営業系スキルチェックシートは、営業スタイル・数字での実績・工夫したプロセスの3点を押さえて書くのが正解です。新規開拓かルート営業か、法人向けか個人向けかによって見せ方は大きく変わり、数字にできる実績が少ないと感じている人ほど書き方に迷いやすい書類でもあります。この記事では、営業スタイル別の記入例とNG例、職務経歴書との違い、採用担当者が実際に見ているポイントまで紹介します。
営業系スキルチェックシートの書き方|結論と記入例
結論:営業スタイル・数字実績・工夫したプロセスの3点で書く
営業系スキルチェックシートで評価されるのは、担当していた営業スタイル(新規開拓・ルート営業・反響対応など)を明記したうえで、成果を数字で示し、その数字に至るまでにどう工夫したかまで書けているかどうかです。「頑張りました」「コミュニケーション能力があります」だけで終わる記載は、派遣会社や人材紹介会社の担当者が案件とマッチングさせる材料にならず、評価が伸びません。
記入前に整理しておく3項目
- 営業スタイル:新規開拓/ルート営業(既存深耕)/反響対応/代理店営業のどれが中心だったか
- 数字実績:達成率・新規開拓件数・担当エリアや商材規模など、証明できる数値
- 工夫したプロセス:数字を出すために具体的にどんな行動を取ったか
【新規開拓営業の場合】記入例
新規開拓営業は「何件アプローチして何件成約したか」という母数と歩留まりが伝わる書き方が基本です。
良い例文
法人向け業務システムの新規開拓を担当。1日30件の電話・訪問アプローチから月平均5件の新規契約を獲得し、前年比120%の新規売上を達成。特に、初回商談前に業界動向を1枚にまとめた資料を用意し、相手の課題に触れる導入トークを工夫したことで、初回アポからの商談化率を35%から52%に改善した。
NG例
新規開拓営業として日々多くのお客様にアプローチし、常に高い意欲を持って取り組んできました。件数や達成率が一切書かれておらず、何をどれだけ成し遂げたのか判断できない。派遣会社の担当者はこの記載だけでは案件の推薦材料にできない。
【ルート営業・既存顧客深耕の場合】記入例
ルート営業は新規獲得件数よりも、既存顧客の契約継続率やアップセル・クロスセルの実績が評価されます。
良い例文
個人向け保険商品のルート営業として既存顧客80世帯を担当。定期訪問時に家族構成やライフイベントの変化をヒアリングし、更新提案とあわせて追加加入を提案する仕組みを作った結果、既存顧客の契約継続率98%、年間アップセル金額を前年比140%に伸ばした。
NG例
既存のお客様を大切にし、丁寧な対応を心がけて信頼関係を築いてきました。「丁寧な対応」の中身と、それが継続率やアップセルにどうつながったかの数字がないため、成果として読み取れない。
採用担当者はここを見ている
- 新規開拓なら「アプローチ数→商談化率→成約率」の流れが数字で追えるか
- ルート営業なら「継続率」「アップセル・クロスセル金額」など既存顧客に対する成果があるか
法人営業/個人営業で書き分けるポイント
法人営業と個人営業では、意思決定の仕組みが異なるため、書くべき数字も変わります。
| 営業スタイル | 書くべき数字・視点 |
|---|---|
| 法人営業 | 決裁者へのアプローチ方法、提案書の作成有無、受注単価・案件規模 |
| 個人営業 | 成約件数、平均単価、リピート率、紹介による成約割合 |
| 反響対応(インバウンド) | 問い合わせからの成約率、対応スピード、クロージングまでの平均日数 |
営業系スキルチェックシートとは?職務経歴書との違い
なぜ派遣会社・人材紹介会社は営業系スキルチェックシートを求めるのか
営業系スキルチェックシートは、派遣会社や人材紹介会社の担当者が、登録者の営業経験を案件・求人の要件と正確に照合するための書類です。職務経歴書は自己PRや志望動機を含む「読ませる」書類であるのに対し、スキルチェックシートは項目ごとに経験の有無や年数を「見比べる」ための書類という違いがあります。
担当者は複数の登録者のスキルチェックシートを横並びで見て、企業側の求める要件(商材知識・営業手法・対応顧客層)に近い人を推薦します。そのため、経歴を時系列でまとめるだけでなく、案件が求める項目に対応する経験を目立たせる書き方が求められます。
職務経歴書との違い
- 目的:職務経歴書は採用担当者を「読ませて」動かす書類、スキルチェックシートは要件との一致度を「見比べる」書類
- 形式:職務経歴書は自由記述が中心、スキルチェックシートは項目ごとのチェック欄・年数記入欄が中心
- 提出先:職務経歴書は応募企業に直接提出、スキルチェックシートは派遣会社・人材紹介会社の担当者向けに提出するケースが多い
スキルチェックシートと合わせて、経歴を文章でまとめた営業の職務経歴書テンプレートも用意しておくと、案件紹介の初動が早くなります。

採用担当者はここを見ている|営業系スキルチェックシートで差がつくポイント
同じ営業経験でも、書き方ひとつで案件マッチングの優先度は変わります。担当者が実際にチェックしている観点を押さえておきましょう。
採用担当者はここを見ている
- 成果が数字(達成率・件数・金額)で語られているか
- 担当していた商材が有形か無形か、営業手法が新規か既存かが明確か
- 数字だけでなく、その数字を出すためにどう動いたかのプロセスが書かれているか
NG例
「コミュニケーション能力に自信があります」「傾聴力を活かして営業してきました」といった抽象的な自己アピールのみの記載は、担当していた商材や営業手法が分からず、案件との照合ができない。抽象的な言葉を使う場合も、必ず具体的な行動や数字とセットで書くことが必要になる。
数字にできる実績が思いつかない場合は、担当エリアの規模や取扱商材数、対応してきた顧客層の幅など、成約数以外の切り口から書き出してみると項目が埋まりやすくなります。
未経験・第二新卒が営業系スキルチェックシートを書く場合の注意点
営業未経験や第二新卒の場合、営業成績の項目をそのまま埋めることはできません。この場合は、これまでの経験の中から営業に転用できる行動を具体化して書きます。
良い例文(未経験の場合)
飲食店のホールスタッフとして、常連客のニーズを把握して季節限定メニューを提案し、追加注文率を前年比15%向上させた経験がある。営業経験はないが、相手の状況をヒアリングし、必要なものを提案するプロセスは営業活動と共通すると考えている。
- 接客・受付・テレアポなど、相手のニーズを聞き出して提案した経験を数字とセットで書く
- 研修・資格取得の実績があれば、取り組んだ期間と内容を具体的に記載する
- 「未経験だができること」を明記し、空欄のまま提出しない
第二新卒で職歴が浅い場合は、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートを土台に、担当業務を時系列で整理してからスキルチェックシートの項目に落とし込むと書きやすくなります。
項目別の書き方チェックリスト
営業系スキルチェックシートで問われやすい項目を整理しました。空欄を作らないよう、該当する項目から埋めていきます。
| 項目 | 記入のポイント |
|---|---|
| 営業手法 | 新規開拓/ルート営業/反響対応/代理店営業のどれが中心だったか |
| 対象顧客 | 法人か個人か、業界・年代などの顧客層 |
| 商材知識 | 有形商材か無形商材か、専門知識がどこまで必要な商材だったか |
| 使用ツール | Excel・CRM/SFA(Salesforceなど)・名刺管理ツールの使用経験 |
| 実績数字 | 達成率・新規開拓件数・担当エリアや商材規模・継続率 |
| 資格・語学 | 業界に関連する資格、商談で使う語学力があれば記載 |
項目を埋めたら、履歴書側の記載と矛盾がないかも確認しておきます。転職用の履歴書テンプレートを使えば、職歴欄の表記をスキルチェックシートの記載と揃えやすくなります。
採用担当者は、この一覧の空欄が多いほど案件と照合しづらいと判断します。経験が薄い項目も「未経験」「〇年未満」など状況が分かる形で埋め、空白のまま提出しないことが評価を落とさないポイントです。


まとめ
- 営業スタイル(新規開拓・ルート営業など)を明記したうえで数字実績を書く
- 数字だけでなく、その数字に至るまでの工夫したプロセスまで書く
- 未経験の場合は、接客や研修経験を営業に転用できる形で具体的に書く
営業系スキルチェックシートは、担当者が案件と照合するための資料です。数字と具体的な行動をセットで書くことで、紹介できる案件の幅が広がります。
営業系スキルチェックシートに関するよくある質問
- 営業系スキルチェックシートと職務経歴書はどちらも提出する必要がありますか?
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派遣会社や人材紹介会社によって異なりますが、両方の提出を求められるケースが多くあります。職務経歴書で経験の背景や自己PRを伝え、スキルチェックシートで項目ごとの経験値を担当者に一目で把握してもらう、という役割分担で使い分けます。
- 営業成績を具体的な数字で証明できない場合はどうすればいいですか?
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成約数や達成率が手元にない場合は、担当していたエリアの規模、取扱商材の数、対応してきた顧客層の幅など、成約数以外の切り口から実績を書き出してみてください。前職の評価シートや月次報告があれば、数字を確認する手がかりになります。
- 営業手法が複数にまたがる場合、どちらの書き方を優先すればいいですか?
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直近で一番長く担当していた営業手法を軸にしたうえで、他の手法も経験した期間と役割を補足する形でまとめます。担当者は複数の営業スタイルに対応できる人材として評価しやすくなります。

