退職届はサインペンではなく、黒の油性ボールペンか万年筆で書くのが正解です。サインペンでも書けないわけではありませんが、にじみや裏写り、文字が太くなりすぎることで雑な印象を与えてしまうリスクがあります。この記事では、なぜサインペンが避けられるのか、家にサインペンしかない場合の対処法まで解説します。
退職届はサインペンで書いてもいい?結論と理由
結論:サインペンは避け、黒の油性ボールペンか万年筆が正解
退職届は会社に対する正式な意思表示の書類です。黒の油性ボールペンか万年筆で書くのが基本で、サインペンは第一候補にはなりません。サインペンの水性インクは手汗や紙の質によってにじみやすく、太字タイプは文字が潰れて読みにくくなることがあるためです。
とはいえ「サインペンで書いたら受理されない」というルールがあるわけではありません。字がにじまない極細タイプで丁寧に書けば、実務上大きな問題にはなりにくいのが実情です。ただし選べる状況であれば、ボールペンや万年筆を優先してください。
良い例文・NG例
良い例文
黒の油性ボールペン(0.5〜0.7mm程度)で、一文字ずつ止めを意識して丁寧に書く。「退職届」の文字も本文と同じ太さのペンで統一する。
NG例
太字の水性サインペンで一気に書き上げ、文字の輪郭がにじんで読みにくい状態のまま提出する。にじみは「急いで適当に書いた」という印象を与えかねません。
採用担当者(上司)はここを見ている
上司・総務はここを見ている
- 筆跡が乱れていないか(正式な書類として扱う意識があるか)
- 文字がにじんだり潰れたりして読みにくくないか
- 提出直前に慌てて書いたような雑さがないか
サインペンが退職届に向かない3つの理由
サインペンが完全にNGというわけではありませんが、避けたほうがよい理由は主に3つあります。
- にじみ・裏写りが起きやすい:水性インクのサインペンは、書類用紙のように薄い紙だと裏面まで色が透けることがあります
- 文字が太くなり読みにくい:ペン先が太いため、画数の多い漢字がつぶれて誤読されるリスクがあります
- 消せるペンと混同されやすい:フリクションタイプのサインペンを誤って使うと、熱で文字が消える可能性があり重大な問題になります
特に3つ目は見落とされがちです。「消せるタイプかどうか」はペン軸の表示だけでは判別しづらいため、退職届のような公的な書類には最初から対象外にしておくのが安全です。
家にサインペンしかない場合の対処法
「今すぐ書きたいのに、家にボールペンがない」というケースもあるはずです。この場合の現実的な選択肢は次の3つです。
コンビニで調達する
多くのコンビニでは黒の油性ボールペンが数百円で購入できます。退職届の作成前にコンビニでペンや用紙を揃えるのは一般的な準備方法です。急ぎで書く必要があるときはまずこの方法を検討してください。
パソコンで作成する
会社が指定のフォーマットを用意していない場合、パソコンで作成しても失礼にはあたりません。手元にペンがそろわないときは、無理に手書きにこだわらずパソコン作成に切り替えるのも選択肢の一つです。
家族や同僚に借りる場合の注意
借りたペンを使う場合は、必ずインクの色(黒であること)と、消せるタイプでないことを確認してください。特にフリクション系のペンは見た目が通常のボールペンと似ているため、軸の表示をよく確認する必要があります。
退職届に適したペンの選び方
ペンの種類ごとに、退職届での向き・不向きを整理すると次の通りです。
| ペンの種類 | 向き・不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 黒の油性ボールペン | ◎ 最も推奨 | にじみにくく、太さも安定していて読みやすい |
| 万年筆 | ◯ 推奨 | フォーマルな印象を与えるが、紙質によってはにじみに注意 |
| 黒のゲルインクボールペン | ◯ 使用可 | 発色が良いが、水分に弱くにじむ場合がある |
| 水性サインペン | △ 避けたほうが無難 | にじみ・裏写りのリスクが高く、文字も太くなりやすい |
| フリクション(消せるペン) | ✕ 使用不可 | 熱で文字が消えるため公的書類には不適切 |
太さの目安は0.5〜0.7mm程度です。細すぎると弱々しい印象になり、太すぎると雑に見えるため、この範囲のペンを選ぶとバランスが取れます。
退職届で絶対に避けるべきNGペン
次のペンは退職届には使わないでください。
NG例
- フリクション(消せるボールペン):熱で文字が消えるため、後から改ざんされたと誤解される恐れがあります
- 鉛筆・シャープペン:消せる筆記具のため公的書類として認められません
- 赤ペン・カラーペン:訂正や警告の印象を与え、ビジネス文書として不自然です
書き損じた場合は修正液や二重線での訂正ではなく、新しい用紙に書き直すのが基本です。手書き全般の書き損じ対策は、次の記事で詳しく紹介しています。

用紙を選ぶ段階から見直したい方は、次の記事もあわせて確認してください。ペンとの相性次第でにじみやすさが変わります。

封筒への記入もペン選びと同じ考え方が当てはまります。郵送する場合の送り方・添え状マナーは次の記事で確認しておくと安心です。

退職後に転職活動を進める場合は、履歴書の準備も並行して進めておくとスムーズです。応募先の書式指定がない場合は転職用の履歴書テンプレートから始めると準備しやすくなります。
厚生労働省が示す新様式に沿いたい場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートが便利です。
企業から用紙サイズの指定がある場合はJIS規格に沿った履歴書テンプレートもあわせて確認しておくと安心です。
まとめ
- 退職届は黒の油性ボールペンか万年筆で書くのが基本
- サインペンはにじみ・裏写り・太字による誤読のリスクがあるため優先度は低い
- 家にペンがない場合はコンビニ調達やパソコン作成も現実的な選択肢
- フリクションや鉛筆、赤ペンは公的書類として認められないため使用しない
ペン選びに迷ったときは、黒の油性ボールペン0.5〜0.7mmを基準にすると失敗しにくくなります。
退職届のサインペンに関するよくある質問
- 退職届を水性サインペンで書いてしまいました。書き直すべきですか?
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にじみや裏写りがなく、文字が読み取れる状態であれば書き直しは必須ではありません。ただし提出前に文字がぼやけていないか確認し、少しでも読みにくい箇所があれば黒の油性ボールペンで新しい用紙に書き直したほうが安心です。
- 黒以外の色のサインペンで書いても大丈夫ですか?
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青や紺色など黒に近い色であれば大きな問題にはなりにくいですが、赤やカラフルな色は訂正・警告を連想させるため避けてください。迷った場合は黒一択で選ぶのが無難です。
- 細字の水性サインペンならボールペンの代わりに使えますか?
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極細タイプでにじみが少なければ代用は可能です。ただし紙質によっては裏写りすることがあるため、書く前に端の余白で試し書きをして、にじみが出ないか確認しておくと安心です。
- 退職届をパソコンで作成すれば、ペンの心配自体をなくせますか?
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パソコンで作成し署名欄のみ手書きにする方法も一般的です。会社が特に手書きを指定していない場合は、この方法でペン選びの悩みを避けることができます。

