履歴書を手書きで書くときは、黒のゲルインクボールペンで丁寧に記入し、書き間違えたら新しい用紙に書き直すのが正解です。字の上手さよりも一貫した丁寧さが採用担当者の評価を左右します。
この記事では、ペンの選び方から書き間違いの対処法、各欄の記入例、封筒のマナーまで、採用担当者目線で解説します。提出期限が迫っていても、この順番で読めば迷わず仕上げられます。
履歴書の手書きは書き方さえ守れば評価される【結論】
結論:見られているのは「字の上手さ」より「丁寧さ」
採用担当者が手書き履歴書を見るとき、字が綺麗かどうかを採点しているわけではありません。一字一字を丁寧に書いているか、内容に一貫性があるかを通じて、応募者の仕事への向き合い方を判断しています。
採用担当者はここを見ている
- 文字の大きさが揃っているか(欄のサイズに合わせて統一されているか)
- 空欄をつくらず、該当がない場合も「特になし」と埋めているか
- 修正液・修正テープを使わず、書き直しで対応しているか
基本情報欄(日付・氏名・住所)の書き方と例文
最初に記入する基本情報欄は、採用担当者が最初に目にする場所です。ここの丁寧さが履歴書全体の第一印象を決めます。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 日付 | 提出日当日の日付を記入。学歴・職歴欄と元号・西暦を統一する |
| 氏名 | フルネームを大きめにはっきりと記入する |
| 住所 | 都道府県から省略せず正式名称で。マンション名・部屋番号も書く |
| 電話番号 | 日中に連絡のとれる番号を記入。携帯番号でよい |
良い例文
住所欄:東京都渋谷区〇〇1丁目2番3号 〇〇マンション101号室
NG例
住所欄:渋谷区〇〇1-2-3(都道府県や番地の省略)
→ 省略や略字は「ビジネス文書のルールを知らない」と判断される場合があります。
手書きに使うペンの選び方
手書き履歴書で最初に悩むのが「どのペンを使うか」です。結論は黒のゲルインクボールペン(0.5〜0.7mm)です。油性の書きやすさと水性の鮮明な発色を兼ね備え、読みやすい文字が書けます。
| 項目 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 色 | 黒(一択) | 企業によっては黒指定あり。迷ったら黒が無難 |
| 太さ | 0.5〜0.7mm | 細かい欄でもバランスよく書ける |
| ゲルインク | ◎(最推奨) | 発色がよく、にじみにくく書きやすい |
| 油性インク | ◎ | 耐水性が高くにじみにくい。書き味はやや重め |
| 消えるボールペン | ✕使用禁止 | 内容を書き換えられる書類とみなされる |
NG例
消えるボールペン・鉛筆・シャープペンシルで書かれた履歴書
→ 第三者が内容を書き換えられる状態であり、書類の信頼性・改ざん防止の観点から使用禁止です。使ってしまった場合は必ず新しい用紙に書き直してください。
書き間違えたときの正しい対処法
手書きで最も多い悩みが「書き間違えたときどうするか」です。結論から言うと、基本は最初から書き直す一択です。
修正液・修正テープがNGな理由
| 修正方法 | 可否 | 理由・備考 |
|---|---|---|
| 修正液・修正テープ | 使用禁止 | 書類の信頼性を損ない、雑な印象を与える |
| 訂正印(二重線+印鑑) | 非推奨 | 法的には有効だが履歴書としては雑な印象 |
| 書き直し(新しい用紙) | 正解 | 最も誠実な対応。好印象を与える |
「たった一字の間違いで書き直すのは大げさ」と思うかもしれません。しかし採用担当者は、その一手間の有無で応募者の誠実さを判断しています。
書き直しをスムーズに進める3つのコツ
書き間違いを減らす実践的コツ
- 鉛筆で下書きしてから清書する:全体の文字量・バランスを先に確認できる
- 予備の用紙を2〜3枚用意する:書き間違えても焦らず対応できる
- 集中できる時間帯に取り組む:疲れた状態での記入は誤字脱字の原因になる
【項目別】手書き履歴書の書き方と例文
各欄に何をどう書けばよいか、採用担当者がチェックするポイントを交えながら解説します。
学歴・職歴欄の書き方
- 1行目の中央に「学歴」と書いてから記入を開始する
- 入学・卒業(または修了)の両方を書く。学校名は正式名称で統一する
- 職歴欄は「職歴」と1行書いてから開始し、最後は「以上」で締める
- 「株式会社」を「㈱」と省略するのはNG
良い例文(職歴欄)
職歴
20○○年4月 株式会社〇〇 入社
20○○年3月 一身上の都合により退職
以上
NG例
㈱〇〇 入社 → 「㈱」などの省略字はNGです。「株式会社」と正式に記入してください。「〃(同上)」も使用禁止です。
新卒でこれから初めて手書き履歴書を書く場合は、新卒用の履歴書テンプレートを使うと学歴欄の枠の広さで迷わずに済みます。転職で職歴欄を多く使う方は転職用の履歴書テンプレートを選ぶと職歴を書き切れます。
免許・資格欄の書き方
- 正式名称で書く:「普通免許」→「普通自動車第一種運転免許」
- 取得年月を記入する:取得順に時系列で書く
- 資格がない場合:「特になし」と記入し、空欄にしない
志望動機・自己PR欄の書き方
採用担当者のアンケートでは「志望動機」が最も重視される項目の一つと回答されています。手書き履歴書の中で最も力を入れるべき欄で、枠の8〜9割を埋めることを目安にしましょう。
採用担当者はここを見ている
- なぜこの会社を選んだのか(企業研究が反映されているか)
- 自分の経験がどう活かせるか(根拠のある自己PRか)
- 自分なりの言葉で書かれているか(使い回しの印象がないか)
良い例文(転職者の場合)
「前職では営業として5年間、〇〇業界の法人顧客を担当してまいりました。顧客の課題解決に向けて提案を重ねる中で、より専門性を高めたいという思いが強まりました。貴社の〇〇という事業に共感し、自身の経験を活かしてさらに成長できると確信し、志望いたしました。」
NG例
「御社の企業理念に共感し、ぜひ一緒に働かせていただきたいと思い志望しました。」
→ どの企業にも使い回せる文章は「本気度が低い」と判断されがちです。企業名・具体的な業務内容を入れて差別化してください。
採用担当者が明かす「手書き履歴書のNGパターン」5選
以下のNG行為は、採用担当者が「書類選考で落とす」判断をするポイントです。提出前に一つでも当てはまっていないか確認しましょう。
NG①:修正液・修正テープを使っている
「書類の信頼性が低い」「ビジネスマナーを知らない」という印象を与えます。書き間違えた場合は必ず新しい用紙に書き直してください。
NG②:消えるボールペン・鉛筆で記入している
内容を書き換えられる状態の書類は、正式な応募書類として不適切です。ゲルインクまたは油性の黒ボールペンを使いましょう。
NG③:空欄がある
特に志望動機・自己PRの空白は「熱意がない」と判断されます。該当なしの欄は「特になし」と記入し、空欄にしないことがルールです。
NG④:省略字・略語を使っている
「㈱」「〃(同上)」などの略語は正式書類では使用禁止です。会社名・学校名・資格名はすべて正式名称で記入してください。
NG⑤:読めないほど字が乱れている
字の美しさは問われませんが、読めない文字や崩れた文字は「仕事が雑な人」という印象を与えます。一字ずつゆっくり書くだけで印象は大きく変わります。

手書き履歴書の封筒の書き方と郵送マナー
履歴書を完成させたら、次は封筒の準備です。封筒の書き方にも正式なマナーがあり、ここで失点すると全体の評価が下がることがあります。
封筒の表面の書き方
- 宛名:企業の正式名称+採用担当部署名+「御中」。担当者名がわかれば「〇〇様」
- 「履歴書在中」:封筒の左下に赤字で記入し、四角で囲む
- 封筒サイズ:白色の角形2号(A4サイズが折らずに入るサイズ)を使用
良い例文(封筒表面)
〒100-0001
東京都千代田区〇〇1丁目2番3号
株式会社〇〇
人事部採用担当 御中
(左下に赤字で)履歴書在中
封筒の裏面の書き方と郵送時の注意点
- 左下に差出人(自分)の郵便番号・住所・氏名を記入する
- 封をした後に「〆」または「封」と書く(×マークは不可)
- 郵便料金は書類の重さに合わせて切手を貼る(不足分着払いは絶対NG)

手書きとパソコン、結局どちらを選ぶべきか【状況別の判断基準】
企業から特に指定がない場合、どちらを選べばよいのか迷う方も多いでしょう。状況別の判断基準を整理しました。
| 手書き | パソコン作成 | |
|---|---|---|
| 向いている業界・職種 | 不動産・金融・教育・医療・公務員 | IT・クリエイティブ・大手企業全般 |
| メリット | 熱意・丁寧さが伝わる | 読みやすい・修正が容易・複数社提出に対応 |
| デメリット | 時間がかかる・書き間違い対応が大変 | 個性・人柄が伝わりにくい場合も |
| 企業から指定がある場合 | 必ず指定に従う(最優先) | |
結論として、企業から手書きの指定がある場合は必ず手書きで、指定がない場合はどちらでも問題ありません。不動産・金融・教育系の業界では手書きを好む採用担当者が多い傾向があります。
状況別:どのテンプレートを選ぶべきか
アルバイト応募で手書きを選ぶ場合はアルバイト用の履歴書テンプレートを、フォーマットに迷ったら厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、記入欄の広さで迷わず済みます。

まとめ
- 手書き履歴書で使うペンはゲルインクの黒ボールペン(0.5〜0.7mm)が最もおすすめ
- 消えるボールペン・鉛筆・修正液・修正テープはすべて使用禁止
- 書き間違えたら必ず新しい用紙に書き直すのが正解
- 採用担当者が重視するのは「字の美しさ」ではなく「丁寧さ」と「内容の質」
- 志望動機・自己PRは枠の8〜9割を埋め、具体的な内容で書く
- 封筒は白色角形2号に宛名・「履歴書在中」を記入し郵送する
手書き履歴書は、一字一字に誠実さと熱意を込められる書類です。今日のポイントを押さえて、採用担当者の心に残る一枚を仕上げましょう。
履歴書の手書き書き方に関するよくある質問
- 手書き履歴書に修正液・修正テープを使っても大丈夫ですか?
-
使用は推奨されません。修正液・修正テープが使われた履歴書は書類の信頼性を損ない、採用担当者に「ビジネスマナーを知らない」という印象を与える可能性があります。書き間違えた場合は新しい用紙に最初から書き直すのが正解です。
- 履歴書の手書きに使うボールペンは何色・何mmがいいですか?
-
色は「黒」が基本です。太さは0.5mm〜0.7mm、インクの種類はゲルインクが最もおすすめです。発色がよく、にじみにくく書きやすいのが特徴です。消えるボールペンは書類の改ざんにつながるため使わないでください。
- 履歴書の日付は元号と西暦どちらを使うべきですか?
-
どちらを使っても問題ありませんが、履歴書全体で統一することが重要です。日付欄・学歴欄・職歴欄すべてで元号か西暦かを揃えてください。混在していると読みにくく、雑な印象を与える可能性があります。
- 字が汚くても採用に不利になりますか?
-
採用担当者が見ているのは字の美しさより「丁寧さ」です。字が得意でなくても、一字一字丁寧に書かれた履歴書は誠実さとして評価されます。文字の大きさを揃える、枠からはみ出さない、ゆっくり書くだけでも印象は大きく改善できます。
- 志望動機欄はどのくらいの文字数で書けばいいですか?
-
枠の8〜9割を埋めることが目安です。空白が多いと志望度が低く見える場合があります。先に鉛筆で下書きをして文字量とバランスを確認してから清書すると、文字が小さくなりすぎずに仕上がります。

