退職届の封筒は、手渡しならのり付け不要、郵送なら必須です。のりの種類を誤ると封が剥がれたり、逆に開封しづらくなったりするため、提出方法に応じた正しい準備が欠かせません。この記事では、のりの選び方から封字「〆」の書き方、当日のり切れに気づいたときの対処法まで、上司や総務担当者の視点も交えて解説します。
退職届は糊付けが必要?手渡しと郵送での結論
結論:手渡しなら不要、郵送なら必須
退職届の封筒は、直属の上司に手渡しする場合、のり付けは不要です。その場で中身を確認してもらうことが前提のため、封筒のフラップを軽く折り込むだけで十分です。一方、退職代行の利用や体調不良などの事情で郵送する場合は、のり付けが必須になります。封をしないまま送ると、配送中に中身が抜け落ちたり、配達の途中で第三者の目に触れたりするリスクがあるためです。
状況別の対応早見表
| 提出方法 | のり付け | 封字「〆」 |
|---|---|---|
| 直属の上司に手渡し | 不要(軽く折るだけ) | 不要 |
| 郵送・退職代行経由の郵送 | 必須 | 必須 |
| 上司が不在で机上に置く | できれば軽く封をする | 任意(心配なら書いてよい) |
「上司が不在で机の上に置く」というケースは判断に迷いやすいポイントです。第三者の出入りがある場所であれば、のり付けまではしなくても、フラップを折って封筒の中身が見えない状態にしておくと安心です。
退職届の封筒に使うのりの選び方|スティックのり・液体のり・テープの違い
郵送する場合、どのタイプののりを使うかで封の仕上がりが大きく変わります。乾いたあとの粘着力を基準に選びましょう。セロハンテープは手軽に貼れる反面、時間が経つと粘着力が落ちて剥がれやすく、いったん剥がれると封字が意味をなさなくなってしまいます。
| 種類 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 液体のり | しっかり密着し、時間が経っても剥がれにくい。乾くまでやや時間がかかる | ◎ |
| スティックのり(強粘着タイプ) | 手軽に塗れて速乾。粘着力の弱い製品は避ける | 〇 |
| 両面テープ | 封筒の内側に貼れば見た目もきれい。外側に貼ると剥がれやすい | 〇 |
| セロハンテープ | 手軽だが剥がれやすく、封字を書く意味が薄れる | × |
良い例
液体のり、または粘着力の強いスティックのりを綴じ目全体に均一に塗り、乾くまでしっかり押さえてから提出・投函する。仕上がりが崩れず、受け取った側も安心して開封できます。
NG例
手元にあったセロハンテープで封筒をとめて郵送してしまう。剥がれた跡が残りやすく、開封されたと誤解されることもあるため、退職届のような重要書類には向いていません。
封字「〆」の書き方|のり付けとセットで押さえる
封をしたら、綴じ目に「〆」と書く「封字」を添えるのがマナーです。「〆」は開封されていないことを示すサインで、退職届のような重要書類では省略しない方が丁寧な印象になります。急いで書くと「×」や「メ」に近い形になりやすいため、落ち着いて一文字ずつ書くことが大切です。
良い例
綴じ目の中央に、黒のボールペンで「〆」と一文字だけ書く。大きすぎず小さすぎず、封筒のバランスに合わせて書く。
NG例
急いで書いたために「〆」が「×」のように見えてしまう。「×」は「拒否」や「バツ」を連想させる記号のため、封字としては逆の印象を与えかねません。

のりがない・貼り忘れた時の対処法
手元にのりが見当たらない、貼り忘れに気づいたという場合でも慌てる必要はありません。状況に応じて次のように対応しましょう。
- コンビニ:文具コーナーにスティックのりや両面テープが置かれていることが多い
- 100均:液体のり・スティックのり・両面テープをまとめて買える
- 手渡しの直前に気づいた場合:そもそものり付けは不要なので、そのまま提出して問題ない
郵送でのり付けを忘れたまま発送してしまった場合は、届いた相手に電話やメールで一言事情を伝えておくと、印象を損ねずに済みます。次に送るときは、新しい封筒に入れ替えてから改めてのり付けするのが望ましい対応です。総務担当者も、封のトラブル自体より気づいた時点でどう対応したかを見ているため、放置せず一報を入れる姿勢が評価につながります。

退職の目処が立ったら、次の転職活動の準備も並行して進めておくと安心です。応募書類は転職用の履歴書テンプレートを使うと、必要項目を漏れなく短時間で仕上げられます。
上司・総務はここを見ている|のり付けから伝わる印象
のり付けの有無そのものより、提出方法に合った準備ができているかを上司や総務担当者は見ています。手渡しなのに何重にもテープで固めていると、渡し方の作法を理解していないと受け取られることもあります。反対に郵送なのに封が甘く開いてしまっていると、配慮に欠けると映りやすいものです。
上司・総務はここを見ている
- のり付けの強さより、手渡しか郵送かという場面に合った準備をしているか
- 手渡しなのに厳重に封をしすぎていないか(渡し方を理解していない印象につながる)
- 郵送なのに封字がなかったり封が開いていたりしないか(配慮不足の印象につながる)
丁寧にやろうとするあまり、手渡しの退職届まで厳重にのり付けしてしまう人は少なくありません。過不足のない準備こそが、円満退職への近道になります。

退職後にハローワーク経由で転職活動を進める予定がある場合はハローワーク用の職務経歴書テンプレートを、企業からJIS規格の指定がある場合はJIS規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、書式に迷わず準備を進められます。
まとめ
- 退職届のり付けは手渡しなら不要、郵送なら必須
- のりは液体のりか強粘着のスティックのりを選び、セロハンテープは避ける
- 郵送時はのり付けとあわせて封字「〆」を綴じ目に書く
- のりがない場合はコンビニ・100均で当日でも調達できる
状況に合ったのり付けを準備できれば、あとは落ち着いて提出するだけです。
退職届の糊付けに関するよくある質問
- 退職届はのり付けしないと失礼ですか?
-
手渡しであれば、のり付けをしなくても失礼にはあたりません。むしろ、その場で中身を確認できるようフラップを軽く折るだけにしておくのがマナーです。失礼にあたるのは、郵送するのにのり付けをしないケースです。
- どのタイプののりを選べばいいですか?
-
液体のり、または粘着力の強いスティックのりがおすすめです。セロハンテープは時間が経つと剥がれやすく、封字の意味が薄れてしまうため避けましょう。
- 封をし忘れたまま提出してしまった場合はどうすればいいですか?
-
手渡しであれば問題ありません。郵送で発送済みの場合は、事情を一言伝えておくと印象を損ねずに済みます。次回以降は新しい封筒に入れ替えて、あらためてのり付けをしましょう。
- 「〆」以外の封字を書いてもいいですか?
-
「封」と書く方法もありますが、一般的には「〆」が広く使われています。どちらか一方を、綴じ目にバランスよく書けば問題ありません。

