履歴書の趣味・特技欄は、「何を」「どのくらいの頻度・期間で」「そこから何を得ているか」を一言添えて書くのが基本です。「思いつかない」「例文をそのまま使うと不自然に見えないか」と悩む方に向けて、状況別にすぐ使える例文と、採用担当者が実際に見ているポイントを紹介します。
履歴書の趣味・特技欄の例文集|状況別にすぐ使える書き方
結論:趣味・特技欄はこう書けば好印象になる
趣味・特技欄で評価されるのは、内容の珍しさではなく書き方です。頻度や年数といった数字を一つ入れるだけで、単なる申告欄が人柄を伝える欄に変わります。逆に単語だけで終わる書き方は、他の応募者と差がつかず記憶に残りません。
特別な趣味や資格級の特技を持っている必要はありません。普段から続けていることを、具体的な行動とセットで書くことが、採用担当者に響く記入例の共通点です。
【趣味の例文】カテゴリ別記入例
よく挙げられる趣味を3カテゴリに分け、そのまま使える例文とNG例、採用担当者の見方をまとめました。自分の状況に近いものをアレンジして使ってください。
良い例文(読書の場合)
趣味:読書(ビジネス書を中心に月3冊読んでいます。読んで得た知識は業務の提案資料に取り入れるよう心がけています)
NG例(読書の場合)
趣味:読書
ジャンルも頻度も書かれておらず、何も伝わりません。「好きです」で終わる一文も同様に印象が薄くなります。

良い例文(スポーツ・運動の場合)
趣味:ランニング(週3回・5km。3年前から続けており、昨年初めてハーフマラソンを完走しました)
NG例(スポーツ・運動の場合)
趣味:スポーツ全般
種目が不明で面接での質問につながりません。種目名と頻度・年数をセットで書くのが基本です。

良い例文(映画・音楽鑑賞の場合)
趣味:映画鑑賞(月2〜3本のペースで、主に海外のミステリー作品を観ています。伏線の回収方法を分析するのが好きです)
採用担当者はここを見ている
- 頻度や年数など、継続していることがわかる数字が入っているか
- 「好きです」で終わらず、そこから得ている気づきや変化が書かれているか
- 面接で「具体的には?」と聞かれたときに答えられる内容か
【特技の例文】カテゴリ別記入例
特技欄は「人よりできること」を書く欄ですが、資格級の実績は不要です。日常的にやっていることの中から、再現性のあるスキルを選びましょう。
良い例文(PCスキルの場合)
特技:タイピング(正確な文字入力が得意で、1分間に350文字程度入力できます。前職では議事録作成を任されていました)
良い例文(手先の器用さ・段取り力の場合)
特技:料理(週4〜5日自炊しています。冷蔵庫にある食材から献立を組み立てるのが得意です)
NG例(特技全般)
特技:何でもできます
抽象的すぎて、面接で「具体的には?」と聞かれた瞬間に答えに詰まります。1つに絞って具体的に書きましょう。
新卒・転職・アルバイトで書き方はどう変える?
同じ趣味・特技でも、応募先によって伝わる強みを変えるのが効果的です。新卒用の履歴書テンプレートや転職用の履歴書テンプレートも、記入欄の大きさに合わせて活用してください。
| 状況 | 重視されるポイント | 書き方の工夫 |
|---|---|---|
| 新卒・就活 | 学業との両立、成長意欲 | 学生時代からの継続期間や、そこから得た気づきを書く |
| 転職 | 業務との関連性、自己管理力 | 仕事にどう活かしているかを一言添える |
| アルバイト・パート | 人柄、シフトへの安定的な参加 | 短く簡潔に。人と関わる要素があると接客職で好印象 |
アルバイトやパートで応募する場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートのように趣味・特技欄が小さめの様式が多いため、1〜2行で簡潔にまとめましょう。
なぜ趣味・特技欄が重要なのか|採用担当者が見ているポイント
趣味・特技欄の内容そのものが、書類選考の合否を直接左右することはほとんどありません。それでも多くの企業がこの欄を設けているのは、経歴やスキルだけではわからない「人となり」を確認するためです。
採用担当者はここを見ている
- 人柄・価値観:職場の雰囲気になじめそうか、チームとの相性はどうかを推し量る材料にしている
- 継続力・自己管理力:何かを長く続けている経験から、仕事への取り組み方を想像している
- 面接でのアイスブレイク材料:緊張をほぐす話題として、書いた内容を質問することが多い
つまり、趣味・特技そのものではなく「どう書くか」が採用担当者の印象を左右します。次の章では、好印象になる書き方の具体的なコツを紹介します。
好印象になる趣味・特技の選び方と書き方のコツ
選び方と書き方には、それぞれ押さえておきたいポイントがあります。以下の3点を意識するだけで、平凡に見えがちな趣味・特技も評価されやすくなります。
- 頻度・年数を数字で示す:「週2回」「3年目」など、継続していることがわかる数字を1つ入れる
- そこから得た気づきを添える:「〜を通じて〇〇な考え方が身についた」まで書くと差がつく
- 応募先の仕事との接点を1つだけ示す:結びつけすぎると不自然になるため、一言添える程度にとどめる
| 弱い書き方 | 好印象になる書き方 |
|---|---|
| 趣味:ジョギング | 趣味:ジョギング(週3回・3年目。10kmマラソンに年2回出場) |
| 特技:料理 | 特技:料理(週5日自炊。冷蔵庫の食材から献立を考えるのが得意) |
| 趣味:読書が好きです | 趣味:読書(ビジネス書を月3冊。学んだ内容を業務に取り入れています) |
本当に好きなこと、得意なことを選ぶことも忘れないでください。表面的に格好の良い内容を書いても、面接で深掘りされたときに答えに詰まってしまい、かえって印象を下げてしまいます。
趣味・特技が思いつかない・書くことがないときの対処法
「特にない」と感じても、視点を変えれば書ける材料は見つかります。特別な実績や珍しい趣味は必要ありません。
- 時間を忘れて没頭してしまうことはないか思い出してみる
- 友人や家族から「よくやっているね」と言われることを振り返る
- 休日の過ごし方を1日分書き出し、そこから習慣化していることを探す
- 普段の趣味がゲーム中心という場合も、続けている行動を添えれば十分な材料になる

それでも見つからない場合の例文
特技:整理整頓(デスク周りや持ち物を定期的に見直す習慣があります。必要な物をすぐ取り出せるよう工夫しています)
避けたいのは「特になし」と書いたり、欄を空欄にしたりすることです。空欄は記入漏れと受け取られることがあるため、ハードルを上げすぎず、日常の習慣から一つ選んで書いてみましょう。パート用の履歴書テンプレートなど様式によって欄の広さが異なるため、書式に合わせて長さを調整してください。
書かないほうがいい趣味・特技|NG例と理由
趣味・特技欄は基本的に自由に書ける欄ですが、避けたほうがよい内容もあります。無意識に書いてしまいやすいので、提出前に確認しておきましょう。
| 避けたい内容 | 理由 |
|---|---|
| ギャンブル(パチンコ・競馬など) | 金銭感覚や自己管理への不安を持たれやすい |
| 政治・宗教活動 | 思想信条に関わり、業務に無関係でも警戒されやすい |
| 過度な飲酒・夜遊び | 生活リズムの乱れや勤怠への不安につながる |
| 反社会的・違法性のある内容 | コンプライアンス上の懸念から即マイナス評価になる |
| 「特になし」「空欄」 | 記入漏れと誤解され、意欲を疑われることがある |
直接的にNGとまでは言えなくても、面接で聞かれたときに答えに詰まる内容は避けるのが無難です。実際にはやっていないことを盛って書くのも、深掘りされた際に信頼を失う原因になります。
面接で「趣味・特技」を聞かれたときの答え方
履歴書に書いた趣味・特技は、面接で必ずといっていいほど深掘りされます。事前に準備しておけば、話が広がらず焦る事態を避けられます。
| よくある質問 | 答え方のポイント |
|---|---|
| いつから続けていますか? | 具体的な年数・頻度を正直に答える |
| なぜ好きなんですか? | 理由を自分の言葉で。無理に仕事と結びつけなくてよい |
| 最近取り組んだことは? | 直近のエピソードを1つ用意しておく |
回答は結論から30秒程度で話せるように準備しておくと、面接官にとっても聞きやすい印象になります。履歴書に書いた内容と面接での回答がずれていないことも重要です。書いたことに嘘や誇張がなければ、自然に一貫した受け答えができます。
まとめ
- 頻度・年数を数字で示す:「週◯回」「◯年目」を一つ入れるだけで説得力が変わる
- 気づきや行動変容を添える:「好きです」で終わらせず、そこから得たものを一言書く
- 状況に合わせて調整する:新卒・転職・アルバイトで重視されるポイントが異なる
- 思いつかないときは日常を振り返る:珍しい趣味である必要はない
- NG内容と誇張は避ける:面接で答えに詰まる内容は書かない
趣味・特技欄は、本当に好きなこと・得意なことを具体的な行動とともに書けば、十分にアピール材料になります。この記事の例文を土台に、自分の状況に合わせて書き換えてみてください。
履歴書の趣味・特技欄に関するよくある質問
- 趣味と特技は分けて書く必要がありますか?
-
様式に「趣味」「特技」の欄が分かれている場合は分けて記載してください。1つの欄にまとまっている場合は、趣味と特技を両方書いても、どちらか一方に絞ってもかまいません。空欄にせず、どちらかは必ず記入しましょう。
- 同じ趣味を複数の応募先で使い回しても問題ありませんか?
-
基本的な内容は使い回してかまいませんが、応募先に合わせて仕事との接点の一文だけ書き換えることをおすすめします。営業職なら行動力、事務職なら計画性など、押し出す強みを応募先に合わせて調整すると印象が良くなります。
- 趣味・特技欄はどれくらいの長さで書けばいいですか?
-
欄の大きさによりますが、1〜3行程度が目安です。長く書きすぎると要点がぼやけるため、頻度・年数・そこから得た気づきのうち、伝えたいものを1〜2点に絞って簡潔にまとめましょう。
- 実績がない趣味・特技でも評価されますか?
-
評価されます。採用担当者が見ているのは大会実績などの戦績ではなく、どのくらいの期間・頻度で取り組んでいるかという継続性です。実績がなくても、頻度や年数を数字で示せば十分にアピール材料になります。

