への応募では、職務経歴書に「実績」を書けない分、これまでの経験から応募職種に活かせる要素を抽出して書きます。履歴書は事実のみ、職務経歴書は前職の経験を応募先の業務に翻訳する場と考えると書きやすくなります。

NG例

「未経験ですが精一杯頑張ります」とだけ記載。経験の翻訳をせず意欲だけを書くと、実務能力が判断できず不安が残ります

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まとめ

  • 履歴書は事実を簡潔に、職務経歴書は業務内容と実績を具体的に書き分ける
  • 会社名・在籍期間などの事実情報は一致させ、自己PR・志望動機は表現を変える
  • 採用担当者は履歴書と職務経歴書をセットで読み、整合性を見ている
  • 転職回数が多い・空白期間があるなど複雑な経歴ほど、書き分けのメリハリが重要になる

書き終えたら2枚を並べて事実情報を照合し、表現が重複していないか最終確認してください。

履歴書と職務経歴書の書き方に関するよくある質問

履歴書と職務経歴書の内容が重複しても問題ありませんか?

会社名・在籍期間・役職といった事実情報は一致させて問題ありません。むしろ食い違っている方が経歴詐称を疑われるため注意が必要です。一方で自己PRや志望動機は、履歴書では簡潔に、職務経歴書ではエピソードと数字を交えて具体的に書き分けてください。

職務経歴書はどんな職種でも必ず提出が必要ですか?

正社員の中途採用では提出を求められるケースが大半です。求人票に指定がない場合でも、実務経験があるなら自主的に添えることで、履歴書だけでは伝えきれない実績や業務内容を詳しく伝えられます。

転職回数が多い場合、職務経歴書はどう書けばいいですか?

すべての職歴を均等に書く必要はありません。直近1〜2社の業務内容と実績を厚く書き、それ以前の職歴は会社名・在籍期間・役職のみに絞ることで、採用担当者が重視する直近の経験に焦点を当てられます。

履歴書と職務経歴書で自己PRの内容は変えるべきですか?

まったく同じ文章の使い回しは避けたほうが安心です。履歴書では強みを結論として簡潔にまとめ、職務経歴書では具体的なエピソードと数字を添えて厚めに書くと、重複を感じさせずに書類全体で強みを伝えられます。

この記事を書いた人

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 著者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

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