履歴書の年号は指定がなければ西暦でも和暦でもよく、どちらが多いかは業界で分かれます。採用の評価は暦の種類ではなく、生年月日・学歴・職歴・資格まで同じ表記でそろえているかで決まります。厚生労働省の履歴書様式にも指定はありません。迷ったときは求人票と採用ページを確認し、指定がなければ応募先の慣習に合わせて一つに決めてください。

結論|履歴書は西暦・和暦どちらが多い?
結論:多い暦は業界で分かれ、優劣はない
履歴書の年号は、西暦と和暦のどちらが多くても、指定がなければどちらを選んでも評価は変わりません。全国の提出件数を集計した公的な統計はなく、「世の中の多数派」を一つに決める数字はありません。現場で見かける偏りは、応募先の業界と書類の慣習です。
IT・外資・グローバル企業では西暦が多く、官公庁・自治体・公務員試験では和暦が多い、というのが実務の傾向です。医療・福祉・介護も和暦が残りやすく、伝統的な日系企業では和暦のまま運用している採用もあります。選ぶ基準は「世間の多数」ではなく、目の前の応募先です。
業界別に見る、多い暦の傾向
| 応募先の傾向 | 多い暦 | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| IT・Web・外資・グローバル企業 | 西暦 | 海外拠点や英語書類と年号を揃えやすい |
| 民間企業(指定なし) | 西暦が多い | 求人票に指定がなければ西暦でそろえてよい |
| 伝統的な日系企業 | 和暦が残る | 記入例や採用ページの年号に合わせる |
| 官公庁・自治体・公務員 | 和暦 | 案内・願書が和暦なら従う |
| 医療・福祉・介護 | 和暦が多い | 免許・資格の原本が和暦でも、履歴書側は選んだ暦に統一する |
件数の統計ではなく、採用現場でよく見る傾向です。指定があれば表より指定を優先します。
採用担当者はここを見ている
- 暦の種類そのものより、生年月日と学歴・職歴の年が食い違っていないか
- 「西暦のほうが新しい」「和暦のほうが礼儀正しい」といった印象操作は、選考ではほぼ見ない
- 時系列が一度で追える書類か。混在していると、確認不足に見える
厚生労働省の様式にも、西暦・和暦の指定はない
厚生労働省の履歴書テンプレートの様式例は、年号を西暦か和暦かに固定していません。空欄は「年 月 日」で、どちらで埋めても様式としては成立します。ハローワークの応募書類ガイドも「和暦か西暦かに統一する」と書いており、一方を必須とはしていません。
市販のJIS履歴書やJIS規格の履歴書テンプレートには、西暦・和暦のチェック欄があることがあります。チェックした側と本文の年号が食い違うと、最初の印象で「欄を読み飛ばした」と見えます。用紙を選んだ時点で、使う暦を一つ決めてから書き始めてください。
指定なしのとき、どちらを選ぶか
判断は「指定 → 業界 → 書類の統一」の順
指定がない履歴書で西暦と和暦のどちらを選ぶかは、好みより先に確認順を固定します。求人票・採用ページ・エントリー画面の指定が最優先で、その次に業界の慣習、最後にすでに作った書類とのそろえ方を見ます。
| 確認順 | 見る場所 | 選ぶ暦 |
|---|---|---|
| 1 | 求人票・採用ページ・応募フォームに「西暦で統一」「和暦で記入」とある | 書いてあるほうに従う |
| 2 | 公務員・自治体の願書、病院の指定用紙 | 案内の年号に合わせる(和暦が多い) |
| 3 | IT・外資・グローバル企業で指定なし | 西暦 |
| 4 | 民間企業で指定なし | 西暦でそろえてよい |
| 5 | 職務経歴書やエントリーシートを先に作っている | 先に決めた暦に合わせる |
| 6 | 上のどれにも当てはまらず、変換でミスしそう | 自分が一覧で誤りに気づけるほう |
民間企業への転職なら、転職用の履歴書テンプレートに入力する時点で暦を一つ決めておくと、応募社数を増やしても表記が割れません。新卒で大学指定の用紙がある場合は、記入例の暦に合わせます。指定用紙がなければ新卒用の履歴書テンプレートを使い、書き始める前に西暦か和暦かを決めてください。
業界が違う会社へ並行応募するとき
IT企業と自治体、民間と病院のように、慣習が違う相手へ同時に出すときは、会社ごとに暦を変えてよいです。守るのは一枚の中と、その会社へ出す書類一式です。履歴書だけ西暦、同じ会社の職務経歴書だけ和暦、という割れ方は避けます。
良い書き方(選び方)
Web企業A社は西暦で統一する。市役所Bの願書は和暦の記入例どおりにする。資格の登録証が「平成30年」でも、A社の履歴書には「2018年」と変換して書く。
NG例
「西暦のほうが若い印象」と思い、生年月日だけ2026年表記にする。学歴は卒業アルバムの和暦を写し、資格欄は免許の「平成」をそのまま貼る。一枚の中で3種類の年号が混ざる選び方です。
混在が落ちる理由(採用担当者視点)
西暦か和暦かを外したこと自体で不合格になるケースは、通常はありません。書類選考で引っかかるのは、暦の混在です。生年月日が和暦なのに学歴が西暦、職歴の途中だけ元号が変わる、という状態は、担当者が時系列を頭の中で変換し直す必要があります。
採用側が見ているのは「多数派に乗っているか」ではなく、経歴の順番を一度で追えるかです。混在は誤字と同じ種類のノイズで、「確認不足」「指示の読み落とし」と短絡されやすい。暦の種類を気にするより、一枚を通して同じ表記かを先に直してください。
- 生年月日、学歴、職歴、免許・資格、履歴書の日付欄を同じ暦にする
- 同じ会社へ出す職務経歴書・エントリーシートも、履歴書と同じ暦にする
- 資格証や卒業証明書の原本が和暦でも、履歴書側は選んだ暦に変換する
- 用紙に西暦・和暦のチェック欄があるときは、本文とそのチェックを一致させる
良い例文
令和8年4月1日現在/生年月日:平成12年4月2日生(満25歳)/学歴:平成31年3月 ○○高等学校卒業、令和5年3月 ○○大学○○学部卒業/職歴:令和5年4月 株式会社○○入社
NG例
2026年4月1日現在/生年月日:平成12年4月2日生/学歴:2019年3月 ○○高等学校卒業/資格:H30年 普通自動車第一種免許取得。西暦・和暦・略称が1枚に混在しています。
採用担当者はここを見ている
- 入学・卒業・入社・退職の間隔が、変換なしで読めるか
- 空白期間の有無を、暦の切り替えで誤認していないか
- 日付欄の提出日だけ西暦、本文だけ和暦、といった小さな割れがないか
提出日の書き方と、日付欄を本文の暦へそろえる手順は、日付の記事で整理しています。

元年・改元・略称の注意
暦を決めたあとに崩れやすいのが、改元の年と略称です。ここは「どちらが多いか」とは別の、落ち方です。西暦を選んだ人は変換表を見れば足り、和暦を選んだ人は元年の表記だけ先に固定してください。
元年は「元年」。令和1年は使わない
和暦では、最初の年は「元年」と書きます。「令和1年」「平成1年」は使いません。2019年5月1日以降はその年を令和元年、2019年1月から4月は平成31年です。1989年1月1日から7日は昭和64年、1月8日以降は平成元年です。
| 西暦の期間 | 和暦 | 履歴書での書き方 |
|---|---|---|
| 2019年1月〜4月 | 平成31年 | 平成31年3月(卒業など) |
| 2019年5月〜12月 | 令和元年 | 令和元年5月(入社など)。令和1年は使わない |
| 1989年1月1日〜7日 | 昭和64年 | 昭和64年1月 |
| 1989年1月8日以降 | 平成元年 | 平成元年4月。平成1年は使わない |
H・R・Sの略称は使わない
平成をH、令和をR、昭和をSと略す書き方は、社内メモでは見かけても履歴書では使いません。西暦を2桁だけにする「26年」も、平成26年と2026年の区別がつかないので避けます。元号は「令和」「平成」「昭和」と書き、西暦は4桁です。
良い例文
和暦で統一する場合:令和元年5月 株式会社○○入社。西暦で統一する場合:2019年5月 株式会社○○入社。
NG例
R1年5月入社、H31.3卒業、26年4月現在。略称と2桁西暦が混ざり、年の特定ができない書き方です。
西暦での揃え方と変換早見表は、暦を決めたあとに確認してください。「どちらが多いか」「指定なしでどちらを選ぶか」の判断が済んでから開く内容です。

まとめ
- 指定がなければ西暦でも和暦でもよく、厚生労働省の様式にも指定はない
- 多い暦は業界次第。IT・外資・民間は西暦、官公庁・医療福祉は和暦が多い傾向
- 評価が分かれるのは暦の種類ではなく、一枚と提出書類一式の統一
- 判断順は指定 → 業界の慣習 → すでに作った書類とのそろえ方
- 和暦なら元年は元年。H・R・Sの略称と令和1年は使わない
応募先の指定と業界の慣習で一つ決め、生年月日以降を同じ暦でそろえれば、年号選びで迷う必要はありません。
よくある質問
- 履歴書は西暦と和暦のどちらが多いですか?
-
全国件数の公的統計はありません。実務の傾向としては、IT・外資・民間は西暦、官公庁・自治体・医療福祉は和暦が多いです。指定がなければどちらでもよく、一枚の中で統一することが条件です。
- 指定がないときは、西暦と和暦のどちらを選べばよいですか?
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求人票と採用ページに指定が無いことを確認したうえで、応募先の業界に合わせます。IT・外資・指定なしの民間は西暦、公務員や医療福祉は和暦、が目安です。すでに職務経歴書を作っているなら、そちらの暦に揃えます。
- 西暦と和暦が混ざっていると不採用になりますか?
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暦の種類を外したこと自体で不合格になることは、通常ありません。混在は時系列が追いづらく、確認不足に見えます。生年月日、学歴、職歴、資格、日付欄を同じ暦に直してから提出してください。
- 令和元年と令和1年のどちらで書けばよいですか?
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和暦では令和元年と書きます。令和1年は使いません。2019年1月から4月は平成31年、5月以降はその年を令和元年です。
- 履歴書と職務経歴書で、西暦と和暦を変えてもよいですか?
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同じ会社へ出す書類は、暦を揃えます。別の会社へ出す分は、その会社の指定や業界に合わせて変えて構いません。割れるのは「一社分のセット」ではなく「一枚の中」です。

