退職願は定型文のため、本文は数行程度で文字が少なくて正解です。手紙のように近況や気持ちを書き添える書類ではないため、文字数を無理に増やす必要はありません。この記事では、少ない文字数でもバランスよく見える手書き・パソコン別の書き方と、文字に自信がない人でも失敗しないコツを解説します。
退職願の文字が少ないのは普通|結論とバランスよく書くコツ
結論:退職願は定型文だから文字数は少なくて正解
退職願は「一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます」という一文が本文のほぼすべてです。本文が数行しかなくても正しい書き方であり、行数の少なさを気にする必要はありません。むしろ退職理由や心情を書き足すと、伺いを立てるという書類の性質から外れてしまいます。
【手書き】文字を大きく・行間を広くしてバランスを取る書き方
手書きで用紙に対して文字が少なく見えるときは、文字数を増やすのではなく文字そのものを大きく、行間を広く取ることで解決します。便箋の上下左右に均等な余白を残しながら一文字ずつ書けば、少ない行数でも整った印象になります。
良い例文
退職願
私事
この度、一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。
令和〇年〇月〇日
〇〇部〇〇課 山田太郎
株式会社〇〇 代表取締役〇〇〇〇殿
行間を広めに取り、便箋の中央あたりに収まるように配置しています。文字は普段よりひと回り大きく書くと、少ない行数でも空白が気になりません。
NG例
用紙の上部に文字を詰め込み、下半分をまるごと空白にしてしまう書き方はバランスが悪く見える典型例です。文字を小さくして行間も詰めた結果、用紙の下側だけが不自然に余ってしまいます。
【パソコン】フォントサイズと行間でバランスを整える設定
パソコンで作成する場合も考え方は同じです。文字数を増やすのではなく、フォントサイズと行間の設定で余白を調整します。
| 設定項目 | 目安 |
|---|---|
| フォントサイズ | 14〜16pt程度(見出しの「退職願」はひと回り大きく) |
| 行間 | 2.0前後(余白を持たせる) |
| 上下の余白 | 用紙の上下それぞれ1/4程度を空ける |
| フォント種類 | 明朝体系(角ゴシックはカジュアルに見えやすい) |
退職願に最低限書くべき文字・項目一覧
退職願に必要な項目は決まっており、これ以上文字を増やす必要はありません。次の5項目が揃っていれば、文字数が少なくても書類として成立します。
| 項目 | 記載例 |
|---|---|
| 表題 | 退職願 |
| 起筆 | 私事(または「私儀」) |
| 本文 | この度、一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます |
| 日付 | 提出日(令和〇年〇月〇日) |
| 署名・宛名 | 所属・氏名/会社名・代表者名 |
人事・総務担当者はここを見ている
- 文字数の多さではなく、5項目が過不足なく揃っているか
- 文末が「お願い申し上げます」など伺いを立てる表現になっているか
- 用紙全体に対して文字の配置が偏っていないか
退職後にすぐ次の転職活動を始める方は、転職用の履歴書テンプレートも並行して用意しておくと、退職と応募のスケジュールが重なっても慌てずに済みます。

文字数を増やそうとして失敗する人の共通パターン
本文の短さを気にするあまり、余計な一文を書き足してしまう人は少なくありません。しかし退職願はお願いを伝える書類であり、説明を増やすほど本来の趣旨から離れてしまいます。
NG例
私事、一身上の都合により、令和〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。長らくお世話になり、様々な経験をさせていただきましたこと、心より感謝申し上げます。至らぬ点も多々あったかと存じますが……
感謝の言葉や振り返りは退職願ではなく口頭や挨拶状で伝える内容です。書類に書き足すと本文が間延びし、かえって要点がぼやけてしまいます。
文字数を気にして書き足したくなった場合は、次のいずれかに当てはまっていないか確認してください。
- 退職理由の詳しい事情を説明しようとしていないか
- お礼や振り返りの言葉を書き加えようとしていないか
- 引き継ぎの相談内容まで書類に盛り込もうとしていないか
手書きの文字に自信がない人が今日からできる対処法
退職願の文字数が少ない分、一文字ごとの印象が目立ちやすくなります。字の上手さそのものより、次のような下準備で見た目は大きく変わります。
- 便箋の下に罫線入りの下敷きを敷き、行の高さと間隔をそろえる
- 本番の前に鉛筆で薄く下書きをし、位置を確認してからペンでなぞる
- 一文字ずつ止めを意識してゆっくり書き、続け字で流さない
- 書き終えたら一度離れた位置から全体のバランスを見直す
採用担当者はここを見ている
人事・総務担当者が退職願の文字で確認しているのは、書道のような上手さではなく丁寧に書かれているかどうかです。多少字が硬くても、行が揃い余白のバランスが取れていれば、悪い印象にはつながりません。
体裁のバランスに自信が持てない場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートのような公的な様式を一度見ておくと、余白の取り方や文字の大きさの参考になります。

状況別の文字量とレイアウト例|縦書き・横書き
縦書き・横書きのどちらで作成しても文字数の考え方は変わりませんが、行の向きによって余白の取り方は少し異なります。
良い例文(縦書きの場合)
縦書きは右から左に行を進め、本文を用紙の中央よりやや右寄りにまとめます。日付と署名は左側の行に余白を残して配置すると、全体のバランスが取れます。
良い例文(横書きの場合)
横書きは上から本文、日付、署名の順に並べ、各行の間隔を均等に空けます。用紙の上下中央あたりに文字のかたまりが収まるように調整すると、文字数が少なくても間延びして見えません。
アルバイトや契約社員として次の職場に応募する予定がある方は、アルバイト用の履歴書テンプレートもあわせて準備しておくと、退職と応募のタイミングが重なっても慌てずに済みます。

退職願の文字に関する注意点|誤字脱字の訂正・修正液NG
文字数が少ない書類だからこそ、一箇所の誤字が目立ちやすくなります。書き間違えた場合の対応も確認しておいてください。
- 修正液・修正テープでの訂正は避け、便箋を新しく書き直す
- 二重線と訂正印での修正も正式な書類にはふさわしくない
- 予備の便箋を1〜2枚多めに用意しておくと、書き直しになっても慌てない
まとめ
- 退職願は定型文のため、文字数が少なくて正解
- 手書きは文字を大きく行間を広く、パソコンはフォントサイズと行間で調整する
- 文字数を気にして退職理由や感謝の言葉を書き足さない
- 誤字は修正液や二重線ではなく書き直しで対応する
文字数ではなく余白のバランスを整えることを意識すれば、少ない行数でも整った退職願に仕上がります。
退職願の文字に関するよくある質問
- 退職願の本文は何文字くらい書けばいいですか?
-
「一身上の都合により〇月〇日をもって退職いたしたく、お願い申し上げます」という一文が基本で、100字に満たない場合がほとんどです。文字数を増やす必要はなく、この定型文で十分です。
- 文字が少なくて用紙が余ってしまう場合はどうすればいいですか?
-
文字数を増やすのではなく、文字を大きくする、行間を広く取る、余白を均等に空けることでバランスを整えます。用紙の中央あたりに文字がまとまるよう配置すれば、少ない文字数でも整った印象になります。
- 手書きの文字に自信がない場合、パソコンで作成しても大丈夫ですか?
-
パソコンで作成しても失礼にはあたりません。氏名欄だけ本人確認の意味を込めて手書きにし、押印すれば十分です。会社に指定の様式がある場合はそちらに従ってください。
- 退職願の文字を間違えてしまった場合、修正液や二重線で直してもいいですか?
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退職願は正式な書類のため、修正液や二重線での訂正は避け、便箋を新しく書き直すのが基本です。予備の便箋を多めに用意しておくと安心です。

