職務経歴書の「現在に至る」は、在職中に転職活動をしている人が職歴欄の最終行に書く言葉です。退職済みの場合や派遣・フリーランスなど働き方によって書き方が変わるため、状況ごとの正しい表記を例文とあわせて解説します。
職務経歴書の「現在に至る」の書き方【結論】
結論|在職中に使う言葉
「現在に至る」は、応募時点で在職中であることを示す表現です。職歴欄の最後に勤務している会社での職務内容を記載したあと、締めの一行として書きます。すでに退職している場合や、内定を得て次の職場への入社日が確定している場合には使いません。
職歴欄は時系列で記載するのが基本ですが、在職中かどうかで最後の一行の書き方が変わる点に注意が必要です。ここを誤ると、採用担当者に経歴の状況が正しく伝わらず、確認の手間をかけさせてしまいます。
記載例|在職中の書き方
良い例文
2022年4月 株式会社〇〇 入社
営業部にて法人営業を担当
現在に至る
以上
退職済みの場合は書かない
NG例
2022年4月 株式会社〇〇 入社
2026年6月 一身上の都合により退職
現在に至る(退職済みなのに在職中と誤解される表現が残っている)
退職済みの場合は「現在に至る」を書かず、退職した年月とともに「以上」で締めます。在職中の書き方をそのまま流用してしまうミスは、採用担当者から見ると経歴の整合性を疑われる原因になります。
採用担当者はここを見ている
- 在籍状況の一致:職歴欄の最後の表現が、応募者の現在の就業状況と矛盾していないか
- 記載の一貫性:「現在に至る」と「以上」がセットで使われているか
【状況別】「現在に至る」の書き方
在職中といっても、退職予定日が決まっているか、有給休暇を消化中か、雇用形態が派遣やフリーランスかによって書き方は変わります。自分の状況に近いパターンを確認してください。基本的な項目の書き方から見直したい場合は、職務経歴書の書き方も参考にしてください。

| 状況 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 退職予定日が決まっている | 「現在に至る」のあとに退職予定日をカッコ書きで補足 |
| 有給休暇消化中 | 会社に籍がある間は「現在に至る」を使用 |
| 派遣社員 | 派遣元・派遣先を分けて記載し、契約継続中なら「現在に至る」 |
| フリーランス・業務委託 | 契約が継続している案件は「現在に至る」、終了案件は終了年月を記載 |
退職予定日が決まっている場合
退職日が確定している場合は、「現在に至る」に続けて予定日をカッコ書きで加えます。退職理由の書き方とあわせて確認しておくと、面接での質問にも一貫した説明ができます。

良い例文(退職予定の場合)
2022年4月 株式会社〇〇 入社
現在に至る(2026年9月30日 退職予定)
退職日がまだ会社と合意できていない段階で断定的に書くと、実際の退職日とずれた場合に説明が必要になります。合意前は「現在に至る」のみにとどめ、確定してから追記する順番を守ってください。
有給休暇消化中の場合
有給休暇を消化している期間も、会社に在籍している以上は「現在に至る」と記載します。最終出社日と退職日は別物であり、この二つを混同して最終出社日を退職日として書いてしまう間違いが多く見られます。
派遣社員の場合
派遣社員は派遣元企業と派遣先企業を分けて記載するのが基本です。契約が継続している派遣先での業務は「現在に至る」で締め、契約満了した案件は満了年月を明記します。派遣の職務経歴書テンプレートを使うと、派遣元・派遣先の分け方に迷わず作成できます。
フリーランス・業務委託の場合
フリーランスや業務委託の場合は、案件単位で契約期間を記載します。継続中の契約は「現在に至る」、終了した契約は終了年月を書き分けることで、稼働状況が採用担当者に伝わりやすくなります。複数案件を並行している場合は、主要な取引先ごとに分けて記載すると整理しやすくなります。
採用担当者はここを見ている
- 雇用形態が変わっても、書き方のルールを正しく使い分けられているか
- 派遣・フリーランスの場合、契約先や案件ごとの期間が整理されているか
採用担当者は「現在に至る」のどこを見ている?
経歴の一貫性チェック
採用担当者は「現在に至る」の有無で、応募者が今どのような就業状況にあるかを短時間で判断しています。履歴書と職務経歴書の違いを理解したうえで書き分けると、経歴の伝わり方がより正確になります。

採用担当者はここを見ている
- 職歴欄の日付と「現在に至る」の記載が矛盾していないか
- 退職予定日の記載があれば、それが選考スケジュールと無理なく合うか
- 派遣・フリーランスの場合、契約単位の期間が正しく整理されているか
よくある失敗パターン
NG例
- 退職済みなのに「現在に至る」を消し忘れて提出する
- 在職中なのに面接での印象を気にして退職済みのように書いてしまう
- 有給消化中の最終出社日を退職日として記載してしまう
「現在に至る」と合わせて確認したいポイント
「以上」との組み合わせ
「現在に至る」を書いた場合も、書かなかった場合も、職歴欄の最後は必ず「以上」で締めます。「以上」がないと、書き漏れではないかと採用担当者に余計な確認の手間をかけさせてしまいます。
良い例文(在職中・退職予定あり)
2022年4月 株式会社〇〇 入社
現在に至る(2026年9月30日 退職予定)
以上
スペースが足りないときの対処
職歴が多く欄が足りない場合は、「現在に至る」を職歴欄の右側に詰めて記載するのが一般的です。ハローワーク用の職務経歴書テンプレートやパート用の職務経歴書テンプレート、アルバイト用の職務経歴書テンプレートは雇用形態別に欄の幅が調整されているため、書ききれない場合はフォーマットの見直しも検討してください。
まとめ
- 「現在に至る」は在職中の人が職歴欄の最後に書く表現
- 退職済みの場合は使わず、退職年月と「以上」で締める
- 退職予定日・有給消化中・派遣・フリーランスは、それぞれの状況に合わせて書き分ける
- 「現在に至る」の有無にかかわらず、最後は必ず「以上」で締める
自分の就業状況に合った書き方を選び、経歴に矛盾のない職務経歴書を仕上げてください。
職務経歴書の「現在に至る」に関するよくある質問
- 「現在に至る」は漢字とひらがな、どちらで書きますか?
-
「現在に至る」は漢字表記が一般的です。手書き・パソコン作成のどちらであっても、この表記のまま使用して問題ありません。
- 「現在に至る」のあとに空白行を入れる必要はありますか?
-
空白行は不要です。「現在に至る」のすぐ下、あるいは同じ行の続きに「以上」を記載します。
- アルバイトやパートの職務経歴書でも「現在に至る」と書きますか?
-
雇用形態にかかわらず、在職中であれば同じように「現在に至る」と記載します。パートやアルバイトの経歴も正社員の職歴と同じ書式で問題ありません。
- 「現在に至る」と記載して提出したあとに退職した場合はどうすればいいですか?
-
提出済みの書類を訂正する必要はありませんが、面接時に退職した事実を伝え、最新の状況として口頭で補足すれば問題ありません。次回以降に提出する書類では退職年月を反映して修正してください。

