看護師免許を履歴書に書くときの正式名称は「看護師免許」です。「看護師資格」や「看護師国家資格」は誤りにあたります。取得年月の確認方法や、准看護師・保健師・助産師との書き分け、認定看護師の記載例まで、採用担当者が実際に見ているポイントとあわせて解説します。
看護師免許の正式名称と資格欄の書き方【結論】
結論:正式名称は「看護師免許」
看護師の資格を履歴書に書く際の正式名称は「看護師免許」です。「看護師資格」「看護師国家資格」という表記を見かけますが、いずれも履歴書の記載としては不正確です。看護師免許は保健師助産師看護師法にもとづき、国家試験合格後に厚生労働大臣から交付される国家資格であり、免許証にも「看護師免許証」と明記されています。
資格欄には、この正式名称に続けて取得状況を示す言葉を添えます。すでに免許を取得している場合は「取得」、これから取得する見込みの場合は「取得見込み」と書き分けるのが基本です。
資格欄の記載例
良い例文
令和3年3月 看護師免許 取得
NG例
令和3年3月 看護師資格 取得/令和3年3月 看護師国家資格 合格
「資格」ではなく「免許」が正しい呼び方です。また「合格」は国家試験の結果であって、免許の取得を示す言葉ではありません。
採用担当者はここを見ている
- 正式名称の正確さ:医療現場では書類の細部を確認する習慣が根づいているため、「資格」と「免許」の混同は見落とされにくい
- 「取得」と「合格」の使い分け:国家試験の合格と免許の取得は別のタイミングで発生することを理解しているかが伝わる
職務経歴書もあわせて用意する場合は、看護師の職務経歴書テンプレートを使うと資格欄の書式を統一しやすくなります。
取得年月はいつ?合格発表日と登録日を間違えない書き方
資格欄の年月は、国家試験の合格発表日ではなく免許証に記載された名簿登録年月日を書きます。この2つは数週間から1ヶ月ほどずれることが多く、記憶だけで記入すると誤った年月を書いてしまいがちです。
| 日付の種類 | 内容 | 履歴書に使うか |
|---|---|---|
| 国家試験合格発表日 | 厚生労働省が合格者を発表した日 | 使わない |
| 免許証の名簿登録年月日 | 看護師籍に登録され、免許が正式に発効した日 | 使う |
| 免許証の到着日 | 免許証が自宅に郵送で届いた日 | 使わない |
NG例
合格発表の日付を確認して「令和3年2月 看護師免許 取得」と記載してしまうケース。実際の登録年月日はそこから数週間後になっていることが多く、免許証現物と照合すると日付が食い違ってしまいます。
手元に免許証がない場合や紛失している場合は、都道府県の看護協会や保健所を通じて再確認する方法もあります。日付があいまいなまま提出すると、面接で問われたときに答えられず印象を落とすことにつながります。
准看護師・保健師・助産師の免許名と併記の順番
看護系の免許は複数あり、それぞれ交付元と正式名称が異なります。同じ「看護」という言葉が入っていても、記載する免許名を混同すると経歴の正確性を疑われるため注意が必要です。
| 免許 | 交付元 | 資格欄の記載例 |
|---|---|---|
| 准看護師 | 都道府県知事 | 准看護師免許 取得 |
| 看護師 | 厚生労働大臣 | 看護師免許 取得 |
| 保健師 | 厚生労働大臣 | 保健師免許 取得 |
| 助産師 | 厚生労働大臣 | 助産師免許 取得 |
准看護師は都道府県知事免許、看護師・保健師・助産師は厚生労働大臣免許(国家資格)という違いがあります。准看護師から看護師になった、あるいは看護師と保健師・助産師の両方を持っているという場合は、取得した順番に並べて記載するのが基本です。
良い例文(准看護師から看護師になった場合)
平成30年3月 准看護師免許 取得
令和3年3月 看護師免許 取得
准看護師としてのキャリアを経て看護師になった場合、准看護師免許を省略せず両方記載することで、実務経験の連続性が採用担当者に伝わりやすくなります。准看護師の履歴書の書き方|資格欄・志望動機の例文つきもあわせて参考にしてください。

認定看護師・専門看護師の資格の書き方
認定看護師や専門看護師の資格を持っている場合は、看護師免許とは別の行に、分野名を括弧書きで添えて記載します。分野名を省略すると、どの領域の専門性を持っているのかが伝わらず、せっかくの強みが資格欄で埋もれてしまいます。
良い例文
令和5年7月 認定看護師(クリティカルケア) 取得
令和4年3月 専門看護師(がん看護) 取得
NG例
令和5年7月 認定看護師 取得(分野名の記載なし)
分野名がないと、採用担当者は面接で改めて確認する手間が生じます。書類選考の段階で専門性を正確に伝えるためにも、分野名は省略しないようにしてください。
採用担当者はここを見ている
- 分野名まで書かれているかで、専門資格を持つ意味を理解しているかどうかが判断される
- 認定看護師と専門看護師は認定団体が異なる別の資格であるため、混同していないかも見られている
医療業界特有の資格が多い場合、資格欄だけでなく職務経歴書側で経歴を整理すると伝わりやすくなります。医療業界の職務経歴書テンプレートも活用してみてください。
状況別の記載例(取得見込み・転職・複数免許保有)
新卒・取得見込みの場合
看護学校を卒業見込みで、これから国家試験を受験する、あるいは受験は終えたが合格発表前という段階では、「取得」ではなく「取得見込み」と記載します。合格発表後は履歴書を書き直し、正式な取得年月に更新するのが基本です。
良い例文
令和8年3月 看護師免許 取得見込み
新卒での就職活動では、履歴書全体の書式も見られやすいポイントです。新卒用の履歴書テンプレートを使うと、学歴・資格欄のバランスを整えやすくなります。取得見込みと取得予定の違いについては、履歴書の免許取得予定の書き方|取得見込みとの違いと記入例を徹底解説で詳しく解説しています。

転職で複数の免許を持っている場合
転職活動では、看護師免許に加えて認定看護師や語学系の資格など、複数の資格を併記するケースが増えます。資格欄が埋まってしまう場合は、応募先の業務に関連度の高い資格を優先して記載してかまいません。
良い例文
平成28年3月 看護師免許 取得
令和5年7月 認定看護師(クリティカルケア) 取得
令和6年9月 普通自動車第一種運転免許 取得
転職活動で履歴書を新しく作成する際は、転職用の履歴書テンプレートを使うと、職歴欄とのバランスを取りながら資格欄を整理できます。
まだ履歴書のフォーマット自体を決めていない場合は、看護師の履歴書 無料ダウンロード|採用担当者が通す書き方と記入例もあわせてご覧ください。

まとめ
- 看護師免許の正式名称は「看護師免許」で、「看護師資格」「看護師国家資格」は誤り
- 資格欄の年月は国家試験の合格発表日ではなく、免許証記載の名簿登録年月日を書く
- 准看護師・保健師・助産師はそれぞれ交付元と正式名称が異なるため書き分けが必要
- 認定看護師・専門看護師は分野名を括弧書きで添える
- 取得見込みの場合は「取得見込み」、複数免許は取得順に記載する
資格欄は数行の情報ですが、正式名称や日付の正確さが医療現場への理解度として見られる項目です。免許証の現物を手元に置きながら、正しい表記で記入してください。
看護師免許の正式名称に関するよくある質問
- 看護師免許は「資格」と書いてもいいですか?
-
正式名称は「看護師免許」です。「看護師資格」は口語表現としては通じますが、履歴書の資格欄には免許証の記載どおり「看護師免許」と書くのが正しい表記です。
- 取得年月がわからない場合はどう確認すればいいですか?
-
手元の免許証に記載された年月日を確認します。免許証が見つからない場合は、都道府県の看護協会や保健所に問い合わせることで確認できます。国家試験の合格発表日とは異なるため注意してください。
- 准看護師と看護師の両方を持っている場合、両方書く必要がありますか?
-
両方記載するのが基本です。准看護師から看護師へキャリアアップした経緯が伝わり、実務経験の連続性を示す材料になります。取得年月が古い順に記載してください。
- 認定看護師の分野名は正式名称で書く必要がありますか?
-
日本看護協会が定める正式な分野名を括弧書きで添えるのが望ましい書き方です。略称や通称を使うと、どの分野の専門性かが伝わりにくくなります。

