履歴書の自己PRは、手書きなら書き出しと段落の頭を一文字空けるのが基本です。パソコン作成ならどちらでも構いませんが、Web応募フォームでは空けずに改行で区切るほうが表示が崩れません。この記事では、作成方法別の字下げのやり方と記載例、採用担当者が実際に見ている統一感のポイント、空け忘れたときに書き直すべきかの判断基準まで紹介します。
履歴書の自己PRは一文字空ける?作成方法別の結論
結論:手書きは空ける、パソコンは揃える、Webフォームは空けない
自己PRの一文字空けは、履歴書をどの方法で作るかによって正解が変わります。迷ったら、まず自分の作成方法を下の表に当てはめてください。
| 作成方法 | 一文字空ける? | 理由 |
|---|---|---|
| 手書き | 空ける(基本) | 作文と同じく段落の始まりがひと目でわかる |
| パソコン(Word・Excel) | どちらでも可 | 空けるなら全段落・全欄で揃えることが条件 |
| Web応募フォーム・アプリ | 空けない | 先頭の空白が消えたり、表示がずれたりする場合がある |
どの方法でも共通するのは、「空ける・空けない」を履歴書全体で統一することです。自己PRだけ字下げして志望動機は詰めて書く、といった混在のほうが、字下げをしないことよりも目立ちます。
一文字空けた自己PRの記載例
手書きの履歴書で、書き出しと段落の頭を一文字空けた例です。段落は2つに分け、どちらの頭も1マス分だけ空けています。
良い書き方(手書き・段落2つ)
私の強みは、相手が動きやすいように段取りを組む力です。前職の飲食店では新人教育を担当し、作業手順を写真付きのマニュアルにまとめました。その結果、新人がひとりで店に立てるまでの期間を約1か月から2週間に短縮できました。
貴社の営業事務でも、営業担当者が使いやすい資料づくりと段取りで、チーム全体の業務を支えたいと考えています。
※各段落の頭に全角1文字分の空白を入れています
NG例(字下げの有無が混在)
私の強みは、相手が動きやすいように段取りを組む力です。
前職の飲食店では新人教育を担当しました。
作業手順を写真付きのマニュアルにまとめました。
1段落目は空けず、2段落目だけ空けているうえ、1文ごとに改行しているため文章が途切れて見えます。字下げのルールが揃っていないと、内容より先に「雑な書類」という印象が残ります。
段落を変えたときも一文字空ける
一文字空けるのは書き出しの1行目だけではありません。改行して新しい段落を始めるたびに、同じように1文字分空けます。
- 空ける:自己PRの書き出し、改行して新しい段落を始めたとき
- 空けない:文の途中で行の端に達して次の行へ折り返したとき
- 空けない:「・」や「【】」で始める箇条書き・見出しの行
手書きでは、欄の右端まで書いて次の行に移るだけの「折り返し」と、意図して段落を変える「改行」を区別してください。折り返しの行頭まで空けてしまうと、段落がいくつもあるように見えてしまいます。
自己PRの書き出しを一文字空けるのが基本とされる理由
日本語の文章は段落の頭を1字下げるのが原則
段落の書き出しを1字下げるのは、小学校の作文で習う原稿用紙の使い方と同じ、日本語の文章の基本ルールです。国の文書の書き方を示した文化審議会の「公用文作成の考え方」(2022年1月建議)でも、文の書き出しや改行したときには原則として1字下げると定められています。
同じ資料では、電子メールやSNSはこの限りではないこと、ウェブの解説記事などでは1字下げの代わりに段落の間を広く空ける工夫をしてもよいことも示されています。履歴書の作成方法によって正解が変わるのは、このためです。
ルールの位置づけ
- 紙に書く文章(手書きの履歴書):段落の頭を1字下げるのが原則
- 画面で読む文章(Webフォーム・メール):1字下げにこだわらず、改行や空行で区切ってよい
- 履歴書の書式(厚生労働省様式・JIS様式など)に字下げの決まりはない
採用担当者が見ているのは字下げより統一感
正直なところ、自己PRの頭を1文字空けていないことだけを理由に不合格にする採用担当者は、まずいません。字下げは「知っていれば丁寧に見える」程度の要素です。ただし、ルールが揃っていない書類は別で、細部の確認ができない人という見方につながります。
採用担当者はここを見ている
- 欄どうしの統一:自己PR・志望動機・本人希望欄で、字下げや改行のルールが揃っているか
- 段落の区切り:字下げや改行の位置が、話の切れ目と合っているか
- 1行目の中身:書き出しで強みが言い切られているか。字下げの有無より、ここで読み進めるかが決まる
【作成方法別】自己PRを一文字空けるやり方
手書きの場合:1文字分の幅を目で揃える
履歴書の自己PR欄は罫線だけでマス目がないため、「1文字分」は自分で決めることになります。自分の書く文字1つ分の幅を空け、すべての段落で同じ幅に揃えてください。
- 下書きの段階で、どこで段落を変えるかを決めておく(2〜3段落が目安)
- 欄の左端に、鉛筆で薄く1文字分の印をつける
- ボールペンで清書し、インクが乾いてから印を消しゴムで消す
市販の用紙やダウンロードした用紙で書く場合も、やり方は同じです。厚生労働省の様式に沿った履歴書テンプレートのように自己PR欄が広い用紙なら、段落を2〜3つに分けても窮屈になりません。
パソコン(Word・Excel)の場合:全角スペース1つかインデント
パソコンで作る履歴書は、一文字空けても空けなくてもマナー違反にはなりません。空けると決めたら、次の方法で全段落を揃えます。
| ソフト | 字下げの方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| Word | 段落の設定で「最初の行」を「字下げ・1字」にする、または全角スペースを1つ入れる | 全角スペースは、文字を書き足すと位置がずれやすい |
| Excel | 段落の頭に全角スペースを1つ入れる。セル内の改行はAlt+Enter(Windows) | セル幅を変えると折り返し位置が変わるため、印刷プレビューで確認する |
転職用の履歴書テンプレートを使ってパソコンで作る場合は、書き終えたあとにPDFへ変換し、字下げや改行の位置が崩れていないかを画面で確かめてから提出してください。
Web応募フォーム・アプリの場合:空けずに改行で区切る
求人サイトの応募フォームや履歴書アプリでは、先頭に入れた空白が保存時に消えたり、企業側の画面で位置がずれたりする場合があります。字下げは入れず、次のように区切るほうが読みやすく仕上がります。
- 段落の変わり目で改行し、必要なら1行空ける
- 改行が反映されないフォームでは、「【強み】」「【活かし方】」のように見出しをつけて区切る
- スマホで入力したら、送信前にプレビュー画面で崩れがないか確認する
自己PRの一文字空けでよくあるNG例
字下げそのものより、空け方の失敗で読みにくくなる例のほうが多く見られます。提出前に、次の4つに当てはまっていないかを確認してください。
短い段落ごとに字下げして細切れに見える
1〜2文ごとに改行して毎回一文字空けると、字下げされた行が縦に並び、文章が細切れに見えます。字下げが不自然に感じるときは、字下げではなく段落の分け方に原因があります。
NG例(1文ごとに改行・字下げ)
私の強みは継続力です。
大学の4年間、毎朝30分の英語学習を続けました。
その結果、TOEICのスコアが200点上がりました。
貴社でもこの継続力を活かしたいです。
4文に対して字下げが4回あり、段落の意味がなくなっています。
良い書き方(2段落にまとめる)
私の強みは継続力です。大学の4年間、毎朝30分の英語学習を続け、TOEICのスコアを200点上げました。
貴社でも、成果が出るまで時間のかかる業務に粘り強く取り組み、この継続力を活かしたいと考えています。
自己PRと志望動機で字下げがバラバラ
自己PRは一文字空けたのに、志望動機や本人希望欄は詰めて書いている、という混在はよくある失敗です。採用担当者は履歴書を1枚の書類として見るため、欄ごとにルールが違うと、そのちぐはぐさが目に入ります。文章を書く欄はすべて同じルールにそろえてください。
箇条書きや【】見出しの行まで空けている
「・」で始まる箇条書きや「【強み】」のような見出しの行は、段落ではないため字下げは不要です。空けてしまうと、行頭の位置が揃わず見づらくなります。箇条書きを使う場合は、行頭の記号の位置をそろえることを優先します。
半角スペースや2文字分で空けている
- 半角スペース:幅が全角の半分しかなく、空けたつもりでも字下げに見えない
- 全角スペース2つ以上:空きすぎて、書き忘れや誤入力に見える
- 手書きで幅が段落ごとに違う:1段落目は1文字分、2段落目は2文字分のように揃っていない
自己PRを一文字空け忘れたときの対処法
提出前に気づいた場合:書き直すかは「揃っているか」で判断
手書きの履歴書を最後まで書いてから字下げ忘れに気づくと、書き直すべきか迷うところです。判断の基準は、字下げの有無ではなく「履歴書全体でルールが揃っているか」です。
| 状態 | 対応 |
|---|---|
| 自己PR・志望動機ともに、どの段落も空けていない | そのまま提出してよい |
| 空けた段落と空けていない段落が混在している | 書き直す |
| 自己PRだけ空けて、志望動機は空けていない | 書き直す(新しい用紙で全欄を揃える) |
書き直すときは、修正液や修正テープ、二重線は使わず新しい用紙に書くのが原則です。アルバイト用の履歴書テンプレートなどをあらかじめ2枚印刷しておくと、書き損じてもすぐに書き直せます。
提出後に気づいた場合:連絡は不要
字下げ忘れは誤字や経歴の記載ミスとは違い、内容に誤りがあるわけではありません。提出後に気づいても、企業へお詫びの連絡を入れる必要はありません。次に別の企業へ出す履歴書から揃えれば十分です。

字下げより差がつく自己PRの書き出しのコツ
一文字空けるかどうかで悩む時間があるなら、その1文字の後ろに何を書くかに時間を使ったほうが、書類の通過率には効きます。採用担当者が読み進めるかどうかは、書き出しの1行で決まることが多いためです。
1行目で強みを言い切る
良い書き出し
私の強みは、クレームを次の改善策に変える対応力です。前職のコールセンターでは、月に約20件寄せられていた同じ内容の問い合わせを分析し、案内文を書き換えて半分以下に減らしました。
NG例(前置きが長い書き出し)
私は学生時代から人と話すことが好きで、周りからもよく話しやすいと言われてきました。そうした経験から……
1文目に強みが出てこないため、何をアピールしたいのかが伝わる前に読み飛ばされやすくなります。
段落は「強み→エピソード→活かし方」の2〜3つに分ける
字下げが自然に見えるかどうかは、段落の分け方で決まります。自己PRは次の流れで2〜3段落に分けると、一文字空ける位置も迷いません。
- 1段落目:強みの一言と、それを裏づけるエピソード・数字
- 2段落目:応募先の仕事でその強みをどう使うか
- (欄に余裕があれば)3段落目:エピソードを2つに分けたいときだけ追加する
新卒の就職活動なら、新卒用の履歴書テンプレートの自己PR欄の広さに合わせて段落数を決めると、空白が目立たない仕上がりになります。

スマホで最短3分!履歴書作成ツール【サクレキ】で今すぐ履歴書を作成
手書きで字下げや段落の幅を揃えるのが手間なら、スマホで入力して履歴書を仕上げる方法もあります。書き損じのたびに用紙を買い直す必要がありません。
まとめ
- 手書きは一文字空ける:書き出しと、改行して段落を変えたときに1文字分空ける
- パソコンはどちらでも可:空けるなら全角スペース1つかインデントで全段落を揃える
- Webフォームは空けない:改行や【】見出しで区切り、送信前にプレビューで確認する
- 見られるのは統一感:自己PR・志望動機など文章の欄はすべて同じルールにする
- 空け忘れは混在しているときだけ書き直す:提出後なら連絡は不要
字下げのルールを決めたら、残りの時間は書き出しの1行目に使ってください。

履歴書の自己PRの一文字空けに関するよくある質問
- 自己PRの書き出しを一文字空けないと減点されますか?
-
字下げをしていないことだけで不合格になることは、まずありません。ただし、空けた段落と空けていない段落が混在していたり、欄ごとにルールが違ったりすると、細部に注意が向かない人という印象を持たれる場合があります。どちらにするにしても、履歴書全体で揃えてください。
- 志望動機の欄も一文字空けるべきですか?
-
自己PRと同じルールにしてください。自己PRで一文字空けたなら、志望動機や本人希望欄など文章で書く欄もすべて一文字空けます。自己PRを詰めて書いたなら、志望動機も詰めて書くのが自然です。
- パソコンで作るとき、空白は全角と半角のどちらを使いますか?
-
全角スペースを1つ入れます。半角スペースは幅が足りず、字下げに見えません。Wordの場合は、段落の設定で「最初の行」を「字下げ・1字」にすると、文字を書き足しても位置がずれにくくなります。
- 自己PRを箇条書きで書く場合も一文字空けますか?
-
「・」や番号で始まる箇条書きの行は、段落ではないため一文字空ける必要はありません。行頭の記号の位置を揃えることを優先してください。箇条書きの前後に文章の段落を入れる場合は、その段落の頭だけ一文字空けます。
- エントリーシートやWeb応募フォームでは一文字空けますか?
-
Web上で入力する場合は、一文字空けずに改行や空行で段落を区切るのが無難です。先頭の空白が保存時に削除されたり、企業側の画面で位置がずれたりする場合があるためです。紙に手書きするエントリーシートなら、履歴書と同じく一文字空けます。

