建設業経理士2級は、履歴書の資格欄に「取得年月+建設業経理士2級+合格」と書くのが正解です。正式名称や合格・取得の使い分けを誤ると、採用担当者に細部への注意力を疑われかねません。この記事では資格欄の記載例に加え、経営事項審査(経審)での評価ポイント、志望動機・自己PRへの活かし方までまとめて解説します。
建設業経理士2級の履歴書の書き方【結論】
結論:資格欄には「取得年月+建設業経理士2級+合格」と書く
履歴書の免許・資格欄に建設業経理士2級を書く際は、「取得年月」「建設業経理士2級」「合格」の3要素をこの順番で1行にまとめます。年月は西暦・和暦のどちらでも構いませんが、学歴・職歴欄の年号表記とそろえるのが基本です。
実際に手を動かして記入する前に、書式を確認しておくと迷いません。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使えば、資格欄の枠の大きさもあらかじめ把握できます。
【記載例】西暦・和暦での書き方
良い例文
- 令和6年9月 建設業経理士2級 合格
- 2024年9月 建設業経理士2級 合格
取得年月は、合格証書または建設業振興基金のホームページに掲載された合格発表の年月を転記します。学歴・職歴欄をすでに西暦で統一している場合は、資格欄も西暦にそろえると読みやすくなります。
NG例:略称・誤表記に注意
NG例
- 建設業経理士(2級)合格 →括弧書きは避ける
- 建設経理2級 合格 →「建設経理」は略称のため不可
- 建設業経理士2級 取得 →「取得」ではなく「合格」が正しい表現
受験予定・学習中の場合の書き方
良い例文
- 建設業経理士2級 資格取得に向けて学習中
- 令和8年9月 建設業経理士2級 受験予定
試験前や合格発表前の段階でも、受験予定・学習中であることは資格欄や本人希望欄に記載できます。建設業界への本気度を伝える材料になるため、無理に書くのをためらう必要はありません。
建設業経理士2級を履歴書に書く前に確認したい3つのポイント
正式名称は「建設業経理士2級」で統一する
この資格は、一般財団法人建設業振興基金が実施する建設業経理士検定試験の合格によって得られる称号で、正式名称は「建設業経理士2級」です。試験自体の名称は「2級建設業経理士検定試験」と数字が先に来ますが、資格欄に書く称号は「建設業経理士2級」の順番が一般的です。
「合格」と「取得」どちらを書くべきか
建設業経理士2級そのものは、検定試験に合格した時点で称号が確定するため、履歴書には「取得」ではなく「合格」と書きます。ただし合格から5年を過ぎると、経営事項審査での評価を維持するために「登録建設業経理士」講習の受講が必要になります。経理職として経審業務に関わる可能性がある方は、この更新の仕組みも知っておくと安心です。
日商簿記も持っている場合の記載順
日商簿記2級と建設業経理士2級の両方を持っている場合、応募先が建設会社であれば建設業経理士2級を先に書くほうが評価につながりやすくなります。それぞれの評価ポイントは以下のとおりです。
| 資格 | 建設業界での評価ポイント | 記載順の目安 |
|---|---|---|
| 建設業経理士2級 | 経営事項審査(経審)の加点対象。建設業特有の会計知識の証明 | 建設会社への応募では先に記載 |
| 日商簿記2級 | 業種を問わない汎用的な会計知識の証明 | 建設業経理士2級の後に記載 |
資格の記載順を決めたら、実際の履歴書用紙に書き写します。JIS規格に沿った履歴書テンプレートを使う場合も、資格欄の記載ルールは変わりません。

採用担当者が建設業経理士2級で見ているポイント
建設業経理士2級は、数ある資格の一つに見えるかもしれません。しかし建設業界の採用担当者にとっては、経営事項審査(経審)に直結する実利のある資格です。ここを理解しているかどうかで、資格欄の説得力が変わります。
経営事項審査(経審)の加点対象資格であること
公共工事の入札に参加する建設会社は、経営事項審査という審査を受ける必要があります。この審査では建設業経理士1級・2級の在籍人数が評価項目の一つになっており、2級合格者1人につき0.4点として計算されます。採用担当者が建設業経理士2級を歓迎するのは、この加点効果があるためです。
建設業特有の会計知識を証明できること
建設業の会計は、工事契約ごとの原価管理や工事進行基準など、一般的な会計処理と異なる部分があります。建設業経理士2級は、この建設業特有の会計処理を理解している証明になるため、日商簿記だけを持っている応募者より実務での即戦力として見られやすくなります。
採用担当者が「本気度が低い」と感じるNGパターン
NG例
- 資格名だけを書き、実務や経理経験との関連に触れない
- 「簿記の資格を持っています」程度の説明で終わらせる
- 資格欄には書いたのに、志望動機や自己PRで一切触れない
採用担当者はここを見ている
- 経審の加点対象であることを本人が理解しているか
- 資格を実務でどう活かせるか、具体的に語れるか
- 日商簿記など他資格との使い分けができているか

建設業経理士2級を活かした志望動機の書き方と例文
志望動機では、資格を取得した理由・応募先を選んだ理由・入社後の貢献方法の3段階で組み立てます。経理経験の有無によって、書き方のポイントが変わります。
経理経験者の場合の例文
良い例文
「前職では一般企業の経理として決算業務を担当してきましたが、建設業特有の原価管理を専門的に学びたいと考え、建設業経理士2級を取得しました。貴社が経営事項審査の評点向上に力を入れていると伺い、これまでの経理実務の経験と資格の両方を活かして貢献したいと考え、志望いたしました。」
未経験・異業種からの場合の例文
良い例文
「一般事務として3年間勤務するなかで、数字を扱う仕事への関心が強くなり、建設業経理士2級の取得を目指して学習を続けています。貴社の入札実績を拝見し、経営事項審査の対策にも関われる経理職として、業界未経験ながら着実に力をつけていきたいと考えています。」
採用担当者はここを見ている
- 資格取得の理由と応募先を選んだ理由に一貫性があるか
- 建設業界を選んだ理由が資格と結びついているか
志望動機欄を簡潔にまとめたい場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートの構成も参考になります。他の欄とのバランスを見ながら、文字数を調整してください。
建設業経理士2級を活かした自己PRの書き方と例文
自己PRでは、資格を持っている事実だけでなく、その資格で何ができるかを伝えます。合格済みか受験予定かによって、アピールの軸を変えるのがポイントです。
合格済みの場合の自己PR例文
良い例文
「私の強みは、建設業経理士2級の知識を活かした工事原価の把握力です。前職では月次決算の中で工事台帳と実際の支出のずれを毎回チェックし、差異が出た案件は早期に現場担当者へ共有する仕組みを作りました。この経験を、貴社の原価管理体制の強化に役立てたいと考えています。」
受験予定・勉強中の場合の自己PR例文
良い例文
「現在、建設業経理士2級の取得に向けて学習を進めています。一般企業の経理事務で培った伝票処理と月次決算の正確さに加え、建設業特有の原価計算の知識を身につけることで、入社後は早い段階から経理業務に貢献できるよう準備しています。」
職務経歴書もあわせて準備する場合は、経理の職務経歴書テンプレートを使うと、実務経験と資格の両方を整理しやすくなります。

まとめ
- 資格欄には「取得年月+建設業経理士2級+合格」の順で1行にまとめて書く
- 略称や括弧書き、「取得」という表現は避ける
- 経営事項審査(経審)の加点対象であることを志望動機・自己PRに絡める
- 日商簿記と両方持っている場合は、応募先の業種に合わせて記載順を決める
建設業経理士2級は、正しい書き方と経審への理解を示すだけで、履歴書の説得力が大きく変わる資格です。資格欄と志望動機・自己PRを連動させ、実務での活かし方まで伝えましょう。
建設業経理士2級の履歴書に関するよくある質問
- 建設業経理士2級は履歴書にどう書けばいいですか?
-
資格・免許欄に「取得年月+建設業経理士2級+合格」の順で1行にまとめて記載します。西暦・和暦は学歴・職歴欄の表記とそろえてください。
- 「建設業経理士2級」と「2級建設業経理士」どちらが正しい表記ですか?
-
試験名称は「2級建設業経理士検定試験」ですが、合格後の資格称号としては「建設業経理士2級」の順で書くのが一般的です。履歴書もこの表記にそろえておくと違和感がありません。
- 受験予定でまだ合格していない場合は履歴書に書けますか?
-
書けます。「建設業経理士2級 資格取得に向けて学習中」のように記載すれば、建設業界への意欲を伝える材料になります。合格発表前の段階でも問題ありません。
- 日商簿記2級と両方持っている場合はどちらを先に書けばいいですか?
-
建設会社に応募する場合は、経営事項審査の加点対象である建設業経理士2級を先に書くほうが評価につながりやすくなります。日商簿記2級はその後に記載してください。
- 建設業経理士2級に有効期限はありますか?
-
資格そのものに有効期限はありません。ただし経営事項審査での評価を合格から5年を超えて維持する場合は、登録建設業経理士講習の受講が必要です。転職後も経審業務に関わる可能性がある方は、受講時期もあわせて確認しておくと安心です。

