マーケティングの職務経歴書は、施策名を並べるより成果を数字で語れているかで通過率が変わります。担当業務を羅列するだけでは、他の候補者との違いが伝わりません。この記事では、実績が地味なときの書き方や、デジタル・広告運用・CRM別の例文、採用担当者が実際にチェックしているポイントを具体的にまとめました。
マーケティングの職務経歴書の書き方と例文【結論】
結論:成果を数字で語れるかがすべて
マーケティング職の職務経歴書は、「何をやったか」ではなく「何を達成したか」を軸に組み立てます。業務内容の説明はあくまで前提であり、採用担当者が知りたいのはその施策がもたらした結果です。
基本の構成は次の4つです。この順番で書くと、初めて読む採用担当者にも実務レベルが伝わりやすくなります。
- 職務要約:これまでの経験と得意領域を3〜4行で要約する
- 担当業務:担当したチャネル・商材・予算規模を具体的に書く
- 実績:施策の前後の数字を対比させて成果を示す
- 保有スキル・ツール:使用した分析ツールや広告媒体を明記する

状況別の記載例
担当していた領域によって、見せるべき数字の種類は変わります。自分の担当領域に近い例文を参考にしてください。
デジタルマーケターの場合
良い例文
自社ECサイトの集客施策を担当。検索経由の流入強化を目的に構成を見直し、月間の自然検索流入を8ヶ月で1.6倍に増加。あわせて広告費を月10万円圧縮しながら問い合わせ件数を前年比130%に伸ばした。
NG例
自社ECサイトの集客施策を担当した。日々の運用業務を行い、チームで成果を出すことに貢献した。数字がなく、何をどれだけ改善したのかが読み手に伝わらない。
採用担当者はここを見ている
- 施策の前後で数字がどう変化したか(対比構造になっているか)
- 予算規模や担当範囲が明記されているか(裁量の大きさを判断する材料になる)

広告運用担当の場合
良い例文
月間広告予算300万円のリスティング広告・SNS広告の運用を担当。クリエイティブとターゲティングを見直し、獲得単価を35%削減しながら獲得件数を前年比1.4倍に拡大した。
NG例
リスティング広告とSNS広告の運用を担当した。予算管理や入稿作業を行った。予算規模も成果も書かれておらず、実務レベルが判断できない。
CRM・SNS運用担当の場合
良い例文
既存顧客向けメルマガとSNSアカウントの運用を担当。配信内容をセグメント別に出し分ける仕組みを導入し、メルマガ経由の売上を半年で1.3倍、SNSフォロワーを月平均800人増加させた。
採用担当者はここを見ている
CRM・SNS運用は成果が出るまで時間がかかる領域です。単月の数字だけでなく、半年〜1年単位の推移を示せているかで、腰を据えて施策に取り組めるかを判断しています。
マーケティング職の職務経歴書が「数字」で評価される理由
マーケティング職の書類選考では、他職種以上に数字が重視されます。施策の再現性を判断できる材料が、数字以外にほとんどないからです。
「頑張って取り組んだ」という説明だけでは、入社後に同じ成果を出せるかどうかを採用担当者は判断できません。数字で成果を語る発想は営業職にも共通しており、営業の職務経歴書テンプレートも実績の見せ方の参考になります。
採用担当者はここを見ている
- 担当業務の説明で終わらず、結果まで書かれているか
- 数字の根拠(施策の内容・期間・比較対象)が明確か
- チーム施策の場合、自分の役割が具体的に切り分けられているか
実績の数字が弱い・地味なときの書き方
成果が出なかった施策や、数字自体が小規模なケースもあります。そうした場合は、結果ではなく「改善のプロセス」を主役にする書き方で評価を高められます。
チーム施策で自分の成果が分かりにくい場合
チーム全体の数字ではなく、自分が担当した工程を分解して書きます。「〇〇の分析を担当し、その結果チーム全体の施策の方向性を〇〇に転換した」のように、自分の判断が結果にどうつながったかを一文添えるだけで、根拠のある実績として伝わります。
数字が伸びなかった施策の場合
成果が出なかった施策も、原因分析と次の打ち手まで書けば評価対象になります。「施策Aでは目標に届かなかったが、要因を分析し施策Bに切り替えた結果〇〇まで改善した」というBefore→Afterの対比構造を意識してください。
BtoB・中小企業で予算規模が小さい場合
予算や人員が限られる環境での成果は、絶対額ではなく変化率や工数削減効果で示すと伝わりやすくなります。異業種からマーケティング関連の業務に携わった経験がある場合は、事務の職務経歴書テンプレートのように業務範囲を1つずつ書き出す構成も参考になります。
NG例
限られた予算の中で複数の施策を並行して担当した。日々の運用に加えて改善提案も行った。「限られた予算の中で」を強調するだけで、実際の変化量が書かれていない。
保有スキル・使用ツールの書き方
マーケティング職では、担当した施策だけでなく使用してきたツールの経験も評価対象になります。ツール名の羅列で終わらせず、どの業務で何を目的に使ったかまで書くと説得力が増します。
- アクセス解析:Googleアナリティクス、Search Console など
- 広告運用:Google広告、Meta広告管理画面 など
- 顧客管理・配信:CRM/MAツール、メール配信システム など
- 資料作成・分析:スプレッドシート関数、BIツール など
社内の他部署と連携するツール経験は、人事や経営企画のような管理部門でも評価される汎用スキルです。人事の職務経歴書テンプレートのスキル欄の書き方も、部署横断のツール経験を伝える際の参考になります。

職務経歴書の基本フォーマットと構成
マーケティング職に限らず、職務経歴書には共通のフォーマットがあります。まずは全体の型を押さえたうえで、マーケティング特有の実績欄を厚くする形で仕上げてください。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 基本情報 | 氏名・作成日・連絡先 |
| 職務要約 | 経験と得意領域を3〜4行で要約 |
| 職務経歴 | 企業名・在籍期間・担当業務 |
| 実績 | 施策内容と数字の変化を対比で記載 |
| 保有スキル | 使用ツール・分析手法・語学力など |
| 自己PR | 強みと今後活かしたい経験 |
提出先がハローワーク経由の求人の場合は、指定フォーマットが求められることもあります。ハローワーク用の職務経歴書テンプレートもあわせて確認しておくと安心です。
まとめ
- 担当業務の説明で終わらせず、施策の前後の数字を対比で示す
- チーム施策は自分の役割を分解し、判断と結果のつながりを書く
- 数字が弱い場合は改善プロセスと次の打ち手まで書いて評価対象にする
- 使用ツールは名称の羅列でなく、目的とセットで記載する
数字の見せ方を整えるだけで、同じ経験でも書類選考の通過率は変わります。
マーケティングの職務経歴書に関するよくある質問
- マーケティング未経験でも数字の実績を書けますか?
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担当していた業務が広報・営業事務・イベント運営などであっても、来場者数や問い合わせ数、資料の反響など計測できた数字があれば記載できます。数字がない場合は、業務量や改善提案の内容を具体的に書くことで代替できます。
- 職務経歴書とスキルシートはどちらも提出すべきですか?
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求人票や転職エージェントから指定がある場合は両方提出します。指定がない場合でも、ツールの使用経験が多い方は職務経歴書とは別にスキルシートを添えると、実務レベルがより伝わりやすくなります。
- 実績が地味な場合、盛って書いてもいいですか?
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数字を誇張すると、面接での深掘り質問に答えられず不信感につながります。地味な実績でも、担当範囲や工夫した点を具体的に書くほうが、誇張された数字より信頼されます。
- マーケティング職の職務経歴書は何枚が目安ですか?
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A4用紙で2枚程度が目安です。経験が長い場合は直近の実績を厚く、古い経験は簡潔にまとめて全体のバランスを調整してください。

