Webディレクター・プロデューサー・プランナーの職務経歴書は、進行管理や課題解決の実績を数字で示すことが結論です。肩書が混在しやすくNDA案件も多い職種だからこそ、役割の明確化と守秘義務下での書き方が通過率を左右します。職種別の良い例文とNG例、複数職種を経験した人の書き方まで具体的に解説します。
Webディレクター・プロデューサー・プランナーの職務経歴書の書き方と例文
結論|「制作物」ではなく「進行管理・数字・役割」で書く
採用担当者がまず確認するのは、担当したサイトやサービスの名称そのものではありません。どの規模のプロジェクトを、どんな体制で、どう進めて、どんな数字を動かしたかです。「制作進行管理を担当」だけで終わらせず、予算・人数・期間・成果指標をセットで書くことが通過率を左右します。
- 予算規模(例:月間予算300万円のWebサイト運用)
- 体制(例:デザイナー2名・エンジニア3名・外部ライター2名のチーム管理)
- 成果指標(例:PV前年比130%、CVR1.8%から2.4%に改善)
基本フォーマットに迷う場合は、転職用の履歴書テンプレートを土台にすると全体構成を整えやすくなります。
【Webディレクターの場合】良い例文とNG例
Webディレクターは進行管理と品質担保の両立が問われる職種です。担当した案件の規模に加え、トラブル対応や納期調整の実績を数字で示すと説得力が増します。
良い例文
ECサイトのリニューアル案件(予算800万円・制作期間4ヶ月)でディレクションを担当。デザイナー3名、エンジニア4名の体制を管理し、要件定義から納品まで一度も納期遅延なく完遂。公開後3ヶ月でサイトのコンバージョン率は1.6%から2.3%に改善した。
NG例
複数のWebサイト制作案件でディレクション業務を担当した。「担当した」だけで規模・体制・成果が一切わからず、採用担当者はスキルレベルを判断できない。
【Webプロデューサーの場合】良い例文とNG例
Webプロデューサーは事業視点での予算折衝・投資対効果が問われます。制作物の説明より、事業成果につながった数字を優先して書くことが重要です。
良い例文
新規Webサービスの立ち上げをプロデューサーとして担当。年間予算2,000万円の予実管理を行いながら、経営層・開発・マーケティングの3部門を調整。サービス開始半年で月間売上を目標比120%まで伸長させた。
NG例
Webサービスの企画・運営全般をプロデュースした。「プロデュース」という言葉だけで具体的な予算・成果が示されておらず、事業インパクトが伝わらない。
【Webプランナーの場合】良い例文とNG例
Webプランナーは企画立案の論理性が問われます。「アイデアを出した」で終わらせず、市場調査から数値目標の設定、実施後の効果検証までの一連の流れを書くと差がつきます。
良い例文
競合5社のサイト調査とユーザーアンケートをもとに、会員登録導線を見直す企画を立案。A/Bテストで効果を検証し、会員登録率を2.1%から3.4%に改善する施策を実行した。
NG例
Webサイトの企画立案を担当した。調査方法や検証結果が書かれておらず、企画の再現性が伝わらないため、単なる思いつきの提案に見えてしまう。
採用担当者が職務経歴書のどこを見ているか
Webディレクター・プロデューサー・プランナーの選考では、成果物のクオリティよりも先に「この人にどこまで任せられるか」が見られています。書類段階で以下のポイントが伝わるかどうかが、面接に進めるかの分かれ目です。
採用担当者はここを見ている
- 案件の規模感(予算・人数・期間)が具体的に書かれているか
- 本人の役割と、チーム内での裁量範囲が明確か
- 成果を数字(PV・CVR・売上・納期遵守率など)で示せているか
- 課題に直面したときの対応力が具体的なエピソードで語られているか
「自分の仕事は数字にしにくい」と感じる場合でも、進行管理や調整業務は納期遵守率・修正回数・関係者数といった間接指標に置き換えられます。成果物の完成度ではなく、プロジェクトを動かした過程を数値化する視点を持つことが突破口になります。
職種名があいまいな人ほど注意したい役割の書き分け方
Web業界は会社によって肩書の使い方が異なり、同じ業務でも「ディレクター」「プロデューサー」「プランナー」と呼び方が変わることが珍しくありません。職務経歴書では、肩書ではなく実際に担っていた役割で書き分けることが重要です。
| 職種 | 主な役割 | アピールすべき軸 |
|---|---|---|
| Webディレクター | 進行管理・品質管理・現場調整 | 納期遵守・トラブル対応力 |
| Webプロデューサー | 予算管理・事業判断・部門間調整 | 事業成果・投資対効果 |
| Webプランナー | 企画立案・調査分析・施策設計 | 論理性・提案の再現性 |
複数の職種を兼任してきた人は、時系列で肩書を並べるのではなく、案件ごとに担っていた役割を見出しにして整理すると伝わりやすくなります。「企画立案から進行管理まで一貫して担当した」場合は、その旨を職務要約で先に明記しておくと、採用担当者が経歴を誤解せずに読み進められます。
実績を数字ゼロから整理する場合の考え方は、キャリアが浅い人向けの職務経歴書ガイドでも詳しく解説しています。

NDA・守秘義務がある案件はどう書けばいいか
Web業界はクライアント案件が多く、契約上サービス名や企業名を出せないケースが少なくありません。この場合、具体名の代わりに業界・規模感・体制で語ることで、守秘義務を守りながら説得力を持たせられます。
良い例文
大手小売業界のECサイト(月間流通額数億円規模、守秘義務のため詳細非公開)のリニューアルをディレクション。社内外10名以上のプロジェクトを半年間で完遂し、公開後のサイト離脱率を8ポイント改善した。
NG例
守秘義務があるため詳細は言えないが、大きなプロジェクトを担当した。「言えない」で終わり、規模も役割も一切伝わらない書き方は、実績そのものを疑われるリスクがある。
案件名を出せない状況はスカウト経由の転職でも起こりやすいため、あわせて確認しておくと安心です。

職務経歴書に書きたい実績・スキルの整理術
実績を数字にする際は、以下のような「置き換えの型」を持っておくと、どの案件でも数値化しやすくなります。
| 業務内容 | 数値化の例 |
|---|---|
| 進行管理 | 担当案件数、納期遵守率、修正回数の削減率 |
| 予算管理 | 予算規模、予実差異、コスト削減率 |
| 企画立案 | 施策後のCVR・PV・売上の変化率 |
| チームマネジメント | チーム人数、育成した人数、離職率の改善 |
使用ツール・スキルは、業務経験があるものと知識レベルのものを分けて書くと、実務レベルが正確に伝わります。
スキル欄の書き方例
- プロジェクト管理:Backlog、Redmine(実務3年)
- 分析ツール:Googleアナリティクス、Googleサーチコンソール(実務2年)
- デザイン・コーディング理解:Figma閲覧・簡易HTML/CSS修正が可能
汎用フォーマットで整理したい場合は、エンジニアの職務経歴書テンプレートのスキル欄の構成も参考になります。ハローワーク提出用に体裁を整えたい場合は、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートも活用してください。
手書き・PC作成のどちらで仕上げるか迷う場合は、以下の記事で結論を確認しておきましょう。

まとめ
- 実績は「制作物」ではなく進行管理・数字・役割で書く
- Webディレクター・プロデューサー・プランナーは役割ごとにアピール軸を変える
- NDA案件は具体名の代わりに業界・規模感・体制で説得力を持たせる
職種特有の書きにくさは、数字への置き換え方を知っているかどうかで大きく差がつきます。
Webディレクター・プロデューサー・プランナーの職務経歴書に関するよくある質問
- Webディレクターとプロデューサーの職務経歴書は分けて書くべきですか?
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1社で両方を兼任していた場合は分けずに、案件ごとに担っていた役割を明記する書き方で問題ありません。会社を移るたびに肩書が変わっていた場合は、職務要約で「進行管理から予算管理まで一貫して担当」など経験の幅を先に示しておくと、採用担当者が経歴を誤解せずに読み進められます。
- NDAで案件名も社名も出せない場合、実績はどう証明すればいいですか?
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業界・規模感・体制・成果の数字は、契約上問題になりにくい範囲で書けることがほとんどです。「大手小売業界のECサイト」のように業種と規模感だけでも具体性は伝わります。不安な場合は面接で口頭補足する前提で、書類は書ける範囲を最大限具体的にしておきましょう。
- 未経験に近いWebプランナーでも例文のような実績は書けますか?
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担当経験が浅い場合は、施策全体の成果ではなく自分が関わった範囲の変化を書けば問題ありません。「調査資料の作成を担当し、提案採用率が向上した」のように、関与した工程を明確にしたうえで小さな成果を積み重ねて示すことが評価につながります。

