図書館司書の職務経歴書の書き方|非正規経験も強みに変える記載例を徹底解説

図書館司書の職務経歴書の書き方|非正規経験も強みに変える記載例を徹底解説

図書館司書の職務経歴書は、館種・蔵書規模・担当業務を数字で具体的に示すことが通過の近道です。会計年度任用職員や嘱託などの非正規勤務も、書き方次第で専門性のある経歴として評価されます。勤務期間が短くても実務内容を具体的に示せば十分な強みになります。契約更新のたびに応募書類を作り直している方に向けて、記載例と採用担当者が注目するポイントを紹介します。

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目次

図書館司書の職務経歴書の書き方と記載例

結論:館種・業務内容・専門スキルを数字で示すのが正解

図書館司書の職務経歴書で評価されるのは、勤務先の館種(公共・大学・学校)、蔵書規模、担当していた業務範囲を具体的な数字と業務名で示している職務経歴書です。「貸出・返却業務を担当」だけでは、他の応募者との違いが伝わりません。レファレンス対応件数、選書・目録作成の担当範囲、イベント企画の実績など、専門職としての業務内容を職歴欄に落とし込む必要があります。

【公共図書館の場合】職務経歴書の記載例

正職員・会計年度任用職員を問わず、公共図書館での勤務経験は担当した窓口業務とレファレンス対応の内容を分けて書くと伝わりやすくなります。

良い例文

〇〇市立〇〇図書館(蔵書数約15万冊)にて、貸出・返却業務、レファレンスサービス(月間約80件対応)、児童書コーナーの選書・展示企画を担当。地域の読書イベントを年4回企画・運営し、来館者数の増加に貢献した。

NG例

図書館にて貸出・返却などの業務を担当しました。館種や業務範囲が書かれていないため、専門性が伝わらず他の応募者と差がつきません。

採用担当者はここを見ている

  • 蔵書規模や利用者数など、業務の規模感が伝わる数字が入っているか
  • レファレンス・選書・目録作成など専門業務の担当範囲が明記されているか
  • 企画・改善提案など、指示待ちでなく主体的に動いた実績があるか

【会計年度任用職員・非正規の場合】職務経歴書の記載例

1年更新の会計年度任用職員や嘱託であっても、契約更新を重ねている場合は在籍期間をまとめて記載し、年度ごとの契約であることを注記すれば実務経験として十分に通用します。

良い例文

〇〇区立図書館 会計年度任用職員(〇〇年〇月〜現在、1年契約を3回更新)/カウンター業務、蔵書点検、返却本の配架、利用者からの資料検索依頼への対応を担当。繁忙期は1日平均120件の貸出処理に対応した。

NG例

アルバイトとして図書館の受付を担当しました。契約更新を重ねた実務経験を「アルバイト」と一括りにすると、専門職としての評価が下がります。

採用担当者はここを見ている

  • 契約更新の回数から、業務を安定してこなせる人材かを判断している
  • 雇用形態の名称(会計年度任用職員・嘱託等)を正確に書いているか

職務経歴書に書くべき5つの項目と採用担当者が見るポイント

図書館司書の職務経歴書は、以下の5項目を軸に組み立てると採用担当者に伝わりやすい構成になります。

項目書く内容
職務要約これまでの司書経験を3〜4行で要約
職歴館種・勤務形態・在籍期間・担当業務
活かせる経験・知識司書資格、専門分野の知識、システム操作経験
自己PR業務での具体的な貢献・改善実績
志望動機の要点応募先の図書館を選んだ理由

採用担当者はここを見ている

職務要約は最初に読まれる箇所です。「〇年間、〇〇館種でレファレンス・選書を担当」のように、経験年数と専門領域を冒頭で明示すると、続く職歴欄を読み進めてもらいやすくなります。

0から作成する時間がない場合は、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートに沿って項目を埋めていくと、抜け漏れなく仕上げられます。

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司書資格の正しい書き方(正式名称・司書/司書補/司書教諭の違い)

資格欄でつまずきやすいのが正式名称です。「図書館司書」は通称であり、資格欄には「司書」と記載するのが正しい書き方です。取得ルートによって呼び方が異なる資格もあるため、下表で確認しておきます。

資格職務経歴書での記載例
司書(大学の司書課程・司書講習修了)〇〇年〇月 司書資格取得
司書補〇〇年〇月 司書補資格取得
司書教諭(学校図書館向け)〇〇年〇月 司書教諭資格取得

司書補資格のみで司書資格を取得していない場合、応募先が学校図書館か公共図書館かによって求められる資格が異なるため、募集要項の資格欄を確認したうえで、保有資格を正確に記載します。

厚生労働省の書式で統一感のある応募書類を作りたい場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを職務経歴書とあわせて使うと統一感が出ます。

非正規(会計年度任用職員・嘱託・パート)経験を「経歴」として見せる書き方

会計年度任用職員や嘱託は1年契約が基本のため、職歴欄が細切れになりやすい働き方です。契約更新のたびに区切って書くのではなく、同一勤務先での在籍期間をまとめて1つの職歴として記載することで、勤務の継続性が伝わります。

  • 同一自治体・同一館での契約更新は在籍期間をまとめて記載する
  • 雇用形態(会計年度任用職員・嘱託職員・パート等)を職歴欄に明記する
  • 担当業務は正職員と同様に、具体的な業務名で書く

良い例文

〇〇年4月〜現在 〇〇市立図書館 会計年度任用職員(1年契約・更新中)。カウンター業務、返却本の配架、蔵書点検(年1回)、児童向け読み聞かせイベントの補助を担当。

NG例

〇〇年4月〜〇〇年3月 図書館スタッフ/〇〇年4月〜〇〇年3月 図書館スタッフ(更新)/〇〇年4月〜現在 図書館スタッフ(更新)。契約更新のたびに行を分けると、同じ職場での勤務が細切れの短期経験に見えてしまいます。

週数日のパート勤務からの応募であれば、パート用の職務経歴書テンプレートを使うと、勤務日数や時間帯も含めて整理しやすくなります。

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館種が変わる転職・実務経験が浅い場合の書き方

学校図書館から公共図書館へ、あるいは公務員から指定管理者や民間企業の図書館運営スタッフへと館種を変えて転職する場合は、これまでの業務を応募先の館種に置き換えて説明する視点が必要です。

  • 学校図書館の読み聞かせ・授業支援経験は「利用者対応力」として書き換える
  • 接客・事務経験は「カウンター業務」「目録整備・データ入力」に結びつける
  • 実務経験が浅い場合は、資格取得の過程で学んだ分類法・目録作成の知識を明記する

良い例文(学校図書館から公共図書館への転職の場合)

〇〇市立〇〇小学校 学校司書(〇〇年〇月〜〇〇年〇月)。図書室の蔵書管理、読み聞かせ会の企画・運営(月2回、平均30名参加)、授業に合わせた選書支援を担当。児童・保護者双方への対応経験を、公共図書館の児童サービスに活かしたいと考えている。

これまでの経験に事務職が含まれる場合は、事務の職務経歴書テンプレートの項目構成を参考にすると、データ入力や書類管理の経験を整理しやすくなります。

図書館司書の職務経歴書でやりがちなNGパターンと通過するコツ

図書館司書の職務経歴書で書類選考が通らない場合、以下のようなパターンに当てはまっていないか確認します。

  • 業務内容が「貸出・返却」のみで、レファレンスや選書などの専門業務が書かれていない
  • 資格欄に「図書館司書」と記載し、正式名称と異なっている
  • 自己PRが「本が好き」「読書が趣味」で終わり、業務への貢献につながっていない
  • 非正規経験を「アルバイト」とだけ書き、雇用形態や担当業務が不明確

自己PRでは「本が好き」という動機を、利用者対応や選書業務での具体的な行動に言い換えることで、業務への貢献として伝わります。「読書量が多い」だけでなく「利用者の要望に応じた選書提案を月〇件行った」のように、行動と成果をセットで書きます。

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まとめ

  • 職歴欄は館種・蔵書規模・担当業務を数字と具体語で示す
  • 会計年度任用職員などの非正規経験は、在籍期間をまとめて専門経歴として記載する
  • 資格欄は「司書」が正式名称で、「図書館司書」は使わない
  • 館種が変わる転職では、これまでの業務を応募先の館種に置き換えて説明する

職務経歴書の内容が固まったら、志望動機の書き方もあわせて確認し、応募書類全体で一貫した内容に仕上げます。

図書館司書の職務経歴書に関するよくある質問

職務経歴書の資格欄には「図書館司書」と書いてはいけませんか?

資格の正式名称は「司書」です。「図書館司書」は一般的な呼び方として使われていますが、資格欄では「〇〇年〇月 司書資格取得」のように正式名称で記載します。

会計年度任用職員としての勤務経験しかありませんが、職務経歴書は書けますか?

書けます。契約更新を重ねた期間をまとめて職歴として記載し、担当した業務内容を具体的に書けば、正職員経験がなくても実務経験として評価されます。

司書資格はあるが実務経験がない場合、職務経歴書はどう書けばよいですか?

実務未経験の場合は、資格取得課程で学んだ分類法・目録作成の知識や、これまでの接客・事務経験を図書館業務に結びつけて記載します。学んだことをどう業務に活かせるかを具体的に示すことがポイントです。

学校図書館から公共図書館への転職で、職務経歴書の書き方は変わりますか?

基本構成は同じですが、担当していた業務を応募先の館種に合わせて言い換える必要があります。読み聞かせ・授業支援の経験は、公共図書館では児童サービスや利用者対応の実績として記載します。

この記事を書いた人

キャリアアドバイザー 髙橋承輝 著者
髙橋承輝
キャリアアドバイザー|履歴書・職務経歴書監修

人材紹介業界で5年間、キャリアアドバイザーとして数百名以上の転職支援に従事。面談を通じて求職者一人ひとりの経験やスキルを丁寧にヒアリングし、それぞれの強みが伝わる履歴書・職務経歴書の作成を数多くサポートしてきました。

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