履歴書の郵送に簡易書留は原則不要です。企業から指定がない限り、普通郵便で問題ありません。ただし再発行できない証明書を同封する場合や、締切が土日をまたぐ場合は簡易書留が有効に働きます。この記事では、簡易書留を選ぶべきケースと普通郵便で十分な場面を料金の実額つきで整理し、窓口での出し方までまとめます。
履歴書を簡易書留で送るべきか【結論】
企業の指定がなければ普通郵便で問題ない
募集要項に「簡易書留で送付のこと」と書かれていない限り、履歴書は普通郵便で送って構いません。簡易書留は郵便受けに投函されず、受け取る側が対面で受領印またはサインを求められる仕組みです。応募者が多い企業ほど、この一手間が受付や総務の負担になります。
郵送方法そのもので合否が決まることはまずありません。それでも簡易書留を無指定で使うと、「相手の手間まで想像できていない人」という印象が残る可能性は残ります。
簡易書留を選んだほうがよい3つのケース
一方で、簡易書留が明確に有利になる場面もあります。次のいずれかに当てはまるなら、迷わず窓口で簡易書留を選んでください。
簡易書留を使うべき場面
- 企業から指定がある:募集要項や案内メールに「簡易書留」と明記されている場合は、指定どおりに従うのが最優先です
- 再発行が難しい書類を同封する:成績証明書・卒業証明書・推薦状・資格証の原本などは、紛失すると取り直しに数週間かかります
- 締切までの日数に余裕がない:土日祝をまたぐ場合、普通郵便は配達されない日があるため到着が読めません
郵送方法4種の比較
角形2号封筒に応募書類一式(100g以内)を入れて送る前提で、4つの送り方を並べます。基本料金は定形外規格内の180円で計算しています。
| 送り方 | 合計料金 | 追跡 | 土日祝の配達 | 受け取り方 |
|---|---|---|---|---|
| 普通郵便 | 180円 | なし | なし | 郵便受けに投函 |
| 特定記録 | 390円 | あり | なし | 郵便受けに投函 |
| 速達 | 480円 | なし | あり | 郵便受けに投函 |
| 簡易書留 | 530円 | あり | あり | 対面で手渡し・受領印が必要 |
※日本郵便のオプション加算料金(特定記録210円・速達300円・簡易書留350円)にもとづく金額です
この表を見ると、追跡だけが目的なら特定記録で足ります。簡易書留の530円を払う価値があるのは、補償(上限5万円)と土日祝の配達が必要なときに限られます。
履歴書を簡易書留で送る料金は530円|角2封筒の実額
簡易書留の加算料金は一律350円
簡易書留は、基本の郵便料金に350円を上乗せする仕組みです。封筒の大きさや重さで加算額が変わることはありません。ちなみに一般書留は480円、特定記録は210円です。
「140円+350円」で計算すると料金不足になる
他の解説記事で「140円+350円=490円」と書かれていることがありますが、この計算は50g以内に収まる場合の話です。角形2号封筒に履歴書・職務経歴書・添え状・クリアファイルを入れると、実測で60〜80g前後になることが多く、100g以内の区分(180円)に入ります。
料金の内訳(角形2号・100g以内)
- 定形外郵便(規格内・100g以内):180円
- 簡易書留の加算:350円
- 合計:530円
簡易書留は窓口で差し出すため、その場で重さを量って正しい料金を案内してもらえます。料金不足で戻ってくる心配がない点は、簡易書留を選ぶ実務的なメリットのひとつです。書類の枚数が読めないうちは、まず転職用の履歴書テンプレートで書類を確定させてから郵送手段を決めると、料金の計算がぶれません。
簡易書留が「かえって遅く届く」理由
対面手渡しの仕組みが持ち戻りを生む
確実に届けたくて簡易書留を選んだのに、結果的に到着が遅れる。この逆転がいちばん起きやすい失敗です。原因は配達方法にあります。
簡易書留は郵便受けに入れられません。配達員が訪問した時点で受け取れる人がいなければ、不在票が残されて郵便局へ持ち戻ります。小規模なオフィスや、採用担当者が一人で外回りもしている会社では、この持ち戻りが珍しくありません。再配達依頼が出されるまで、書類は郵便局で止まったままです。
採用担当者はここを見ている
- 郵送方法そのものではなく、締切日までに手元へ届いているか
- 指定した送付方法(簡易書留・メール添付など)を読み飛ばしていないか
- 同封物が案内どおり揃っているか(証明書・添え状の抜けは印象に残ります)
裏を返せば、締切に間に合ってさえいれば普通郵便でも減点されません。送り方を悩む時間は、書類の中身を見直す時間に回したほうが通過率に直結します。
締切が土日をまたぐなら簡易書留・速達が有利
簡易書留を検討する価値が最も高いのが、この場面です。2021年10月から、普通郵便は土曜日の配達が休止されました。日曜・祝日も配達はありません。特定記録も普通郵便と同じ扱いのため、土日祝には届きません。
これに対して、速達・書留・簡易書留は土日祝も配達されます。金曜に投函して締切が月曜というような日程では、普通郵便だと週明けに間に合わない可能性があり、簡易書留や速達を選ぶ理由が立ちます。
| 状況 | 選ぶべき送り方 |
|---|---|
| 締切まで1週間以上ある | 普通郵便(180円) |
| 届いたか確認したいが手間はかけたくない | 特定記録(390円) |
| 締切が土日祝をまたぐ・数日しかない | 速達(480円) |
| 企業指定がある・原本の証明書を同封する | 簡易書留(530円) |
なお、宅配便やメール便で履歴書を送ることはできません。履歴書や添え状は郵便法上の信書にあたるため、郵便以外の手段では取り扱えない決まりになっています。
簡易書留での履歴書の出し方【窓口手順】
簡易書留はポストに投函できません。郵便局の窓口に持ち込み、その場で書留・特定記録郵便物等差出票に記入して差し出します。手順は次の4つです。
- 封筒の宛名・裏面の差出人を書き終え、封をして窓口へ持参する
- 窓口で「簡易書留でお願いします」と伝える
- 差出票に自分の住所・氏名と宛先を記入する
- 料金を支払い、追跡番号が印字された控えを受け取る
控えは選考が終わるまで保管してください。到着が確認できないときの問い合わせに使えます。
窓口での伝え方と切手の扱い
良い例
「応募書類です。簡易書留でお願いします。切手はまだ貼っていません」
切手を貼らずに持ち込めば、窓口で重さを量って正しい料金を計算してもらえます。料金不足の心配がなくなり、消印もその場で押されます。
NG例
140円切手を貼った封筒をポストに投函し、後から「簡易書留にすればよかった」と気づく。投函後は郵送方法を変更できず、料金不足なら差出人に返送されます。返送されて出し直すと、締切に間に合わなくなります。
記念切手やキャラクター切手も避けてください。金額さえ足りていれば郵送はできますが、ビジネス文書として送る場面では普通切手が無難です。新卒の応募で書式から迷っている場合は、新卒用の履歴書テンプレートから作成すると封入する書類が整理しやすくなります。
簡易書留以外で「確実に届けたい」を叶える方法
不安の正体が「届いたか分からないこと」であれば、簡易書留以外にも手段があります。相手に受け取りの手間をかけずに解決できるほうが望ましい選択です。
- 特定記録(+210円):追跡番号が付き、配達完了まで確認できます。郵便受けに投函されるので相手の手間はゼロです
- 速達(+300円):土日祝も配達され、締切が迫っているときに効きます
- 窓口差し出し:オプションを付けなくても、料金不足と消印漏れという郵送事故の大半を防げます
追跡と土日配達の両方が欲しければ、簡易書留ではなく速達に特定記録を組み合わせる方法もあります。アルバイトの応募のように書類が履歴書1枚だけの場合は、そもそも普通郵便で十分です。応募先に合わせてアルバイト用の履歴書テンプレートを使えば、書類が薄くなり料金も抑えられます。
郵送方法より先に確認したい履歴書のマナー
簡易書留にするかどうかで悩む時間より、封筒の中身を整えるほうが選考には効きます。最低限、以下の3点は投函前に確認してください。
- 封筒は白の角形2号、表面に赤字で「履歴書在中」
- 添え状を一番上にして、添え状・履歴書・職務経歴書の順で重ねる
- 書類はクリアファイルに入れ、折らずに封入する
使用する様式に迷ったら、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使えば様式そのものを問われることはありません。
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まとめ
- 企業からの指定がなければ、履歴書は普通郵便(角形2号・100g以内で180円)で送って問題ない
- 簡易書留の合計は530円。加算の350円は封筒サイズや重さで変わらない
- 簡易書留は対面受け取りのため、企業が不在だと持ち戻りになり到着が遅れることがある
- 締切が土日祝をまたぐときは、配達がある簡易書留・速達を選ぶ
- 追跡だけが目的なら、相手の手間がかからない特定記録(390円)で足りる
送り方で迷ったら、締切日から逆算して投函日を決めるところから始めてください。そこが決まれば、必要なオプションは自動的に絞られます。
履歴書の簡易書留に関するよくある質問
- 履歴書を簡易書留で送ると印象が悪くなりますか?
-
簡易書留を使ったことだけで不採用になることはありません。ただし受け取りに受領印が必要なため、応募者の多い企業では受付や総務の手間が増えます。指定がなければ普通郵便を選ぶほうが無難です。
- 簡易書留はポストに投函できますか?
-
できません。郵便局の窓口で差出票に記入して差し出す必要があります。窓口が閉まっている時間帯は、ゆうゆう窓口が設置されている郵便局を利用してください。
- 簡易書留と特定記録はどちらを選ぶべきですか?
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追跡だけが目的なら特定記録(加算210円)で足ります。郵便受けに投函されるため相手に手間がかかりません。補償が必要な原本を同封する場合や土日祝に届けたい場合は簡易書留を選びます。
- 履歴書を宅配便やメール便で送ってもいいですか?
-
送れません。履歴書や添え状は郵便法上の信書に該当するため、郵便以外の手段では取り扱えない決まりになっています。日本郵便のサービスを利用してください。
- 簡易書留で送った履歴書が届いたか確認する方法はありますか?
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差し出し時に受け取る控えの追跡番号を、日本郵便の追跡サービスに入力すれば配達状況を確認できます。控えは選考が終わるまで保管しておいてください。

