退職願の封筒は、黒の油性またはゲルインクボールペンで、太さ0.7mm前後を選べば問題ありません。ただし封筒の表書きと裏書きは文字の大きさが違うため、同じ太さで統一していいのか迷う方も少なくないはずです。便箋とは別に整理しておきたい、封筒特有のペン選びのポイントをまとめました。
退職願の封筒はボールペンで書いていい?書き方の結論
結論:黒の油性・ゲルインクで0.7mm前後
退職願の封筒に文字を書くペンは、黒・油性またはゲルインク・太さ0.7mm前後の3条件を満たしていれば失敗しません。細すぎるペンは頼りない印象になり、太すぎると縦書きの文字がつぶれやすくなるため、0.7mm前後がもっともバランスの取れたサイズです。会社から筆記具の指定がある場合はそちらに従い、指定がなければこの基準で選べば問題ありません。
便箋の本文と封筒の文字を、必ずしも同じペンで書く必要はありません。ただし色とインクの種類(黒・油性またはゲル)だけは統一しておくと、書類全体の印象にばらつきが出ません。
封筒の書き方見本(表書き・裏書き)
封筒の表と裏では、書く内容も文字の大きさも異なります。まずは正しい書き方と、やってしまいがちな間違いを見比べてみてください。
良い例文(封筒表面)
封筒の中央、やや上寄りの位置に、縦書きで大きめの文字で「退職願」とだけ記載します。表書きは1文字あたり1〜1.5cm程度を目安にすると、遠目からでも読みやすい大きさになります。宛名や日付は封筒の表には書きません。
良い例文(封筒裏面)
裏面の左下に、行頭を少しずらして所属部署とフルネームを縦書きで記載します。裏面は表書きよりやや小さめの文字でまとめると、全体のバランスが整います。「〇〇部〇〇課 山田 太郎」のように、部署名からフルネームまでを1行に収めるのが一般的です。
NG例
表書きの文字が小さすぎて目立たない、裏面の氏名を封筒の中央に大きく書いてしまう、表書きと裏書きで文字の太さや筆圧がバラバラで印象が揃わない、といった書き方は避けてください。表と裏で文字の大きさに差をつけつつ、ペンの太さと筆圧は統一するのが仕上がりをきれいに見せるコツです。
総務・上司はここを見ている
- 表書きと裏書きの文字がにじまず、最後まで読みやすいか
- 黒インクで統一され、雑な印象を与えていないか
- 修正液や二重線で誤魔化さず、書き損じは新しい封筒で書き直しているか
封筒のサイズや便箋との対応関係、郵送する場合のマナーまで詳しく確認したい場合は、次の記事も参考にしてください。

表書きと裏書きでペンの太さは変える?相性の見極め方
表書きと裏書きは文字の大きさが違うため、太さの違うペンに持ち替えたくなるかもしれません。しかし結論としては、0.7mm前後のペン1本で表裏どちらも書くのが基本です。持ち替えによる筆圧や色味のブレを避けられるうえ、準備するペンも1本で済みます。
| ペンの太さ | 表書き(大きい文字) | 裏書き(小さい文字) |
|---|---|---|
| 0.3〜0.5mm | 細くかすれて見える | 読みやすいが頼りない印象 |
| 0.7mm前後 | ちょうどよい太さ | やや太めだが問題なし |
| 1.0mm以上 | 文字がつぶれやすい | 枠内に収まりにくい |
封筒の紙質によって、インクのにじみやすさも変わります。表面が加工されていない薄手の封筒は、水性インクや筆圧の強い書き方だと裏抜けしやすいので注意してください。
- 厚手・二重封筒:多少インクが多めでもにじみにくく、油性・ゲルどちらでも安心
- 薄手の一重封筒:速乾性の高いゲルインクを選び、書いた直後に紙同士が触れないよう注意する
- コンビニ・100円ショップの封筒:紙質にばらつきがあるため、事前に端で試し書きしておくと安心
退職願の封筒に使ってはいけないNGペン
ボールペン以外にも、退職願の封筒に使うと問題になりやすい筆記具があります。手元にあるペンでそのまま書き始める前に確認しておきましょう。
NG例
- フリクション(消えるボールペン):摩擦熱で文字が消えるため、後から改ざんされたと誤解されるおそれがある
- 鉛筆・シャープペンシル:消せる筆記具のため、正式な書類の封筒には使えない
- 赤ペン・カラーペン:訂正や警告を連想させ、封筒の文字として不自然な印象になる
- 極太のマーカーペン:文字がつぶれて読みにくくなり、裏抜けしやすい
フリクションは見た目が普通のボールペンとほとんど変わらず、知らずに使ってしまう人も少なくありません。軸に「消せる」旨の表示がないかを確認し、迷ったら新しいペンに買い替えるほうが安全です。ペンの色・太さ・インクの種類をあらためて比較検討したい場合は、次の記事も参考にしてください。

便箋と封筒を書く順番、書き損じたときの対処
退職願を書くときは、先に便箋の本文を仕上げてから、同じ色・インクのペンで封筒を書く順番がおすすめです。本文を書き終えた時点で「本当にこの書き方でいいか」を見直せるうえ、封筒の表書きと便箋の内容がちぐはぐになるのを防げます。
- 便箋の本文を下書きなしで一気に書き上げる
- 誤字脱字がないか声に出して読み返す
- 本文と同じ色・インクのペンで封筒の表書き・裏書きを書く
- 三つ折りにした便箋を封筒に入れ、向きを確認する
封筒に書き損じたときは、修正液や修正テープでの訂正はおすすめできません。退職願は正式な書類のため、書き損じた場合は新しい封筒に最初から書き直すのが基本です。あらかじめ封筒を2〜3枚多めに用意しておくと、急いでいるときでも落ち着いて対処できます。
総務・上司はここを見ている
- 封筒の表書きと便箋の内容(依頼文の文末表現)が一致しているか
- 修正の跡がなく、封筒全体が清書された状態になっているか
退職願と退職届で封筒に使うペンは違う?
結論として、退職願と退職届で封筒に使うペンの条件そのものは同じです。黒の油性またはゲルインクで、太さ0.7mm前後という基準に変わりはありません。違うのは、それぞれの書類が持つ性質です。
| 項目 | 退職願 | 退職届 |
|---|---|---|
| 書類の性質 | 退職の申し出(依頼) | 退職の通知(宣言) |
| 封筒のペンの条件 | 黒・油性orゲル・0.7mm前後 | 黒・油性orゲル・0.7mm前後 |
| 書き損じへの注意度 | 承諾前のため特に丁寧さが求められる | すでに決定事項として扱われる |
退職願は撤回の余地を残した書類であるぶん、封筒の乱れが「本気度」を疑われる材料になりやすい点に注意してください。退職届と退職願そのものの違いをあらためて確認したい場合は、以下の記事も参考になります。
退職後の転職活動に向けて
退職願の封筒が仕上がったら、提出と並行して次の転職活動の準備を進めておくと、退職後の空白期間を短くできます。応募先や雇用形態に合わせて、履歴書のテンプレートを活用してください。
正社員として転職する場合は転職用の履歴書テンプレートが使えます。次の応募先がまだ決まっていない段階では、志望動機なしの履歴書テンプレートで先に骨組みだけ作っておく方法もあります。
アルバイトへの切り替えを考えている場合はアルバイト用の履歴書テンプレートを、提出先の形式に迷ったときは厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを選べば安心です。
退職願そのものの書き方や例文をあらためて確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

まとめ
- 退職願の封筒は黒の油性・ゲルインクボールペンで太さ0.7mm前後が正解
- 表書きと裏書きは文字の大きさを変えつつ、ペンの太さと筆圧は統一する
- フリクション・鉛筆・カラーペンは避け、書き損じたら新しい封筒に書き直す
ペン選びに迷ったときは、黒の油性またはゲルインクで0.7mm前後の1本を基準にすれば、表書きも裏書きも安心して仕上げられます。
退職願の封筒とボールペンに関するよくある質問
- 退職願の封筒は万年筆で書いてもいいですか?
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黒インクの万年筆であれば問題ありません。ボールペンと同様にフォーマルな印象で使えますが、紙質によってはにじみやすいため、事前に封筒の端で試し書きをしておくと安心です。
- 表書きと裏書きで違う太さのペンを使ってもいいですか?
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使い分けても問題はありませんが、0.7mm前後のペン1本で統一するほうが筆圧や色味のブレを防げます。持ち替えによって印象がちぐはぐになるより、1本で仕上げるほうが失敗しにくい方法です。
- 封筒の紙が薄くてにじみが心配な場合はどうすればいいですか?
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速乾性の高いゲルインクのボールペンを選び、書いた直後に紙同士が触れないよう注意してください。心配な場合は、厚手・二重タイプの封筒に変更するのもひとつの方法です。
- 便箋と封筒は必ず同じペンで書く必要がありますか?
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同じペンでなくても問題ありません。ただし色(黒)とインクの種類(油性またはゲル)だけは統一しておくと、便箋と封筒の印象に差が出ず、書類全体がまとまって見えます。

