アルバイト歴しかない人でも、履歴書の職歴欄は空欄にせずアルバイト歴を記入するのが正解です。フリーターとして応募する際は、学歴・職歴・志望動機の書き方に独特のコツがあります。採用担当者が実際に見ているポイントを押さえれば、書類選考を通過しやすくなります。状況別の記入例と、見落としやすい注意点を具体的に紹介します。
フリーターの履歴書の書き方【結論】アルバイト歴は職歴欄に書くのが正解
結論:正社員経験がなくても職歴欄は空欄にしない
正社員としての就業経験がなくても、履歴書の職歴欄は空欄にしてはいけません。アルバイトやパートの経験も立派な就業歴であり、書き方次第で継続力や対人対応力のアピール材料になります。空欄のまま提出すると、採用担当者から記入漏れや準備不足と受け取られるおそれがあります。
職歴欄の記入例(状況別)
アルバイトの経験パターンによって、職歴欄の書き方は変わります。代表的な2つのケースを例文で確認しましょう。
良い例文(同じアルバイト先で継続勤務している場合)
令和〇年4月 株式会社〇〇(△△店)にアルバイトとして入社
接客・レジ業務を担当し、後輩スタッフの教育も任される
現在に至る
良い例文(複数のアルバイトを経験している場合)
令和〇年4月 株式会社〇〇(コンビニエンスストア)にアルバイトとして入社、令和〇年3月退職
令和〇年4月 株式会社△△(飲食店)にアルバイトとして入社、現在に至る
応募職種に関連する経験を中心に、直近2〜3社に絞って記載する
NG例
職歴 特になし
アルバイト歴があるのに職歴欄を空欄や「特になし」のみで済ませると、記載漏れと判断され選考の土台にすら乗らない可能性があります。
採用担当者はここを見ている
- 職歴欄の情報量より、書かれている内容に一貫性があるか
- 勤務期間が極端に短い職歴ばかり並んでいないか
- 応募職種と関連する経験が選び出されているか
手書きに自信がない場合や、フォーマットから整えたい場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートを使うと職歴欄の枠が調整しやすく、記入もれを防げます。

学歴欄の書き方|フリーターが迷いやすい記載範囲
学歴欄は最終学歴によって書き始める学年が変わります。高校中退や進学せず就業した場合など、フリーターは記載範囲に迷いやすいポイントです。
| 最終学歴 | 学歴欄に書き始める範囲 |
|---|---|
| 中学校卒業 | 中学校卒業から記載 |
| 高校卒業・中退 | 高等学校入学から記載 |
| 専門学校・短大・大学卒業 | 高等学校入学から在学中の学校まで記載 |
良い例文
令和〇年3月 〇〇高等学校 卒業
学校名は略さず正式名称で記載し、卒業・中退の別も明記する
NG例
〇〇高校 中退
中退の理由を書かないまま提出すると、面接で唐突に深掘りされて答えに詰まることがあります。一言添えるか、志望動機で補足しておきましょう。
公的なフォーマットで作成したい場合は、厚生労働省の様式に沿った履歴書テンプレートも選択肢になります。

志望動機の書き方|フリーター期間を正直に伝えて印象を上げる方法
フリーターだった理由を隠す必要はありません。大切なのは、その期間に得た経験と今後どう働きたいかを前向きな言葉に変えて伝えることです。応募先によって伝え方のポイントが変わります。
未経験の職種に応募する場合の例文
良い例文
飲食店のホールスタッフとして3年間、接客とシフト管理の一部を任されてきました。お客様対応で培った気配りを事務職でも活かしたいと考え、貴社を志望します。
正社員登用・転職を見据えている場合の例文
良い例文
アルバイトを続けながら、腰を据えて長く働ける環境を探していました。貴社の教育体制であれば、これまでの接客経験を土台に着実にスキルを積み重ねられると考え応募しました。
NG例
正社員になりたかったのですが、なかなか採用されず今に至ります。受け身な言い回しだけで終わる志望動機は、応募先への関心の薄さを疑われる原因になります。
採用担当者はここを見ている
- フリーター期間の理由よりも、そこから何を学んだかが書かれているか
- 応募先固有の理由(企業研究の跡)があるか
志望動機の切り口が思いつかない場合は、志望動機欄が空欄でも使えるテンプレートを参考に、書ける項目から埋めていく方法もあります。
自己PR・資格欄の書き方|アルバイト経験を「戦力」として見せるコツ
自己PRと資格欄は、アルバイト経験を「即戦力になり得る根拠」として見せる場所です。抽象的な人柄より、具体的なエピソードと数字を優先しましょう。
- 継続力:同じ職場での勤務年数、担当業務の広がりを数字で示す
- 対応力:クレーム対応や繁忙期のシフト調整など、具体的な場面を挙げる
- 資格:業務に直結する資格があれば取得年月とあわせて記載する
良い例文
アルバイト先では、繁忙期に新人スタッフ3名の教育を担当しました。マニュアルを自分なりに図解し直し、独り立ちまでの期間を平均より2週間短縮できました。人に教える工夫を重ねられる点が強みです。
NG例
私はコミュニケーション能力があります。誰とでも仲良くなれるのが長所です。具体的な場面がない抽象的な自己PRは、他の応募者との差別化につながりません。
正社員向けの応募では、履歴書に加えて職務経歴書の提出を求められることがあります。アルバイト経験をまとめる職務経歴書のテンプレートを使うと、自己PRの内容をより詳しく整理できます。
フリーターが履歴書を書くときに注意すべきマナー
内容が整っていても、基本的なマナーを外すと第一印象を落としてしまいます。提出前に以下の点を確認しましょう。
提出前チェックリスト
- 手書き指定がなければパソコン作成でよいが、指定がある場合は必ず従う
- 修正液・修正テープは使わず、間違えたら新しい用紙に書き直す
- 証明写真は3か月以内に撮影したものを使う
- 働いていない期間があっても、職歴欄で無理に触れず志望動機・自己PRで補足する
アルバイトの応募先ごとに書き方の勘所が異なるため、応募先の業種に近い記入例を確認しておくと安心です。

まとめ
- アルバイト歴があれば職歴欄に必ず記載する
- 学歴欄は最終学歴に応じた記載範囲を守る
- 志望動機はフリーター期間を前向きな言葉に変えて伝える
- 資格・自己PR欄は具体的な数字やエピソードで裏付ける
書き方のポイントを押さえて、書類選考に臨みましょう。
フリーターの履歴書に関するよくある質問
- フリーターの職歴欄には何を書けばいいですか?
-
現在または直近のアルバイト先の会社名・雇用形態・担当業務を記載します。3か月以上継続して勤務した経験があれば、職歴として記載するのが基本です。
- アルバイト経験が3か月未満の場合はどう書けばいいですか?
-
短期間のアルバイトは職歴欄に書かず「職歴なし」と記載したうえで、志望動機や自己PR欄でその後の活動内容を補足する方法があります。
- フリーターであることは志望動機で正直に伝えるべきですか?
-
隠す必要はありません。フリーターだった理由よりも、その期間に得た経験や今後どう働きたいかを前向きな言葉で伝えることが重視されます。
- 履歴書は手書きとパソコン作成のどちらがいいですか?
-
応募先の指定があればそれに従います。指定がない場合はパソコン作成で問題ありませんが、接客業など人柄を重視する職種では手書きが好印象になる場合もあります。

