「交付」とは、役所や公的機関が正式な手続きを経て証明書・書類・金銭などを渡すことを意味します。履歴書の免許・資格欄には「交付日」ではなく「取得日」を書くのが正解です。運転免許証や資格証明書には複数の日付が印字されており、どれが交付日でどれが取得日かを見誤ると記載ミスにつながります。この記事では「交付」という言葉の意味と、履歴書の記載ルールへの正しい落とし込み方を解説します。
交付の意味と履歴書に書くべき日付【結論】
「交付」の意味と読み方
「交付」は「こうふ」と読みます。国や地方公共団体などの公的機関が、一定の手続きを踏んだ人に対して、証明書・免許証・金銭などを正式に渡す行為を指す言葉です。「配布」や「発行」と似た意味で使われますが、公的な立場から手続きを経て渡すというニュアンスが強い点が特徴です。
運転免許証を受け取ることを「免許証が交付される」、資格の合格証書を受け取ることを「合格証書が交付される」のように使います。免許証や資格証明書の券面には、この「交付」が行われた日付として「交付年月日」という項目が印字されていることが一般的です。
履歴書には「交付日」でなく「取得日」を書くのが正解
履歴書の免許・資格欄に求められているのは、その資格を最初に取得した年月です。免許証や証明書に印字された「交付年月日」をそのまま書き写すと、更新のたびに変わる日付を記載してしまい、実際の取得時期と食い違うことがあります。
良い例文
2021年4月 普通自動車第一種運転免許 取得
2020年10月 管理栄養士免許 取得
NG例
2026年3月 普通自動車第一種運転免許 取得(免許更新時の交付日をそのまま記載してしまっているケース)
採用担当者はここを見ている
- 記載された日付が更新後の交付日ではなく、最初の取得日になっているか
- 免許証や証明書の原本と照らし合わせて記入した形跡があるか
取得日の書き方に迷ったときは、フォーマットから見直すのも一つの方法です。転職活動中の方は転職用の履歴書テンプレート、新卒での応募なら新卒用の履歴書テンプレートを使うと、免許・資格欄の記入スペースが確保された様式で記載できます。
「交付」の意味をわかりやすく解説|給付・支給・発行との違い
「交付」と似た言葉に「給付」「支給」「発行」があります。書類選考や面接で言葉の意味を問われることは多くありませんが、証明書の申請手続きを進める際に混同すると窓口でのやり取りに手間取ることがあるため、違いを押さえておくと安心です。
| 言葉 | 意味 | 主な使用例 |
|---|---|---|
| 交付 | 公的機関が手続きを経て証明書・書類などを渡す | 運転免許証の交付、住民票の交付 |
| 給付 | 法令上の義務や制度に基づいて金品を渡す | 年金の給付、保険金の給付 |
| 支給 | 役所や会社が金品を渡す(義務の有無を問わない) | 給与の支給、手当の支給 |
| 発行 | 書類・証券などを作成して世に出す | 証明書の発行、書籍の発行 |
この中で「交付」だけが、権利や資格を証明するもの、または公的な性質を持つものに限定して使われるという特徴があります。運転免許証や国家資格の免許証・登録証は、いずれもこの「交付」にあたる文書です。
履歴書の資格・免許欄で「交付日」と「取得日」を間違えやすい理由
免許証や資格証明書には、実は複数の日付が記載されています。どれが取得日にあたるのかがわかりにくく、券面上でもっとも目立つ日付をそのまま書き写してしまう人が少なくありません。
運転免許証の場合
運転免許証の住所欄の下に印字されているのは「交付年月日」で、これは更新のたびに書き換わる日付です。履歴書に書くべき「取得日」は、免許証表面の左下にある「二・小・原」「他」「二種」の欄に記載されています。普通免許のみを保有している場合は「他」の欄に記載された年月日が取得日にあたります。取得日の詳しい確認方法は、以下の記事でも解説しています。

国家資格の免許証・登録証の場合(管理栄養士・介護福祉士など)
管理栄養士や介護福祉士などの国家資格でも、免許証や登録証に「登録年月日」と「交付年月日」の両方が記載されているケースがあります。履歴書に書くのは、資格の効力が発生した「登録年月日」であり、証明書を受け取った日である「交付年月日」ではありません。
| 証明書の種類 | 履歴書に書く日付 | 券面での確認箇所 |
|---|---|---|
| 運転免許証 | 取得年月日 | 券面左下「二・小・原」「他」「二種」欄 |
| 管理栄養士免許証 | 登録年月日 | 免許証本文中の「登録年月日」表記 |
| 介護福祉士登録証 | 登録年月日 | 登録証本文中の「登録年月日」表記 |


交付日を書き間違えたときの対処法
すでに提出した履歴書に交付日を誤って記載していたことに気づいた場合でも、多くのケースで選考結果に致命的な影響は出ません。焦らず正しい対応を取ることが大切です。
良い対応例
面接前に気づいた場合は、正しい取得日を確認したうえで面接時に「履歴書の記載を訂正させてください」と一言添えて伝える、または新しい履歴書を作成し直して当日持参する。
NG例
誤りに気づいていながら何も申告せず提出したまま放置する。面接で経歴について詳しく聞かれた際に日付の食い違いが発覚すると、書類の正確性そのものへの信頼を損ないやすくなります。
取得日がどうしても確認できない場合は、免許証や証明書の再発行手続きを行う、あるいは発行元の機関(運転免許試験場や資格の登録団体)に問い合わせて確認する方法があります。年・月までしかわからない場合は「〇年〇月 取得」と月単位で記載しても大きな問題にはなりません。書き直しが必要になった場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、記入欄の様式で迷わずに済みます。
まとめ
- 「交付」とは公的機関が手続きを経て証明書や書類を渡すことを意味する言葉
- 履歴書の免許・資格欄に書くのは「交付日」ではなく「取得日」(国家資格は「登録年月日」)
- 運転免許証は券面左下、国家資格の登録証は本文中の「登録年月日」表記で取得日を確認する
- 記載を誤った場合は放置せず、面接前に訂正するか正しい履歴書を作成し直す
免許証や証明書に印字された日付は一つではないため、記載前に必ず原本で確認しておくと安心です。
交付の意味に関するよくある質問
- 「交付」と「発行」はどう違いますか?
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「発行」は書類や証券を作成して世に出す行為全般を指す言葉で、企業や団体が主体になることもあります。一方「交付」は、国や地方公共団体などの公的機関が、手続きを経た人に対して証明書や免許証を渡す場合に限定して使われる言葉です。運転免許証や資格の登録証は「交付される」と表現します。
- 履歴書に免許証の「交付番号」を書く必要はありますか?
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一般的な履歴書の免許・資格欄には、取得年月と正式名称を記載すれば十分で、交付番号までは不要です。企業から運転免許証の写しの提出を別途求められた場合に、その書類上で交付番号が確認されることはあります。
- 資格証明書の交付までにはどのくらい時間がかかりますか?
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資格や証明書の種類によって異なりますが、試験合格後や登録申請後、数週間から2〜3か月程度かかるケースが一般的です。就職活動の時期が近い場合は、交付までの期間を見越して早めに申請しておくと、取得年月日を確定させた状態で履歴書を作成できます。

