職務経歴書の余白は、上下左右とも20〜30mm、本文量に対して全体の20%程度を占める配分が適切です。余白が狭すぎれば雑な印象に、広すぎれば内容が薄い印象につながり、どちらも書類選考でのマイナス評価につながりかねません。この記事では余白の具体的な数値基準と状況別の整え方、そして2枚目が余白だらけになってしまったときの対処法まで解説します。
職務経歴書の余白は上下左右20〜30mmが目安
まずは結論部分から確認します。余白の数値と設定手順を押さえれば、内容を書き進める前でも迷わず整えられます。
結論:余白は「本文の20%程度」が正解
職務経歴書に法律や公式団体が定めた余白の規格はありません。ただし、多くの採用担当者が読みやすいと感じる分量には共通点があり、本文が紙面全体の80%前後、余白が20%前後に収まっているケースが目安とされています。この比率を基準に、上下左右の数値へ落とし込んでいきます。
上下左右の余白早見表
| 位置 | 推奨値 | 補足 |
|---|---|---|
| 上 | 20〜25mm | タイトル・見出しの視認性を確保 |
| 下 | 20〜25mm | 印刷時の欠け・ズレを防止 |
| 左 | 25〜30mm | ファイル綴じ・パンチ穴を想定 |
| 右 | 20〜25mm | 行末の詰まりを避ける |
Wordの初期設定に近い数値のため、大きく崩さなくても目安に収まりやすくなっています
Wordでの余白設定手順
設定手順
- 「レイアウト」タブを開く
- 「余白」メニューから「ユーザー設定の余白」を選択
- 上下を20〜25mm、左右を20〜30mmに入力して「OK」
- 印刷プレビューで文字切れがないか確認する
Wordでの作成に不安がある場合は、あらかじめ余白が調整済みのテンプレートを使う方法もあります。無料でダウンロードできる形式は以下の記事にまとめています。

なぜ余白の取り方が採用担当者の印象を左右するのか
職務経歴書は数十枚から数百枚まとめて目を通されることが珍しくありません。1枚あたりの確認時間が限られるなかで、余白の整い方は内容を読む前に伝わる「第一印象」として機能します。
採用担当者はここを見ている
- 余白が統一されているか(ページごとにバラついていないか)
- 文字の詰め込みすぎで読みにくくなっていないか
- 逆に内容が薄く、余白だけで枚数を稼いでいないか
余白が適切だと「文書作成に慣れている」「仕事が丁寧」という印象につながりやすく、逆に乱れていると「管理が雑」「準備不足」と受け取られることがあります。同じ経歴・同じ実績を書いていても、余白の整え方ひとつで読み手の評価が変わり得るという点は押さえておく必要があります。
【状況別】余白のNG例と正しい整え方
ここからは、実際によくある3つの余白トラブルを状況別に確認します。良い例とNG例を見比べることで、自分の職務経歴書がどちらに近いか判断しやすくなります。
余白が狭すぎる場合(上下左右10mm以下)
良い例文
職歴を削らずに収めたい場合は、余白を極端に狭めるのではなくフォントサイズを10.5pt前後に調整し、余白は20mm以上を維持したまま情報量を調整します。
NG例
上下左右の余白を10mm以下まで削り、文字だけをぎっしり詰め込む書き方です。印刷時に文字が欠けるリスクがあるうえ、読み手にとっては圧迫感が強く、最後まで目を通してもらえない可能性が高まります。
余白がページごとにバラバラな場合
良い例文
1ページ目と2ページ目で余白の数値・行間・フォントサイズを揃え、ページをまたいでも統一感が保たれている状態にします。
NG例
途中で追記した項目だけ余白や行間の設定が変わってしまい、1ページ目は詰まっているのに2ページ目はスカスカ、といったちぐはぐな状態です。「見直しをしていない」という印象を与えやすくなります。
余白が広すぎてスカスカに見える場合
良い例文
経験が少なく余白が目立つ場合は、余白を無理に埋めず、業務内容を「担当範囲」「工夫した点」まで具体的に掘り下げて記載し、自然に本文量を増やします。
NG例
文字サイズだけを14pt以上に拡大したり、余白を40mm以上に広げたりして枚数を水増しする書き方です。情報量の少なさがかえって目立ち、準備不足という印象につながります。
用紙サイズによっても余白の見え方は変わります。A4での作成手順は以下の記事も参考にしてください。

職務経歴書の2枚目が余白だらけになったときの対処法
職歴が1〜2社と少ない場合、2枚目の下半分が余白だけになってしまうことがあります。結論として、無理に埋めようとする必要はありません。優先すべきは分量ではなく、内容の整理度です。
- フォントサイズを見直す:11pt前後まで拡大し、無理のない範囲で文量を調整する
- 行間を調整する:1.3〜1.5倍程度に広げ、各項目の余白を均等にする
- 項目の配置を見直す:自己PRや活かせる経験の欄を具体的に書き足し、内容そのものを充実させる
- 1枚に収める選択肢も検討する:職歴がシンプルな場合は無理に2枚にせず1枚にまとめる
採用担当者はここを見ている
採用担当者は「2枚目が空白かどうか」自体を問題視しているわけではありません。見ているのは、限られた経歴をどれだけ整理して伝えられているかという点です。余白を埋めるための水増しよりも、簡潔で読みやすい構成のほうが評価につながりやすくなります。
Word以外で職務経歴書の余白を整えるコツ
Googleドキュメントやスマートフォンの作成アプリを使う場合も、基本的な考え方は同じです。ただし、ツールごとに余白の設定方法や崩れ方に違いがあるため、いくつか注意点があります。採用担当者は使用したツールそのものより、最終的な仕上がりが崩れていないかを見ています。
| ツール | 余白設定の注意点 |
|---|---|
| Googleドキュメント | 「ファイル」→「ページ設定」から数値を直接入力。印刷時にプレビューでずれを確認する |
| スマホ作成アプリ | テンプレートの余白を初期設定のまま使い、フォントサイズだけを調整するのが崩れにくい |
作成アプリを比較検討している場合は、採用担当者に不自然さを与えない選び方を以下の記事でまとめています。

自分で余白を調整するのが難しい場合は、あらかじめ設定済みのテンプレートを使うのも有効な方法です。応募先や雇用形態に合わせて、以下から近いものを選んでください。
- ハローワークへの提出用にはハローワーク用の職務経歴書テンプレートが余白の崩れを気にせず使えます
- 派遣会社への登録では派遣の職務経歴書テンプレートが項目構成ごと調整されています
- パート応募の場合はパート用の職務経歴書テンプレートを使うと余白を含めた形式が整えやすくなります
- アルバイト応募向けにはアルバイト用の職務経歴書テンプレートがあり、余白調整済みですぐ使えます
まとめ
- 余白は上下左右20〜30mm、本文量に対して20%程度が目安
- 余白の統一感が「文書管理の丁寧さ」として評価される
- 狭すぎ・バラバラ・広すぎの3パターンは避け、状況に応じて調整する
- 2枚目の余白は水増しせず、内容の整理を優先する
余白の基準を押さえたうえで、自分の職歴に合ったテンプレートを選べば、見た目の印象を整えながら内容の作成に集中できます。
職務経歴書の余白に関するよくある質問
- 職務経歴書の余白に公式な規格はありますか?
-
厚生労働省などが定めた公式の余白規格はありません。多くの採用担当者が読みやすいと感じる目安として、上下左右20〜30mm、本文量の20%程度という基準が広く使われています。
- 余白を狭くして1枚に収めても問題ないですか?
-
余白を極端に狭めて1枚に収めるより、20mm以上の余白を保ったまま2枚に分けるほうが読みやすくなります。1枚に収めたい場合はフォントサイズや行間の調整で対応してください。
- 2枚目がほとんど余白でも提出して大丈夫ですか?
-
職歴が少ない場合、2枚目に余白が残ること自体は問題ありません。無理に文字を大きくして埋めるより、内容が整理されていることのほうが重視されます。

