教員免許の取得見込みは、卒業予定年月のあとに「中学校教諭一種免許状(英語) 取得見込み」と書きます。授与前に「取得」と書くのは虚偽です。単位不足や教育実習が残っている段階では、見込み自体が使えません。小学校と幼稚園は教科のカッコを付けず、中学・高校は教科を書きます。落ちたあとの連絡まで順に示します。

取得見込みの書き方と記載例
卒業予定年月+正式名称+取得見込み
通称の「教員免許」は、法律上は教育職員免許法に基づく教育職員免許状です。履歴書の免許・資格欄には「教員免許」「教員免許状」ではなく、校種と種別が分かる正式名称を1行で置きます。
授与前の並びは、次の1本です。年月は免許状の授与日ではなく、卒業見込みの年月です。まだ授与されていないので、授与日は書けません。
- 校種(幼稚園・小学校・中学校・高等学校など)
- 教諭
- 一種/二種/専修
- 免許状
- (教科)※中学校・高等学校のみ。小学校・幼稚園は不要
- 取得見込み
新卒の応募なら、新卒用の履歴書テンプレートでも、免許・資格欄のこの1行は同じです。用紙を変えても「取得」へ先回りしません。
中学校一種(英語)の記載例
教職課程の4年次で、卒業と同時に一種が授与される見込みなら、次のように書きます。
良い例文
令和9年 3月 中学校教諭一種免許状(英語) 取得見込み
以上
NG例
令和9年 3月 教員免許 取得
通称のままでは校種も教科も分かりません。授与前なのに「取得」と書くと、手元にあると読まれます。
採用担当者はここを見ている
- 校種・種別・教科が1行で揃っているか
- 年月が卒業予定と一致しているか(空欄や「近日」は根拠が薄い)
- 授与前なのに「取得」になっていないか
複数免許が見込みのときの並び
中高一種など、複数の免許が見込みでも1行に1免許です。古い見込み、または主たる校種を上に置き、新しい見込みを下へ続けます。教科の違う免許を1行にまとめません。
良い書き方(中高一種が見込み)
令和9年 3月 中学校教諭一種免許状(英語) 取得見込み
令和9年 3月 高等学校教諭一種免許状(英語) 取得見込み
以上
NG例
令和9年 3月 中学校・高等学校教諭一種免許状(英語科) 取得見込み
校種をスラッシュでつなぐと、どちらの免許か切れません。教科に「科」を付けるのも誤りです。英語は「英語」です。
取得見込みと書いてよい条件
単位と教育実習が揃っているときだけ
取得見込みは、卒業すれば授与される見通しが立っているときに使います。次のいずれかが残っている段階では、欄に置きません。
- 教職科目の単位が不足している
- 教育実習が未了、または実施予定が確定していない
- 介護等体験が必要な校種で、年度内の実施が見通せない
- 卒業見込み自体が承認されていない
「取る予定」「教職課程在籍中」は、見込みの代わりになりません。予定の段階を事実以上に見せると、後から授与されなかったときに説明が破綻します。
見込証明書は大学、授与は教育委員会
応募先が見込みの根拠を求めるときは、大学の教務課や教職課程の窓口で教育職員免許状取得見込証明書を発行できる場合があります。発行条件は大学ごとに異なり、単位計画や卒業見込の承認が前提です。
都道府県の教育委員会は、授与前の免許状や授与証明書を出しません。採用試験の合格通知も、免許状の代わりにはなりません。授与の主体は教育委員会、見込の証明は大学、という分担です。
採用試験の合格は免許の取得ではない
教員採用試験に受かっても、その時点では免許状は届いていません。合格は採用の条件を満たした、という意味であり、教育職員免許状の授与そのものではありません。履歴書を「取得」へ直すのは、都道府県教育委員会から授与されたあとです。
既卒で一括申請や個人申請の結果待ちも同じです。卒業年月は確定していても、授与前なら取得見込みのままです。2022年7月以降に授与される普通免許状は更新制の対象外で、期限の記載は不要です。見込みの段階では、有効期限の欄を空欄のまま残す必要もありません。

校種別の記載例
小学校・幼稚園は教科のカッコを付けない
小学校と幼稚園は教科担任制ではないため、カッコ書きは不要です。「小学校教諭一種免許状(全科)」のような補足も履歴書には置きません。
良い例文(小学校・幼稚園)
令和9年 3月 小学校教諭一種免許状 取得見込み
令和9年 3月 幼稚園教諭一種免許状 取得見込み
NG例
令和9年 3月 小学校教諭第一種免許状(全教科) 取得予定
「第一種」は誤記です。種別は一種・二種・専修で、「第」は付けません。「取得予定」より、授与の見通しが立っているときは取得見込みです。
中学校・高等学校は教科を書く
中学校と高等学校は、教科をカッコで必須とします。教科名に「科」は付けません。英語、数学、国語のままです。保健体育だけは、教科名そのものが「保健体育」です。
| 校種 | 見込みの書き方 |
|---|---|
| 中学校・英語 | 中学校教諭一種免許状(英語) 取得見込み |
| 高等学校・数学 | 高等学校教諭一種免許状(数学) 取得見込み |
| 中学校・保健体育 | 中学校教諭一種免許状(保健体育) 取得見込み |
| 高等学校 | 二種はなく、一種または専修 |
良い例文(教科あり)
令和9年 3月 高等学校教諭一種免許状(保健体育) 取得見込み
NG例
令和9年 3月 高校の先生免許(体育科) 取得
校種は「高等学校」です。「体育科」は教科名ではありません。授与前なら取得に直しません。
特別支援・養護・栄養の見込み
特別支援学校、養護教諭、栄養教諭も、校種+教諭+種別+免許状の順は同じです。教科カッコは原則不要です。用紙の行が足りないときは、応募先の校種に近い免許を残します。JIS規格の履歴書テンプレートでも、1行1免許は変わりません。
良い例文
令和9年 3月 特別支援学校教諭一種免許状 取得見込み
令和9年 3月 養護教諭一種免許状 取得見込み
令和9年 3月 栄養教諭一種免許状 取得見込み
落ちた・授与されなかったときの連絡
提出後に分かったら、隠さず直す
単位不足、実習の中止、一括申請の差し戻しなどで授与されなくなったときは、提出済みの履歴書を放置しません。採用担当へ連絡し、免許・資格欄を最新の事実へ直します。見込みのまま面接に進むと、採用条件の免許と書類が食い違います。
良い書き方(連絡の骨子)
提出した履歴書の免許・資格欄に「中学校教諭一種免許状(英語) 取得見込み」と記載しておりましたが、必要単位の不足により今年度の授与見込みがなくなりました。訂正した履歴書を再提出します。
NG例
授与されなくても、提出済みなら黙っておく。
入職後に免許状の提示を求められたとき、見込みのままでは説明が終わります。条件付き採用では、取消の理由になり得ます。
既卒で授与待ちのときは卒業年月のまま
卒業は済んでいるが、教育委員会の授与がまだなら、年月は卒業した月です。授与日を先読みして書きません。既卒の応募で職務欄が長くなるときは、転職用の履歴書テンプレートでも、免許欄だけ見込みのまま残します。

採用担当者が見ている点
学校や塾、教育委員会の書類は、免許の有無で配属が決まります。担当が見るのは「意欲」ではなく、授与の見通しと表記の精度です。
採用担当者はここを見ている
- 応募校種と、見込みの校種・教科が一致しているか
- 「第一種」「英語科」など、免許状にない表記がないか
- 採用試験の合格を、授与と取り違えて「取得」にしていないか
- 見込証明書を求められる募集で、大学発行の書類が用意できるか
民間企業の事務職でも、教員免許の見込みは書ける行です。ただし応募先と無関係な免許を並べると、本業の職歴が埋もれます。残す行は、応募先が条件にしている校種を優先します。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートでも、正式名称の1行は省略しません。
まとめ
- 見込みは「卒業予定年月+校種+教諭+一種/二種/専修+免許状+(教科)+取得見込み」
- 通称の教員免許ではなく、教育職員免許状の種別で書く
- 「第一種」は誤記。中高は教科必須、小学校・幼稚園はカッコ不要
- 単位不足・実習未了では見込みと書かない。採用試験合格は授与ではない
- 授与されなくなったら連絡して直す。見込証明書は大学、授与は教育委員会
単位と実習が揃ってから見込みと書き、授与後に取得へ直します。落ちたらすぐ連絡します。
よくある質問
- 教員免許を「取得」と書いてよいのはいつですか?
-
都道府県教育委員会から教育職員免許状が授与されたあとです。卒業や採用試験の合格だけでは取得に直しません。授与前は取得見込みです。
- 教員採用試験に合格したら、見込みを取得に直しますか?
-
直しません。採用試験の合格と免許状の授与は別です。授与の主体は教育委員会です。合格通知を免許の根拠にはしません。
- 複数の免許が見込みのとき、順番はどうしますか?
-
1行に1免許です。主たる校種、または古い見込みを上に置き、新しい見込みを下へ続けます。中高を1行にまとめません。
- 教育委員会に取得見込証明書を頼めますか?
-
頼めません。授与前の証明書は教育委員会の対象外です。必要なときは大学の教務課や教職課程窓口へ、教育職員免許状取得見込証明書を確認します。

