通勤経路は文章・地図の印刷・手書きの略図の3パターンのいずれかで書けば問題ありません。内定後の通勤届や履歴書の独自書式で「交通経路」の提出を求められたとき、書き方に迷う方は少なくありません。本記事では手段別の記入例と、提出が必要な理由まで具体的に解説します。
通勤経路の書き方は3パターンから選べます【結論】
結論:文章・地図印刷・手書き略図から状況に合わせて選ぶ
通勤経路の提出方法に決まった正解はありません。会社から用紙や指定フォーマットが渡された場合はそれに従い、特に指定がない場合は自分が書きやすい方法を選べば十分です。
- 文章で書く:駅名・路線名・所要時間を順番に並べる方法。パソコンでの提出に向く
- 地図を印刷する:Web地図を印刷し、赤ペンなどで経路をなぞる方法。もっとも早く仕上がる
- 手書きで略図を書く:指定用紙に自分で地図を描く方法。会社独自の様式に多い
【文章で書く場合】手段別の記入例
文章で書く場合は、自宅から勤務先までの経路を、使う手段の順番どおりに並べます。駅名・路線名は省略せず正式名称で記入するのが基本です。
良い例文(電車・バスの場合)
自宅から徒歩8分で〇〇駅へ。JR〇〇線で△△駅まで移動し、△△駅から徒歩5分で勤務先に到着(所要時間:片道約35分)。
良い例文(車・自転車・徒歩の場合)
自宅から自家用車で県道〇〇号線を経由し、勤務先駐車場まで直行(所要時間:片道約20分)。自転車のみの場合は「自宅から〇〇通りを経由し、勤務先まで直行(片道約15分)」のように、通る道の名前を1つ添えると伝わりやすくなります。
NG例
「電車で30分くらい」だけの記載。路線名・駅名が抜けていると、どのルートを使っているのか担当者が確認できず、再提出を求められることがあります。
【地図を印刷する場合】の書き方
Web地図サービスで自宅から勤務先までの経路を表示し、そのまま印刷して提出する方法です。手書きが苦手な方でも短時間で仕上げられます。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ①経路を表示 | 地図サービスで自宅と勤務先を入力し、実際に使う経路を表示する |
| ②印刷する | A4サイズなど、用紙の指定があればそれに合わせて印刷する |
| ③経路をなぞる | 赤ペンなどで経路を目立たせ、乗換駅や目印に丸をつける |
複数の交通機関を乗り継ぐ場合は、乗換駅の位置が分かるように丸や矢印で経路を区切って示すと親切です。
【手書きで略図を書く場合】のポイント
会社独自の用紙に略図欄がある場合は、手書きで描くのが一般的です。上手さよりも「初めて見る人が迷わず理解できるか」が評価の基準になります。
- 地図の上を北にして描く(方角を揃えるだけで見やすさが変わる)
- 自宅と勤務先の位置を四角や星印などで分かりやすく示す
- 駅・交差点・コンビニなど目印になる建物を1〜2つ添える
- 使う経路だけを太線で強調し、細かい道は省略する
採用担当者はここを見ている
- 初見でも自宅と会社の位置関係がすぐ分かるか
- 実際に使う予定の経路だけが示されているか(余計な道が多いと分かりにくい)
- 駅名・路線名が省略されず、正式名称で書かれているか
履歴書自体をこれから準備する方は、転職用の履歴書テンプレートを使うと本人希望欄までまとめて整えられます。厚生労働省の新様式で提出したい場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートも活用してください。
なぜ通勤経路の提出が必要なのか
通勤経路の提出は、単なる形式的な手続きではありません。会社側には通勤手当の算出と通勤災害(労災)の認定範囲を確定させるという2つの目的があります。
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| 通勤手当の算出 | 申告された経路をもとに、支給する交通費の金額が決まる |
| 通勤災害の範囲確定 | 通勤中のケガが労災と認められるかの前提資料になる |
| 安全管理 | 無理のない距離・時間で通勤できているかの確認材料になる |
実際に使うルートと違う経路を申告すると、通勤手当の過払い・過少払いにつながるだけでなく、通勤中の事故で労災の判断に時間がかかる原因にもなります。面倒でも、実際に通う予定の経路をそのまま書くのが安全です。
届け出た経路と違う道を通った場合はどうなる?
「工事や電車の遅延で、いつもと違う道を通ってしまった」というケースまで一律にアウトになるわけではありません。労災の考え方では、社会通念上ふつうに使われる経路であれば、届け出た経路と完全に一致していなくても合理的な経路として扱われる場合があります。とはいえ、日常的に使う経路とはあきらかに違う遠回りは対象外になりやすいため、経路が変わったときは早めに担当部署へ一言伝えておくと安心です。
状況別の書き方(複数ルート・車通勤・引っ越し予定)
自宅と勤務先の位置関係によっては、経路の選び方に迷うケースがあります。状況別のポイントを押さえておくと、記入時に手が止まりにくくなります。
| 状況 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 複数のルートがある | もっとも所要時間が短く、日常的に使う経路を選んで記入する |
| 車・バイクで通勤する | 渋滞しやすい出勤時刻を基準に所要時間を測り、駐車場から入口までの時間も含める |
| 自転車・徒歩のみ | 通る道の名前を1つ添えると、地図なしでも位置関係が伝わりやすい |
| 引っ越し予定がある | 現住所の経路を先に記入し、転居後の経路は備考欄や口頭で伝える |
介護施設や訪問系の職種では、複数の勤務先を巡回する働き方もあり、経路の提出ルールが独自に定められていることがあります。介護業界の職務経歴書テンプレートを使って書類を整える場合は、通勤経路欄の指示も事前に確認しておくと安心です。アルバイトとして応募する場合の書き方はアルバイト用の履歴書テンプレートでも確認できます。
「交通機関欄」「通勤時間欄」との違い
履歴書には「交通経路」以外にも、似た名前の欄がいくつかあります。混同しやすいので、それぞれの役割を整理しておきます。
| 欄の名前 | 書く内容 |
|---|---|
| 交通経路 | 自宅から勤務先までの道のり(文章・地図・略図) |
| 交通機関欄 | 使う手段の名称のみ(電車・バス・自転車など) |
| 通勤時間欄 | ドアtoドアの片道所要時間(5分単位) |
手段の名称だけを聞かれている場合は、経路まで詳しく書く必要はありません。書き方は次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

自家用車で通う場合の本人希望欄の書き方は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

まとめ
- 通勤経路は文章・地図印刷・手書き略図の3パターンから、指定や状況に合わせて選ぶ
- 文章は駅名・路線名を省略せず、実際に使う経路をそのまま書く
- 略図は北を上にし、目印と経路を強調して初見でも分かる形にする
- 提出は通勤手当の算出と通勤災害の範囲確定のために必要
地図を手元で確認しながら書きたい場合は、印刷の要否も含めて次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

通勤経路の書き方に関するよくある質問
- 通勤経路は手書きでないといけませんか。
-
指定がなければ手書きにこだわる必要はありません。Web地図を印刷して提出する方法でも問題なく受理されます。会社から用紙や様式の指定がある場合はそれに従ってください。
- 複数の通勤ルートがある場合、どちらを書けばいいですか。
-
もっとも所要時間が短く、日常的に使う予定のルートを1つ選んで記入します。特急料金や高速道路を使う経路は、会社が費用を認める前提になりやすいため、使わない場合は通常の経路を優先してください。
- 提出後に引っ越しで経路が変わったらどうすればいいですか。
-
通勤手当や労災の判断に関わるため、経路が変わった時点で速やかに担当部署へ届け出てください。届け出前の通勤で事故があった場合の扱いが不明確になることを避けられます。
- 自転車や徒歩だけの場合も経路を書く必要がありますか。
-
必要です。公共交通機関を使わない場合でも、自宅から勤務先までの道のりと所要時間を簡潔に記入してください。通る道の名前を1つ添えるだけで、地図なしでも位置関係が伝わりやすくなります。

