履歴書の住所は都道府県から正式名称で書き、ふりがなは番地の前までが正解です。マンション名や部屋番号も省略しません。この記事では住所欄の記入例とNG例、連絡先欄の「同上」の使い方、引っ越し予定や住民票が実家のままといったケース別の書き方をまとめました。
履歴書の住所の書き方【記入例つき】
結論:都道府県から正式名称で書き、ふりがなは番地の前まで
住所欄で守るルールは5つだけです。都道府県から書く、数字は算用数字を使う、番地は正式な形で書く、マンション名と部屋番号を省略しない、ふりがなは漢字部分にだけ振る。この5つを満たしていれば、どの様式の履歴書でも問題ありません。
普段の宅配便やネット通販では「東京都新宿区西新宿1-2-3」のように略して書くことが多いはずです。履歴書は応募者の情報を正式な記録として受け取る書類なので、省略した形は避けます。
住所欄の記入例
実際の記入例で確認します。ふりがなの範囲と建物名の扱いに注目してください。
良い例文
ふりがな とうきょうとしんじゅくくにししんじゅく
現住所 〒160-0023
東京都新宿区西新宿1丁目2番3号 サンライズ西新宿マンション405号室
郵便番号はハイフン入りの算用数字、番地は「1丁目2番3号」の正式表記、建物名は正式名称と部屋番号までフルで記載しています。ふりがなは番地の手前で止めています。
NG例
ふりがな とうきょうとしんじゅくくにししんじゅくいちのにのさんよんまるご
現住所 新宿区西新宿1-2-3 405
都道府県が抜け、建物名が消えて部屋番号だけになっています。さらに番地や部屋番号にまでふりがなを振っているのも不要です。この住所では郵便物が届かない可能性があります。
採用担当者はここを見ている
- 内定通知や選考書類を郵送できる住所になっているか
- 通勤可能な範囲か(勤務地が複数ある企業では配属検討にも使われます)
- 省略せず書けているか。書類全体の丁寧さを推し量る材料になります
住所欄の書き方だけで不採用になることはまずありません。ただし記入漏れがあると、採用担当者は確認の連絡を入れる手間が生じます。転職用の履歴書テンプレートを使えば住所欄のスペースも確保されているので、書ききれずに省略する事態を避けられます。
住所欄で押さえる5つの基本ルール
記入例で示した5つのルールを、それぞれ理由とあわせて確認します。
都道府県から書く
横浜市や大阪市のような政令指定都市に住んでいると、日常では都道府県名を省くことがあります。履歴書では神奈川県横浜市、大阪府大阪市のように都道府県から書きます。同名の市区町村は全国に複数存在するため、都道府県がないと住所が特定できないケースがあるためです。
数字は算用数字、番地は「◯丁目◯番◯号」かハイフン
郵便番号も番地も算用数字(1・2・3)を使います。番地の表記は「1丁目2番3号」と正式に書く形が最も丁寧です。「1-2-3」とハイフンでつなぐ書き方も許容されますが、書類内で表記を統一してください。
| 項目 | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| 郵便番号 | 算用数字+ハイフン | 〒160-0023 |
| 番地(推奨) | 丁目・番・号を明記 | 1丁目2番3号 |
| 番地(許容) | ハイフンでつなぐ | 1-2-3 |
| 部屋番号 | 建物名の後に号室 | 405号室 |
マンション名・部屋番号は省略しない
集合住宅に住んでいる場合、建物名を書かずに部屋番号だけを記入する人が少なくありません。履歴書では建物の正式名称と部屋番号をセットで書きます。「メゾン〇〇」を「M〇〇」と略したり、カタカナ表記を英字に変えたりするのも避けてください。賃貸契約書や住民票の表記に合わせるのが確実です。
ふりがなは番地の前まで
ふりがなは読み方が分かりにくい漢字を補うためのものです。したがって都道府県から町名までの漢字部分に振り、丁目・番地・号には不要です。建物名に漢字が含まれる場合はその部分にも振ります。「サンライズ西新宿」のようにカタカナと漢字が混在するときは、漢字部分(にししんじゅく)だけで問題ありません。判断に迷う場合は建物名まで通して振っておくと無難です。

「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナ
用紙に印字されている表記に合わせます。「ふりがな」ならひらがな、「フリガナ」ならカタカナです。氏名欄と住所欄で表記が揃っていない履歴書はほとんどないため、まず氏名欄を確認してから住所欄に取りかかると迷いません。
採用担当者はここを見ている
- ふりがなの指定(ひらがな・カタカナ)を読まずに書いていないか
- 建物名を略していないか。郵送物の不着に直結します
- 氏名欄と住所欄で数字や表記のルールが揃っているか
マンション・アパートの表記でつまずきやすい点は、こちらでさらに詳しく整理しています。

連絡先欄は「同上」でいい?現住所との使い分け
連絡先欄は、現住所とは別に連絡を取ってほしい住所がある場合に使う欄です。現住所と同じであれば「同上」と書いて問題ありません。空欄のままにすると記入漏れと見分けがつかないため、必ず何かを書いてください。
| 状況 | 連絡先欄の書き方 |
|---|---|
| 現住所と同じ | 「同上」と記入 |
| 実家にも連絡してほしい | 実家の住所と電話番号を記入 |
| 近く引っ越す予定がある | 転居先の住所と入居予定日を記入 |
| 寮を出る予定がある | 確実に連絡が取れる住所を記入 |
「同上」は住所・電話番号・メールアドレスといった連絡先の欄で使えます。一方、学歴・職歴欄や免許・資格欄では使いません。同じ学校名や会社名が続いても、それぞれ正式名称を書きます。
NG例
現住所 東京都新宿区西新宿1-2-3
連絡先 同上
「同上」自体は正しいのですが、参照元の現住所が建物名を省いた不完全な状態です。「同上」は上の欄をそのまま指すため、参照元の欠落がそのまま連絡先の欠落になります。現住所を完成させてから「同上」を使ってください。
電話番号欄も同じ考え方で、固定電話がなければ携帯番号だけで構いません。詳しい書き方は次の記事にまとめています。

迷いやすいケース別|住所欄の書き方
基本ルールから外れる状況で手が止まる人が多い部分です。原則は「今この瞬間、確実に郵便物が届く住所を書く」ことです。
引っ越し予定がある
転居先が決まっている場合は、現住所欄に今の住所、連絡先欄に転居先の住所と入居予定日を書きます。転居先が未定なら現住所だけを書き、本人希望記入欄に「〇月頃に都内へ転居予定」と添えておくと、企業側が郵送のタイミングを判断できます。転居先が確定した時点で、応募先へ速やかに連絡してください。
住民票が実家のまま
一人暮らしを始めたものの住民票を移していない、という状態はよくあります。この場合履歴書には実際に住んでいる住所を書きます。履歴書は住民票の写しではなく、連絡を取るための書類だからです。実家にも連絡が届くようにしたいときは、連絡先欄に実家の住所と電話番号を書き添えます。
社員寮・社宅・シェアハウスに住んでいる
寮や社宅も通常の集合住宅と同じ扱いで、建物名と部屋番号まで書きます。ただし在職中の転職活動で現職の社宅に住んでいる場合、郵便物が会社経由で届く構造になっていないかは確認しておいてください。不安があれば連絡先欄に実家の住所を書くか、メールでの連絡を希望する旨を本人希望記入欄に記載します。
住所が長くて1行に収まらない
省略ではなく改行で対応します。市区町村までで一度改行し、2行目に番地と建物名を書く形が読みやすくなります。文字を極端に小さくして詰め込むより、素直に2行使ったほうが印象は良くなります。手書きで枠が狭いと感じる場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートのようにパソコンで作成できる様式に切り替える方法もあります。
海外に住んでいる
海外在住のまま日本企業へ応募する場合は、国名から日本語で書き、続けて現地表記を併記すると郵送時に混乱がありません。帰国予定日が決まっているなら本人希望記入欄に明記し、日本国内の連絡先(実家など)があれば連絡先欄に記載しておきます。
採用担当者はここを見ている
- イレギュラーな事情を隠さず、補足として書けているか
- 転居予定があるのに何も書かれておらず、後から発覚しないか
- 複数の連絡手段が示され、確実に連絡が取れる状態か
住所欄で「雑な人」と思われる書き方
住所欄が直接の不採用理由になることはほとんどありません。それでも採用担当者は、住所欄の書き方から書類全体への向き合い方を読み取っています。次の4つは特に印象を損ないやすいパターンです。
- 建物名の省略:郵便物が届かないリスクがあり、確認の手間を発生させます
- ふりがなの書き忘れ:氏名欄には振ったのに住所欄だけ空白、という抜けが目立ちます
- 表記の不統一:郵便番号は算用数字なのに番地だけ漢数字、といった混在
- 修正液での訂正:住所欄に限らず、書き間違えたら新しい用紙に書き直します
いずれも中身の評価ではなく作業の丁寧さの問題です。応募先が事務職や管理部門であれば、書類の正確さそのものが適性の判断材料になることもあります。新卒用の履歴書テンプレートやアルバイト用の履歴書テンプレートのようにパソコンで作成できる様式を使えば、書き損じによる書き直しを避けられます。
まとめ
- 住所は都道府県から書き、番地は「1丁目2番3号」またはハイフンで統一する
- マンション名・部屋番号は正式名称のまま省略しない
- ふりがなは漢字部分(番地の前まで)に振り、用紙の表記に合わせてひらがなかカタカナを選ぶ
- 連絡先欄は現住所と同じなら「同上」。参照元の現住所を完全に書いてから使う
- 住民票と実際の住所が違う場合は、今住んでいる住所を書く
住所欄は5分で書き終わる項目です。ここで迷う時間を減らして、志望動機や自己PRの推敲に時間を回してください。
履歴書の住所の書き方に関するよくある質問
- 住所のふりがなは番地にも振る必要がありますか?
-
不要です。ふりがなは読み方が分かりにくい漢字を補うためのものなので、都道府県から町名までの漢字部分に振れば足ります。丁目・番・号の数字部分には振りません。建物名に漢字が含まれる場合は、その漢字部分にも振ります。
- 連絡先欄に「同上」と書くのは手抜きに見えませんか?
-
問題ありません。連絡先欄はもともと現住所と別の連絡先がある人のための欄で、同じ場合に「同上」と書くのは一般的な書き方です。むしろ空欄のままにすると記入漏れと区別がつかないため、必ず「同上」と記入してください。
- 住民票の住所と今住んでいる住所が違う場合はどちらを書きますか?
-
実際に住んでいる住所を書きます。履歴書は連絡を取るための書類なので、郵便物が確実に届く住所が優先されます。実家にも連絡してほしい場合は、連絡先欄に実家の住所と電話番号を記入しておくと安心です。
- 番地は「1丁目2番3号」とハイフンのどちらが正しいですか?
-
どちらでも受理されますが、履歴書では「1丁目2番3号」の正式表記が丁寧です。ハイフンを使う場合は、郵便番号と番地で表記のルールが食い違わないよう書類全体で統一してください。
- 住所を書き間違えたときは修正液で直してもいいですか?
-
使わないでください。履歴書は正式な応募書類のため、訂正跡が残る修正は避けます。手間はかかりますが新しい用紙に書き直すのが原則です。書き損じが心配な場合は、パソコンで作成できるテンプレートの利用を検討してください。

