履歴書の通勤時間欄は、玄関から勤務先入口までの片道を5分単位で書くのが正解です。乗り換えと徒歩も含め、空欄は必ず避けます。短い時間を隠す必要はなく、長い時間は面接で説明できるようにします。1時間未満は「0時間」を書き、交通手段を添えます。計算方法、交通手段別、引っ越し予定の書き方まで整理しています。
通勤時間欄の書き方【結論】片道・ドアツードア・5分単位
結論:玄関から入口までの片道を5分単位で書く
履歴書の通勤時間は、自宅の玄関を出てから勤務先の入口に着くまでの片道です。電車に乗っている時間だけではありません。駅までの徒歩、乗り換え、駅から会社までの徒歩も足します。往復で書かないこと、1分単位で書かないことが一般的な書き方です。
法律で単位が決まっている欄ではありません。リクルートエージェントなど転職支援各社の解説でも、5分単位・ドアツードア・片道が共通しています。1時間未満は「0時間40分」のように時間の桁を埋め、書き漏れと誤解されないようにします。交通手段(電車、徒歩、自転車、自家用車)を添えると、採用担当者が経路を想像しやすくなります。typeの解説でも、最短ルートかつ5分単位、1時間未満は0時間、が基本ルールとして整理されています。
dodaの履歴書ガイドでも、片道・ドアツードア・5分単位、1時間未満は0時間、交通手段を添える、が同じ順で示されています。会社ごとに独自の書式があるわけではなく、市販用紙の「約 時間 分」に数字を入れるための慣習です。細かい1分にこだわって42分とそのまま書く方が、かえって読みにくくなります。
5分単位の丸め方
乗換案内は1分単位で出ます。履歴書にはそのまま転記しません。端数は四捨五入が一般的です。遅刻の余地を残したくなければ切り上げでも構いません。どちらでも、毎回の基準を揃えてください。
| 実測・検索結果 | 履歴書への記入 |
|---|---|
| 8分 | 約0時間10分 |
| 17分 | 約0時間15分(切り下げ)/約0時間20分(切り上げ) |
| 32分 | 約0時間30分 |
| 42分 | 約0時間40分 |
| 53分 | 約0時間55分 |
| 58分 | 約1時間0分 |
| 1時間3分 | 約1時間5分 |
端数は四捨五入が一般的。42分→40分、53分→55分(リクルートエージェントの例に準拠)
良い書き方
約 0 時間 40 分(電車・徒歩)
NG例
42分 / 1時間半 / (空欄)
1分単位、口語、空欄はいずれも読みにくいです。欄に「時間」「分」が印字されている用紙では、数字だけを埋めてください。
採用担当者はここを見ている
- 片道か往復か。往復だと実態の倍になり、通いづらさだけが強調される
- 0時間が空いていないか。書き漏れに見える
- 交通手段があるか。電車か車かで、遅延や駐車場の話が変わる
通勤時間の正しい計算方法(乗り換え・徒歩を含む)
計算は「乗っている時間」ではなく、動き始めてから会社のドアに着くまでです。最短ルートが基本ですが、特急料金や有料道路を前提にした最短は、通勤手当の対象外になる会社が多いです。定期で通える経路で測ってください。
足し合わせる時間
- 自宅から最寄り駅・バス停までの徒歩(または自転車)
- 乗車時間
- 乗り換えの徒歩と待ち時間
- 最寄り駅から勤務先入口までの徒歩
乗換案内や地図アプリで調べるときは、平日の出社時刻に「到着」を合わせて検索します。土日の日中で測ると、本数も混雑も違います。同じルートでも、始発近くとラッシュでは所要が10分以上ずれることがあります。
計算の具体例
自宅から駅まで徒歩8分、乗車22分、乗り換え7分、駅から会社まで徒歩9分なら、合計46分です。履歴書には約0時間45分(四捨五入)か、約0時間50分(切り上げ)と書きます。乗車22分だけを「約0時間20分」と書くのが、いちばん多いずれです。
| 区間 | 時間 | 入れる/入れない |
|---|---|---|
| 自宅→最寄り駅(徒歩) | 8分 | 入れる |
| 乗車 | 22分 | 入れる |
| 乗り換え(移動+待ち) | 7分 | 入れる |
| 最寄り駅→入口(徒歩) | 9分 | 入れる |
| 始業前のカフェ | 15分 | 入れない。通勤ではない |
| 特急の短縮分 | 10分 | 通勤手当の対象外なら使わない |
特急や新幹線、有料道路を使った最短は、会社が運賃を出さない前提なら履歴書の数字に使いません。定期で通える各駅停車や普通の道路で測ります。どうしても特急前提なら、余白に「特急利用時」と条件を残します。
経路が複数ある場合
最短と最安が違うときは、毎日使う経路の時間を書きます。乗換1回で10分短いが高額、乗換2回で安い、という場合は、入社後に実際に通う方です。寄り道や曜日ごとの例外は無視し、いちばん短い常用ルートで書く、が一般的です。
良い書き方(複数経路)
約 0 時間 55 分(電車・徒歩/各駅停車)
NG例(複数経路)
約 0 時間 40 分(新幹線利用)
通勤手当の対象外なら、入社後に使えない数字です。常用ルートの時間を書き、新幹線は条件付きで残します。
乗り換えがある場合
乗り換えは「乗っている時間」の外側です。改札からホーム、ホーム間の移動、次の電車までの待ちを含めます。アプリが表示する総所要時間を使えば、この部分はすでに入っていることが多いです。駅名だけ手計算すると、乗り換えを忘れやすいです。
良い書き方(乗り換えあり)
約 1 時間 10 分(電車・徒歩/JRと地下鉄を乗り継ぎ)
NG例(乗り換えあり)
約 0 時間 50 分(乗車時間のみ)
駅までの徒歩と乗り換えを抜くと、入社後の実態とずれます。短い数字を書いて通いやすさを演出する必要はありません。
交通手段別の書き方(電車・徒歩・自転車・車)
交通手段で計算の考え方は変わりません。変わるのは、検索の設定と添える言葉です。車通勤は「車」より自家用車と書く方が用紙の用語に沿います。
| 手段 | 測り方 | 添える言葉の例 |
|---|---|---|
| 電車 | 出社時刻指定の乗換案内。徒歩込みの総所要 | (電車・徒歩) |
| 徒歩のみ | 地図の徒歩ルート。近いことは隠さない | (徒歩) |
| 自転車 | 地図を自転車に設定。駐輪場までの徒歩があれば足す | (自転車) |
| 自家用車 | 地図を車に設定。出勤時刻の所要を見る。駐車場から入口も足す | (自家用車) |
徒歩だけの場合
5分でも書いてください。近いことは通いやすさの材料です。「0時間」を省略して「5分」だけにすると、欄の体裁が崩れます。パートやアルバイトでも同じです。パート用の履歴書テンプレートに通勤時間欄がある場合も、空欄にはしません。
良い書き方(徒歩)
約 0 時間 10 分(徒歩)
自転車の場合
雨の日に電車へ切り替える予定でも、日常使う手段で書きます。面接で天候時の代替を聞かれたら口頭で補えば足ります。履歴書に両方を並べると、どちらで通うのかがぼやけます。
良い書き方(自転車)
約 0 時間 25 分(自転車)
自家用車の場合
渋滞を無視した深夜の所要は使わないでください。出勤する曜日と時刻で検索します。求人でマイカー通勤可とある場合に限り、自家用車と書いて問題ありません。不可の会社に車の時間だけ書くと、経路の前提がずれます。
良い書き方(自家用車)
約 0 時間 35 分(自家用車)
NG例(交通手段)
約 0 時間 20 分(車)
「車」は略した印象になりやすいです。用紙や求人の用語に合わせて「自家用車」と書きます。
わからない・引っ越し予定・勤務地未定の書き方
測れないときは空欄にせず、測れない理由と、入社後の見通しを残します。欄に「時間」「分」が印字されている用紙では、数字欄に「ー」を入れ、本人希望欄で補う方法が使われます。
引っ越し予定がある場合
転居先が決まっていれば、転居後の住所で計算します。決まっていなければ、現住所の時間を書いたうえで「入社後に通勤圏へ転居予定」と添えます。転居できないのに「転居可」と書くと、内定後の食い違いになります。
良い書き方(引っ越し予定)
約 ー 時間 ー 分
本人希望欄:採用いただいた場合、通勤30分以内のエリアへ転居を予定しています。
NG例(引っ越し予定)
(空欄のまま)
測れないことと、書く気がないことは区別されません。転居の意思があるなら、その一文が必要です。
勤務地が未定の場合
希望する拠点までの時間を書き、条件を添えます。本社までの時間だけを黙って書くと、配属先が支店だったときに数字が意味を失います。
良い書き方(勤務地未定)
約 0 時間 30 分(電車)※〇〇支店に通勤する場合
テレワーク中心の場合
出社がある前提なら、出社先までの時間を書きます。「テレワーク希望」は本人希望欄へ回します。出社ゼロと決まる前に空欄にすると、出社日の通い方が伝わりません。
電車の路線名まで書く余裕がある用紙では、乗り継ぎが伝わる一文を添えてください。経路の書き方は、交通機関欄がある履歴書とセットで確認します。
空欄がNGな理由と採用担当者の見方
通勤時間だけで不採用になることは多くありません。空欄で損をする理由は、時間が長いことではなく、調べれば分かる欄を空にしたことです。ルート検索で出せる数字を空けると、他の欄の記入漏れも疑われます。住所は詳しいのに通勤だけ空白、という差は目立ちます。
短い時間を「近すぎて書くまでもない」と判断して空ける人もいます。5分でも書いてください。近いことは通いやすさの材料であり、隠す情報ではありません。反対に、長く見られたくなくて乗車時間だけ書くのも、入社後の遅刻説明で崩れます。数字は実態に寄せ、説明は面接か本人希望欄に回します。
採用担当者が見ているのは、通い続けられるか、交通費が想定内か、緊急時に出社できるか、です。片道90分を超えると質問されやすくなります。長いこと自体を隠すより、現職でも同程度通っている、終電を確認済み、転居を検討している、といった事実を面接で言えるようにします。
厚生労働省が示している履歴書様式例には、通勤時間欄がありません。欄がない用紙では空欄問題は起きません。通い方を伝えたいときだけ、本人希望欄に「通勤時間は片道約40分(電車・徒歩)です」と書きます。希望職種や勤務地の希望と並べるなら、先に希望を書き、通勤は補足に回します。欄がある市販用紙を厚労省様式に差し替えて空欄を消す、という逃げは不要です。ある欄は埋め、ない欄は作らない、が分かれ目です。
採用担当者はここを見ている
- 空欄か「ー」か。後者は意図が残る
- 極端に短い数字。徒歩を抜いていないか
- 極端に長い数字の説明が、面接まで持たない書き方になっていないか
バイク通勤は自家用車と同じ考え方です。求人で可とあるときに限り「バイク」または「自動二輪」と添えます。不可の会社にバイクの時間だけ書くと、駐車場や通勤手段の前提がずれます。自転車と同様、雨天の代替は面接で答えられれば足ります。
深夜勤務やシフト制では、検索の出発時刻を実際の出勤に合わせます。日中の所要で書くと、終電切れや本数減を反映できません。面接で「夜勤の日も同じ時間ですか」と聞かれたとき、日中の数字だけだと答えに窮します。常用する勤務帯の時間を書いてください。日勤と夜勤で30分以上ずれるなら、長い方を書いて「夜勤時は約1時間10分」と余白に添えます。
【状況別】通勤時間欄の記入例
転職で電車通勤する場合
数字と手段だけで足ります。路線名は余白があるときだけ添えます。転職用の履歴書テンプレートで欄が「約 時間 分」になっている場合は、その枠に数字を入れます。
良い書き方(転職・電車)
約 0 時間 50 分(電車・徒歩)
NG例(転職・電車)
約1時間半(往復)
往復かつ口語です。片道55分なら「約0時間55分」か「約1時間0分」に揃えます。
アルバイトで近所に通う場合
短い時間を省略しないでください。アルバイト用の履歴書テンプレートでも、欄があれば0時間を書いて埋めます。
良い書き方(アルバイト・近所)
約 0 時間 15 分(自転車)
バスと電車を乗り継ぐ場合
バスは道路状況でブレます。出勤時刻の検索結果を使い、余裕を見て切り上げる方が実態に近いです。手段は「バス・電車・徒歩」と並べ、路線名は余白があるときだけ書きます。
良い書き方(バスと電車)
約 1 時間 5 分(バス・電車・徒歩)
片道90分を超える場合
数字は実際どおり書きます。短く偽ると、入社後の遅延や残業の話で矛盾します。履歴書の余白が足りなければ、本人希望欄に「現職も同程度の通勤時間で勤務しています」と添えます。終電の時刻、残業後の帰宅、雨天時の代替手段まで履歴書に書く必要はありません。聞かれたときに答えられる状態にしておきます。
交通費の上限がある会社では、長い通勤時間が採用後の条件交渉に出ます。履歴書で短く書いておくと、内定後に実額が上回ったときに説明が苦しくなります。経路は通勤手当の対象になるルートで測り、新幹線前提の数字は条件付きで残します。
良い書き方(長距離)
約 1 時間 40 分(電車・徒歩)
本人希望欄:終電を確認済みで、残業時の帰宅も問題ありません。
採用担当者はここを見ている
- 数字と手段が揃っているか。状況説明は本人希望欄へ逃がせているか
- 短い時間を隠していないか、長い時間を偽っていないか
まとめ
- 玄関から勤務先入口までの片道を、ドアツードアで書く
- 5分単位に丸め、1時間未満は0時間を書く
- 乗り換えと徒歩を含め、出社時刻で検索する
- 電車・徒歩・自転車・自家用車の手段を添える
- わからないときは「ー」と転居・配属の条件を残し、空欄にしない
書いたあとに乗換案内をもう一度開き、出社時刻の総所要と履歴書の数字が5分以内で一致するか見てください。住所の最寄り駅と、書いた交通手段が食い違っていないかも同時に見ます。駅名と手段が噛み合わない履歴書は、数字だけ正しくても信用を落とします。
通勤時間は測って丸めて書く欄であり、空欄で済ませる欄ではありません。
履歴書の通勤時間欄に関するよくある質問
- 1時間未満の通勤時間はどう書きますか?
-
「約0時間40分」のように、時間の桁に0を入れてください。40分だけ書くと、欄の「時間」が空のまま残り、書き漏れに見えます。1時間ちょうどは「約1時間0分」です。
- 往復の時間を書いてもよいですか?
-
片道で書いてください。往復だと通いづらさだけが目立ち、他社の履歴書とも比べにくくなります。採用担当者が見たいのは、片道で何分かかるかです。
- 引っ越し予定で時間が分かりません。空欄でよいですか?
-
空欄は避けます。欄には「ー時間ー分」と入れ、本人希望欄に転居の時期や希望エリアを書いてください。転居先が決まっているなら、転居後の住所で計算します。
- 厚生労働省の様式に通勤時間欄がありません。書く必要はありますか?
-
欄がなければ必須ではありません。通い方を伝えたいときだけ、本人希望欄に片道の時間と交通手段を書いてください。市販用紙に欄がある場合は、その欄を空欄にしないでください。

