掃除・清掃の志望動機は、「なぜ清掃の仕事でなければならないのか」を自分の言葉で書くことが結論です。「体力に自信がある」だけでは他の職種にも使い回せる動機に見え、採用担当者には響きません。この記事では未経験者・経験者・アルバイト別の例文と、実際に落とされるNG例、採用担当者が書類のどこを見ているのかを解説します。
履歴書 掃除・清掃の志望動機 例文|まず押さえたい結論
結論:「なぜ清掃か」を自分の言葉で書けば通過率は上がる
採用担当者が清掃業の志望動機で最も重視するのは、「なぜ清掃の仕事でなければならないのか」が本人の言葉で説明されているかどうかです。「体力に自信がある」「掃除が好き」だけの一文は、他の職種にもそのまま使い回せる内容のため、選考の初期段階で弾かれやすくなります。
通過しやすい志望動機に共通する要素は、次の3点です。
- なぜ清掃なのか:他の仕事ではなく清掃を選ぶ理由
- なぜこの会社なのか:応募先の特徴と自分の考えとの接点
- どう長く働くか:継続就労の意志、または資格取得などの成長意欲
ここからは、状況別に良い例文とNG例をセットで紹介します。自分の状況に近いものを選び、下線部の経験を自分自身のものに置き換えて使ってください。
未経験者向け例文
清掃業は未経験でも応募しやすい職種ですが、「誰でもできる仕事だから」という動機は採用担当者に最も嫌われます。前職が飲食・サービス・介護など清掃と直接関係のない業種だった場合も、「整った環境を維持することの価値を理解した経験」として結びつけることができます。
良い例文(未経験・飲食業からの転職)
前職の飲食店勤務を通じて、清潔な環境の維持がお客様の満足度に直結することを日々実感してきました。閉店後の清掃作業を率先して担当し、「このお店はいつ来ても清潔だ」とお客様からお声がけいただいた経験が、清掃の仕事に専念したいと思うきっかけです。貴社は医療施設・公共施設を多く手がけており、清潔さが利用者の安心に直接つながる現場で働きたいと考え、応募しました。長期的に腰を据えてスキルアップしながら貢献したいと考えています。(212字)
NG例
体を動かすことが好きで、清掃の仕事に興味があります。前職は事務職でしたが、体力には自信があります。御社で一生懸命働きたいと思い、志望しました。
このNG例は「なぜ清掃でなければならないのか」が伝わりません。「体力に自信がある」は清掃業に限定されない理由であり、採用担当者には「どこにでも同じ文章を送っている人」と映ります。改善の方向性は一つです。「清掃の仕事を選んだ、あなただけの理由」を1〜2行で明確に書くこと。それだけで通過率は変わります。
志望動機がどうしても思い浮かばない場合は、以下も参考になります。

経験者向け例文
清掃経験がある場合、採用担当者が期待するのは「即戦力性」と「なぜ転職するのか」の説明です。現職・前職への不満を書くのは厳禁で、ポジティブな転職理由(スキルアップ・より大きな施設への挑戦など)で書くことが鉄則です。
良い例文(経験者・大規模施設へのキャリアアップ)
前職では3年間、商業施設の清掃を担当し、店舗エリア・バックヤード・共用部の日常・定期清掃を一通り経験しました。作業技術をさらに深めたいという思いから、より規模の大きな施設で専門性を磨きたいと考えています。貴社は公共施設や大型商業施設の施工実績が豊富であり、多様な素材・工法に触れながら技術を伸ばせる環境だと感じ、志望しました。将来的にはビルクリーニング技能士の資格取得も目指しています。(208字)
NG例
現職の会社では給与や待遇に不満があり、より良い条件を求めて転職を考えました。清掃の経験は5年ほどあります。御社でも清掃業務を続けたいと思います。
採用担当者が「この人は自社でも同じ理由で辞めるかもしれない」と感じると、通過させにくくなります。転職理由は常に「何を得たくて動くのか」という前向きな言葉で書くことが原則です。経験年数だけ書いて終わるのも、やる気のなさを感じさせるNG例の一つです。
アルバイト・パート向け例文
アルバイト・パートで清掃業に応募する場合、採用担当者は「シフトに柔軟に対応できるか」「継続して働けるか」を重視します。学生・主婦・副業などの立場に応じて、応募理由を具体的に書くことがポイントです。
良い例文(アルバイト・パート)
シフトの融通が利きやすいと伺い、家事や通院の予定と両立しながら長く働ける仕事を探していたため応募しました。前職の飲食店アルバイトでは閉店後の清掃を任され、限られた時間で効率よく作業を終える工夫を重ねてきました。同じように責任を持って取り組みたいと考えています。(131字)
NG例
家から近く、時間の融通が利きそうだったので応募しました。特に資格や経験はありませんが、真面目に頑張ります。
「家から近い」「時間の融通」だけで終わる動機は、清掃の仕事内容への関心が伝わらず、「とりあえず応募した」という印象を与えます。応募理由に加えて、清掃という仕事への関心や過去の経験を一文添えるだけで、印象は大きく変わります。アルバイト・パート向けの履歴書フォーマットを探している場合は、アルバイト用の履歴書テンプレートやパート用の履歴書テンプレートもあわせて活用してください。
採用担当者が清掃の履歴書でまず見る3つのポイント
清掃業の採用担当者が書類選考で重視するのは、スキルや資格より先に「この人は長く続けられるか」「誠実に働けるか」の2点です。清掃の現場は、上司が常に監視しているわけではありません。トイレの奥まった箇所、廊下の端、誰も気づかないような場所を、指示がなくても丁寧に処理できるかどうかが仕事の品質を左右します。
採用担当者はその資質を、履歴書の文章から読み取ろうとしています。志望動機が漠然としている応募者は「すぐ辞めそう」「仕事をなめている」と判断されやすく、書類選考で落とされます。
「誠実さ」が伝わる志望動機とはどういうものか
採用担当者が「誠実だ」と感じる志望動機には、共通して三つの要素があります。
- 具体性がある:「清掃が好き」だけでなく、なぜ好きなのか、どんな場面で感じたのかが書かれている
- 会社への関心が具体的:「貴社の」から始まる理由が、他社に使い回せない内容になっている
- 継続就労の意図が見える:長く働きたい理由、またはそれを裏付ける過去の経験が含まれている
「清掃の仕事は簡単そうだから」「体力に自信があるから」という書き方は、採用担当者には「すぐやめそう」と映ります。逆に、掃除に対して自分なりの価値観や経験を持っている人物像が伝わる文章は、採用率を大きく上げます。志望動機と混同されやすい「応募動機」との違いは、以下で詳しく解説しています。

採用担当者が思わず通過させたくなる書類の共通点
採用担当者はここを見ている
- 「なぜ清掃か」「なぜこの会社か」「どう長く働くか」の3点がすべて書かれているか
- 前職・前々職の経験と清掃業の接点が説明されているか(未経験でも可)
- 誇張がなく、事実に基づいた内容になっているか
- 文字数が適切(200〜250字程度)で、読みやすい文体になっているか
清掃業は離職率が高い職種の一つであるため、採用担当者は「長く働いてくれる人材か」を非常に重視します。志望動機に継続就労の意図を含めるだけで、他の応募者との差は大きく開きます。
施設の種類別 志望動機の例文
「清掃の仕事」といっても、応募先によって求められる志望動機の内容は異なります。応募先の施設特性に合わせた動機を書くことで、採用担当者は「うちの仕事をきちんと理解している」と判断します。同じ経験でも、施設の種類に合わせて書き換えるだけで通過率が変わります。
ビル・施設清掃の場合
ビルや商業施設の清掃は、大型機器の操作や床洗浄・ワックスがけなど専門的な技術が求められます。国家検定である「ビルクリーニング技能士(1級〜3級)」の取得意欲を示すと、採用担当者の評価が上がります。
良い例文(ビル・施設清掃)
オフィスビルや商業施設の清掃作業は、利用者の環境を守るうえで欠かせない仕事だと考えています。日常清掃から定期清掃まで体系的に学び、将来的にはビルクリーニング技能士の資格を取得してプロとして活躍したいと考えています。貴社は都内の大規模オフィスビルを複数手がけており、幅広い経験を積める環境だと感じ、志望しました。(160字)
病院・医療施設清掃の場合
病院清掃は「感染対策」と「患者・スタッフへの配慮」が求められます。衛生管理への意識の高さや、静かな環境を維持できる姿勢を志望動機に含めると効果的です。医療現場の緊張感に対する理解を示すことも、採用担当者への印象を高めます。
良い例文(病院・医療施設清掃)
家族が入院した際に、病院内の清潔さが患者の安心感や回復にどれだけ影響するかを実感しました。医療現場の清掃は感染対策の一端を担う重要な仕事だと理解しています。貴社の医療施設への実績と研修制度の充実に魅力を感じ、衛生管理の基礎から段階的に学びながら長期的に貢献したいと考え、志望しました。(163字)
ホテル客室清掃(ハウスキーピング)の場合
ホテルのハウスキーピングは「おもてなし意識」と「スピードと品質の両立」が採用基準になります。サービス業の経験がある方は、その経験と結びつけた動機を書くと強みになります。客室清掃はゲストの第一印象を作る仕事であることを理解している姿勢を示すことが、採用担当者との差をつけるポイントです。
良い例文(ホテル客室清掃)
前職では旅館フロントとして勤務し、チェックイン時の客室状態がゲストの第一印象を決めることを肌で感じてきました。清掃スタッフが整えた部屋の完成度が、その後の滞在体験全体を左右するという確信があります。貴ホテルのハウスキーピング部門でその一翼を担いたいと考え、志望しました。(151字)
履歴書の自己PR欄 清掃業向けの例文
自己PR欄は「自分がどんな人間で、それが清掃の仕事にどう活きるか」を伝える欄です。志望動機とは別の切り口で、採用担当者が「この人なら任せられる」と感じる具体的な行動や実績を書くことが目的です。
採用担当者が自己PRで重視すること
採用担当者はここを見ている
- 几帳面さ・細部への注意力:細かい汚れを見逃さない姿勢が具体的なエピソードで示されているか
- 継続性・安定性:同じ職場や仕事に長く取り組んだ実績があるか
- 報告・連絡ができる姿勢:現場スタッフや依頼主へのコミュニケーションができる人物か
- 体力・健康面:長期就労できる状態かが伝わるか(過度な強調は不要)
自己PR例文(経験者・未経験者・アルバイト別)
経験者向け 自己PR例文
前職では3年間の清掃業務を通じて、床材の種類ごとの洗浄方法や薬剤の使い分けを習得しました。作業速度と品質を両立する方法を常に意識し、担当エリアのクレームゼロを2年以上継続しました。チームリーダーとして2名の新人指導も経験しており、現場のOJTにも対応できます。(134字)
未経験者向け 自己PR例文
前職の小売業では売り場清掃・バックヤード整理を担当し、細部まで気を配る習慣を身につけてきました。誰も指摘しないような棚の隅や床の汚れに自分から気づいて対処する性格です。新しい技術の習得には積極的に取り組む姿勢があり、清掃のプロとして着実に成長したいと考えています。(136字)
アルバイト・パート向け 自己PR例文
飲食店のアルバイトで閉店後の清掃を週4回担当しました。効率的な清掃ルートを自分で考え、作業時間を短縮しながら品質を落とさない方法を試行錯誤してきました。責任感を持って仕事に取り組む姿勢があり、長期的に働ける環境を求めています。(113字)
清掃の職歴欄・資格欄の書き方
履歴書の職歴欄・資格欄は事実を正確に記載することが前提です。アルバイト経験も職歴に書いてよく、清掃関連の資格は正式名称で記載することが採用担当者の信頼を得ます。職歴欄のフォーマットに迷う場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと記入項目に迷いません。複数の職歴を書く転職の場合は、転職用の履歴書テンプレートも参考になります。
アルバイト・パートでの清掃経験の書き方
アルバイトやパートの清掃経験も職歴欄に記載します。特に清掃業を長期続けた実績がある場合は、採用担当者に「継続性がある人物」として強くアピールできます。
| 雇用形態 | 職歴欄の記入例 |
|---|---|
| 正社員・契約社員 | ○○ビルメンテナンス株式会社 入社(商業施設の日常・定期清掃業務を担当) 同社 一身上の都合により退職 |
| アルバイト・パート | ○○清掃サービス アルバイト入社(オフィスビル清掃スタッフとして勤務) 同社 契約期間満了につき退職 |
| 派遣 | ○○人材派遣株式会社 入社(□□病院内清掃業務に派遣従事) 派遣期間満了につき退職 |
複数の職場を経験している場合も、正確な在籍期間・会社名・担当業務を時系列で書くことが原則です。短期間の勤務が多い場合は、退職理由(契約満了・派遣期間満了など)を職歴欄に簡潔に添えることで、採用担当者の不安を払拭できます。アルバイトから正社員を目指す場合の職歴欄の書き方は、以下で詳しく解説しています。

履歴書に書ける清掃関連の資格
| 資格名 | 概要・履歴書への記載方法 |
|---|---|
| ビルクリーニング技能士(1〜3級) | 国家技能検定。記載例:「○級ビルクリーニング技能検定 合格」 |
| ハウスクリーニング技能士(1・2級) | 国家技能検定。家庭向け清掃に対応。記載例:「○級ハウスクリーニング技能検定 合格」 |
| 清掃作業従事者研修 | 建築物衛生法に基づく研修。記載例:「清掃作業従事者研修 修了」 |
| 清掃作業監督者 | 1級ビルクリーニング技能士が前提。記載例:「清掃作業監督者 登録」 |
資格がない場合は、取得を目指している旨を志望動機内で触れると誠実な印象を与えられます。「入社後にビルクリーニング技能士3級の取得を目指したい」という一文を添えるだけで、採用担当者への姿勢の見せ方が変わります。
まとめ
- 採用担当者が重視するのは「誠実さ(監視なしで手を抜かない姿勢)」と「継続就労の意志」
- 志望動機は「なぜ清掃か・なぜこの会社か・どう長く働くか」の3点を揃える
- 未経験者は前職との接点を探して具体的なエピソードを添える
- 経験者はポジティブな転職理由+具体的な実績で即戦力性をアピール
- アルバイト・パートは「シフトの融通」だけで終わらせず、継続して働ける理由を添える
- 応募先の施設種別(ビル・病院・ホテル)に合わせた内容に書き換えると通過率が上がる
- 自己PRは「几帳面さ・継続性・コミュニケーション力」を具体的なエピソードで伝える
掃除の仕事の履歴書は「誰でもできる仕事だから書き方が難しい」と感じる方が多いです。しかし採用担当者が見ているのは、あなたが清掃という仕事にどれだけ真剣に向き合っているかです。その姿勢を3点(なぜ清掃か・なぜこの会社か・どう長く働くか)で伝えることが、書類選考通過への最短ルートです。
掃除・清掃の履歴書に関するよくある質問
- 清掃のアルバイト経験は職歴欄に書けますか?
-
書けます。アルバイト・パートでの清掃経験も職歴欄に正式に記載できます。特に清掃業への正社員応募の場合、実務経験として採用担当者に評価されます。会社名・担当業務・在籍期間を正確に記載してください。
- 清掃未経験でも採用してもらえますか?
-
清掃業は未経験者を積極採用している企業が多い業界です。ただし志望動機が「楽そうだから」「誰でもできそうだから」では採用率が下がります。前職で細かい作業や清潔さを意識した経験があれば、それと結びつけた動機を書くと採用担当者に響きます。
- ビルクリーニング技能士は持っていないと採用されませんか?
-
資格なしでも採用されます。ビルクリーニング技能士は就職後の取得を目標として持つことで採用担当者への印象が良くなります。資格を持っていない場合は「入社後に取得を目指したい」と志望動機内で触れるだけで十分です。
- 清掃業の志望動機は何文字くらいが適切ですか?
-
履歴書の志望動機欄は一般的に200〜250字が適切です。短すぎると「熱意がない」と見られ、長すぎると読みにくくなります。「なぜ清掃か」「なぜこの会社か」「どう働きたいか」の3点を200字前後でまとめることを目標にしてください。

